<今週の一言より転載>
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福島を真に復興させるために必要なこと
この文章は、4月29日に書いています。
外はとても良い天気で、窓からさわやかな風が、そよそよと入ってきます。
今日は、副島隆彦先生率いる「福島難民キャンプ見学バスツアー」の皆さんが、福島県田村市にあるWさんの「ひふみ農園」を訪れてくださったそうです。
私はあいにく都合がつかず、立ち会うことができなかったのが残念でした。
私たちは、4月15日に福島の「ひふみ農園」に集まり、初めての実習会を行いました。
30名ほどが集まりましたが、ほとんどが、赤城の「ひふみ農園」のオーナーさんか、関東の常連さんでした。
福島を応援しようと皆さん来てくださったのですが、肝心の東北の人たちの参加が少なく、出だしの盛り上がりとしては、いま一つというところです。
東北はまだ、日々の生活に追われているということもあるでしょうし、なかなかこういう活動に参加するという気持ちにはなりにくいかもしれません。
それでも、せっかくWさんが農地を貸してくださるのですから、小さくても良いから「ひふみ農園」をやっていきたいと考えています。
Wさんはプロのお米農家で、すでに10年以上、自然農法を実践してきた実績があります。
今年からは、「地球(テラ)サイエンス」のみでやるそうです。
Wさんは研究熱心な方で、以前から地球サイエンスを試験的に取り入れていたのですが、その結果、地球サイエンス農法(これに「ひふみ祝詞」を合体させれば「ひふみ農法」となります)の方が、もっと良い米が出来ることがわかったということで、今年から「地球サイエンス」一本でやることにしたのだそうです。
その農園を、副島先生たちが今日、見学に行かれたわけです。
すでにプロの農家さんが自然農法をされてきた土地なので、土はすでに「出来て」いますし、エネルギーも高い状態です。そういう土地を貸してくださるというのですから、本来、願ってもないことなのです。
これからきっと、参加してくださる方も徐々に現れると思いますが、最初は何かきっかけづくりが必要だと思います。
そこで、「郡山での講演」+「ひふみ農園での田植え体験」の企画を考えました。
『玉響』会員の皆さんは、今月号に同封されている案内チラシをご覧ください。
副島先生との対談が収録されている『日月神示 立直しの「超」暗号』も、発売になったようですので、ぜひお読みください。
“放射線怖い怖い”の人たちはたぶん読まないでしょうが、本当のことを知りたいと思う方には、参考になる内容だと思います。
例によってタイトルに「日月神示」という言葉が入っていますが、これは出版社がつけたものなので、無視してください。
本書には、非常に重要なことなのにあまり知られていないことが沢山載っています。
とくに、
●ICRP(国際放射線防護委員会)が勧告している、「平常時の被曝限度となる放射線量は、年間1ミリシーベルト未満とする」という基準は、1927年に、DNA修復機能のない、ショウジョウバエの特殊な細胞を使って行ったマラーの実験を根拠としている。
あれから80年以上が経ち、細胞生物学や生命科学の分野でも飛躍的進歩があり、DNAの仕組みもかなり解明されてきたのに、いまだにその基準を変えられずにいる。
それをもとにつくられたのが、LNT(Linear Non-Threshold:しきい値なし直線)仮説であり、これは、コペルニクスの「地動説」以来の、20世紀における科学史上最大のスキャンダルだと言われている。
● 仏医科学アカデミーのモーリス・チュピアーナ博士の論文(2001年)
「10ミリシーベルト(1万マイクロシーベルト/時)以下の放射線照射で人体細胞のがん化はありえない。さらに、がん抑制遺伝子p53の活性化によるアポトーシス(異常細胞の自滅)もあり、10ミリシーベルト/時以下の照射を長時間受けても、ヒトのからだの細胞はパーフェクトで、発がんなど考える必要はない。このことは、100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)でも言えるかもしれない」
● ヴィレンチック論文(2006年)
「ヒトの細胞は活性酸素との戦いで、1個の細胞あたり毎日100万件のDNA修復活動がなされている。数千万年もの間、活性酸素と戦って生きてきた細胞のDNAは、最も戦い慣れたレベルである自然放射線の1000万倍(1シーベルト/時)レベルでの戦いに最も習熟している」
といったものは、知っておかねばならない基礎情報として、おさえておくべきと思います。
私が、今程度の放射線ならまったく大丈夫だというのは、自分勝手な思い込みや、推断で言っているのではありません。
とくに放射線問題については、信頼のおける根拠にもとづいて述べるようにしています。
だから、「専門家でもないお前がとやかく言うな」というのは、そもそも検討外れの批判なのです。
私の方が、「世界の最先端の、本当の専門筋ではどんなことが言われているのか、その見解にまず耳を傾けよう」と言い続けているのです。
知って頂きたいのは、日本は、「低線量放射線の生体に与える影響」の研究では、世界一だということです。
世界一も世界一、ダントツのトップで、独走状態にあるのだそうです。
だから、海外の、わけのわからない“学者”然とした者たち──クリストファー・バズビー(この男は早くも消えたらしい)、アーニー・ガンダーセン、ユーリ・バンダジェフスキー、ジャネット・シェルマン, といった連中──が、いくら声高に騒ごうが、話にならないのです。
(彼らの欺瞞を暴いているブログサイトを、参考までにリンクしておきます。)
もし、“放射線怖い”の根拠として、そういう連中の説を取り上げているところがあれば、それは自分の無知と恥をさらしているようなものです。
“放射線はどんな低線量でも怖い”とか、“人工放射性物質が危ない”などというオカルト説に染まりきった人たちは、こちらが何を言おうが、自分の考えを改めるつもりはありません。
時間とエネルギーの無駄ですから、相手にしないことが賢明です。
福島を復興させるためには、ICRPの定めた安全基準がネックになっています。
これが「20世紀の科学史上最大のスキャンダル」なら、そろそろこの事実を大々的に明るみに出し、撤廃に持ち込む一方で、世界のトップクラスの専門家たちが集まって、新たな基準を制定するように働きかけるべきです。
そこから変えてもらわないと、様々な風評被害にしろ、がれき処理の問題にしろ、なかなかカタはつきませんし、福島の復興もままならないと思います。