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「個人備蓄の時代」 副島隆彦氏

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<学問道場より転載>

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「1351」自民党・公明党・日本維新の会の圧勝と民主党勢力の壊滅大敗北を受けて、「個人の力量によるサバイバル」というものが必須になってくる。そのことを選挙の数カ月前に副島先生の新刊『個人備蓄の時代』(光文社)では予測していた。みなさんも早く手を打ったほうがいい。2012年12月17日

新刊のお申し込みはこちらへ⇒http://snsi.jp/shops/index#book


 ただ、ここからが重要なのだが、自民党政権では旧田中派のような配分の政治はやらない。そうなると、国民は自衛するしかなくなる。そこで出てくるのは、「個人備蓄」という考え方だろう。震災直後はいろんな人が自宅に缶詰とか、燃料とか、農作物とかを備蓄したでしょうが、もうそれをやり続けている人はあんまりいないと思う。

 しかし、これからは発電も、従来型の電力会社依存型の部分を残しつつも、自宅に家庭用のソーラーパネルを設置し、自宅には蓄電池や水素燃料電池を完備し、あるいはディーゼル自家発電機を備えて、また再び20年以内には必ずやってくる大震災(今度は東海地震だろう)に備える必要が出てくる。また食料に関しても、スーパーなどの便利な流通を利用しながらも、いざというときにコメや野菜を入手できる独自ルートを開拓することが賢いとされるような時代になる。

 自民党政権でも多分確実にTPPというアメリカの多国籍企業の中国封じ込め経済戦略を狙った、アジア貿易ブロック計画は推進されるので、日本には北米から格安の農産物が入り込んできて、農家は大打撃を受けるだろう。その時に、個人備蓄の考え方を持っていれば、一般の人が売ることではなく、自分で消費する型の農業をやるという発想になる。幸いにして日本は水だけは豊富なのだから、そうやって栽培したものを、バーター(ブツブツ取引)として、地域ごとに食料をやり取り交換していくという発想も必要になってくるだろう。

 その意味において、副島隆彦の最新著作『個人備蓄の時代』(光文社)と、アジアにおける戦乱の時代を予測した金融本『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』(祥伝社)は非常に意味のある本だと思います。アメリカ国内でも金融危機の時にはどうやってサバイバルしていくかという話が注目され、そういうサバイバル本が飛ぶように売れた。個人備蓄の時代を打ち出す考え方は、アメリカのリバータリアン活動家の考え方でもある。ぜひ、『個人備蓄の時代』を一読いただき、会員の皆さんには感想をこのサイトの掲示板などにお寄せ下さい。

中田安彦拝 



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(以下に、個人備蓄の時代のまえがき、あとがきを 貼り付け開始)

はじめに

  2011年の大地震、大津波の時、岩手、宮城、福島の東北三県で被災した人々「避難所」に向かった。国と役所は、災害があれば必ずまとめて面倒を見ようとする。それが国、役所の仕事だからだ。災害対策という。そこには水と食料(あるいは食糧)があり、寝る場所もある。だが、そこにはただの小中学校の体育館があるだけだ。あんなところに何日も居られるものではない。だから、避難所をさっさと出てゆくという考え方が大事なのである。避難所にダラダラ長いこといたら、人間の尊厳と独立心が奪われる。まず、公共の避難所に行って、最低限度の食料と安全と情報をもらうのはいい。だが、その後はすぐに自分で、自力で災難に立ち向かうという考えも大事なのである。

 私は、福島第一原発の爆発(3月12日、14日、15日に4つの原発が次々に爆発した)があった一週間後から、原発正門前まで行き放射線量を測った。福島の現地の人々(住民)はみんな今も元気である。

 大地震か、津波か、火山の大爆発か、土砂崩れか、あるいは都市機能の麻痺か。大災害はいつ起こるか、誰にも分からない。地震の予知を地震学者たちができないことは、はっきりしていた。今は、大災害と金融大恐慌、そして領土紛争が起こりえる時代である。自分と自分の家族の生活・生命・身体は自分で守らなければいけない。
だからその準備をする。しかも自分の力で、やれるだけの範囲でやる。できもしない過剰なことを考える必要はない。 この本はそのためのいろいろな試みを考え、紹介する本である。
副島隆彦

 あとがき

 この本『個人備蓄の時代』を私が書こうと思ったのは、冒頭で書いたとおり、避難所(小中学校の体育館のこと)なんかに何日も居れるものではない、と自分の体で味わったからである。

 そのためには災害に備えてもう一軒、自宅とは離れた土地に別の家を買って、そこにいざという時のための“個人備蓄の城”を築かなければいけないと強く感じたからだ。

 それだけのことをするには、それなりの資金と生活の余裕が必要である。
 
 私はこの半年間、個人備蓄を目指す人々が、一般国民が、自分で手に入れることのできる技術(テクネ)と知恵(ウイズダム)を調べて集めた。こんなものしか集められなかった。しかし大事なことは、自分(、、、)に(、)できる(、、、)限り(、、)の(、)ことをすることだ。出来もしないことを、高望みしてやろうと思うのは間違いである。大災害(大地震)と恐慌(経済危機)と戦争(軍事衝突)が迫りくることを心配して、ビクビクして生きる、というのは愚の骨頂である。
備える(準備する)だけのことをやって、そして安心すべきである。
人に頼らない。政府(行政)にも頼らない。どうせ、いざという時には誰も人のことなど構っていられない。自分のことは自分でやるしかないのだ。自分に出来るだけのことをするしかない。それで十分である。

 この本を書くに当たってライターの金(キム)泰(テェ)嶺(リョン)氏にいろいろ取材・調査先を回ってもらった。自分でも極力、取材先を訪れた。そして勉強をした。
光文社出版企画部の米澤仁次部長と田尾登志治副部長にお世話になりました。記して感謝します。

2012年9月
副島隆彦

<転載終わり>

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 副島隆彦氏の著書「個人備蓄の時代」を10月17日に読みましたが、そこには総選挙で自民党や公明党、維新の会が勝ち、民主党などは惨敗するだろうと書かれてありました。そして、それはサバイバル時代の始まりだとありました。

 著書には以下のようにありました。

『人に頼らない。政府(行政)にも頼らない。どうせ、いざという時には誰も人のことなど構っていられない。自分のことは自分でやるしかないのだ。自分に出来るだけのことをするしかない。』

 たぶん、いざという時には、他人の面倒まではなかなか見られないのが現実だと思います。昨年の3月11日には神保町に居ましたが、19時には既に周りのコンビニには何も無くなってしまいました。その後東京では水や、インスタント食品、醤油、味噌、電池、ガソリンなどが二ヶ月間くらいは常時不足していました。

 これから来るであろう自然災害や恐慌に備えておくことも必要と思い、私は3年前から少しづつですが、備蓄などを始め、今年の2月でほぼ完了しています。また、ひふみ農園赤城の周りには、副島氏が言われるような第二の城を構える人が現れ始めています。既に家を購入した人もいますし、現在探している方も2名います。赤城南面地区には、かなり安くて程度のいい物件が多くあります。先月も一日に10件もの物件を見学しました。まだまだいくらでもありました。ひふみ農園のある赤城山ろくは、標高200メートルですので、かなりすごしやすいです。冬季でも雪は1回くらいしか降りませんし、10cmも積もりませんので、ほとんどの人がノーマルタイヤです。冬の最低気温は東京より3℃〜4℃低いですが、最高気温はほぼ同じです。その分夏は過ごしやすいです。

 また、農地は4,000坪ありますので、住むところさえ確保すればかなりの衝撃にも耐えることはできると思います。ひふみ農園の場合は、エネルギー以外はある程度自給自足体制を確立できています。若干はソーラーを利用していますが、まだまだ電気やガソリンに頼っています。これは今後の大きな課題です。ただ、万が一ガソリンが使えなくなっても、クワだけあれば何とか農業はやっていけます。その技術はみんなが身に付けています。ひふみ農園ではなるべく機械を使わないで、手で作業をしていますので、たとえ災害や恐慌でガソリンが使えなくなったとしても、何とか作業はできます。更に、農薬や肥料は使っていませんので、無くても問題ありません。尚、ネギや小松菜、白菜、大根、ジャガイモ、稲、麦、インゲン、大豆などは自家採取していますので、種を買う必用はありません。これをドンドン増やしていますので、その内全て循環できるようになると思います。しかも幸運なことに、畑のすぐ横に赤城山の伏流水が流れていますので、天然水が無料でいくらでも使えます。これはありがたいです。また、農園から車で5分のところに、天然温泉が二ヶ所あります。露店風呂も綺麗ですし、眺めがとてもいいです。しかも、あいのやま温泉は、ラジウム温泉なので、ホルミシス効果も得られて、最高です。

 とはいっても、いいことばかりではありません。冬は風が強いので、かなり大変です。ほとんどの人は車を利用していますので、風もあまり問題ではないのかも知れませんが、農作業をやる際には、とても大変です。また、雨が少ないので、観光にはいいですが、農作業にはハンデがあります。色々と大変なことも多いです。そういうハンデを皆で克服していくのも、いい勉強にはなります。失敗も多いですが、それも経験にはなっています。無農薬・無肥料栽培ですので、教科書には書いてないことがとても多いです。ですので、一つ一つ経験を積んでいくことが肥やしになります。

 中矢代表の紹介で、今年の5月12日ひふみ農園赤城に副島氏が訪問され、ひふみ農園を取材されました。そのときの様子が「個人備蓄の時代」に掲載されています。巻頭にはひふみ農園のパイプハウスの中で、カブを見つめる副島氏と私の写真がカラーで掲載されていました(笑)。時々「個人備蓄の時代」を読んだ方からの問い合わせもあります。ひふみ農法を勉強したいという方が主ですが、先ずは月刊『玉響』の購読をお勧めしています。『玉響』では毎月私がひふみ農法について書いていますので、参考になるかと思います。また、「How to ひふみ農園」というDVDがありますので、こちらを見ても参考になると思います。僭越ながら、私が種蒔きやスーパー活緑の使い方などを指導させていただいています。

 最近ネットから「ひふみ野菜セット」を注文される方が多くなってきています。無農薬・無肥料ですが、味が美味しいと評判になっているようです。ありがたいです。毎日ひふみ野菜を食べていますが、確かにスーパーのものとは味が違います。今は鍋にすることが多いですが、大根がとろけるようで、甘いです。白菜もこれからが旬を迎えます。寒い冬は温かい鍋が最高ですね!

 

 

・学問道場 


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