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Channel: 日月神示の研究と実践
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失われた20年間で、資本主義から脱しつつある日本

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 アメリカ議会は一日遅れましたが、とりあえず「財政の崖」を回避した格好になりました。とはいっても肝心な問題は先送りしただけですので、2ヵ月後にはまた同じ問題がぶり返すことになります。何度も先送りはできませんので、次回は合意か決裂かがはっきりすると思います。

 この問題も元はといえば、アメリカの景気が良くないために起っています。景気の良いときであれば、富裕層の増税などもこれほど大きな問題にはならなかったのですが、サブプライムそしてリーマンショック以来アメリカの経済は大きなダメージを受けています。既に販売されているCDSは6京円とも8京円とも言われていますから、1社でも倒産すれば連鎖的にCDSが爆発を起こしていくことになります。正に綱渡りです。

 CDSやCDOのような金融商品はある意味バクチのようなものです。よくも考えたものだと思います。これも資本主義が売上を常に求めているから出て来てしまったお化けのようなものです。日本の会社も常に売上を追及されています。特に、営業マンや営業部長は矢面に立たされているので大変です。資本主義は常に売上を要求するシステムなので、当然の帰結です。

 日本の場合は20年も前にバブルがはじけましたので、その後は万年売上不足に悩まされてきました。バブルの時は銀行がどうかお金を借りてくださいと日参するので、融資を受けて株や不動産、ゴルフ会員権などに投機しました。5,000万円で買ったマンションが1億円にもなった時代ですから、常に大盤振る舞いでした。小金井カントリー倶楽部の会員権は現在1口約5,000万円ですが、バブルの1990年ころは約4億5,000万円でした。すごいことです。これが風船のようにはじけてからは、失われた20年といわれるようにデフレが続いています。

ゴルフ会員権 小金井カントリー倶楽部

 

 

 安倍首相もデフレからの脱却を目指していますが、いくらインフレターゲット2%を掲げても、国民は生活に汲々としているわけですから、消費が上向くはずはありません。そもそも日本では衣食住以外では、欲しいものもあまり多くはありません。シャープやパナソニックが大赤字を出して苦しんでいますが、既に液晶テレビもエアコンも冷蔵庫も洗濯機もどこの家庭にもありますので、多くは売れるわけはありません。冷蔵庫や洗濯機が何台もあっても困りますから。今は壊れたら買うというスタンスですので、無理やり売ろうとしても売れません。家電売り場の販売員さんも、洗濯機を2台は持ってないはずです。最近はスマホでエアコンを制御しようとしてますが、あまり人気はないと思います。ペットが一人でいる場合などはいいかも知れませんが。

        

 更に今の若い人たちは車にも関心はありませんし、お酒もあまり飲みません。無駄なものにはあまりお金を使わないようです。そもそもあまりモノに興味がないようです。ウチの息子も仕事上車は持ってますが、軽自動車ですし、お酒は飲めるのですが晩酌はしません。飲み会の時に飲むだけですから、月に1回か2回くらいです。私が若いころのようにたくさん稼いで、欲しいものを手に入れて、バンバン遊ぶという考えではなさそうです。

 このように考えると、日本は世界でいち早くバブルがはじけてデフレになっていますので、ある意味最先端です。そして資本主義からだんだんと離れていっているようにも見えます。その背景はモノへの関心があまり無いということと、お金をかけなくてもそこそこ楽しむ術を心得ているようです。私も農業をやるようになってから、それが良く理解できました。学校でも会社でもいつも競争でしたし、それが普通でした。競争も結構楽しくやってました。でも、少しづつ人の意識が変わってきているようです。人の意識が変われば、社会が変わってくるのも当たり前です。常に悪く言われ続けてきた「失われた20年」は、日本社会を資本主義から脱出させてくれる効果もあるのかも知れません。

   

  よく行く中野の呑来醍(のんきてい)

 

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