<朝倉慶氏サイトより>
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日銀現状維持
市場は失望?
注目されていた日銀の政策会合ですが、蓋を開けてみたら現状維持ということで市場は多少落胆があったようです。日経平均は発表後、一時200円安近くまで下げました。4/4の異次元緩和で黒田日銀としては出せる手は全て打った というスタンスになっていますので追加の政策も出しづらかったかもしれません。市場で話題になっていたものとしては固定金利方式の共通担保による貸出を1年のところを2年以上に期間を延ばすということが噂されていました。しかしこれは民間銀行に国債を購入してもらい金利の低下を促すための処置が目的であることが明らかだったのです。ですからこのオペレーションを決めれば、今度はせかっくの資金をリスク資産に回さず、国債に振り向けるように誘導しているということになります。ひいては日銀が本来目指すインフレ目標の達成、リスク資産への投資という経済活性化とは違った方向への誘導になります。元々がリスク資産への誘導、並びに金利上昇を抑えるという矛盾した二つの命題を一緒に実現させようとすることに無理があるのです。日銀は最初はリスク資産への投資を誘導するために大規模な異次元緩和を行ってきたものの、その副作用である金利急騰に襲われ、今度はその為の処置を行わなければならないという本来の目的と違った政策を期待されているのが今の日銀です。為替介入に慣れきった黒田総裁は単に市場に大規模に介入すればことは収まると勘違いしていたようです。異次元緩和は完全なる失敗に近づいているようです。 <転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 日銀が年0.1%の低利の長期資金を供給すると市場は期待していたようですが、予想に反して現状維持の政策となりました。その決定に失望したのか、株価は約200円下がりました。円も1ドル96.1円まで上がって来ています。副島氏が言われた通り、株安・円高になっていく傾向にあるようです。 更に、日本と中国のCDSが高騰してきていますので、先週とは違い、少し不気味な感じになっています。もちろん1ドル96円ですし、株価も13,000円キープしていますので、全く問題ありませんが、気になる兆候が少し出てきていると感じています。今月の動きで今後が決まっていくように思います。 ・朝倉慶氏サイト