< live door news より>
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「記録は塗り替えられるためにある」スポーツ競技をはじめ、他人と競うことに意味のある種目においては、喜ばしい記録更新。でも、こちらは歓迎しないもの。2015年7月、「人類史上最も暑い30日間」を私たちは経験していた。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の発表によれば、観測史上最も暑い7月となり、1880年まで遡って記録されているデータから見ても、「2015年が最も暑い年となることは間違いない」そう。今年に入り1月から7月まで、すべての月で観測開始以来の平均気温を突破。地球上の陸と海の表面気温を観測しているデータから見ても、今年の数値はずば抜けている。
実際に気候データだけで比較すると石器時代以降、地球の歴史の中で最も暑い夏である可能性もあるんだとか。つまり、人類史上経験したことのない「暑さ」を我々は体験したことになる。
2015年7月は、アメリカだけでなく世界的に異常気象に見舞われた。もちろん日本も。ヨーロッパ南部では、連日40℃を超える猛暑が続き、イラン南部では最高気温が74℃にまで達したという。インドやパキスタンでは熱波が発生、死者は2,000人を超えた。また、カリフォルニアのヨセミテ国立公園では、7月に積雪を観測している。
では、これだけ気温が上昇した理由はどこにあるのか?その原因と考えられているのが「エルニーニョ」だ。
太平洋赤道域の日付変更線付近から、南米ペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなるこの現象。ひとたびエルニーニョが発生すると、世界的な異常気象を起こす原因になると考えられている。1992年、1997年、2002年と、過去にも世界各地で甚大な被害を与えてきた。
最も深刻だった1997年、世界中で猛威を振るったエルニーニョにより、およそ35億ドル(約4,170億円)の被害総額、また死者数は全世界で約23,000人にも及んだ事実を引き合いに、今年もそれに近い影響が起る可能性を「Vox」は、海面水温上昇のメカニズムと共に示唆している。
また、NOAA科学者のJake Crouch氏も、「CNN」の取材に対して、エルニーニョによる被害が来年の春先まで続くと断言。山火事や干ばつ、巨大ハリケーンや、大雨への被害に警鐘を鳴らしている。
「この夏のエルニーニョによる影響は、間違いなく今年の冬から2016年の春先まで、北半球に影響を残すはずです。春先にまで影響を与える確率は少なくとも85%以上と言えるでしょう」
8月も残すところあとわずか。これからは台風にも十分な注意が必要なシーズン。まだ、先の長い話ではあるけど、冬には大雪の警戒もあるだろう。もはや、我々は“異常”とは呼べない時代を生きているのだから。
Reference:NOAA , Vox , CNN.com
<転載終わり>
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この2、3日は8月だというのに異常な低温が続いています。雨もよく降るので、まるで梅雨のようです。すっかり秋めいて来て、コオロギも鳴き始めましたね。ここまで気温が低いと、今年の7月が史上最も暑かったことなどすっかり忘れてしまっていました。そういえば、暑かったなという感じです。喉元過ぎれば、というところです。
イランの最高気温74度というのは想像もつきませんね。これなら車のボンネットで卵焼きが瞬時にできると思います。
この高温の原因はエルニーニョ現象とのことです。ということは、冬の大雪にも要注意ということですね。昨年の2月には関東甲信地方では観測史上1位の大雪に見舞われました。山梨県では1メートル、ひふみ農園のある赤城でも80cmも積もりました。東京三多摩でも60cm以上も積もり、車を動かすのに4日以上かかりました。
今はまだ冬のことなど考えられませんが、注意をするに越したことはありません。昨年の大雪を教訓にして、スタッドレスタイヤを購入しましたが、今年は一度も雪が降らなかったので出番無しでした。スタッドレスタイヤの活躍は歓迎できませんが、備えあれば憂いなしです。そもそも世の中は皮肉にできているので、十分に注意していると、何も起こりませんが、大丈夫だと油断していると、思わぬ事故にあったりします。ずいぶん意地悪な仕組みだなと思うこともあります。要は常に注意していれば、大きな事故に遭う確率は低くなるということのようです。疲れない程度に注意するのがいいのかも知れませんね。