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「キッシンジャー緊急官邸訪問と野田首相のTPP交渉参加表明でわかる世界経済に対するアメリカの危機感。」

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<副島隆彦氏のサイトより> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「キッシンジャー緊急官邸訪問と野田首相のTPP交渉参加表明でわかる世界経済に対する アメリカの危機感。」

「1261」2011.11.11 キッシンジャー緊急官邸訪問と野田首相のTPP交渉参加表明でわかる世界経済に対するアメリカの危機感。

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アルルの男・ヒロシです。
今日は2011年11月11日。東日本大震災から8ヶ月目に当たる。

 また日本で激震が起こった。

 APECに出発する直前のこの日、国会ではTPP交渉参加問題に関する集中審議が行われた。野田佳彦首相は、この中でTPPの交渉内容の中に含まれる「ISD条項」に関して質問した自民党の佐藤ゆかり議員の質問を理解できず、答弁が混乱し、質疑は委員長の石井一(アメリカの軍門に降って小沢一郎を裏切った、山口組の元非公式幹部でもある議員)によって止められたが、30分に渡る佐藤ゆかり議員の質問に終始野田首相は右往左往した。



 5時になって集中質疑が終わり、その後の野田首相のTPP交渉に対する姿勢表明の会見を待つばかりとなった午後6時前後に首相官邸をヘンリー・キッシンジャーが突如訪問した。しかし野田首相はTPPに関する閣僚懇談会を開いていた。

 ここで、キッシンジャーは30分ほど官邸をウロウロして、番記者たちにその姿を印象づけたあとで、いったん官邸を去った。そして、午後8時から野田がTPPの交渉参加(「関係国との協議」「情報収集」と野田は表現したがこれは明らかに交渉参加表明である)の記者会見を20分にわたって行った後、8時45分から再び官邸に姿を見せたキッシンジャーと会見したという。

(貼り付け開始)

首相、キッシンジャー氏と会談
時事通信

 野田佳彦首相は11日夜、首相官邸でキッシンジャー米元国務長官と会談し、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加方針を伝えた。キッシンジャー氏は「米国は日本の交渉参加を求めていた。喜ばしいことだ」と評価した。
(2011/11/11-22:18)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011111101124

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 野田首相は11日夜、首相官邸でアメリカのキッシンジャー元国務長官と会談し、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉参加に向けて踏み出す決断を行ったことを報告し、キッシンジャー氏は、これを歓迎する考えを伝えた。

 キッシンジャー元米国務長官は「オバマ大統領も、首相とお会いすることを心待ちにしています」と述べた。

 野田首相は「岡山で講演をされると。日本がどうやって世界と立ち向かっていくかについてだと。ぜひお聞きしたいですね」と述べた。

 会談では、12日から始まるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に向けた国際関係などについて、意見交換が行われた。

 野田首相は、TPPの交渉参加に向けて踏み出す決断を行ったことを伝えたのに対し、キッシンジャー氏は、これを歓迎する意向を示し、引き続き日米関係を発展させることが重要との認識で両者が一致した。
(FNN:11/11 22:07)

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首相動静―11月11日

 【午前】6時4分、長浜官房副長官、手塚首相補佐官。7時33分、手塚氏出る。41分、長浜氏出る。49分、国会。52分、閣議。8時27分、衆院予算委員会。

 【午後】0時5分、官邸。37分、国会。39分、鹿野農水相、民主党の輿石幹事長。1時、参院予算委員会。4時47分、官邸。51分、政府・民主三役会議。5時12分、同会議終了。6時2分、行政刷新会議。7時18分、包括的経済連携に関する閣僚委員会。8時、記者会見。21分、藤村官房長官。46分、キッシンジャー元米国務長官。日枝久フジテレビ会長ら同席。9時6分、手塚補佐官。22分、公邸。

http://www.asahi.com/politics/update/1111/TKY201111110518.html
(貼りつけ終わり)

 ここでフジサンケイの日枝が加わっている事が重要だ。日枝とロックフェラーは交友がある。これがこの来日が老いたデイヴィッド・ロックフェラーの名代としての訪問であることを意味しているのである。キッシンジャーは15日にはBSフジの番組にも出演するようだ。キッシンジャーも、デイヴィッド・ロックフェラー・シニアの盟友である。デイヴィッド・シニアはもはや96歳であり、車椅子で移動しなければならないので余命も短い。しかし、キッシンジャーはその代理人である。

 そして、キッシンジャーだけではなく、この数日間では、たくさんのジャパン・ハンドラーズが来日していた。まず、8日の日経新聞主催のシンポジウムでは、「安全保障マフィア」であるリチャード・アーミテージ、ジョゼフ・ナイ、ジョン・ハムレ、マイケル・グリーンといった米戦略国際問題研究所(CSIS)の対日震災復興タスクフォースのメンバーが来日した。



 相前後して、デイヴィッド・ロックフェラーの息子であり、現在は次期ロックフェラー財団の理事長に就任することが確定している金融投資家であり慈善活動家でもある、デイヴィッド・ロックフェラー・ジュニアが夫人のスーザンとともに来日した。デイヴィッド・ジュニアは石巻の漁業施設を視察した後で、参議院議員会館で議員らを前に閉会による講演会を開催した。この中では日米の震災後の経済連携、協力関係の重要性、人的交流の重要性を述べたのだろう。しかし、それだけで十分だ。分かる人にはわかる。



 そして、最初で述べたように、野田が訪米(ホノルルでのAPEC)する前にロックフェラー家の大番頭のヘンリー・キッシンジャーが首相官邸に突然乗り込んできた。キッシンジャーのもとには日本のメディア関係者から野田首相が、山田正彦や川内博史の民主党反対派、自民党の多数の議員らから、そのTPPに関する「恐るべき無知」を指摘されて追い詰められていることが情報として入っていた。ここでキッシンジャーは大慌てに慌てたにちがいない。

 だから、わざわざ午後6時過ぎに一度やってきて、わざわざ30分も官邸周辺でウロウロし、閣僚が協議している中で、ロックフェラー家の名代としてその存在感を見せつけたということである。そして、記者会見後の夜の8時45分だというのに、再度官邸をわざわざ訪問したわけだ。普通ならこんな時間には来ない。

 なぜなら、ここ数日の欧州金融市場を見ていればわかるように、何度も何度も欧州債務危機の穴を塞いだとしても、その解決策に綻びが見える。ギリシャの包括戦略は一応、パパンドレウ政権の崩壊と大連立政権の首班に三極委員会メンバーの ルーカス・パパデモス (元ECB副総裁)をはめ込んでいくことで決まっているが、一方でイタリアの長期国債の利回りがベルルスコーニ首相の辞任表明にもかかわらず危険水位域の7.8%に達した。

 そして、今度はフランスへの債務危機の飛び火が囁かれている。すでにベルギーではデクシアの破綻があり、アメリカ国内でもゴールドマン出身者が経営していた、MFグローバルが欧州危機の読み違えで破綻している。米銀行が抱える欧州ソブリン債務の残高や、それを保証するCDSの持ち残高の巨額さ、CDS市場の崩壊による保証機能の喪失の危惧など、ユーロ圏がメルトダウンする危機が叫ばれている。

 しかも11月23日までには民主・共和の超党派の委員会が連邦債務削減の方針を決めなければならない。これが決まらないと軍事予算を含める予算の2013年からの一律カットに追い込まれていく。この超党派委員会は茶会党系のパット・トゥーミー上院議員がメンバーである。民主党と共和党他ティーパーティー派の対立が米国へソブリン債務危機を感染させるかもしれない。
さらに米ミネアポリス連銀総裁が次のようなことを主張し始めた。

(貼り付け開始)

ミネアポリス連銀総裁:FOMCは「緊急時対応計画」の策定を

  11月8日(ブルームバーグ):米ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は、米連邦公開市場委員会(FOMC)は経済動向への対応方法を説明する緊急時対応計画を策定し、公表するべきだとの見解を示した。

  コチャラコタ総裁は8日、サウスダコタ州スーフォールズで講演。事前原稿によると、FOMCによるこうした緊急時対応策は「さまざまな関連シナリオへの対応方法について明確な指針を提供することになる」と述べた。

  同総裁は、緊急時対応策はFOMCの行動に関して消費者や企業が抱く不確実性を弱めるだろうとし、こうした不確実性がこれまで支出や雇用の意欲を抑えてきたと指摘。同対応策はFOMCの信頼性と透明性を高めるだろうとも語った。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aOw8Rqo._sLc
(貼りつけ終わり)

 中国の不動産市場に関しても中国の当局者が不吉な予言を始めた。

(貼り付け開始)

中国:不動産融資、「最悪のシナリオ」でも完全に制御−前銀監会主席

 11月11日(ブルームバーグ):中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康前主席は11日、国内銀行による不動産融資について、不動価格が50%下落するような「最悪のシナリオ」でも「完全にコントロールできる」と述べた。

 劉前主席は北京での金融フォーラムで、銀監会が2008年以降、全ての銀行に対しストレステスト(健全性審査)を3回実施しており、土地値下がりもこうしたテストに織り込み済みだと語った。不動産融資の6割以上が不動産の相場急上昇が始まった09年6月末以前に実施されたものだという。

 劉前主席はまた、銀監会が地方政府の資金調達事業体の債務を減らすため非常に「厳しい」引き当て規定を適用しているとも説明。今年9月末までにこうした事業体の債務の60%を「クリアし規制する」よう銀行を促したという。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aOP6A4LOOHsQ
(貼りつけ終わり)

 どうも中国の不動産当局は3割くらいの不動産市場の下落を織り込み始めて動いている。これまでが、かなり爆発的な上昇だから多少下がる程度では大丈夫だろうが、「5割」という数字が出たことには私も驚いている。

 米国・欧州・中国と世界の三極で経済が緊急事態になっているのでないか。いわゆる「デフコン2」の段階ではないか。

 キッシンジャーは、パワーエリートでG2派の頭目だから、中国と地政学的な対立をする方向に誘導しているCSISのグリーンやアーミテージ、ナイの面々とは考え方が違う。しかし、グローバリストだから、アメリカの覇権を維持することには誰よりも関心がある。ナイたちとはアプローチが違う。

 キッシンジャーは「中国ロビイスト」だから世界はアメリカと中国の二極で管理するべきだと考えている。しかし、このキッシンジャーがこの10月にも訪中しており、世界経済に関する心配を述べている。

(貼り付け開始)

キッシンジャー氏、米中の協力強化を強調
2011年10月20日14時19分

 キッシンジャー元米国務長官は17日夜、米中関係全国委員会設立45周年晩餐会で「世界経済が落ち込み、米国経済も回復力を欠く中、米中はなおさらに協力を深め、相互信頼を強化し、難局を共に克服すべきだ」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 キッシンジャー氏は「ニクソン大統領の初訪中以来、歴代米政権はいずれも中国との協力を追求してきた。これは米中協力が一貫した政策であることを物語っている」と指摘。「米中関係は現在の世界において最も重要な二国間関係であり、世界の未来を決定する。米中は引き続き協力の理念を継承し、小異を残して大同につき、世界の平和と安定に貢献すべきだ」と述べた。

 米中関係全国委員会のオーリンス会長は式辞で「米国経済が困難な時期にある中、一部の政客は米国の高い失業率を中国のせいにし、中国が米国にもたらした生産力の向上や技術革新を軽視している。これらの試練を前に、協力してのみ米中両国民に利益をもたらすことができる」と述べた。

http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201110200259.html
(貼りつけ終わり)

 このようにキッシンジャーは世界経済が不透明感を深める中、米中の連携が重要である。つまり中国に米国債の買い支えと欧州への支援を要請しているわけだ。しかし、中国も頑強でなかなか欧州支援には同意しない。

 そこでキッシンジャーは戦略家としていざというときの危機回避策として、日本とアジアをブロック経済に取り込むという方針でのTPP交渉の路線でもいいから、欧州発、アメリカ経由の金融危機再燃による長期デフレに対応できる経済圏の囲い込みを狙い始めたのだ。

 そのためには日本をTPPに参加させて、アメリカ企業の輸出先、提携先を確保すると共に、米国債を買い支える(円高に対する介入)ように日本政府を仕向けることにしたのだということが今日のキッシンジャーの動きを見て私には分かった。

 アメリカはもともとピーターソン国際経済研究所のバーグステンが輸出を5年間で倍増させるという計画のもとでアメリカの経済復活を目指していた。これはG2の路線にも叶う。

 一方アメリカの安保マフィアは、中国を包囲するシステムの1つとして、通商交渉として行われていたTPPを国家安全保障の課題として再定義し、前原誠司や長島昭久のような安保系のカウンターパートを通じて野田首相にTPPを働きかけるようになっていた。自民党の穏健親米派の加藤紘一議員は、「最近になってアメリカのTPPへの交渉への圧力が加速してきたきっかけ」として震災後の日中韓の首脳会談を挙げている。

 そして、最後にキッシンジャーが官邸を訪問し、野田首相が確実にTPP交渉に参加を決めたことを確認したわけだ。

 TPP交渉は一歩間違えば、これまで何度も書いてきたように、日本自身が中国に対する地政学的な対立を深めていく道具の一つになりうる。経済状況は欧州危機から波及して悪化していく。

 アメリカは欧州債務危機の爆発に巻き込まれることを覚悟し始めている。傷を浅くするにはどうしても日本をTPPに引きこんでおくことが必要であった。

 そして、これまで「徹底抗戦も辞さず」「民主を壊してでも交渉参加には反対」と主張してきた、山田正彦、川内博史、原口一博らのTPP反対派・慎重派たちは野田首相の事実上の「交渉参加」表明のあと、まるで手のひらを返したように、「完全勝利である」という不可解な笑みを浮かべて記者会見を行った。この裏には表に出せないキッシンジャー周辺からの圧力があるのではないか。

 原口一博は、この時の記者会見やツイッターで「これを参加表明という記者がいますが、あくまで予備的交渉を言っているのであり、今までの情報収集をより念入りにやるということである」とか、「反対のあまりに反米になってはいけない。僕らはアメリカの友人たちとずっと話してきた」と話した。この発言からの圧力が相当かかった事を示唆している。原口は菅内閣の不信任騒動のときにも言を一日にして左右した信頼ならない男だ。

 一部の反対派の民主党議員からは「不満の声」も漏れ聞こえるが、それもそのはず。どのように野田や鹿野農水大臣が海外に向けて、あるいはキッシンジャーに向けて(すなわち96歳のデイヴィッド・ロックフェラーに向けて)、日本はTPP交渉への参加を表明したのである。そのようにメディアが報じているではないか。

 さらにテレビ朝日の番組に出演した、安保マフィアの岡本行夫元外務省北米一課長は、ヒラリー・クリントンが米雑誌「フォーリン・ポリシー」に寄稿した「21世紀は太平洋でアメリカの世紀を実現する」という論文(参考)に触れて、「極端に言えばアメリカと一緒にやるのか、中国と一緒にやるのかという問題としてTPPの問題がある」と述べた。

 TPPには慎重であるべきだが、同時にアメリカ経済崩壊という現実がある。そして、それにもかかわらず野田首相は交渉参加の表明をしてしまった。

 奇しくも1929年ウォール街大暴落の前後に、太平洋問題調査会(IPR)というホノルルを拠点とするAPECの思想の前身となる組織の京都会合が開かれ、そこで日本の金解禁が決まってゆき、ここから日本経済へのアメリカ経済への「貢ぎ」が始まったのである。

 太平洋の勢力圏を確保することを打ち出したヒラリー・クリントンはロシアのメディアからは「アメリカは太平洋で覇権を狙う意思表明をした」と認識されている。

 金融経済の不安定化と世界権力政治の不安定化がシンクロし始めている。ロックフェラー帝国は断末魔をあげている。アメリカ経済に対する危機認識が必要である。アメリカはかなり深刻な状態だ。キッシンジャーの行動からそれがわかるように思う。

<転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この一週間にキッシンジャー氏やジョセフ・ナイ氏、アミテージ氏が来日したそうです。日本を牛耳ってきた勢力の代理人達がこぞって来日したのは、日本にTPPを飲ませるためだと言われています。  日本の大衆はマスコミの言うことを信じてしまう傾向が強いので、アンケートなどを見るとTPPに賛成が反対を上回っています。NHKを筆頭に、フジテレビや日本テレビなど全てのマスコミはTPP賛成キャンページをやってます。TPPは農業や医療だけの問題ではないのですが、マスコミは農業だけの問題にしたいようです。 ・副島隆彦学問道場

今の野田政権を作った当事者の1人がマスゴミ自身であり、TPPへの参加に向けて全面的に加担している。

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<株式日記より転載>

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今の野田政権を作った当事者の1人がマスゴミ自身であり、TPPへの参加
に向けて全面的に加担している。だから同じ方向性なのだ。 関岡英之


2011年11月14日 月曜日

関岡英之 著『国家の存亡―「平成の開国」が日本を滅ぼす』


内容紹介
国論を二分するほどのTPP(環太平洋経済連携協定)参加問題。「日本はバスに乗り遅れるな」とマスコミは喧伝し、経済界もメリットは大きいと旗を振る。しかし、日本の市場は、本当に閉ざされているのだろうか。
こうした議論もないまま進められるTPP推進論。農業問題だけがクローズアップされているが、医療、投資、労働、金融など、国のかたちを変えるほどの大問題なのだ。果たして、国民は24の幅広い分野で検討されていることを知っているだろうか。
事実上、TPPは日米間取引であり、推進の裏には、米国の国家戦略が垣間見える。さらに、その先には中国の陰も見え隠れする。たとえば、日本の民有林(7割、国有林3割)を外国人バイヤーが買うことを手放しで受け入れていいのか。水の確保や安全保障上、重大な問題を孕んでいることが指摘されている。
国の存亡にかかわることだけに、国民はそのことを十分知る必要がある。


関岡英之 著『国家の存亡―「平成の開国」が日本を滅ぼす』

■第6章 「改革」は誰の為のものだったのか|教条主義的米国追従派と真の保守派との闘い

自民党内で人権擁護法案が罷り通りそうになった時、それに待ったを掛ける為に立ち上がった衆議院議員達だ。「真の人権擁護問題を考える懇談会」のメンバーで、会長は平沼赳夫氏、座長は古屋圭司氏、幹事長は衛藤晟一氏、事務局長は城内 実氏、事務局次長は古川禎久氏である。

この全員が郵政民営化法案にも反対している。出身も派閥も違う。共通するのは、真の国益とは何かを真摯に追求する、確固たる国家観を堅持している議員達だということだ。

彼らこそ真っ当な保守政治家である。しかし、あの正気の沙汰とは思えない郵政解散・総選挙によって、この全員が自民党を逐(お)われた。人権擁護法案を阻止する上で中心となって闘った、信念を貫く議員が全員、自民党から放逐(ほうちく)されたのだ。そのことに対する危機感が保守陣営から余り伝わってこなかったのは不思議でならない。事の重大さを今一度噛み締めて頂きたいものだ。

古屋圭司氏と古川禎久氏は苦悩の末に復党を果たしたが、平沼赳夫氏は1人無所属で孤高を保っている〔※2010年4月10日、与謝野 馨らと共に「たちあがれ日本」を結成、党代表を務める〕。議席まで奪われた城内 実氏〔※現在は衆議院議員、無所属〕と衛藤晟一氏〔※現在は自民党参議院議員〕の苦境を見よ。

私の話に真摯に耳を傾けてくれた藤井孝男氏〔※現在は参議院議員、たちあがれ日本〕、小泉龍司氏〔※現在は衆議院議員、無所属〕、津島恭一氏〔※現在は衆議院議員、民主党(小沢G)〕、小林興起氏〔※現在は衆議院議員、民主党〕も、全て国会から追放されてしまった。

あの時起きたことは、官邸とマスコミが演出した「改革派」対「守旧派」の闘いなどではなく、一字一句たりとも修正に応じない教条主義的米国追随派と、真の国益を擁護する為に知恵を絞り、国民の信頼に誠実に応えようと信念を貫いた真の保守政治家達との闘いだった。

≪≪今年(2007年)6月に発表された、安倍政権発足後初の「骨太の方針2007」に「構造改革」という四字熟語がなかった。新聞各紙は早速社説で非難の集中砲火を浴びせた。『朝日新聞』は「『構造改革』の旗が消えた」と大騒ぎし、『日本経済新聞』も「参院選を控えて骨太方針の改革色は後退した」と断罪。『産経新聞』までもが「改革の指針たり得るのか」と咎め立てしている。

悪夢の郵政選挙の時と雰囲気が似てきた。あの総選挙期間中、『産経』から『朝日』まで、示し合わせたように郵政民営化と小泉政権を熱烈支持した。その一方で、年次改革要望書と郵政との関連について報道したメディアは皆無だった。

(後略)

〔※補足。日本の為の改革と、グローバル外資企業や米国政府の意向に沿って門戸を開き、売国することはまるで意味が違う。分かり易く言えば、先の政権交代で多くの国民がそれぞれ一票を投じて願ったのは前者だったろう。しかし今行われているのは、“仕分けも含め”、後者である小泉構造改革の続き(どころか総括)である。

そしてこれは外資保険業界や経団連をスポンサーに持つマスゴミの思惑でもあった。だから、自民・民主に関係なく意図的な偏向報道が繰り返されてきた(但し、小沢事件はスケープゴートの役割として機能させる為に継続中)。ここ迄の流れを作ってきたのは、保守を叩き新自由主義に加担するマスゴミでもある。税金の無駄遣いを究明することが、或いは日本人の為の改革が、彼らの目的ではない。

マスゴミ主導の国民世論の合意形成を考えた時、鳩山政権から管政権、そして現在の米国エージェント政権への流れには或る種の一貫性が見え隠れする。鳩山・管・野田の正・反・合(ヘーゲルの弁証法)による一貫性。今思えば鳩山政権時のトヨタ・バッシングも「TPPに参加しないとどうなるか」という(日本経団連に対する)脅しの見せしめであり、現状に至る布石の1つだったのかも知れない(当時の前原の対応などもエージェントであることを考えれば違和感がない)。

現に、政権交代後「対日年次改革要望書」の仕組みは中止されたが、2010年11月に「日米経済調和対話」という新たな枠組みに変更されたことが判明。そして2011年2月25日に急遽、外務省から「2月28日から3月4日に「日米経済調和対話」事務レベル会合を開催」との発表があった。その後管総理が外国人からの献金で辞任に追い込まれるはずだった3月11日に東北大震災と福島原発事故が発生している。

これを時系列上、“地ならし”と捉えるとどうだろうか。農業は壊滅的打撃を被り(カーギル他)、これから日本人の癌発生率が更に高まる(外資の医療・製薬・保険業界)ことを考えれば、復興事業への外資参入も含めてTPPでの米国の狙いにまさしく理に適ったここ迄の展開と言えるのではないか。

2011年2月に「日米経済調和対話」と名称を変えて出て来る迄の空白の間、どこか不自然な普天間問題の騒動と、トヨタ・リコール問題があった(ショック・ドクトリン)。

ヒントは大マスゴミによるその時々の世論形成の“意図”にあるのかも知れない。分かりやすく単純に言えば、彼らはスポンサーである外資保険業界や経団連の意向に沿って、新自由主義の思想を持ち、新自由主義的な政権は後押しし、自民党であれ民主党であれ保守的な政権に対してはなりふり構わず倒閣運動をする。

小泉構造改革(野党側から菅・岡田・前原、松下政経塾がサポート)を後押しし、自民党をぶっ壊し保守を徹底して叩き、次に、「一度民主党にやらせてみればいいじゃないか」という世論を形成、いったん後押しし、思惑通りに政権交代させた後、計画通り、前述した鳩山・管・野田の正・反・合(ヘーゲルの弁証法)による合意形成を意図的に演出した。そして松下政経塾政権を誕生させた。彼らの思惑通りなら、次は前原誠司(米国エージェント)が総理になるだろう。

小沢一郎自身は政権交代後、ずっとスケープゴートの役割を果たしている。その間、売国奴達が自由に政治を蹂躙し、永田町を闊歩している。小沢事件をスケープゴートの役割として機能させる為には、小沢事件をそれに合わせて引き伸ばす必要があっただろう。

今の野田政権を作った当事者の1人がマスゴミ自身であり、TPPへの参加に向けて全面的に加担している。だから同じ方向性なのだ。まさに小泉構造改革を後押ししていた頃に酷似している。

以前から“双頭政治”という表現を使ってきたが、自民党側の現執行部、谷垣や石破が、つまり小泉政権時代の野田や前原の役割を今度はやっていて、席は入れ替わってもキャスティングは同じであり、実質上、小泉劇場第2幕になっている。それは何よりTPPに合わせて発足された「日経・CSISバーチャル・シンクタンク」の顔触れ・性格を見れば一目瞭然だ。

要するに、政治の仕組みも米国流に変えてしまおうということ。このまま見過ごせば、CSISがこれから先、日本の政治においてより大きな影響力を行使していくことになるだろう。こうした流れに大きく加担し続けているのが、情報統制、日常からの洗脳、世論操作を専門とし担当する売国“談合”マスゴミという組織である〕(後略)

(私のコメント)

「株式日記」が戦っている相手は大手マスコミであり、大新聞社であり大テレビ局である。なぜならば大手マスコミは「外資保険業界や経団連をスポンサーに持つマスゴミ」であるからだ。新聞やテレビ局は視聴者の事などよりスポンサーを大事にする。視聴者からのクレームは派遣社員に任せておけば遮断できるが、大スポンサーを敵に回すと新聞社もテレビ局も経営危機になってしまう。   だから新聞やテレビの報道部は、外国のスパイの巣窟であり、すべて横一線で同じ事を報道している。TPPでも賛成のテレビ局と反対のテレビ局があってもいいはずですが、すべてが賛成のスタンスで報道している。そして山田正彦議員や亀井静香議員を3人から4人の学者やコメンテーターや司会者が山田氏や亀井氏を吊るし上げる。   TPPに反対する議員や学者や評論家はたくさんいるのですが、彼らを出すとTPP賛成派が負けてしまうので出さない。テレビ報道ではほとんどISD条項には触れずもっぱら農業産品の関税ばかりを問題にする。しかし農業問題は24もの部門の一つに過ぎない。アメリカがTPPで主な目標にしているのは金融でありサービスであり非関税障壁だ。その事に関してはテレビは報道しない。   「株式日記」でもTPPの問題を何週間も書き続けていますが、TPPはアメリカが仕組んだ現代の不平等条約であり、アメリカンスタンダードを世界のスタンダードにしようというグローバリストたちの陰謀なのだ。ハワイで行なわれているAPECの会議では早速アメリカの本音を覗かせていますが、オバマ大統領の関心は農産物の輸出よりも日本の健康保険制度や医療制度への改革だ。そんな事は米韓FTAを見れば分かる事なのですが、大手マスコミは韓国で米韓FTA批准をめぐってデモが起きていることは報道しない。横一線で報道管制されているからだ。韓国人はISD条項の事を知らされていなかったのだろう。   国際条約が国内法より優位であることは昨日も書きましたが、TPP条約で決められたら国内法もそれに合わせたものに法律が変えられる。つまりアメリカは合法的に内政干渉が出来ることになり、その国の通称制度を一方的にTPPに書き加えてしまえば出来る事になる。他の参加国は政府の承認で変更できるのにアメリカは議会が承認しなければ条約を変更できない。つまりアメリカ議会が主導権をもって決めるということなのだ。現代にこんなばかげた不平等条約があるだろうか?   <転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  今朝の読売新聞の一面を見て、驚きました。「TPP決断 評価51%」、「内閣支持は49%」とありました。確か昨日の他社の世論調査ではTPPの交渉参加の支持は40%くらいだったはずですが、読売の単独世論調査では51%だそうです。評価51%という数字が、新聞の一面に載っていれば、多くの読者がTPPには日本の半分の人が賛成なんだな、と認識してしまうと思います。私の周りの人はほとんどがTPPには反対です。先日初めて会った群馬県の有料老人ホームの経営者だけは、TPPに賛成だと言ってましたが。  とにかくTPPに関しては情報が少な過ぎますので、国民がある程度納得するくらいの情報を提供し、検討する時間が必要だと思います。既にアメリカと経済協定を結んでいるカナダやメキシコ、韓国がメリットよりデメリットがずっと多いという現状を考えると、自ずとTPPについての結論は見えて来ると思います。 ・株式日記

「龍」を見た時、時が止まった!?(2)〜

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2011年11月14日

宇宙人はいるのか?パート2〜「龍」を見た時、時が止まった!?(2)〜

前々回からスタートした、「宇宙人はいるのか?パート2」シリーズ Very Happy
     
詳しくはこちら m118
■宇宙人はいるのか?パート2〜大事なことは、目に見えるものだけじゃない〜」
■宇宙人はいるのか?パート2〜「龍」を見た時、時が止まった!?(1)〜
    
    
龍をみたことがある、リンゴ栽培の木村さん。
なぜ、そういった現象が起きたのか、検証の続きを行いたいと思います。
    
以下の様な仮説の元、検証を行います。
     
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龍はものすごいスピードで動いて、通常の人間の感覚では感知できないけど、この時木村さんは、それを感知できたのではないか?つまり、スローモーションの状態になっていたのではないだろうか?
かなりスローで捉えていたからこそ、向かってくるおじさんは、止まっている様に見えたのではないか?
     
この状況認識で見てみると、いくつか現象が起きていた可能性があるので、検証してみたいと思います tikara
   
    
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<可能性?:スローモーション現象> 可能性?はこちら→リンク
      
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みなさん、自分が交通事故に遭遇する時、危機に瀕している時、「スローモーション」になったことはありませんか?
例えば、高い所から落下するとき、スローモーションになり、周りの風景が鮮明かつ詳細に見えたります。すごいスピードで落ちてくので、通常ではその風景を鮮明に捉えることは難しいのに、なぜかはっきりと見ることができるのです。
今回、「時が止まった」ように感じたのは、この現象が起きていた可能性はないでしょうか?
     

「スローモーション現象」とは?
    
これは別名を「タキサイキア現象」と呼ばれています。ギリシャ語で「頭の中の速度」を意味しています。通常、脳は、外界からたくさんの情報を受取っていますが、実際に処理している情報は限られています。
しかし、危機状況に直面すると、危機を回避するために、脳は通常より高速かつ大量に情報を処理します。(受取っている情報量は通常と同じです。)そのため、いつもより周りの風景は鮮明かつスローモーションになります。
      
この状態になるポイントは、「危機状況」に面すること。
      
これに、木村さんの状況を照らし合わせてみると・・・
       
木村さんは、ぼんやりと自転車をこいでいただけです。実際、龍を見終わった後、木村さんには何の外傷もありません。従って、危機状況に陥ったことはなさそうですね。
スローモーション現象は、「危機状況」に陥った時に起こるので、木村さんには当てはまらなそうですね。う〜む Rolling Eyes
では、次の可能性を探っていきましょう。
   
    
<可能性?:ゾーン現象>
     
●通常では認識できない早さで動いている龍を見ることが出来た、りんごの木村さん。
●300キロで走っているときでもコース脇の看板が読めた、レーサーの片山右京さん。
   
この事象なんだか似ていませんか?
    
一流のスポーツ選手の中には、競技中に、じばしば、こういった通常では認識できないはずの状態を認識できたりすることがあります。それを「ゾーン体験」と言います。
   
   
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「ゾーン体験」とは?
ゾーン体験には、こんな事例があります。

■野球の川上哲治(打撃の神様)さん。かなり早い球なのに、「ボールが止まって」見えた。

■スピードスケートの清水宏保さん。(長野オリンピック500Mで)、スタートラインに立った時、「周りのすべての音が消えて自分の滑るコースが光って見えた」。

■一流のテニス選手。試合中、全てが流れるように進み、相手の選手の動きも面白いように分かった。風の動きや観客の声、審判の姿…。試合に100%集中しているにも関わらず、いろんなものが目に飛び込んできた。どこか別の場所から会場全体を見降ろし、自分の動きをコントロールしているかのような錯覚さえあった。
    
これらに共通しているのが、この時、競技者たちの心理には、全く不安や緊張などのストレス感情がないということなのです。
   
    
いったいどんなメカニズムで起こっているのでしょうか?
   
    
「ゾーン現象」のメカニズム
    
その秘密を解く鍵は「無意識の情報処理」にあります。
私たちは通常、いろんな情報をキャッチしています。さまざまな情報が常に五感を刺激しています。
しかし、全ての情報を「意識的」に処理できているわけではありません。私たちが意識的に処理できる情報には限界があり、多くの情報は、無意識的に処理されています。
この無意識の処理を瞬時に行い、体の動きと連動させると、通常以上の身体能力が生起します。
   
例えば、スポーツをしている時は、ボールの高さや速度、チームメイトの動き、風や湿度の状態、力の入れ加減、走る速度etc、自分の内部と外部の状況など、大量の情報を感じ取っています。
しかし、この時、不安や緊張などのストレス感情があると、その情報を処理することに脳は支配され、身体能力に結びつく情報の処理が少ししかできなくなってしまいます。
逆に、ストレス感情がひき起こす余計な情報処理を少なくし、身体感覚に極度に集中できると、体が直感的に動くことができ、的確で素早い「いい動き」が現れます。これが「ゾーンです。まさに、心と体が究極的に統一した状態なのです。
   
その時、体の状態は、どうなっているのでしょうか?
     
不安・緊張などのストレス感情を感じている時は、心拍数は速くなったり、遅くなったりして、心拍リズムが不規則になります。
反対に、ストレス感情から解放されて、集中できているときには、心拍数は、速くなったり、遅くなったりを安定的に繰り返し、心拍リズムは非常に規則的な波を描きます。この状態は、レゾナンス(resonance)と呼ばれています。
心拍数が上昇するということは、自律神経系の交感神経が高まり、体が緊張することであり、心拍数が下降するということは、副交感神経が高まり、体が弛緩(リラックス)するということです。
つまり、レゾナンスは、「体」を緊張させる交感神経の働きと、「体」をリラックスさせる副交感神経の働きが、交互に一定のリズムで繰り返している状態といえます。言ってみれば、アクセルとブレーキの動きがコントロールされ、一定のスピードを保っている、というような状態です。
    
レゾナンスとは「共鳴・同調」という意味ですが、レゾナンスに入ると、心拍リズムだけでなく、自律神経、循環器、脳神経など、私たちの生理機能の多くが、同じリズム(約0.1Hz=10秒)で同調することがわかっています。そして、この状態では、集中力・注意力・判断力・反応力が高まります。
参考:(http://www.zone-training.jp/zone-mechanism.html)
   
つまり、「ゾーン現象」とは、不安や緊張といったストレス感情を少なくすることで、身体感覚を高度化し、集中力・注意力・判断力・反応力を高めることなのですね Very Happy
この「ゾーン現象」が起こるかどうかは、どれだけ「リラックス状態」を作り出せるかにかかっていますね Shocked m051
   
    
これを木村さんの場合に、当てはめてみると・・・
     
木村さんの場合、ボーっとしながら自転車をこぐという単純な動きの中で、かなりリラックス状態になっていたというのは、考えられないでしょうか?
かなり、リラックス状態になっていたからこそ、身体感覚が開かれ、通常では認識できない早さで動く龍を目撃することができた。
そういった仮説が成立しそうかなと思いました。

 

あくまで、まだまだ仮説なので、他にも「この説は、どうか?」というのがありましたら教えて下さい Very Happy

<転載終わり>

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 木村秋則さんの著書を読みますと、龍を間近に見たことが何度かあるそうです。木村さんは巨大なワニのようだったと言ってます。その他にも木村さんは、交通事故に発展するような危機を避けたり、見えない世界を見たりと、かなり不思議な体験をされています。

「木村さんの場合、ボーっとしながら自転車をこぐという単純な動きの中で、かなりリラックス状態になっていたというのは、考えられないでしょうか?
かなり、リラックス状態になっていたからこそ、身体感覚が開かれ、通常では認識できない早さで動く龍を目撃することができた。
そういった仮説が成立しそうかなと思いました。」 

 草取りや種蒔き、間引き、土寄せなどの農作業をしていますと、確かに単純な作業の中で、とてもリラックスできていることが判ります。まるで修行僧のように、黙々と作業をしている自分たちにふと気が付きます。集中しているような、ぼーっとしているような、面白い感覚です。ただ、とても気持ちよく感じることが判ります。これは誰にでも体験したことのある感覚かと思います。

 私たちは木村さんのように龍は見たことはありませんが、龍神雲はよく赤城農園に出ます。先日の収穫祭の時にも、虹色に光輝く雲が二つ出たそうです。神社巡りで、麻賀多神社を参拝した帰りにも、レインボーに輝く雲が出ていました。とても不思議な光景に一同は釘付けになったものでした。不思議なことはたくさんありますが、こうした仮説を読むのは、とてもワクワクするものです。

 

・生物史から自然の摂理を読み解く

中矢代表の大阪講演会が開催されました。

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 昨日19日(土)、大阪の梅田で中矢代表の講演会が開催されました。私は東京から8:47の新幹線で行きましたので、会場には12時過ぎに到着しました。講演会は13:30からですから今回は当然一番乗りだろうと思ってましたが、既に10名ほど先に来られていました。びっくりです。

 その後ぞくぞくと会員さんが集まり、開演前までには200名近い方々で会場は満席となりました。昨年の11月の大阪講演会よりも多いと思いました。

 講演会の概要は以下になります。

・コルマンインデックスがついに終了

・左脳と右脳のバランスが取れ、総合意識が出現する

・世界中の拡大するデモのゆくえ

・九分九厘になったところで、「一厘の仕組み」が発動する

・「最後の一厘は、悪の中に隠してある」

・放射線問題の真実

・「北光るぞ、北よくなるぞ」が現実になる

・「寿命が長くなる、体も大きくなる」

・太陽フレアと地震の関係

・「3.11」から意識が変化し始めた

・「135度線ツアー」の報告

・日本にはすでに未来型の革命的テクノロジーがある

・自給自足型「ジャパンモデル」が世界標準となる

・「考えるだけ」「情報を取るだけ」から「自ら実践する」時代

・苦しい時代だからこそ前向きに生きよう

これ以外にも約4時間に亘ってお話しをしていただきました。画像を交えてのお話しでしたので、とても判り易く、一同は食い入るように聴き入っていました。なるほどと、驚く内容も多かったです。

 その後、近くの野菜専門のレストランで、懇親会が開催されました。ここでは、劇的な出会いがありましたが、それはまた次回にご報告させていただきたいと思います。昨日は最終電車で帰って来ましたので、自宅に着いたのは午前0時を回っていました。そしてこれから8:21の武蔵野線に乗り、赤城農園に行きますので、もう家を出ないといけません。またご報告します。

 

 

 

私の新刊「金(きん)・ドル体制の終わり もうすぐ大恐慌」の発売とその後の動き 副島隆彦学問道場より

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  <学問道場より転載>

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私の新刊 「金(きん)・ドル体制の終わり もうすぐ大恐慌」の発売とその後の動き    
副島隆彦です。  すっかり冬に成りました。 季節の変わり目で、体調を崩している人も多いことでしょう。 お気をつけください。

 私も、先週、福島に行って活動本部で泊まって、寒い思いをしました。やはり福島は東北地方の一部です。 原発のある浜通り は、内陸部の会津ほどは寒くないと、地元で言われています。 会津の冬は大変のようです。

活動本部に出来ましたシャワーブースとそれから屋外に作りました、檜(ひのき)の露天風呂に入って来ました。満天の夜空の星を眺めながら風呂に入りましたが、出入りが寒い。 やっぱり風邪をひきました。吉見くんをはじめ福島の現地で活動している人たちは、十分冬の準備をしてください。

 


私の新刊書の 「金(きん)・ドル体制(=ブレトンウッズ体制)の終わり もうすぐ大恐慌」(祥伝社刊)が、18日の夜から発売になりました。もう全国すべての書店に並んでいるでしょう。

20日には、私たちの学問道場の秋の大会である 定例会での講演を、無事終えました。この日に間に合って、私の本を参加者の会員たちにいただいて良かった。





私が、この本を書き上げて、最後のゲラ(galley proof ガリー・プルーフ) の「手離れ」をしたのが、10月26日でした。その翌日27日に、ギリシャ国債のデフォルト(破綻)の回避、ギリシャ国救済のための 包括合意(コンプリヘンシブ・アグリーメント)がEU首脳会議で出来た。 日本のNHKでさえ、「(借金の)棒引き 50%で合意」と報じていた。 

 やれやれと思ったら、翌週の11月9日に、イタリア国債の暴落(利回りの急騰 7.46%へ)が始まった。これで 全ヨーロッパどころか、世界中が肝(きも)を冷やして、「いよいよヨーロッパはダメだ。世界恐慌は避けられない。次は、フランス国債の投売りだ」 という 空気になった。この雰囲気は、今も続いている。

 世界中に危険な空気がただよっている。 私、副島隆彦は、ここに至る全てを20冊以上の自分の金融・経済本で、冷酷に予測して書いてきた。まさに私が書いてきたとおりのことが起きつつある。 学問道場の会員たちは、それ以外の人たちも書店で、私のこの本を買って読んでください。すぐにビジネス書でのベストセラーの一位になるでしょうから、書店で見つかりやすいです。

 私が、「手離れ」してから、さらに多くの出来事が、バタバタと起きた。私自身の金融分析、情勢分析 の手が回らないぐらいに忙しい。私のこの本では、11月4日の金融統計の数値(株価、為替などの金額)を載せている。
 それが18日にはもう書店に並んでいる。 まるで週刊誌並の手早さである。 この技は、他の金融評論家たちでは真似ができない。 

 私は、事態の急変と、これから襲い来る世界恐慌、世界規模の信用危機(ヨーロッパの大銀行の次々の破綻と緊急の国有化、そして、不足分の資金の供給を理由とする 緊急での 資本注入=公的資金の投入 )が、年末から起きるだろう。 

 そして、”金融核爆弾(きんゆうかくばくだん)”である、CDS(シーディーエス)という 恐ろしい 店頭デリバティブとも呼ばれる、奇っ怪な金融工学が作った「人(大銀行、国も)殺しの保険商品」が大破裂して、それをたくさん組み立てて売ってきた アメリカの大銀行までがバタバタと、連鎖倒産(=緊急の国有化宣言)を来年の2月にかけて、することになるでしょう。

 この 恐怖のCDS の ことを、私の今度の本では、50ページ以上にわたって詳しく説明しました。私なりに苦心しました。 なんとか日本国民に、世界の現状で起きている悲劇の、大きな真実を伝えなければ、という気迫で書きました。 

 そのあとの、この一ヶ月の事態の恐ろしいまでの進展と変化に対応すべく、私は、すぐに次の金融・経済本の執筆に取り掛かりました。 その他に、「中国研究本 4」 と、「阿弥陀如来論」も書き続けています。 

 ヨーロッパとアメリカ発の巨大な金融危機と世界恐慌(=金融統制の体制へ)を阻止して、目くらましするために、ヨーロッパとアメリカの権力者たちは、やっぱり、戦争をする気だな。 war economy (ウォー・エコノミー、戦争刺激経済 )で、中東(ミドル・イースト)での戦争を実行することで、自分たちの大きな窮地からの脱出を図っている・・・。極悪人たちが考えることは、やっぱり人類史の定石(じょうせき)通りだ。

 私は、さらに自分の脳と体をフル回転しないでは済まない。 

副島隆彦拝

 <転載終わり>

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 昨日、今日と日本弥栄の会主催のツアーで、福島県に行ってきました。新ひふみ農園の見学と福島の実状を視察するのが目的です。

 23日の9時に会員の皆さんはJR郡山駅に集合しました。私と赤城農園のSさんは22日の晩に郡山に入っていましたので、当日はゆっくりホテルを出て集合場所に向かいました。誰も遅れることなく集合し、一行は観光バスに乗り込みました。バスの中では中矢代表から今回の福島ツアーの目的である新ひふみ農園と、福島の実状をご説明いただきました。 

  途中休憩を挟んで、10時半くらいに福島第一原発から20Km地点に到着しました。9月にも中矢代表と福島原発20Km地点に視察に来ましたが、その際20km地点にある「副島隆彦学問道場活動本部」を偶然にも見つけたので、ご挨拶をしました。今回も学問道場活動本部にご挨拶することにしました。一同はバスから降りて、常駐されている吉見さんにご挨拶をしました。残念ながら副島先生はおられませんでしたが、先週は来られたと吉見さんが言われていました。前回同様吉見さんはとても親切にご対応くださり、原発の状況や村の実状についてお話しくださいました。学問道場活動本部からは、村の小学校と中学校が見えるのですが、今はどちらの学校も閉鎖されているとのことでした。3月11日以前には3000人の村人たちが住んでいたそうですが、今は250人が残っているだけで、ほとんど避難してしまったということでした。また、学問道場から見える広大な田畑も、誰も農業をやっていないため、草ボウボウウでした。

 写真にあるように、吉見さんから作りたての檜風呂に入るよう言われたのですが、ツアーの途中でしたので、今回はご遠慮させていただきました(笑)。とても寒い外気の中、湯気が立ち上る露天風呂はなんともワイルドな感じでした。吉見さん、次回は入らせてくださいね! 吉見さんのご配慮で、全員がホカロンやポケットティッシュをいただきました。トイレまで貸していただき、まるで休憩所になってしまい、大変失礼しました。吉見さんの人柄に全員がほのぼのとした気分になりました。吉見さん、ありがとうございました。来年の春には、田村市にオープンする新ひふみ農園に遊びに来てくださいね!

 その後、学問道場から歩いて500メートルのところにある、機動隊のバリケードまで行きました。私たち20数人がぞろぞろ機動隊に向かって歩いて行ったので、待機していた機動隊員が全員出て来ました。不審な団体が来たと思ったのか、機動隊員はやや緊張して構えているように見えました。 すぐに日本弥栄の会のスタッフのFさんが機動隊員に視察について説明してくださったので、機動隊員は安心したようでした。9月に視察に来た時には、神奈川県警の機動隊の方が警備に当たっていましたが、今回は山形県警の方々が配備されているとのことでした。少し機動隊の皆さんとお話しをしてから、ガイガーカウンターで線量を測定したところ、0.44μSvでした。柏や松戸のホットスポット程度の線量だったので、一同は唖然としていました。バリケードの前で計測したので、皆は相当高い数値が出ると予想していたのですが、実際にはあまりに低い数値で、拍子抜けしたようでした。福島はチェルノブイリと同じくらい汚染されてしまったので、もう誰も住めない地域になってしまったと考えている人々が大多数だと思いますが、実際に福島に来て、20Km地点のバリケードの前で測ってみると、何と0.44μSvだったわけです。これが真実です。やはり自分で現地に来て、計測してみることが大事だと一同は口を揃えていました。この続きはまた書きたいと思います。

 

・学問道場

 

「浪江の甲状腺被曝量、チェルノブイリの千分の1」 読売新聞

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<読売新聞より転載>

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浪江の甲状腺被曝量、チェルノブイリの千分の1

 東京電力福島第一原子力発電所から20キロ前後に位置する福島県浪江町の住民の甲状腺被曝(ひばく)量は、チェルノブイリ原発事故後の周辺住民の被曝に比べ、1万〜1000分の1だったことが、札幌医大の高田純教授(放射線防護学)の調査でわかった。18日に神戸市内で開かれた日本放射線影響学会で発表した。 原発事故で施設外へ放出される放射性物質のうち、ヨウ素131(半減期約8日)は甲状腺にたまりやすく、被曝量が多ければ甲状腺がんを引き起こす可能性もある。

 高田教授は事故後の4月8、9日、同県内の避難所で、18歳〜60歳代の浪江町民計40人の甲状腺被曝量を測定した。結果は3・6〜7・8ミリ・シーベルトで、平均は約5ミリ・シーベルトだった。一方、チェルノブイリの周辺住民は、数シーベルトから50シーベルトとされている。

(2011年11月19日00時31分  読売新聞)     <転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    一昨日の23日に、福島県浪江町にも日本弥栄の会の視察ツアーで行きました。私は4月11日、12日(日月仲間と一緒)と9月6日、7日(中矢代表と一緒)にも浪江町で放射線量を計測しました。4月に測った時には、6.75μSvでしたが、9月の時には2.6μSvになっていました。そして、一昨日は3.2μSvでした。4月の時の約半分に減ってきていることが判ります。    また、福島原発事故では当初政府はレベル5だと発表していましたが、その後何故かレベル7に上げてしまいました。事故で放出された放射線量はチェルノブイリの1/8と言われているのに、何故レベル7なのかと、今でもその意図は謎のままです。一般的にはスリーマイルと同等の放射線量であるにも拘わらず、何故レベル7なのかは、今でも疑問視されています。実際この読売の記事にあるように、甲状腺の被爆量の測定結果は、チェルノブイリの1/1000であったわけですから、今からでもレベル5に修正すべきだと思います。郡山市や田村市の放射線量は0.12μSv前後ですので、東京と同じです。原発20Km 地点でも一昨日は0.44μSvでしたので、柏や松戸、西新宿のホットスポットよりも少ない量です。    3回に亘り福島県の放射線量を計測してみて判ったことは、浪江町など原発20Km 地点だけが今でも3μSvくらいありますが、それ以外の地域は郡山市や福島市でも0.12μSvと東京と同じくらいだということが判りました。東京や埼玉と同じ線量なのに、福島県は全て危ないと考えている人がとても多いのが現実です。福島県のことを気の毒だと思うなら、一度現地に行って放射線量を計測してみていただけるといいと思います。福島原発事故については、いろいろと評論する人が多いですが、実際に福島に行って、現状を見て来た人に会ったことはありません。行って、測れば真実が判るのですが。    福島県の旅館は客数が減り、営業を継続できずに廃業や倒産する旅館も出て来ています。また、福島産の農産物は売れないので、耕作を放棄している農家もとても多いのが現状です。副島学問道場の周りの住民も、避難してしまって1/10に減ってしまいました。このままでは生活も立ち行きません。福島県は10%程度の一部の地域を除いて、東京や埼玉と同じ放射線量なのに、ほとんどの日本人は危険だと思っています。今回日本弥栄の会のツアーに参加した方々は、福島の実状が判り、一部を除いて全く安全だということに気が付いたと言われてました。また、思っていたことと、現実が逆だったと驚いている人もいました。今回の日本弥栄の会のツアーは大変貴重なツアーだったと思います。ありがとうございました。        ・読売新聞  

「福島ツアーその1」 カニのブログより

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<カニのブログより転載>

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 福島ツアーその1

 

昨日、今日の2日間、たまゆらPREMIUM読者限定の福島ツアーに行ってきました
郡山駅に集合し、まず今回の目的の一つである、新ひふみ農園の所有者であるWさんと合流
その際、Wさんの奥様がわざわざおにぎりを作ってくれました

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テラで作ったお米だけでなく、具の梅も大変美味しく、皆さん大満足です
さあ、それではこれからもう一つの目的である、福島の実情を見に行きました
福島第一原発から20Km地点へ移動するのですが、その手前にあるここにバスを止めました

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そして、いざ20キロ地点へ

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0.6μSv以下でしたので、みんな肩すかしを食らいました
検問所の警察官の方に挨拶をし、浪江町や葛尾村を通り、途中確か3(?)μSv位まで上がりましたが、中矢代表もずいぶんと少なくなりましたねと話されていました
そして、昼食会場へ移動
特製菜食弁当、とても美味しかったのですが、漬物の準備で写真を取り忘れてしまいました
さて、昼食後、新ひふみ農園に移動

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これ↑が3反ある水田で、こちら↓が畑&ビニールハウス

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放射線量も0.5μSv以下でこちらもそれほど高くないですね
さらにこの畑の近くにはWさんの自宅や無料で着替えなどの利用ができる施設もあります

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<転載終わり>

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 23日、24日の日本弥栄の会福島ツアーには、カニさんも参加されていました。カニさんが綺麗な写真を貼り付けてくれたので、ご紹介します。

 来年から福島県田村市でもひふみ農園がスタートします。無農薬・無化学肥料の野菜の栽培だけでなく、無農薬・無化学肥料のお米も作っていますので、とても楽しい農園になると思います。先ずは、「たまゆら」の読者限定となりますが、どうぞご期待ください。カニさんも私も田村農園には頻繁に行きますので田村でお会いしましょう。

 そして、11月19日の中矢代表の大阪講演会で、奇跡的な出会いのあった方の農地を見学するために、12月6日に丹波篠山(たんばささやま)に行ってきます。丹波篠山には、9月23日から25日の日本弥栄の会の「135度線の神社・聖地を巡るツアー」でも行きましたが、日本の原風景のような素晴らしいところです。すぐにひふみ農園をスタートできるかどうかは行って見てみないと何とも言えませんが、こういう出会いがあることに感謝です。その他、千葉や岡山でもひふみ農園の準備が進んでいます。いよいよひふみ農園が全国にできていくことになるかも知れません(笑)。まだまだハードルは幾つもありますが、一つ一つクリアしていきたいと思います。

 

・カニのブログ

「国民総”幸福”量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文

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<記事転載>

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「国民総”幸福”量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文

<script src="http://contents.adingo.jp.eimg.jp/0000000000000112/acs.js" type="text/javascript"></script>

  来日中のブータン王国ジグミ・ケサル国王は2011年11月17日、国会で演説を行った。ブータン王国は、国民の心理的幸福などを指標とする「国民総幸福量」(GNH)を重視する国として知られている。演説でケサル国王は、東日本大震災について「いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません」とした上で、「しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民だ」と語り、ブータンの言葉「ゾンカ語」で祈りを捧げた。

 以下に国王の演説を全文書き起こして紹介する。

・[ニコニコ生放送] ブータン国王の演説から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71103233?po=news&ref=news#14:28

■「皆様は大災害に静かな威厳をもって対処された」

ブータン国王: 天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表しますとともにこのたび日本国国会で演説する機会を賜りましたことを謹んでお受けします。衆議院議長閣下、参議院議長閣下、内閣総理大臣閣下、国会議員の皆様、ご列席の皆様。世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします。

 妻ヅェチェンと私は、結婚のわずか1ヶ月後に日本にお招きいただき、ご厚情を賜りましたことに心から感謝申しあげます。ありがとうございます。これは両国間の長年の友情を支える皆さまの、寛大な精神の表れであり、特別のおもてなしであると認識しております。

 ご列席の皆様、演説を進める前に先代の国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下およびブータン政府およびブータン国民からの皆様への祈りと祝福の言葉をお伝えしなければなりません。ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。

 私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめていたことをおぼえております。そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦しみ、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者たち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。

 皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。

 このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。

 皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。

■「ブータンは小さな国ではありますが強い国でもあります」

「ブータンには寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています」 ご列席の皆様。私はすべてのブータン人に代わり、心からいまお話をしています。私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通の人間に過ぎません。その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろうということです。卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。日本がアジアと世界を導き、また世界情勢における日本の存在が、日本国民の偉大な業績と歴史を反映するにつけ、ブータンは皆様を応援し支持してまいります。ブータンは国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がそのなかで主導的な役割を果たさなければならないと確認しております。日本はブータンの全面的な約束と支持を得ております。

 ご列席の皆様、ブータンは人口約70万人の小さなヒマラヤの国です。国の魅力的な外形的特徴と、豊かで人の心をとらえて離さない歴史が、ブータン人の人格や性質を形作っています。ブータンは美しい国であり、面積が小さいながらも国土全体に拡がるさまざまな異なる地形に数々の寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています。手付かずの自然が残されており、我々の文化と伝統は今も強靭に活気を保っています。ブータン人は何世紀も続けてきたように人々のあいだに深い調和の精神を持ち、質素で謙虚な生活を続けています。

「両国民の絆をより強め深めるため不断の努力を行う」 今日のめまぐるしく変化する世界において、国民が何よりも調和を重んじる社会、若者が優れた才能、勇気や品位を持ち先祖の価値観によって導かれる社会。そうした思いやりのある社会で生きている我々のあり方を、私は最も誇りに思います。我が国は有能な若きブータン人の手のなかに委ねられています。我々は歴史ある価値観を持つ若々しい現代的な国民です。小さな美しい国ではありますが、強い国でもあります。それゆえブータンの成長と開発における日本の役割は大変特別なものです。我々が独自の願望を満たすべく努力するなかで、日本からは貴重な援助や支援だけでなく力強い励ましをいただいてきました。ブータン国民の寛大さ、両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。日本はかねてよりブータンの最も重大な開発パートナーのひとつです。それゆえに日本政府、およびブータンで暮らし、我々とともに働いてきてくれた日本人の方々の、ブータン国民のゆるぎない支援と善意に対し、感謝の意を伝えることができて大変嬉しく思います。私はここに、両国民のあいだの絆をより強め深めるために不断の努力を行うことを誓います。

 改めてここで、ブータン国民からの祈りと祝福をお伝えします。ご列席の皆様。簡単ではありますが、(英語ではなく)ゾンカ語、国の言葉でお話したいと思います。

「(ゾンカ語での祈りが捧げられる)」

 ご列席の皆様。いま私は祈りを捧げました。小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調和を経験しそしてこれからも繁栄を享受されますようにという祈りです。ありがとうございました。

<転載終わり>

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 ブータン国王の演説は、私たち日本人の心に伝わるものがあり、感動しました。特に以下の部分は、社交辞令も多少はあると思いますが、本心からの言葉であるようにも思えました。

『皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。

 このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。

 皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。』

 多少褒めすぎではありますが、ブータン国王が日本及び日本人に対して、尊敬の念を抱いていると感じました。今回の東日本大震災での東北の方々の秩序正しい行動には、特に畏敬の念すら持たれているようでした。

 そして、日本は世界のリーダーにふさわしいとも言っています。確かに、金と武力で世界を意のままにするアメリカや、同じ手法でそれに追随している中国を世界のリーダーにすれば、決して幸福を増量することはできないように思います。正に金で支配された今の世界の現状が、その結果であることを証明しています。

 欧米や中国とは対極に位置するブータン。そして、ブータンと同じ側に位置しているのが、日本であると言われています。尤も日本には改善しなければならない点も数多くあります。ただ、そうであっても、欧米や中国よりはずっとマシだと国王は考えているように思いました。こういうありがたい国王のお言葉は、新聞やテレビではほとんど報道されていませんでした。こういう元気の出るニュースをドンドン報道すべきですが、マスコミはいつもその逆をやっています。何とも情けないのですが、そんなマスコミも早晩変わるように思います。

 

・ガジェット通信


「行政による犬猫の殺処分ゼロを目指す」 公益財団法人どうぶつ基金 

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 行政による犬猫の薬殺処分を無くすための、法律の改正に対して、国民が意見を言うことができるそうです。それが5年に1回あるとのことで、正に今です。12月7日までにご賛同いただける方は、下記のURLから入力をお願いします。あくまで個人の判断でお願いします。     

*回答の際には、複数チェックしても問題ありません。

 *リンクフリーです。

<以下転載>

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2分でOK!動物の法律改正パブコメ1携帯メールも可 (注意:携帯からはcontact@doubutukikin.or.jpからのメールを受信許可してから入力してください。入力内容が自動返信メールで届きます。まれに対応していない機種があります。その場合はパソコンから入力ください。)
パブコメ記入はこちらから
  ↘↘
https://business.form-mailer.jp/fms/ca38d39c10097
https://business.form-mailer.jp/fms/8c161fcd9934
https://business.form-mailer.jp/fms/a06dd78710112
※どちらも同じ内容のパブリックコメント記入フォームです。混み合っている場合は別のフォームからお試しください。

本ブログはリンクフリーです。ブログ、ツイッター、SNSなどで広報いただければ幸いです。

公益財団法人どうぶつ基金 理事長 佐上邦久
※この記入は内閣府承認団体である公益財団法人どうぶつ基金が制作管理しています。正式にパブリックコメントとして受け付けられることは環境省の承諾済です。
公益財団法人どうぶつ基金は1988年に設立された「行政による犬猫の殺処分ゼロ」をめざす日本で唯一の公益財団法人です。

こんにちは、公益財団法人どうぶつ基金(内閣府承認)理事長の佐上邦久です。
本日は、あなたに緊急のお願いがあります。
今、環境省が動物愛護管理のあり方について私達の意見(パブリックコメント)を2件求めています。

私たち国民が法案改正について直接意見を届ける事が出来る、5年に1度しかないチャンスなのです。
そこで是非あなた様から環境省あて意見を送付していただきたいのです。
やり方はカンタンで、下記の空白を埋めて自分が同意できる意見にチェックを入れて送信ボタンを押すだけです。どうか声なきどうぶつ達のために、あなたの貴重なお時間を少しだけください。

※このフォームによる意見提出が正式にパブリックコメントとして受け付けられることは環境省の承諾済です。
※下記のフォームでチェックを入れた意見があなたの意見(パブリックコメント)として環境省に送られます。(メールの差出人はこのフォームにあなたが記入したアドレスになります。)異なる意見の場合は上記環境省HPを参照して直接お送りください。
https://business.form-mailer.jp/fms/8c161fcd9934
https://business.form-mailer.jp/fms/ca38d39c10097
https://business.form-mailer.jp/fms/a06dd78710112

どちらも同じフォームです。混み合っている場合は別のフォームからお試しください。

締め切りは12月7日です。 

<転載終わり>

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 ご賛同いただける方には、どうぞパブコメ(パブリックコメント)を出してください。私も昨日出しました。

 よろしくお願いいたします。

 

 *リンクフリーです

・公益法人 どうぶつ基金

 

 

 

「日本語が生み出す思いやり社会」 国際派日本人養成講座より

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<国際派日本人養成講座より記事転載>

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         国柄探訪: 日本語が生み出す思いやり社会

  日本語では子供が親に向かって「あなた」とは言わないのはなぜか。
■転送歓迎■ H22.10.17 ■ 38,747 Copies ■ 3,345,977Views■
無料購読申込・取消: http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/
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■1.グローバル化と「日本語放棄論」

 オンラインショッピングで有名な「楽天」が、社内の公用語を英語にすると発表して、話題を呼んでいる。「世界27カ国・地域への進出」「海外取扱高比率70%」といった大胆な国際戦略の一環だが、まず役員会議の英語化から始め、段階的に英語化を進めて、2012(平成14)年度までに楽天グループの公用語を英語にするという。

 グローバル化の波が押し寄せると、必ず「日本語でやっていてはダメだ」という議論が出てくる。言語社会学を専門とする鈴木孝夫・慶應義塾大学名誉教授は、これを「日本語放棄論」として、その系譜を紹介している。[1,p15]

 明治初期、初代の文部大臣になった森有礼(ありのり)は、遅れた日本語では、進んだ西洋文明を取り入れて国を進歩発展させることは難しいから、英語を国語にするべきだと主張した。そんな声は黙殺して、我が国は日本語を国語としたまま急速に科学技術、経済を発展させ、世界5大国の一つへと飛躍した。

 敗戦の翌年昭和21年には、文豪の志賀直哉が、愚かな戦争をして敗れた原因として、日本語の持つ不完全さ不便さ、漢字学習の効率の悪さを挙げ、フランス語を国語にすべきだと主張した。しかし我が国は、やはり日本語のまま急速な高度成長を続け、世界の経済大国となった。

 現在のグローバル化は3度目の波と言えるが、やはり「日本語放棄論」が出てきたわけである。どうもグローバル化というと、すぐに「日本語を捨てよう」という声が出てくるのが、我が民族の習性のようだ。


■2.絶望の中で母語への信頼を謳ったツルゲーネフ

 鈴木教授は、数多くの民族や国民が、自分たちの母語に対してどのような態度をもっているのか調べたところ、どの国民でも自分たちの母語に対しては絶大の信頼と愛情を寄せ、国語の持つ美しさ素晴らしさを歌い上げる詩人文学者に事欠かないという事がわかった、という。

 その好例として引用されているのが、帝政ロシアの混乱期に、ロシア社会の惨状に深い絶望を感じながらも、ロシア語の持つ根源的な力がやがてロシアを救う、と信じていた文豪ツルゲーネフの散文詩「ロシア語」である。

__________
 疑いの日にあっても、祖国の運命を思い悩む日々においても・・・・お前だけが私の杖であり、私の支えである。おお偉大にして力強く、真実にして自由なるロシア語よ、もしお前が無ければ、国内で行われているあらゆることを見るたびに、どうして絶望に陥らないでいられようか。私にはこのような言語が偉大なる民族に与えられないとはどうしても信じられないのだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 前節で、志賀直哉の「悲惨な敗戦は不完全で不便な日本語が原因だ」とする日本語放棄論を紹介したが、深い絶望の中で母語への信頼を歌い上げたツルゲーネフと対比すると、文学者としての深みの違いを感ずる。


■3.2千年もの間、死語であったヘブライ語を復活させたユダヤ人

 もう一つ、日本人の母国語に対する劣等感と対照的な例が、ユダヤ人であると鈴木教授は指摘する。[1,p49]

__________
 第2次大戦後、無理に無理を重ねて自分たちの国を作ったユダヤ人は2千年もの間死語であった母語を、苦心して復活させるという奇跡に近いことまでやってのけたのです。そしてその文字として何と古代のヘブライ語を使うことにしたのです。

 そしてその文字として何と古代のヘブライ文字を使うことにしたのです。この文字が世界のどの文字とも違う独特なものであるのにもかかわらず、あえてこの文字を採用して国際性など微塵も考慮しないこの態度は、自分たちの便利を犠牲にしてまで<国際標準>に近づくことを望む日本人が、深く反省してみるに値する人間の生き方だと思います。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 言語を単なるコミュニケーションの手段だと割り切ってしまえば、それは国際的に広く通用し、学習が容易なものほど良い、ということになってしまう。日本語放棄論の前提となっているのは、こういう考え方なのだが、ユダヤ人の場合はまったく別である。

 国際性や学習の容易性などとは関係なく、ヘブライ語こそ、自分たちの生き様の核をなすものだ、という見事なまでの覚悟である。イスラエルは政治や科学技術の面で、英語を駆使して、国際社会で存在感を発揮しているが、その活力の源となっているのは、自らの言語、文化に対する誇りなのではないか。


■4.日本語では子供が親に向かって「あなた」とは言わない

 我々日本人は、理由もなく日本語に関して劣等感を持つ前に、日本語の個性をもっとよく知るべきではないだろうか。言語社会学という学問を通じて、鈴木氏は日本語の個性が日本社会の個性を形作っている様子を解き明かしている。

 その興味深い例に人称代名詞がある。一人称は「自分」を差し、英語では「I」、日本語では「私」、二人称は話の相手を指し「You」、「あなた」、三人称は第3者を指す「He、She」、「彼、彼女」と文法書は教える。

 しかし、小さな子供が自分の母親に向かって「I love you, mammy!」と英語では言えるが、日本語で「お母さん、私はあなたが好きです」と言ったら変だ。言うとしたら、たとえば「花子はお母さんが大好き!」だろう。この場合は、「花子」は自分のことを指しているので一人称代名詞「I」に相当し、「お母さん」は話の相手なので二人称代名詞「You」に相当する。

 同様に、親が子供に向かって英語では「You must come with me」とは言うが、日本語では「お前は私と一緒に来なさい」とは言わない。例えば「太郎はお父さんと一緒に来なさい」だろう。この場合、「太郎」は二人称の「You」にあたり、「お父さん」は自分のことを指す一人称として使われている。

 このように、英語では誰が誰に対して話していても、一人称は「I」、二人称は「You」の一点張りだ。しかし、日本語ではそれほど人称代名詞は使われず、「あなた」の代わりに「お母さん」を使ったり、「私」の代わりに「お父さん」と呼んだりする。


■5.「私」対「あなた」という対立関係を避ける

 日本語では、そもそも自分を「私」、相手を「あなた」というように人称代名詞で呼ぶことがほとんどない。「私」対「あなた」とは、自分と相手とを一種の対立関係に置くことで、日本人は心理的にそのような対立関係を避けようとする。

「花子はお母さんが大好き!」とか、「太郎はお父さんと一緒に来なさい」と言うのは、文法的には三人称を使って「私」対「あなた」という対立関係を避けているのである。

 息子が父親にキレて「あんたなんか嫌いだ」などと、ことさら人称代名詞を使う場合は、すでに親族関係が破綻している事を意味している。

 そもそも「あなた、あんた」とは「彼方(あなた)」という離れた場所を指す言葉であった。「そなた」とか「その方」も同じく場所を指す。「おまえ」は「御前」で、「自分の前」に「御」をつけて敬った言葉。相手を直接呼ばずに、相手のいる場所を示すことで、間接的に相手を指す語法である。

 英語でもごく一部このような語法があり、たとえば国王陛下に対しては、直接 "You"と話しかけるのではなく、"Your Majesty"(あなたの尊厳)に対して呼びかけるのが、礼儀である。さすがに国王に対しては、「I」対「You」という対等な関係に置くことが憚られるからであろう。日本語ではこの語法が高度に発達しているのである。

 興味深いことに、「御前」や「貴様」はかつては敬意のこもった呼び方であったが、頻繁に使われていると、だんだん敬意がすり減ってくるようで、現代では若者の仲間内や喧嘩の際にも使われるようになる。そのかわりに「あなた」という新たな言葉を使って、敬意を回復させようとする。しかし、喧嘩の時ですら、「貴っ様〜」などと「元敬語」が使われる事を知れば、我が母国語のゆかしさに思い至るだろう。


■6.「お母さん」とは呼べても「娘さん」とは呼べない

 しかし、同じく人称代名詞を使わないとは言え、子供が「花子はお母さんが大好き!」とは言えても、親が自分の娘に向かって「私も娘が好き!」とは言えないのはなぜか。親族内での呼び方に関して、鈴木教授が解明した日本語のルールとは、こうだ。

 まず目上の人に対しては人称代名詞を使えない。父母、祖父母、おじおば、兄姉に対しては、「あなた」ではなく、お父さん、お祖父さん、叔父さん、兄さん、などと親族用語を使う。また、兄が複数いる場合は、「太郎兄さん」「次郎兄さん」と名前をつけて区別するが、「太郎さん」などと直接名前で呼ぶことはしない。

 逆に目下のものには人称代名詞は使えるが、親族用語は使わない。子、孫、弟妹、年下のいとこに対して、「おい、子供」とか、「お孫ちゃん」などとは言わない。レストランで親が子供に向かって「お前は何にする?」などと人称代名詞を使うことはできるが、それよりも「太郎は何にする?」などと、名前を直接使う方が親しみが籠もっている感じがする。

 こうして見ると、親族間では目上に対しては、人称代名詞は使えずに親族用語を使い、目下に対しては人称代名詞を使うことができるが、名前を直接使う方が多い。

 人称代名詞を避けるのは、前述のように対立的な関係をなるべく避けたいと言う意識が働いているからである。

 目上の人に対して、「お父さん」「お祖母さん」「お兄さん」などと親族用語を使うのは、それ自体に敬意が籠もっているので好ましい。逆に目下のものに対して「子供」「孫」などと親族用語を直接使ったら、相手を見下した態度となるので忌避される。


■7.なぜ自分の息子を「お兄ちゃん」と呼ぶのか?

 前述のように親が「太郎は何にする」などと名前を直接使うことはできるが、たとえば太郎に弟がいたら、「お兄ちゃんは何にする」と親族用語を使うことができる。親が自分の子供を「お兄ちゃん」などと呼ぶのは、外国人には理解不能な言い方であろう。

 この言い回しを鈴木氏は「親族用語の原点移動」という概念で説明している。家族のうちの最も目下の者(この場合は弟)に原点を移し、その弟から見て「お兄ちゃん」と呼ぶのである。これなら親族用語を使った親しみと共に、兄としての敬意も込められている。

 子供を持った夫婦が、互いを「お父さん」「お母さん」と呼ぶのも、子供に原点を移した「親族用語の原点移動」の例である。

 目上の人に対して、敬意の籠もった親族名称を使うという原則は、職場や学校でも拡張されて適用される。職場では「部長、お電話です」、学校では「校長先生、おはようございます」などと職名をそのまま使うのが、丁寧な用法である。

 知らない人に呼びかける時はどうだろうか。子供が、通りがかりの中年の婦人に「おばちゃん。ハンカチ落としたよ」などと言う。甥−叔母の関係でもないのに「叔母さん」という親族用語を使うのは、よく考えるとおかしい。しかし、これは相手を疑似親族と見なして、相手に親しみと敬意を込めた呼びかけ方なのである。

 逆に、中年の婦人が子供に声を掛けるときは、目下だから親族用語を使えない。だから、「親族用語の原点移動」を適用して、「そこのお兄ちゃん、ハンカチを落としたわよ」などと言う。相手の子に弟を想定し、それを原点として「お兄ちゃん」と呼ぶのである。

 親子の間でも、職場でも、通りがかりの人に対しても、「I」「You」の一本やりで通す英語に比べれば、相手への呼びかけ一つとっても、親しみや敬意など細やかな思いやりが我が国語には込められているのである。


■8.日本語が生み出す思いやり社会

 外国人が自然な日本語を話そうとすれば、自ずからこうした「人称代名詞による対立関係を避ける」「目上・目下に対する親族用語を使い分ける」「他人にも疑似親族用語を使う」といった語法を身につけなければならない。それによって、日本語社会におけるこまやかな人間関係のありようを理解し、身につけていく。

 逆に日本人が英語社会で暮らしていると、「I」対「You」の一本やりで、個人どうしの対立関係に慣れていく。相手との目上・目下関係、疑似親族関係など一切気にしなくてもよいので、知らない人にでも気軽に声をかけられるようになる。

 職場で英語が公用語になり、日常会話も英語で行われるようになると、日本企業では「部長からご指示頂いた件ですが」と言う所を、英語で「あなたから指示された件ですが」などと言うようになるだろう。

 それはそれで、外国人社員には働きやすい職場にはなるだろうが、日本語が生み出すこまやかな人間関係は失われていくだろう。たとえば、先輩が後輩を自分の弟のように手取り足取り仕事を教えたり、社内で家族のように力を合わせるという、目上・目下関係、疑似家族関係の中でこそ生まれる思いやりの世界は薄れていく。

 アメリカ企業のようになってグローバル競争社会を勝ち抜いていこうというのも立派な志ではあるが、二流の英語と二番煎じのアメリカ的経営では、だいぶハンディがある事は否めない。

 逆に、長期安定雇用のもとで、日本語社会の思いやりに満ちた人間関係を作り、その中で人を伸ばし、チームワークを発揮していく、という方向もある。外国人社員にも日本語を学ばせ、その関係の中に組み込んでいく、という事もできる。このような「人作り」と「人の和」こそ我が国の強味であった。

 明治以来、二度のグローバル化の波に際して、二度とも「日本語放棄論」が現れたが、そんな声は黙殺して、我が国は日本語が生み出す「人作り」と「人の和」によって乗り越えてきた。今が3度目の勝負である。
(文責:伊勢雅臣)


■リンク■

a. JOG(553)  国語の品格
 品格ある国語は、品格ある国民を作る。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h20/jog553.html

b.JOG(240) 日本語が作る脳
 虫の音や雨音などを日本人は左脳で受けとめ、西洋人は右脳で聞く!?
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog240.html

c. JOG(559) 大和言葉の世界観
 「鼻」は「花」、「目」は「芽」。大和言葉には古代日本人の世界観が息づいている。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog221.html

d. JOG(221) 漢字と格闘した古代日本人
 外来語を自在に取り込める開かれた国際派言語・日本語は漢字との国際的格闘を通じて作られた。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog221.html

e. JOG(514) 「ある」日本語と「する」英語
 なぜ日本人は「私はあなたを愛します」と言わないのか?
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h19/jog514.html

<転載終わり>

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 この記事を読むと、言語というものは、長い歴史の中の人間関係の中から生まれてきたものだということが判ります。英語では上司に向かって、「あなた」と言いますが、以前からそれには違和感がありました。尤も、外人からみれば、日本語は面倒くさいと感じると思います。以前、大塚で日本語講師をやっていたことがありますが、世界で一番習得が難しい言語は日本語だということでした。漢字、平仮名、カタカナ、外来語、尊敬語が混じっている上に、この記事にあるように人間関係で言い方を変えますので、一朝一夕には習得できないはずです。

  日本語学校の学生では、女性は概ね3ヶ月で日常会話なら覚えてしまいます。男性は1年経ってもあまり覚えない人もいます。女性はアルバイトで夜の仕事をやる人がいますので、すぐに日本語を覚えてしまいます(笑)。最近は男性もコンビニでアルバイトをしていますので、以前より早く習得できるようです。やはり生きた環境が一番なようですね。

  

・国際派日本人養成講座

日本弥栄の会 「福島ツアー 後編」 カニのブログ

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<カニのブログより記事転載>

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 福島ツアー後編

 

福島ツアーもほぼ目的が達成し、宿泊地である三春町に向かうのですが、旅館近くにある田村大元神社に参拝

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龍?や象?などちょっと変わった模様が彫られていますが、雰囲気もすごく良く、ここで全員でひふみ祝詞を奏上しました

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その後、旅館に到着し、各自ラジウム温泉につかったり、情報交換したりし、楽しいひとときを過ごしました
そうそう、旅館の食事はどれも美味しく、改めて福島の食の豊かさを実感しました

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翌朝、旅館近くの三春神社に参拝

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途中紅葉もきれいでした

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参拝が終わり、降りてくる途中、気になる場所発見

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ひっそりとした場所なので、気づきませんでしたが、参拝すると喜んでくれたようです
名残惜しくもバスに乗って、郡山駅へ向かう途中、色は薄いのですが、きれいな虹が出て、今回のツアーを歓迎してくれたように感じました

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今回も中矢代表をはじめスタッフの皆さん、Wさん、そして参加者の皆さんのおかげで有意義なツアーとなり、ありがとうございました

<転載終わり>

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 今回もカニさんのブログをご紹介させていただきます。カニさんの写真はいつでもどこでも綺麗に写っています。しかもほとんど綺麗な光が写っています。また、今回はツアーの最後に、大きな虹が出ました!これには、一同はびっくりしながらも、大喜びでした。本当に素晴らしいツアーでした。135度線ツアーも素晴らしかったですが、今回もとても満足できる旅でした。東光社さんのスタッフの皆さんのご配慮が、随所に現れていて、思いやり溢れるツアーでした。皆さん是非また参加したいと言われていましたが、私も次回是非参加したいと思います。

 

・カニのブログ

F1種の危険性:ミツバチはなぜ消えたのか?  新しい農のかたちより転載

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<新しい農のかたちより転載>

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2011年11月29日 【コラム☆】〜F1種の危険性:ミツバチはなぜ消えたのか?〜

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こちらからお借りしました 
 
以前「【コラム☆】〜世界初のF1種をつくったのは日本人だった☆〜」では、F1種とは何か、そしてどうやってF1種を作っているのかについて説明しました。
(もう読んで頂けましたか? Very Happy

実はF1種の作り方には以前紹介した除雄(じょゆう:雄しべを取り除くこと)以外にもいくつか方法があります。
それらのうち現在最も広く利用されているのが雄性不稔植物(葯(やく)や雄しべが退化し花粉が機能不全になった植物)を利用した方法です。

雄性不稔植物を利用することで、除雄=手作業時とは比べ物にならないくらい効率的にF1種を作り出すことが可能になるため、現在既に多くの野菜や果物が雄性不稔植物によりF1化され(=雄性不稔F1種)、市場に出回っています。
 
「効率的に野菜が作れるなら、万々歳だね m028 m028 」とお思いになるかもしれません。
 
しかし雄性不稔の仕組みについて調べてみると、そうも言っていられない危険性を孕んでいることがわかってきました。


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1.雄性不稔植物を使ったF1種の作り方

まず改めて簡単に用語のおさらいです。
 
F1種:異なる性質を持つタネを、人為的に掛け合せてつくった、雑種の一代目のこと。異種を掛け合せてつくるイイとこ取りの種です。
除雄:作物が自家受粉(自分の花粉で受精すること)しないように雄しべを手で取り除くことを言います。

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こちらからお借りしました
 
F1種は「雑種」であるため、自家受粉されては目的の雑種がつくれないため、除雄が必要になります。
 
雄性不稔:植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が機能的に不完全になることを言います。人間で言えば、男性側に原因のある不妊症と同じです。


冒頭でも述べたように、元々除雄は人の手で行っていたこともあり膨大な人件費がかかっていましたが、この雄性不稔植物を利用することで大幅な人件費削減が可能になりました。
薄利多売の農家にとってこれほどありがたいことは無いと、雄性不稔形質を受け継いだ種の需要が高まり、今では多くの野菜や植物に利用されています。

例えば・・・稲、玉ねぎ、人参、トウモロコシ、ネギ、大根、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、シシトウ、ピーマン、ナス、オクラ、春菊、レタス、インゲン、テンサイ(砂糖の原料)など、ざっと挙げただけでも雄性不稔を利用した野菜はこれだけあります。
現在も研究はどんどん進められているため、近い将来ほぼ全てのものが雄性不稔植物を利用したF1種になっていくと考えられます。

 
2.そもそも雄性不稔植物はどのように生まれるのか?
とても便利な雄性不稔植物ですが、どのように生まれてくるのでしょうか?

ズバリそれは、突然変異によるミトコンドリア異常によって生まれてくるのです。


ミトコンドリアとは簡単に言えば、細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどを、直接あるいは間接的に供給する器官です。
この、生物にとって必要不可欠なミトコンドリアに異常をきたすことによって雄性不稔植物が生まれてくるのです。
 
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こちらからお借りしました
 
つまり、今私達が口にしているものの多くは、このようなミトコンドリアに異常のある野菜ということになります。
このような異常のあるものを食べて続けても体への影響は無いのでしょうか?
 
 
3.ミツバチはなぜ消えたのか
雄性不稔植物を口にすることが人体にどんな影響を与えるのか、実はまだまだ未解明です。
ただ未解明ではありますが、実はミツバチに関して気になる現象が起こっています。

<現象1>
2009年の日本農業新聞で「欧州ミツバチ報告 卵産まぬ女王が続々」という記事が。ヒマワリ、菜種、トウモロコシの単作農業地帯で産卵数が極度に少なくなる不妊症の女王バチが数多く見られた。※ミツバチは野菜を交配させる際の、花粉の運び役として世界各地で活用されている。

<現象2>
1960年代・2007年と世界各地の養蜂場から一夜にして蜂が大量に失踪するという現象が起きた。アメリカでは国全体の4分の1もの養蜂が一夜にして失踪した。
一方で、野生の蜂ではこうした現象は一切起こっておらず養蜂のみが大量に失踪した。

これらの原因についてはハチのエイズ説や携帯電話の電磁波説等を始めとして多くの仮説が立てられていますが、そのどれもがミツバチが巣を見捨てていなくなる原因には帰結せず、「複合的な原因」ということで犯人探しはストップしています。

しかし『タネが危ない』の著者である野口勲さんは、その著書の中でこれら現象の原因が雄性不稔野菜なのではないか、という仮説を立てられており、信憑性を感じさせるものになっています。

<仮説>
●ミツバチたちはミトコンドリア異常の蜜や花粉を集め、ローヤルゼリーにして次世代の女王バチの幼虫に与える。
●養蜂業者は一定の農家と契約しているはずだから、雄性不稔F1種子の受粉のために使われているミツバチは、世代が代わっても同じ季節には同じ採取農家の畑に行く。従って、この養蜂業者が所有するミツバチは代々雄性不稔の蜜と花粉を集めて次世代の女王バチと雄バチを育て続けていく。
●ミトコンドリア異常の餌(蜜)で育った女王バチは、世代を重ねるごとに異常ミトコンドリアの蓄積が多くなり、あるとき無精子症の雄バチを生む。
●巣の雄バチ全てが無精子症になっていることに気付いたメスの働きバチたちはパニックを起こし、巣の未来に絶望するとともに本能に基づく奉仕というアイデンティティを失い、集団で巣を見捨てて飛び去る。

これらは野口さんも著書で仰っている通り、仮説の域は出ませんが、逆に全く事実でないとも言い切れません。
むしろ、雄性不稔植物(やその蜜)という異常な作物を継続的に口にするということで生物に何の影響も無いと考える方が不自然でしょう。

もしミツバチへの影響が事実であるとすれば、このミツバチ同様に雄性不稔野菜を摂取している我々人間にも、影響が出る可能性は多分にあります。

昨今叫ばれている成人男性の精子数減少の原因について、農薬由来の環境ホルモンが主因であるという見方が一般的ですが、雄性不稔に原因がある可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。


こちらからお借りしました


  
4.自然の摂理を踏み外してしまった農の市場原理化

全ての生物は自然圧力を始めとする外圧に適応するために、様々な進化を遂げてきました。
その中でもとりわけ雌雄分化は生物が外圧に適応するための非常に重要な進化です。

雄性不稔植物とは、その重要な進化機能である性を持たない不完全適応態を人工的に作り出していることになります。(その意味で除雄を用いたF1種とは明確に異なります)
そして、そうした雄性不稔F1種の使用が自然界及び現実場面に何らかのひずみを生むことは想像に難くありません。

なぜならば、全ての生物は外圧適応という軸でつながっており、それらが複合的にバランスすることによって適応を実現しているからです。

環境ホルモンにせよ、雄性不稔F1種にせよ、「市場社会で儲けるためには(食べていくには)どうする?」という軸から生まれています。
そういう意味では、農家の皆さんが雄性不稔F1種に頼るのもある意味仕方の無いことだと言えます。

しかし農を市場原理(自由競争)に委ねた結果、このような安全とは言いきれない食品群が生み出されてきたということも事実です。

勿論、市場原理からの脱却の実現は決して容易ではありませんが、今重要なのは、「今後の農業の可能性はどこにあり、それを引き出していくためにはどうすればよいか?」という視点と、そのために事実を追求し自然の摂理を学んでいくことなのではないでしょうか。

 

参考:『タネが危ない』野口勲 著

<転載終わり>

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 F1種とは人工的に自家受粉をさせずに、他の種類の雄しべの花粉を使って受粉させる方法です。最初にF1種を考えだしたのは、日本人だそうですが、今はアメリカのモンサント社などが広く行っています。日本の種メーカーであるサカタやタキイもほとんどF1種の種を販売していますし、農協でもF1種がほとんどです。

 このF1種は確かに育てやすいし、均一の野菜ができます。誰が、どんな畑で育てても、大体上手く生育してくれますので、メリットはたくさんあります。スーパーやデパート、八百屋、直売所で売られている野菜の90%はF1種と言われています。F1種はとても便利な種なのですが、この記事にもあるように、無理やり自家のおしべを受粉できないようにさせていますので、それを食べ続けた場合に、影響が出る可能性があるそうです。

『昨今叫ばれている成人男性の精子数減少の原因について、農薬由来の環境ホルモンが主因であるという見方が一般的ですが、雄性不稔に原因がある可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。』 

 上記のようにF1種の野菜を食べ続けると、人間の男性の精子が少なくなる可能性も指摘されています。(あくまで仮説ですが)

 F1種の野菜は人体やミツバチなどに影響を及ぼす可能性が指摘されていますが、農家のなり手が減少し続けている現状では、工数をかけずに簡単に良い野菜が作れるため、プロの農家もほとんどF1を使うしかありません。農薬農法と同じで、就業数の少ない農家が、効率良く生産するにはF1に頼らざるを得ない面もあるように思います。そもそも農協でもコメリやカインズホームで販売されている種はほぼ100%F1種ですので、F1種以外を手に入れることが至難の業です。プロの農家がF1種を使っているのですから、私たちの口に入る野菜がF1種になるのは当たり前ですね。外国も日本と同じですからほとんどがF1です。つまり、世界中もうほぼ90%がF1ということです。

 ひふみ農園では、佐々木了雲先生のご指導の下、極力F1種は使っていません。もちろん農薬や化学肥料は一切使っていません。(肥料はほとんど使っていません。)農協やホームセンターで販売されていない固定種の種は、野口種苗さんや高木農園さんで購入しています。価格はサカタやタキイとほぼ同額です。ネットで簡単に注文できますので、家庭菜園やプランター菜園をやられるのであれば、一度試したらよいかと思います。固定種の種の場合は、農地との相性がありますので、初年度は上手くいかないケースもあります。種を採取して、2年目、3年目になると農地と種の相性が良くなりますので、F1にはない味や特性を持つ野菜を育てることができます。

 無農薬・無化学肥料の野菜は日本全体の0.2%しかありませんが、更にF1種でない固定種の野菜を手に入れるのは至難の業になります。無農薬・無化学肥料・固定種・硝酸態窒素無しの野菜は、木村秋則さんのグループかnicoの会、そしてひふみ農園で手に入れることができます。他にも手に入れるルートはあると思います。ひふみ赤城農園では、今はキャベツやブロッコリー、カリフラワーが旬です。ブロッコリーはスティックセニョールという種類ですので、茎も美味しくいただけます。先日の福島ツアーには、採れたてのキャベツを持っていったのですが、皆さんに柔らかくて瑞々しくて美味しいと言われました。ひふみ農園では野菜詰め合わせセットを日本弥栄の会の会員さん向けに販売していますが、「これが野菜の味ですね」、「昔の野菜の味を思い出した」、「野菜の甘さが何とも言えません」など喜びの声をいただいています。

 来春からは福島の田村市にもひふみ農園がオープンします。また、まだ決定ではありませんが、兵庫の丹波篠山や岡山、千葉でもひふみ農園の準備が始まっています。日本弥栄の会を中心として、全国に広がりつつあります。また、ひふみ農法でのプランター菜園や家庭菜園をされている方は、全国に400人を超えました。これも嬉しいことです。先ずはプランターでもいいので実際にやってみれば、いろいろと体験ができます。失敗しても勉強だと思えば、よい経験になります。

 ひふみ農園では農薬を使わないだけでなく、野菜を食べている虫を発見しても殺しません。プロの農家から見たら、アホとしか言いようがありませんが、長い目で見ると、実はこっちの方が得策なのです(笑)。虫に人間の気持ちが判るはずがないというのが普通ですが、実際は虫を駆除しなくなって半年くらいしてから、虫はいることはいますが、出荷に影響の出ない範囲でしか食いません。例えばキャベツにも青虫がいますが、周りの葉っぱは食いますが、人間が食べる丸い部分は食いません。ブロッコリーや白菜も葉っぱは少し食べますが、中は食べません。稀に虫のエサ専用になっているキャベツや白菜がありますが、それ1つだけが食われている状態です。上手く共生しているのです。虫は私たちの気持ちを判ってくれているように感じます。不思議なものです。農薬代や化学肥料代もかかりませんので、コストがほぼ0円です。縄文や江戸時代も同じようにやってたのでしょうね(笑)。

 27日から奈良県の神社を廻って来ました。中矢代表が以前ツアーで行かれた飛鳥を中心に廻りました。卑弥呼の墓ではないかと推測されている箸墓古墳は、柵で囲われていて中に入れませんでしたので、柵の近くで「ひふみ祝詞」を奏上しました。また、12月10日に関西神社巡りサークル「チーム135」で行く予定の大神神社(おおみわじんじゃ)にも参拝しました。なかなかの神社でした。今日からまた忙しい日々が始まりますが、ハリキッてやりたいと思います。

 

 

・新しい「農」のかたち

 

「腐らない農産物の正体」 感謝の心を育むにはより転載

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<感謝の心を育むにはより転載>

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『安心基盤をつくっていくには?』:「食」への期待2〜腐らない農産物の正体〜

前回の記事『「食」への期待1〜食卓に迫る放射能の危機〜』では、福島原発から漏れ出す放射性物質によって水産物と畜産物の汚染が進んでいる状況と、それによるリスクを明らかにしました。


今回は、野菜・果物に残留する農薬がどの様に使われているのか?また、それによるリスクについて考えていきたいと思います。


日本では、どこのスーパーに行っても、新鮮な野菜や果物がところ狭しと陳列されています。これらの農産物は、国内各地はもとより、海の彼方からも「見た目がきれいで新鮮な状態」で運ばれてきます。それを可能にしているのが、病害虫や雑草を取り除く化学薬品=農薬であることは広く知られています。


遺伝子組み換え作物の登場や、中国産の野菜から日本国内で禁止されている農薬が検出された事件などがあり、輸入農産物への不安が高まっているところに、国内では原発事故による放射能汚染が重なり、食材の安全に対する意識は一般的にも高まっています。


自分や家族の身を守ろうとする意識から、食材を購入する場合には、必ず農産物の産地を確認して輸入品よりは国産品を選んで購入する人も多いのではないでしょうか?


しかし、自分で産地表示の確認を徹底しても、普通に生活していれば外食する機会もあり、輸入農産物を全く口にしないで暮らすことは不可能だと言ってもいいでしょう。食糧を安定的にかつ安値で供給し続けるために、外国産の食材を大量に輸入し続けている日本の現実が、大きく変わる兆しも今のところありません。


また、一般的には「国内産は外国産よりも安全」という認識をしていますが、実際に農薬がどう使われているのかを、ほとんど知らないのが実態です。そこで、農薬がどの程度まで残留しているのか、国産と輸入品それぞれの農薬使用の実態や規制のあり方を押さえていきたいと思います。


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◆日本国内での残留農薬の実態・規制はどうなっているのか?


現在、日本で使用が認められている農薬は、化学物質の種類でいうと約380種類ほどあります。現在、使われているこれらの農薬は、次の3つの条件を満たさなければなりません。


1) 人間に対する急性毒性が低いこと。
2) 環境中で分解されやすいこと。
3) 目的とする病害虫や雑草の駆除には役立つが、その周辺にいる生物にできるだけ影響を与えないこと。


日本では残留農薬や食品添加物などの安全基準を、「食品安全委員会」(2003年、「食品安全基本法」により内閣府に設置)が、「急性、亜急性、慢性、発がん性、催奇形性、繁殖」などの各種安全性試験の結果を判断して、薬品が有害な作用を及ぼさないない量(無毒性量)を評価し、さらに安全係数を考慮して決めています。


大よそ、以下の方法で規制値が求められています。

 


出典:農業工業会 農薬Q&A 農薬の安全性

 


まず、マウス(ハツカネズミ:小型のネズミ)、ラット(ドブネズミ:大型のネズミ)、ウサギ、イヌなど複数の動物で実験を行ない、得られたデータの中で最も低い値を、「無毒性量(NOAEL)」として選びます。その後、「無毒性量」を「実験動物と人間との種の違いを考慮した10倍」と、「身長・体重などの人間の個体差を考慮した10倍」を掛け合わせた安全係数「100」(実験データの質が十分ではない場合、安全係数に500倍などの数値を用いる)で割って「1日許容摂取量(ADI)」を定めます。これは、「人が生涯毎日摂取し続けても健康への悪影響がない値」とされています。


ある農薬のADIが0.1mg/kg/日であるとは、体重50kgの人が1日当たりその農薬を5mgずつ生涯にわたって摂取し続けたとしても、安全上問題がないということを意味します。


厚生労働省は、14種類の食品群(穀類、魚介類、肉類と卵類、飲料水など)から代表的な食品を複数選んで市場から購入し、調理をしてから残留農薬の分析を行なっています。実際に農薬が検出された食品群では、分析結果にその食品群の平均的な1日当たりの消費量を乗じて、その食品群での調査対象農薬の1日摂取量を求める「一日摂取量調査」を行なっています。これをADIと比較して安全性に問題がないかの評価をしています。

 


出典:農業工業会 農薬Q&A 農薬の安全性

 


1991年度から2004年度までの13年間の調査結果をとりまとめると、これまでに分析対象となった農薬成分と類縁化合物(分解物など)の数は延べ216種類(登録を失効したDDT等を含む)になります。そのうち、これまでに一度は検出されたことのある農薬および類縁化合物は上の表に載っている30種類です。表の対ADI比に示された数字を拾うと、28種類については10%未満で、さらにそのうち13成分は1%未満と低い値でした。


このように、現在の日本の残留農薬の規制値は、かなり安全側で設定されており、その結果、国内の農産物から摂取する残留農薬の量は、低く抑えられているようです。この調査結果を見る限りは、残留農薬の影響を心配する必要はないようにも思えます。


しかし、調査対象の農薬の種類やサンプリングする食品の数には限界があるので、調査・分析の方法が変われば結果は変動します。そもそも、あくまで安全性を評価する基準は、現在の残留農薬の規制値であり、今後基準そのものが変わる可能性もあるので、完全に安心と言い切ることはできません。


また、小麦や大豆、柑橘類などの果物のほとんどは、海外からの輸入に依存しています。輸入される農産物の農薬使用の実態はどうなっているのでしょうか?


◆日本と海外との農薬規制の違い


日本で禁止されている種類の農薬でも、海外では使用が認められていたり、同じ種類の農薬であっても残留基準値が異なる場合もあります。


日本の基準を超えた残留農薬は水際でチェックされるから、高度に汚染された農産物は入ってこないはずです。輸入農産物の検査体制は下図のようになっていますが、様々な抜け道があることが指摘されています。

 


出典:TORTOISE 「薬漬けの輸入食品は大丈夫か?」

 


例として、年間4500t余り輸入されているイチゴの検査体制を見てみます。輸入先は95%がアメリカのカリフォルニアです。


日本でイチゴに設定されている規制農薬は下の表にある14農薬です。これに対してアメリカが収穫後のイチゴに使用を許可している農薬は5種類で、日本でチェックしている14農薬と一つも重なっていません。

 

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出典:TORTOISE 「薬漬けの輸入食品は大丈夫か?」

 


たとえば「キャプタン」は、発ガン性が認められている農薬ですが、この「キャプタン」が高濃度に残留していたとしても、日本の検査でひっかかることはないことになります。これはイチゴだけの例ではなく、じゃがいも、ニンジン、タマネギ、カボチャ、大豆なども同様です。


以上のような検査体制を経て日本に入った輸入イチゴには、驚くほど長持ちするものがあります。冷蔵庫に入れた輸入イチゴは3週間たってもカビがまったく発生せず、1ヶ月たっても元通りの色つやを保っているとのことです。このイチゴからは0・9ppmの「キャプタン」が検出されており、異常に長持ちしたのは殺菌剤「キャプタン」のせいだと推察されます。


アメリカのポストハーベスト農薬に対する許容基準を調べてみると、日本と比べて非常に甘い点が問題となってきます。例えば、殺虫剤の「レルダン」の米への許容基準はアメリカでは6ppm、日本の登録保留基準は0・1ppmで、けたが違います。


登録保留基準とは、国内産農産物をチェックする場合に適用される基準なので、輸入農産物の検査には用いられないのです。日本とアメリカの許容値に最も差があるのが、じゃがいもの発芽防止剤「クロルIPC」で約1000倍。10倍以上違う農薬は7種類あり、それらが使用されている農作物は小麦、とうもろこし、さくらんぼ、セロリ、レタス、柑橘類など30種に及んでいます。


◆農薬を使用するタイミングによる残留濃度の違い


農薬を使用するタイミングは、収穫前=栽培の時点と、収穫後=輸送の時点の2つに大きく分かれます。


農産物を収穫する前、つまり栽培中に農薬を使用することを「プレハーベスト」と呼びます。これは、雑草や害虫の駆除を目的に、除草剤や殺虫剤を畑で散布する使用法で、私達が持っている一般的な農薬使用のイメージと合致します。


また、収穫後の農産物に直接農薬を散布することを「ポストハーベスト」と呼びます。これは、栽培中に農薬を使用する「プレハーベスト」に比べて残留する農薬の濃度が高くなるため、日本国内での使用は原則として禁止されています。


しかし、これはあくまで日本国内で作られる農作物の場合に限られます。海外から日本へ輸入される農作物には、例外規定が存在しており、輸入農産物のポストハーベストは、「食品添加物」として使用が認められているのです。長期間・長距離の輸送にも関わらず、商品価値を維持するためには、収穫後の薬品使用が不可欠だからです。


◆ポストハーベストの実態


ポストハーベストは、栽培中に使うものより数倍〜数百倍高い濃度で農作物に直接ふりかけたり、農作物を薬液に漬けたりして使います。このため、もともとの付着濃度が高いうえ、太陽光線で分解されることもなく、栽培中に使う農薬よりも残留濃度がずっと高くなります。


ポストハーベスト農薬の防かび剤「ジフェニール(DP)」「イマザリル」「OPP」「TBZ」は表示の義務があるので分かりますが、防かび剤以外のポストハーベスト農薬(殺虫剤など)については、使われていても表示されません。これらのポストハーベスト農薬のうち国内で使用が禁止されているものが検査で見つかったり、残留基準違反のものが見つかったりする場合があります。


海外から輸入される農産物のポストハーベストの実態を、いくつかの実例で見てみましょう。

 


出典:食品と暮らしの安全 食品と暮らしの安全基金 映像一覧

 


輸入品には米国産が多いオレンジですが、米国でのオレンジの収穫後の処理工程は以下のようなものです。


処理場に入ったオレンジはまずブラシをかけられます。ここで、外皮の表面にある茶色のかさぶたなどが削り取られてきれいな色になります。しかし、外皮の表面は傷だらけになり、細胞膜が破れるので、このままではすぐにかびが生えてしまいます。そこで、まず殺菌剤をスプレーします。


次に、白かびを防ぐため、発がん性のある防かび剤「OPP(オルトフェニルフェノール)」が入ったワックスをかけ、さらに緑かびを防ぐために催奇形性のある防かび剤「TBZ(チアベンダゾール)」や発がん性のある防かび剤「イマザリル」をスプレーします。


こうしてオレンジの表面はピカピカ光ってきれいに見えますが、農薬入りワックスが光っているだけです。オレンジの皮にかびが生えないのは、かびが生えないほど強い毒物が塗られているからなのです。


次にレモンの処理工程です。処理場に運び込まれたレモンはまず「塩素剤」のプールに漬けられます。引き上げられると、「アルカリ剤」で洗われ、さらに殺菌作用のある「2.4−D」をスプレーしてから、冷蔵倉庫に入れられます。2.4−Dはベトナム戦争で用いられた枯葉剤の主成分で、発がん性があります。さらに出荷時には、発がん性防かび剤の「OPP」、催奇形性のある防かび剤「TBZ」をかけます。


埼玉県の実験(00年〜01年)では、輸入レモンやオレンジをナイロンたわしで30秒間こすって流水で洗い流しても、防かび剤が25〜90%残りました。農薬別の除去率はイマザリルとOPPが約30%、TBZは約65%にとどまりました。


また、レモン片を飲料に入れる場合の農薬溶出量を知るため、熱湯に輪切りレモンを入れて1分間置いたところ、イマザリルとOPPは約40%が、TBZは約60%が溶出しました。


さらに、輸入農産物と一緒に入ってきた害虫を殺虫するために、くん蒸という形で、農薬がかけられています。これは、密閉した室内でガス状くん蒸剤やくん煙剤を充満させ一定期間放置しておくというものです。


くん蒸に頻繁に用いられる薬剤の臭化メチルは、アメリカEPA環境保護機関やオランダ政府から、“発ガン性の疑いがある”との研究報告が出されています。この劇物に指定されている臭化メチルの毒性はかなり強く、中毒症状としては悪心、嘔吐、酩酊状態、めまい、頭痛、上気道の刺激、灼熱感、肺水腫、呼吸困難、喀痰、チアノーゼ、眼球震盪、散瞳、四肢けいれん、麻痺、狂燥状態、ショックなどがあります。また常温で気体の化合物であるので、くん蒸に当たっては、写真のようにガスマスク着用ということになります。

 

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出典:TORTOISE 「薬漬けの輸入食品は大丈夫か?」

 


日本では、収穫後の農産物への農薬使用はほとんどないので、1974年に米国から輸入されたかんきつ類からOPPとTBZが検出されると、当時の厚生省は違法添加物として摘発しました。ところが、ポストハーベスト無しでは農産物の輸入は成り立たないため、政府は後に米国の要求を受け入れ、77年にOPPを、78年にTBZを、それぞれ「食品添加物」として許可したのです。


つまり、日本国内でどれだけ規制を強めても、輸入品からは禁止薬品が残留した農産物がいくらでも流入しうるのが現状であるといえます。


◆TPP参加による影響は?


野田首相が交渉への参加を表明したTPP(環太平洋経済連携協定)については、「関税が撤廃されることで日本の農業が大打撃を受ける」との反対意見と、「製造業の輸出が増やすためには参加が必要だ」という賛成意見との、二項対立的な議論ばかりがマスコミでは取り上げられています。


しかし、TPPが締結されることによる影響は、単に農業が打撃を受けるだけには止まりません。


TPPには、「2015年までに農産物、工業製品、サービスなど、全ての商品について、例外なしに関税その他の貿易障壁を撤廃する」ことが定められています。つまり、関税だけではなく貿易の障壁となる日本の法律・制度の一切が取り除かれてしまいかねないのです。(たとえば日本の国民皆保険制度は、アメリカの保険会社にとって商売の邪魔でしかない)


TPPを締結することで、狂牛病の月齢制限の撤廃、遺伝子組み換え作物・ポストハーベストの規制撤廃、日本で禁止されている添加物や医薬品の使用認可といったことが次々に起こる可能性があるのです。そうなれば、現在よりも確実に残留農薬や添加物などによるリスクが高まることは不可避です。


◆残留農薬への対応どうする?


農薬の規制は数十年前に比べると格段に厳しくなり、少なくとも「残留農薬による急性中毒を起こす事態はほとんどない」と言っていいでしょう。ただし、輸入農産物のポストハーベストによる農薬の残留濃度は、国内で生産する野菜よりも高く、また国内で禁止されている薬品も使用されているので、リスクが高いことは否定できません。


現在、目に見える形での被害はなくても、摂取し続けることによる悪影響が将来に渡って出ないかどうか、実は良く判っていません。1970年以降のアレルギー疾患やガンの増加には、工業化の進展による大気汚染などの様々な要因が考えられますが、残留農薬による影響も原因の一つではないかとの疑いがあります。


では、残留農薬のリスクから身を守るにはどうしたらいいのでしょうか?


農薬が最も残留するのが表面の皮の部分です。すぐにできる対策としては、野菜や果物の皮は必ず流水でよく洗い、厚めにむいて取り除くことです。また、昔ながらの日本の調理法も農薬などの有害物質除去に効果があると言われています。細かく刻んで表面積を大きくした上で、「ゆでる」「酢に晒す」などの一手間かけて下ごしらえをすることで、かなり残留農薬を取り除くことができるという実験結果も発表されています。


しかし、こうした個人レベルでの対策には限界があります。現在のように、産地から消費地までの長距離・長期間の輸送が常態化し、かつ市場の流通に耐える商品価値を維持しようとすれば、農薬を使用する量を減らしていくことはできません。加えて、TPPが締結されて市場開放の圧力が高まれば、今後ますます食品のリスクが増大することは避けられそうにありません。


残留農薬の問題を根本的に解決するには、農業のあり方そのものを変えていく必要があります。今後は、地産地消を実現できるように、顔の見える生産者とのネットワーク形成が、日本社会の課題になってくるのではないでしょうか?

<転載終わり>

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 日本では収穫された野菜に対して農薬を撒布することは禁じられていますが、アメリカなどでは法律で禁止されていません。ですからアメリカ産のイチゴは農薬がたっぷりかかっています。それで1ヶ月経っても、収穫したてのように生き生きとしているそうです。何とも怖ろしいことです。

 以前テレビで、半年経っても腐らないマックポテトの実験をやってましたが、これも怖ろしいですね。

 ネットで調べたら、腐らないマックのハンバーガーやポテトの記事が山のようにヒットしました。どうも本当のようですね。

 

・腐らないマックバーガーなど

 

 

・感謝の心を育むには

「ギリシア救済というトリック」 朝倉慶氏

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<船井幸雄.comより転載>

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ギリシア救済というトリック

 「欧州の情勢は2008年当時より深刻だ、ギリシアはユーロを離脱し、ユーロは崩壊に向かっていくだろう。」
 世界最大の自動車メーカー米国のGMのダン・アカーソン最高経営責任者(CEO)は警告しました。今や欧州危機は世界の注目となっていますが、このアカーソンCEOのようにユーロ崩壊は避けなれないという見方は増えてきています。

「債務5割カット」でもギリシアが立ち直れない理由とは?
 この発言の中でも注目の一つは、相変わらずギリシアの破綻について言及しているところです。つい先日には、ギリシアの債務は5割カットされることがほぼ決まって、ギリシアの問題は一段落しているという観測が大勢と思いきや、どうしてこのような悲観的な見方があるのでしょうか? 5割カットされてもギリシアは借金を返せずに破綻に至るのでしょうか? 一体それでは幾ら借金を棒引きすればいいのでしょうか? 何をしようが永遠にギリシアはユーロの足を引っ張る劣等生で、ユーロを崩壊に導くお荷物であり続けるのでしょうか?
 私は学生時代、ヨーロッパ一周旅行をしたことがありました。もう30年以上も前の話なのですが、その時はギリシアから入って、ヨーロッパ全域を旅したわけです。たまたま添乗員の方がギリシア好きの方で、ギリシアに対して好意的な話を様々していました。
 私は最初、ギリシアのあまりに脂っこい食べ物が一つも食べることができず、毎日日本から持参したカップヌードルを食べていたことをよく覚えています。そしてこの時に添乗員さんがギリシアについて話したことの中で一番印象に残っているのは、ギリシア人に対しての話でした。彼が言うには、「ギリシアでお金持ちになるのは本当に簡単なことなのです。あの家を見てください。まわりからみると非常に立派な家でしょう。実はギリシアでは誰でもあのような家に住むことができるのです。簡単です。1年か2年、一生懸命働けばいいのです。ギリシア人はほとんどの人が働きません。だから真面目に働いた人はこの国ではすぐにお金持ちになれるのです。日本人とは違うでしょう、人生観が違うのですよ、人生を楽しむという考え方なのですね。だから日本人のようには働かないのです」と言うのです。面白いなあと思ったので今でも覚えています。

 昨今のギリシア危機や一向に収まらないデモを見ていると、30年前の話を思い出して、なるほどと思うところがあります。労働人口の3割までもが公務員という驚くべき国ですから、これは立て直しが大変だと思うしかありません。若者に人気のギリシアのラジオコメンテーターは、「デフォルトになっても大騒ぎする必要はない。以前にも危機はあったが、国はなくならなかった」と言っているそうです。このようなギリシアの人々に日本人やドイツ人のように働けと言っても、そのようになっていくものでしょうか?
 仮に、日本のような国がギリシアのような国と共通通貨を持つことになっていたら、一体日本はどのような決断をしたでしょうか? 今イギリスではユーロに加盟しなくてよかったという話で持ち切りだそうです。孤高を貫いたのはまさに正解だったわけです。このギリシアの今後の展開はどのような未来が待っているのでしょうか?

 結論を言いますと、GMのアカーソンCEOの発言通り、ギリシアは間違いなく破綻に至ることでしょう。これはもう実は時間の問題なのです。一般的に考えられている破綻回避という考えは全くの幻想にすぎません。マスコミで報道されているものと、今から行われようとしているギリシア危機の解決策なる稚拙な手段を省みてみましょう。まさに大きな矛盾点がわかってくるのです。

 まず今回、10月26日に決まったギリシアの救済策の骨子は、民間部門の債務を5割カットするというものです。借金の5割カット! すごいと思いませんか? ところがこれを喜んで受け入れると思われた当時のパパンドレウ首相は驚いたことに、この案を国民投票にかけると言い始めたのです。この騒動が11月初旬のG20の直前だったからたまりません。
 G20で欧州危機の解決策をまとめようとしていた議長国のフランスをはじめ、ドイツなど各国は怒り心頭、ついにギリシアのユーロ圏追放を言いだしたのでした。「国民投票をするなら構わないが、それはギリシアがユーロ圏に残るか、出ていくかということだ」と独仏の首脳に凄まれて、ついにパパンドレウ政権は崩壊と相成ったのです。
 次に出てきたのは学者のパパデモスですが、彼はマサチューセッツ工科大学出身でECB(ヨーロッパ中央銀行)総裁のマリオ・ドラギの後輩にあたります。彼は清廉な学者というイメージで今のところギリシア国民の支持を受けているようです。しかし私は何度か本で書いてきましたが、元々、ギリシアのユーロ加盟は、ギリシアの国家の粉飾決算による賜物だったのです。財政赤字をデリバティブ取引でごまかし、ユーロ加盟という権利を得ました。この時使った手法は、今オリンパスで問題になっている「飛ばし」の手法そのものだったのです。ギリシアの借金を為替のレート操作によって一時的にゴールドマン・サックスに付け替えた、まさに飛ばしたのです。これには裏契約があって、その後、ギリシアの中央銀行がゴールドマンからこのデリバティブ商品を引き受けるということだったのです。
 そして、この取引を遂行しまとめてきたのが、何を隠そう、当時ギリシアの中央銀行総裁だったこのパパデモス新首相なのです。そんな経緯がある新首相がギリシア危機を上手く解決することができると思いますか?
 それだけでなく、数字的なトリックもみていきましょう。ギリシアの借金を見ていくと今回は5割カットということです。もしあなたが借金を5割もカットしてくれたら喜びませんか? なぜ、当時首相であったパパンドレウ前首相はこの案を国民投票にかけたいと思ったのでしょうか? これは単純に、この案ではとても国民は耐えられないと感じていたからです。こんな案を飲んでもまた国民の不満が爆発して大変なことになる、その前に国民自身の投票による意志表示という形での了解を得たいからと思ったからでしょう。
 「5割カット」というと聞こえはいいですが、実はこの案は、ギリシアにとってはとても本格的な解決策となるものではないのです。それどころかますます国民を窮乏化させるものなのです。
 どうしてでしょうか? まずはフランスのサルコジ大統領などがはっきり発言していますが、ギリシアは今回のユーロ圏がまとめた緊縮財政を実行することにより、債務の対GDP比率が2020年には120%となって返済可能水準となってくると言うのです。
 しかし考えてみてください。5割カットしても、まだ債務がGDPの120%も残るのです。日本の借金である対GDP比率200%という数字は論外にしても、ユーロ圏で問題となっているイタリアでもGDP比120%という借金の大きさが焦点となっているのです。同じく危機を叫ばれているスペインなどは借金の額はGDP比で61%に過ぎません。それでも危機が叫ばれているのです。そんな状態なのにギリシアが2020年の段階でまだ、GDP比120%も借金が残っているという計画で、どこの誰が再建できると信じるでしょうか? まさに言葉の遊びであって絵に描いたモチで、一時凌ぎにすらならないでしょう。公表されている数字を見てもこのようにお粗末な再建策なのです。

再建策の杜撰(ずさん)なからくり
 実はもう一つこの再建策には盲点があります。この民間の債務を5割カットするという案です。一般的に5割カットと言えば、我々は債務の5割削減を想像します。
 では数字で考えてみましょう。例えば日本の借金はおよそ1,000兆円です。これは日本のGDPが500兆円ですから、GDPの200%に当たるわけですね、この借金を仮に5割カットとなればどうなりますか? 5割カットされれば1,000兆円の借金は500兆円となります。そうなると日本のGDPは500兆円ですから、借金500兆円ということで、GDPの100%となります。極めて単純な話で、借金を5割削減されれば、GDP比でも今までに比べて5割少なくなるはずです。

 ところがギリシアのケースを見てください。ギリシアの債務は現在GDP比で150%となっています。これを民間部門が5割カットするというのですが、なぜGDP比で75%にならないのでしょうか? なぜ120%というとんでもない数字が出てくるのでしょうか? おかしくないですか?
 実はここに、今回のギリシア再建計画の杜撰(ずさん)なからくりがあるのです。ギリシア国債は、現在ECB(ヨーロッパ中央銀行)をはじめ、ヨーロッパ域内の銀行が山のように保有しています。従来は国家の債務不履行はあり得ないのだから、全て国債はリスクフリー、いわゆる危険性は全くないということで決算処理されてきました。驚くことに今でも建前はそうなのです。
 ところが当局とは身勝手なもので、ここにきて、ギリシア国債を保有している民間の銀行は債務を5割カットすべしということで、ほとんど強制的にギリシア国債の債務を半分に減らされたのです。実はこの5割カットのスキームの中で例外があるのです。
 例外とは、債務がカットされずに満額償還を受けるということですが、この例外となっているのが、何を隠そうECB、すなわちヨーロッパ中央銀行なのです。
 どうして例外かというと、ECBはユーロを発行しているわけです。いわばECBの持っている資産を担保として、ユーロという紙幣を発行しているわけですから、このECBは損失を出すわけにはいかないのです。仮にECBが損失を出せば、理論的にはユーロに価値がないということになります。ユーロを担保するべき資産が中央銀行に存在していないからです。ですから規約上は、ECBでもFRB(米連邦準備制度理事会)でも、日銀でも、その資産に損失が出た場合は、例えば日銀のケースであれば、日本国家がその財政資金によって損の穴埋めをする必要があるのです。昨今日銀は、ETF(上場投資信託)の買い付けで400億円近い損失を出しています。この場合、日銀の財務が痛めば日本国の財政でこの損失を埋める必要があるのです。円の価値を保つため、税金で中央銀行の損失を埋めろということです。かように中央銀行が損失を被るということは、ややこしいことになるのです。ですからECBは、何としてもギリシア国債については債務カットなんてとんでもない話で一銭もまけることなく、全額回収するということになっているのです。ばかげていると思いませんか? 実際ギリシアは誰が考えても破綻で救いようもないのです。今や2年物の国債の利回りは120%を超えました。仮に1億円のギリシア国債を購入すれば、2年で利息だけで2億4,000万円も手に入るというのです。元金も足せば3億4,000万円になります。こんな国の国債を全く損失が被らないという前提で運営しているのが天下のECB、そしてIMF(国際通貨基金)なのです。狂っていると思いませんか? 表面だけをつくろって、嘘に嘘を抱えているのは中央銀行そのものなのです。

 そもそもなぜ、民間部門、いわゆる今回のギリシア救済のスキームで、民間の銀行が借金の5割カットを強制されることになったのか? それはギリシアの借金を返済可能水準まで減らすという大命題があるわけです。そしてそのシナリオにおいて、ECBの保有しているギリシア国債は債務カットの対象外ですからたちが悪いのです。現在ギリシア国債の最大の保有者はECBです。日本円にして5兆円以上のギリシア国債を保有しているのです。これは自前で購入したものであって、各国から担保として受けているギリシア国債を含めればこの倍以上の保有となっていることでしょう。おそらくギリシア国債の発行額の3割以上保有している形と思います。ギリシア国債の債務を減らすためにギリシア国債の債務をカットすると言っても、この一番の保有者であるECBが全く減額しないのですから、どうやって債務再建計画を作れというのですか? 頭がおかしいというしかないでしょう。
 現在、ユーロ圏では、域内の国債の買い手はもはやECBしかいない状態になりつつあるのです。そしてこのギリシア国債の減額に至るスキームを見るとわかりますが、ギリシアのケースもそうなのですが、ECBがギリシア国債を大量に持てば持つほど、再建計画を立てるときに他の投資家にしわ寄せが生じてくるわけです。当たり前です。ECBに対しては全額返せ、他の投資家は損失を被って返済額をカットしろというのですから、結果的に国債の中でECBの持つ割合が大きくなればなるほど他の投資家、この場合は民間の銀行ですが、彼らの負担が増してくるのです。ギリシアの債務を減らそうとすればするほど民間の金融機関の負担は増え続けるということです。こんなバカげたスキームが続くと思っているのでしょうか? しかしギリシア国債を保有する民間の銀行はこのような理不尽なスキームを強制されたのです。
 「こんなばかばかしい投資ができるわけがない!」ということで一斉に域内の国債を売却し始めたのが今起こっていることなのです。ギリシア危機の愚かなスキームが域内の国債に対する投資意欲を削ぎ、一気に他の国債投資に対しての連想を働かせ、域内の国債売りを助長させているのです。ですからこの動きは止まりません。まさにユーロ圏の国債は全て暴落に向かっていくのです。できもしないごまかしを続けている欧州当局は、自業自得と言えるでしょう。国債の暴落が止まらないということは、もうユーロ崩壊は避けられないということです。そしてユーロが崩壊すれば世界中はパニックに陥っていくでしょう。大混乱は近いのです。

<転載終わり>

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 ギリシャの問題は益々大きくなってきており、根本的な解決は見出すことができないような状況です。12月1日にはギリシャで大きなデモがまた起きているそうです。また、ギリシャ国民は自国の銀行が破綻すると考えているためか、この1ヶ月の間に日本円で1兆円以上の預金が下ろされたとのことです。

 ご存知の通り、問題はギリシャだけではなく、アメリカも欧州も日本も経済は青息吐息です。最後の砦であった中国もインフレ率が上昇し、不動産も下落し、上海株式市場も下がってきています。1991年以降の日本のバブル崩壊の時には、日本以外の国々の経済が順調だったため、日本は何とか復活することができましたが、今は世界中の経済が廻らなくなってきています。このような状況になって来たということは、資本主義というシステムが限界に近づいてきたということだと思います。資本主義が終わり、縄文時代のように地域の皆が助け合って、和気あいあいと嬉し嬉しで生きていくのでしょう。今後数年は資本主義の最後のあがきにより混乱が起こると思いますが、それを乗り越えれば、草木、四つ足と共に歌う世の中を実現することができると思います。

ご存知のように、日月神示では以下のようにあります。

『金で世を治めて、金で潰して、地固めしてみろくの世と致すのぢゃ。』

 

*12月4日(日)は5回目の神社巡りを行います。今回は大宮の氷川神社をお参りして、全員でひふみ祝詞を奏上させていただきます。また、近くの広場で「わの舞」も踊りたいと思います。今回は基本の舞である「御柱の舞」以外も踊るそうです。これは楽しみです。その後は恒例の懇親会をやりますが、今回は忘年会も兼ねて行います。毎回リーダーの中野のSさんが、事前に何度も足を運んで準備してくださっていますので、私たちはスムーズにお参りすることができます。また、Sさんはわの舞を1年以上練習されていますので、ダンスインワンのメンバーの中でもトップクラスのリーダーです。神社巡りの中でわの舞を踊ることは、Sさんが逐次千賀先生に報告されていますので、先生もご納得いただいているそうです。私たち日本弥栄の会の会員が踊るわの舞は、まだまだ練習不足で格好はよくないのですが、全員の心が一つになるという点では合格ではないかと思います。ヘタだけど、みんながまとまって一生懸命やっている小学生みたいな感じですかね(笑)。

 12月10日は関西の「チーム135」の神社巡りがあります。奈良県の三輪駅から徒歩3分くらいのところにある「大神神社(おおみわじんじゃ)」にお参りします。関東からはひふみ農園のオーナーさんのDさんと私が参加します。いよいよチーム関西が始動します。次期文明の中心地と言われる京都、大阪、兵庫、奈良の神社を訪問し、参拝させていただきます。来年は関東と関西の他に北海道、東北、北陸、中部、中国、四国、九州でも神社巡りサークルが立ち上がるのではないかと思います。最初はサークルとしてやりますが、昔の人が日常的に参拝していたように習慣化されれば、神社めぐりサークルの役目も終わり、単なる飲み会になるのかも知れません(笑)。それは不滅だと思います。



・船井幸雄.com

遺伝子組み換えの仕組みと人体への影響 感謝の心を育むにはより転載

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<感謝の心を育むにはより転載>

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『安心基盤を作っていくには?』:「食」への期待3〜遺伝子組み換えの仕組みと人体への影響〜

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 世界的に遺伝子組み換え作物への不信が高まる中で、日本の農林水産省は、遺伝子組み換え大豆の日本での栽培は「学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はない」との意見を得たとして、遺伝子組み換え大豆の日本での栽培の容認に動います。また、米国では遺伝子組み換え食品かどうかの表示義務はないため、TPP参加となれば、知らず知らずのうちに遺伝子組み換え食品を口にするおそれが格段に上昇するはずです。

そこで心配になるのが、『遺伝子組み換え食品』って、ほんとに食べても大丈夫なの?ということだと思います。そこで今回は、遺伝子組み換え食品について、そのしくみを明らかにした後、その実害の実態について迫りたいと思います。

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◆遺伝子組み換えはどういうところに使われているか  

 大きく分けて、食用と非食用に分けられます。食用には飼料用も含まれます。
  食 用:大豆、トウモロコシ、小麦など
  非食用:主に園芸作物と林木。サントリーが開発した「青いバラ」が有名です
 
◆遺伝子組み換えのしくみ
 
 『遺伝子組み換えとはどういうものか 』より、引用します。

 植物における遺伝子組み換え工程は、おおまかに次のような手順で行われます。
 ?有用遺伝子を見つける
   微生物や植物、動物などの細胞の中から、有用な遺伝子を見つけて取り出す。
 ?遺伝子を細胞に入れる。
   植物の場合、方法は主に3つあります。
   イ.アグロバクテリウム法
     土壌細菌(アグロバクテリウム)が植物に感染したときに、自身の環状DNAを   細菌中に入れ染色体中に組み込ませる性質を利用する方法
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(図はこちらからお借りしました) 
 
   ロ・パーティクルガン法
     金粒子に遺伝子をまぶし、細胞に撃ち込む方法
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(図はこちらからお借りしました)
 
   ハ.エレクトロポレーション法
     細胞壁を酵素で取り除いた細胞に直流パルスを瞬間的に与えて細胞膜を乱れさせ、できた穴から遺伝子を潜り込ませる方法

 ?遺伝子が入った細胞を選抜する
  遺伝子を入れる操作をしても、うまく入らなかったり、組み込まれた染色体の位置が悪かったりすると、遺伝子の有用な性質は出てこないため有用なものだけを選び出す操作が必要になります。例えば、除草剤耐性の遺伝子を入れた場合は、その除草剤をかけて生き残ったものが、遺伝子がうまく入り込んだ細胞といえます。
 ?細胞を植物体に育てる
  細胞を培養し、植物ホルモンなどを与えて再分化させると、植物体に育てることができます。


◆どこに使われているか 
 
 遺伝子組換え作物の栽培国と作付面積は年々増加しています。2010年現在、全世界の大豆作付け面積の81%、トウモロコシの29%、綿の64%、カノーラの23%がGM(遺伝子組み換え)作物です。限定的ですが2009年には日本も遺伝子組換え作物の栽培国となりました(ex. 青いバラ)。

 わが国の主要農産物国別輸入割合(2009年)は以下のようになっています。

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これらの作物の主要輸入相手国は、上記のようにそれらの作物の遺伝子組換え品種の栽培の盛んな国です。主要な遺伝子組み換え作物である小麦、トウモロコシ、大豆では、米国が圧倒的なシェアを占めています。よって、日本は遺伝子組換え作物を大量に輸入していると推定されています。その推定値の中には日本の輸入穀類の半量は既に遺伝子組換え作物であるというものもあります。

「私たちは遺伝子組み換え大豆をこうして摂取している!」
消費者の目に届きにくいところで、遺伝子組み替え大豆は使用されており、それを油や食肉を通じて、私たちは摂取していることになります。また、大豆は遺伝子組み換え大豆の混入率が5%以下なら「遺伝子組み換えではない」と表示できるそうです。普段食している大豆食品にも混入されてる可能性は否定できません。
このように、私たちの食卓にはほぼ確実に遺伝子組み換え食品が入ってきていると思った方が良さそうです。

 


◆どこが作っているか?
  
 この分野で圧倒的なシェアを占めるのがモンサント社です。2005年の売上高は62億ドル、2008年の売上高は110億ドル、遺伝子組み換え作物の種の世界シェアは90%。研究費などでロックフェラー財団の援助を受けています。

「米国による日本の食糧支配?〜モンサント社等の遺伝組換え企業による日本農業支配の構造」
アメリカの巨大農業関係企業、モンサント社は、除草剤に強い性質を持つ遺伝子組み換えの種子と除草剤の販売で、世界の市場を支配している。遺伝子組み換えの種子の特許を取得し、莫大な利益をあげている。しかし、多くの科学者が、安全性や環境による影響に疑問を投げかけている。アメリカでは、遺伝子組み換え作物について、何の特別な審査も義務付けられていない。モンサント社は、バイオテクノロジーを利用した食物の認可を得るために、アメリカ政府を初め、各国に強い働きかけをしてきた。  

 

◆遺伝子組み換え食品の実害例 
 
 ジェフリー・M・スミス著『偽りの種子』から、遺伝子組み換え食品による恐るべき実害(人体を含む生物に生じた異常)の例を紹介したいと思います。

?遺伝子組み換えジャガイモ
『遺伝子組み換えジャガイモを与えられたラットの白血球は、遺伝子組み換えされていないジャガイモを与えられたラットの白血球よりも、ずっと鈍い反応を示し、感染症にかかりやすく異常が生じやすくなっていた。免疫システムにかかわる臓器である胸腺と脾臓も何らかの異常を示していた。遺伝子組み換えされていない餌を与えられたラットに比べ、遺伝子組み換えされた餌を与えられたラットの脳や肝臓、精巣は小さく、発達も劣っていた。膵臓や腸などの組織が肥大しているラットもいた。何匹かは肝臓の一部が萎縮していた。さらに重要なのは、遺伝子組み換えされた餌を与えられたラットの胃と腸に、著しい構造の変化と細胞の増殖が起こったことである。これはガンになる可能性が増えたことを示す危険信号かもしれないのだ。』
?スターリンク事件
『2000年9月のことだった。35歳のグレース・ブースは同僚とビジネス・ランチをとっていた。その日のメニューのチキン・エンチラーダを楽しんでいたところ、食事をはじめて15分が経ってから彼女は急に具合が悪くなった。全身にかゆみが広がり、体が熱くなった。唇は腫れ上がり声も出なくなったうえに激しい下痢に襲われたのだ。「胸が苦しくて、息が止まりそうでした。」とブースは語る。「何がなんだかわからないまま、彼女はショック状態に陥っていました」とCBSニュースは伝えた。(中略)スターリンクという商品名の遺伝子組み換えトウモロコシがタコスやトルティージャをはじめとするトウモロコシを使った食品に混入していたというのだ。スターリンクはアレルゲンを含有している可能性があり、食品用としては認可されていなかった。このため、最終的には300品種あまりが回収の対象となり、遺伝子組み換え食品が起こした事件としては最大のものとなった。(中略)このトウモロコシの「粒およびかいばは食品用、飼料用または加工用に」適している、と書かれた荷札が堂々とついているスターリンクの種子袋さえあったのだ。このため、スターリンクは全米のトウモロコシ畑のわずか1%未満にあたる約1300km2で作付けされただけにもかかわらず、全米のサイロで通常のトウモロコシに混入してしまい、アメリカ農務省の調査対象となった全米のトウモロコシの22%にあたるトウモロコシ粒を汚染してしまったのだった。スターリンクの一部は結果的にタコスやコーンチップ、コーンミール、その他すべてのトウモロコシを使った加工食品に混入したものと思われ、1000万品目に上る食品がリコールの対象となったが、そのときにはすでに何千万人もの人びとがスターリンクを口にしたあとだった。』
 遺伝子組み換え食品の実態は、その生産元であるモンサント社による妨害や、メディア操作により世間に広く知られることはありませんでした。そのため、遺伝子組み換え食品を食べたからと言って、実際のところ影響があるのかどうかわからないと思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、これらの実態を見るにつけ、人体に何らかの影響を及ぼすのはほぼ明らかであると考えていいのではないでしょうか。
「茶のしずく石鹸」が小麦由来成分による重いアレルギー症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすとして自主回収されていますが、これももしかすると遺伝子組み換え小麦が原因かもしれないという噂があります。

 

◆防御策はあるのか?
 
 ここまで見てきたように、私たちはどうやら、知らず知らずのうちに遺伝子組み換え食品を口にしてしまっているようです。完璧に防ぐのは無理でしょう。しかし、気を付けて食品表示を見ていると、怪しいと思われるものをその中に見つけることができます。つまり、ある程度なら防ぐことも可能ということです。例えば、「大豆由来」や「小麦由来」と表示されているものです。このような物を含んでいる食品は極力避けた方が無難でしょう。今はこれくらいしかできないのが現実です。

<転載終わり>

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 遺伝子組み換えされた大豆や小麦が、人体にどれくらいの影響を及ぼすかについては、まだ研究の段階ということでえす。ただ、実験結果を見ると、やはり遺伝子組み換え穀物を摂取すると、内臓に異変が起こるように思われます。そうであるのなら、わざわざ危険な穀物は食べたいとは誰も思わないと思います。

 ほとんどの日本人は遺伝子組み換え穀物を食べようとは思っていないと思われますが、実際には少しづつ出回っているそうです。

 本当に安全な食品というのは段々少なくなってきています。ひふみ農園で食事をするときには、自分達で作った安全な野菜を食べることができますが、外食などの時には何が入っているかわからないのが現状です。あまり神経質になるのもかえってよくないでしょうから、できる範囲で気を付けていくしかないように思います。私は発芽玄米や胚芽米を白米に入れて食べていますので、玄米のデトックス作用がある程度効いているかと思っています。また、地球(テラ)サイエンスのT-ヴィータ125や地球(テラ)の源を摂るようにしていますので、重金属などの毒性のあるものは排出されているとのことです。お陰さまでかなり忙しく動いていますが、体調は結構良いです。

 

 

・感謝の心を育むには


大宮の氷川神社に参拝しました。

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 先週の土曜日に日本弥栄の会神社巡りサークル「チーム関東」のメンバーで、大宮の氷川神社に参拝しました。チーム関東は偶数の月に活動しています。10月には麻賀多神社に参拝しました。

 13時にさいたま新都心の改札に、25名の会員さんが集合しました。さいたま新都心駅からですと、氷川神社の長い参道を初めから歩くことができます。13時になっても1名の方が来ていませんでした。携帯に連絡してみても反応がないので、少し待つことにしました。10分ほどしてTさんが現れましたが、どうやら大宮駅と勘違いしたとのことです。確かに氷川神社と言えば、大宮駅になりますが、今回はリーダーのSさんの計らいで、長い参道を初めから歩くという趣旨で、さいたま新都心になりました。

 全員揃ったところで、いざ出発です。前日は大雨で、冬の嵐のような天気でしたが、当日はすっかり晴れて、快晴となりました。しかも気温は20度と10月のような温かさです。いつも神社巡りやひふみ農園などのイベントの時には、雨は降りませんので、天気予報が雨であって心配する人もいなくなりました。

 先ずは一之鳥居から出発しました。長い参道とは聞いていましたが、本当に長いです。ただ、皆さん普段あまり話せない日月神示の話しに夢中で、どれくらい歩いたかは、誰も判りません(笑)。とにかく長い参道だったという印象です。神社巡りのよいところは、歩きながら色々な人とお話しができる点です。一度参加すれば、半分くらいの方と様々な場面でお話しできます。

 15分か20分くらい歩いたでしょうか、氷川神社の三之鳥居に到着しました。楼門という赤い立派な門が迎えてくれました。さすがに武蔵の国の一之宮です。

 *出かける時間になってしまいましたので、続きは夜書きます。少しお待ちください。

 

 

氷川神社でひふみ祝詞を奏上し、隣の公園でわの舞を踊りました。

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 仕事を終えて家に帰りましたので、神社巡りの続きを書きたいと思います。

 三之鳥居をくぐると、大きな赤い楼門がありました。立派な門だねと皆で感心しながら進んで行くと、その楼門の前で、見たことのある方がおられました。「あれ?もしかして中矢代表?」。何と中矢代表が待っていてくださいました!まさか中矢代表が来てくださるとは誰も知りませんでしたので、一同は代表を見ても、キョトンとしていました。すぐに「中矢先生!」と皆で駆け寄りました。何とも嬉しいサプライズです(笑)。一同は大喜びとなりました。

 そして、立派な楼門をくぐって進むと、神楽を舞う舞殿がありました。この舞殿でわの舞を踊れたらいいね、と皆で話していましたが、リーダーのSさんは、舞殿でわの舞を踊らせていただけるよう管理の方に依頼したとのことでした。残念ながら許可してくれなかったそうですが、Sさんが交渉してくださったのは、何ともありがたく思いました。

 その後、各自で拝殿にてお参りしました。私は語呂合わせのようですが、いつも神社で参拝する際には123円を賽銭箱に入れます。日月神示にはそのようなことは一切書かれていませんが、個人的にはそうしています。さほど意味があるとは思えませんが、気分的なものです。

 そして、いよいよ本日のメインイベントのひふみ祝詞の奏上です。舞殿の前に総勢26名が集まりました。いつもはリーダーのSさんのご指名で、誰かが前に立って音頭をとるのですが、今日は中矢代表にお願いしました。1、2、3、ひーふーみー、と始まりました。どうしても早めに拍手する方がいるので、少し早くなってしまうように感じます。もう少しゆっくりの方がいいと思いますが、まあ問題ない範囲です。無事3クールが終わりました。今日の仕事のほとんどがこれで終わったような気になりますが、まだ大事なわの舞があります。

 その後境内にある池のほとりに佇む末社に参拝しましたが、この神社は何かとても感じるものがありました。携帯で風景の写真を撮ってみると、綺麗な光が入りました。昭島のTさんの写真には、綺麗な水色のたまゆらが写っていました。

 時間が少なくなってきたので、隣の大宮公園に移動して、そこでわの舞を踊ることにしました。10月の神社巡りでは、麻賀多神社の境内で、皆でわの舞を踊りました。今回は二度目になります。Sさんが音楽をセットしてくださり、いよいよ「御柱の舞」のイントロが流れます。まだ私もよく覚えていないので、SさんやTさんの踊りを見ながら真似ます。最初は細かいことにとらわれず、気持ちを一つにして舞えばいいそうです。私も縄文人になったつもりで、適当に踊ることにしました。なかなか上手く踊れませんが、まあ仕方ないです。ヘタでも皆で踊るのは楽しいものです。フォークダンスのようなところもありますし、輪になって踊るところは盆踊りのようでもあります。とにかく皆で踊るのは結構楽しいものだと思いました。結局5回くらい踊ったので、かなりへばりました。

 その後近くの護国神社に参拝し、戦没者へも祈りを捧げました。これにて、神社巡りは終了となりました。その後は有志で、大宮駅近くの居酒屋で懇親会を行いました。結局ほとんどの方が参加となり、また中矢代表のご家族も合流され、26名となりました。リーダーのSさんが予約してくださっていたので、滞りなく座れました。普段あまり話せない日月神示の話しや、スピリチュアルな話し、ひふみ農園、セミナー、135度線ツアー、福島ツアーなどの話しで盛り上がりました。回を重ねる毎に、各人の付き合いも深まり、話しも楽しくなって行きます。今回は何と云っても中矢代表にお越しいただいたことが一番心に残りました。2011年の締めにふさわしい神社巡りとなりました。2011年は震災があり、大変な年となりましたが、来年も大激変な年となるに違いありません。ただ、良い方に大激変となってくれるなら、こんなに嬉しいことはありません。来年のチーム関東の神社巡りは2月となります。

 関西神社巡りサークル「チーム135」の第1回目の活動が、12月10日(土)にあります。私は第1回目はきっと京都の神社を巡るのだろうと予想していたのですが、予想に反して奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)ということです。三輪そうめんで有名な三輪駅からすぐの神社です。日本弥栄の会のスタッフのFさん、ひふみ農園のオーナーの立川のDさんと私の3人が関東から参加します。いよいよチーム135の始動です。日本そして世界の中心は東経135度とそこから1.4度東の地域になると、千賀一生先生の「ガイアの法則」にあります。それが本当なら、次期文明は兵庫、大阪、京都、奈良を中心として発展するそうです。私にはそれが本当だと思えます。明日の午後には奈良に向けて出発します。そして、関西のひふみ農園のリーダーの方と夕食を一緒にする予定です。

 

 

 

「食べない健康法」 石原結實氏

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 <探求三昧より転載>

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今日、『食べない健康法』(石原結實、東洋経済新報社)を読み終えた。

この本については、下記の記事でかんたんに紹介しておいた。

まだ読んでいない方は、こちらから読んでください。

食べなければ死なない
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20090713/makan 「食べない」健康法―コストゼロで今日からできる驚異の健康革命!

「食べない」健康法―コストゼロで今日からできる驚異の健康革命!

作者: 石原結實 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2008/02 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (10件) を見る

 

下記の記事では、『今あるガンが消えていく食事』(済陽高穂著)を紹介した。

この本は、胃ガンになった友だちにあげてしまって、手元にない。

ガンが消えていく食事
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20090620/cancer

石原博士の本は、前述の済陽氏の本よりも、もっと本質的な部分が多い。

というのも、この人は現代医学博士号を取っているだけでなく、東洋医学にも造詣が深いのだ。

両者の長所短所を補い合って治療にあたっている。

東京の石原クリニックでは、初診は3年先まで予約で埋まっているという。

TVなど見ないから知らないが、『おもいっきりテレビ』などの番組出演や、講演・取材・執筆活動で大忙しの人らしい。

 

小食のメリットは?

1日1食や2食の生活を続けていると、どういうメリットがあるか?

忙しい人ばかりだろうから、まず結論だけ列挙する。

空腹になることによって免疫力がアップする。 ガンの予防と改善。 加齢関連疾患の予防と改善。 老化を遅らせ、若さを保つ。 体重が減少する。 消化力・排泄力が促進される。 頭脳が明晰になる。 性的機能が強くなる。 ストレスに強くなる。

 

以上のことに興味がある人は、以降も読み続ける価値があるかもしれない。

いつものことだけど、ちょっと長いです。

石原博士は、食事療法断食療法によって多くの人々の病気を治してきた。

その基本方針は、「食べないと健康になる」だ。

コストゼロでできる、究極の健康法だろう。

 

石原博士の実体験

石原氏は学生時代から、小食にすると健康になることを体験的に理解していた。

医師になってからは、スイスの食事療法だけで病気を治す病院や、モスクワの断食病院で学んだりした。

そして、ニンジンジュースだけを飲ませて健康増進を図る保養所伊豆に創設した。

このような体験を経て、「我々文明人がいかに食べ過ぎているか」を実感した。

そして、断食や小食にすれば、いかに健康が増進できるかも確信した。

 

朝と昼は人参りんごジュース生姜紅茶だけで固形物は採らない。

夜は好きなだけ食べる。

魚介類納豆豆腐というセミヴェジタリアン的な食事だ。

このような実質的な1日1食を続けていると、さぞかし元気がなくなるだろうと思われるかもしれない。

だが、ウエイトトレーニングを欠かさず、力こぶを作って患者さんに見せても、1日1食だということをなかなか信じてもらえないという。

私が二十歳の時にホームステイしたカリフォルニア男性のことを思えば、驚くに足らない。

彼は完全ヴェジタリアン(ヴィーガン)でも、筋骨隆々マッチョマンだった。

 

小食を科学する

小食とガンなどとの病気の関係は、さまざまな実験によって相関性があることがわかっている。

1935年のマッケイ博士の研究では、30〜40%のカロリー制限をした動物は、自由に摂取した動物よりも寿命が長くなり、ガンなどの加齢関連疾患に発症する確立が低くなった。

フランスのド・ヴリーズ博士は、断食すると皮膚の若返りが著しく、シワ・シミ・そばかす・発疹・吹き出物が消えていくと言っている。

スペイン老人ホームでは、通常の食事と水断食を1日おきにやったグループと、毎日通常の食事をしたグループを比較したところ、前者の老人たちが圧倒的に長生きした。

 

1960年代ドイツの研究によると、食べたいだけ食べさせたネズミは、2日おきに断食させられたネズミよりもガンの自然発生率が5.3倍も高くなった。

米国カリフォルニア大学マークヘラスタイン博士の最新の研究では、断食すると体内の細胞に抗ガン効果をもたらすことがわかった。

たくさん食べると分泌される成長ホルモンインスリンのような、細胞の成長を促すようなホルモンは、細胞の分裂を促し、がん細胞の増殖に深く関わるという。

つまり、日本人の死因の1位であるガンは、「食べすぎ病」だと断言してよいと石原氏は書いている。

 

食欲不振サインと免疫力

人間はガンになると食欲がなくなるのは、免疫力を上げてガンを治そうとする反応だという。

ガンでも他の病気でもそうだが、食欲がないのに無理やり食べさせようとするのは、人間の自然治癒力を妨害していることに他ならない。

 

米国オレゴン大学の研究では、18年間、30%のカロリー制限をしたアカゲザルたちは、普通食を与えられたサルたちよりも、T細胞のレベルが高く(免疫力が旺盛)、病気になりにくいという。

こうした様々な研究によって、低カロリーの食事は、血液中のコレステロールを下げ、血圧を下げ、体脂肪を減らし、糖尿病心臓病のリスクを軽減させることがわかっている。

 

米国ミネソタ大学のM・J・マレイ博士の研究では、1975年サハラ砂漠飢餓遊牧民たちに食料を与えたところ、突然にマラリア結核などの感染症が増えてきたという。

そのため、栄養過多が感染症を誘発し、われわれが食べる食物中の栄養素は、われわれの体の維持よりも、病原菌の分裂・増殖に利用されるのではないかと考えるに到った。

 

現代医学では、ガンができたら放射線で焼却したりするが、ガンの原因に対しては何らの処置もしない。

そのため、ガンが再発することも多い。

人間が生きるための必要最小限の食物しか摂っていないならば、「新生物」をつくる余裕がないのだから、ガンができてくる背景には「食べすぎ」があると石原博士は述べている。

 

ガンは「悪魔の細胞」か?

およそあらゆる病気というものは、人間の「全体性」を回復しようとする何らかの試みだ。

たとえば、風邪などの病気で発熱するのは、体温を上昇させることによってウイルスを殺そうという自然治癒力のなせる業だ。

咳やくしゃみも、体温を上昇させるなどの目的による自発的な動作だ。

では、ガンはどうだろうか。

長年自然医学の発展に貢献してきた森下敬一医学博士によれば、ガン(腫)は、血液の汚れを浄化している装置だという。

 

石原博士は、白血球とガン細胞の共通点を指摘する。

どちらも、細胞から活性酵素を大量に放出し、対象の老廃物や弱った細胞を「焼却」して貧食するという。

なので、放射線や化学療法でいくらガンを消滅させようとしても、根本的な解決策にはならないのだ。

血液を浄化させることこそが、ガンにお引取り願う最善の方法だと石原氏は書いている

本当にこの世界はよくできていると感心する。

やはり万物は、「必要」があって存在するのだ。

もちろんそれらは、創造主によってもたらされるものなのだろうが。

 

では、血液を汚す要因にはどういうものがあるのか。

石原博士は、次のようなことを挙げている。

食べすぎ 運動不足 ストレス 冷え 環境汚染物質 水分の摂りすぎ

 

煎じ詰めれば、「食べすぎ」と「冷え」がさまざまな病気の根本原因なのだという。

「食欲不振」や「発熱」も、それを改善させようとする自然治癒力によるものなのだ。

 

石原式「基本食」

石原博士は、朝食をとらず、代わりに人参+りんごジュース、そして生姜と黒砂糖を入れた生姜紅茶を薦めている。

また昼食も摂らないことが望ましいが、無理ならば日本そばを薦める。

そばは必須アミノ酸や、ほとんどのミネラルビタミンなどを含む「完全栄養食」だからだ。

そして夕食は、制限なく何でも食べて良いという。

適度のアルコールも許されている。

 

ニンジン・りんごジュースというのも、人体に必要なビタミン・ミネラルのすべてを含んでいる優秀な飲み物だという。

また、人参には「万病のもと」と言われる活性酵素を除去するβ−カロテンが多量に含まれる。

リンゴには、ビタミンA・C群・C、種々の酵素、血中コレステロールを下げるペクチン、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖、活性酵素を除去するポリフェノールなどを含む果物王者だ。

英国のことわざでは、「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」という。

 

石原式のメリット・デメリット

石原博士は、1日1食よりも更に効果的な方法として、断食を薦めている。

また、体を暖めて病気を治すためのさまざまな方法もある。

石原式食事療法によって、肥満ウツ潰瘍性大腸炎乳がんの再発防止、風邪を引かなくなった、正確が変わった、夫婦円満になった、花粉症が改善したというような報告がある。

 

小食にするといっても、人それぞれ職業や体質や生活環境によって、条件は大いに異なってくる。

みんな一様な食生活を送るわけにはいかない。

だが、基本ややはり、小食にすることによって健康を取り戻すことだろう。

 

また、ちょっと残念なのは、石原博士は中国漢方などの知識はあるのだが、低血糖症に対する意識が低い嫌いがあること。

空腹になると血糖値が低くなるが、そういうときにはあめ玉をしゃぶるなどすれば良いと言っている。

いつも書いているように、砂糖はドラッグのようなものだ。

ドラッグ中毒患者が中毒症状を訴えからといって、ドラッグを与えるようなものかもしれない。

また、体を温める・冷やす食物という点では、中国漢方とマクロビオティックでは正反対のことを言っている場合も少なくない。

そのへんについても、ちょっと知識不足の感を否めない。

読者が自分探究によって、補う必要がある部分だろう。

 

このような疑問に残る点はあるが、小食が健康をもたらすという根本的テーマについては大賛成だ。

食べすぎと冷えによって、多くの病気の原因になるというのも、その通りだろう。

この健康法は、本当にお金がかからない。

何しろ、いままで食べていた食事を減らせというのだから。

動物は、体調が悪くなると何も食べずにじっとしている。

薬などなくても、病気は治るのだ。

「真理は単純だ」ということだ。

非常に本質的なことが多く書かれているという点でも、究極の健康を探究する人々に一読をお奨めする。

 

<転載終わり>

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 日本人は昔から腹八分が良いとされて来ましたが、日本が経済的に発展してからは飽食の時代になってしまいました。それと連動して病気も増え、医療費は年間20兆円にもなっています。石原氏の著書にあるように、少食が健康の基本であると思います。私は日月神示の以下の言葉を三年前からできる範囲で実践して来ましたが、三年経った今、毎日仕事で忙しくしていますが、充実した毎日を送ることができるようになりました。改めて日月神示が真理であると実感しています。最低三年は継続して実践してみないと日月神示が真理であるかどうかは解らないように思います。また、頭で考えても物事は解りませんので、実践が大事だとも思いました。これは合気道にも似ています。実際は三年でも短いとは思いますが、何をやるにも先ずは最低三年はやるようにしています。

『理屈すてよ。すててやってみなされ。みなみな気つかん道、気つかん病になっているぞ。ツキモノがたらふく食べていること気づかんのか。食物節すればツキモノ改心するぞ。先ず百日を目当てに、百日過ぎたら一年を、三年続けたら開運間違いなし。病も無くなって嬉しとなるぞ(「冬の巻き」)』

 

 

・探求三昧

「第5回神社巡り:氷川神社」 カニのブログより

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<カニのブログより転載>

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第5回神社巡り:氷川神社

12月4日に第4回神社巡りが行われ、さいたま市にある氷川神社に行ってきました
私の実家から近く、毎年初詣で大変にぎわうところです
今回は第1の鳥居から順々に歩いていくことになりました 画像
私も第1の鳥居は初めてです
その後、参加者30名弱がいろいろ話しながら進んでいきます 画像
ようやく第2の鳥居まで着き、その後少し歩くと第3の鳥居が見えました 画像
日曜日であることを除いても、結構参拝客がいらっしゃいました
また着物姿のお子さん、女性、そして結婚式の方もいましたね
そしてさらに進むと楼門に 画像
手前の神橋から宗像神社を見ると、十日市の準備のためか、見慣れぬ建物もありました 画像
この写真↑よく見ると、赤と群青色のオーブが写っていましたね
なぜかここで、日本弥栄の会の中矢代表が
神社巡りのSさんもビックリ
さて、その後、各自参拝後、舞殿の前で恒例のひふみ祝詞を奏上 画像 画像
私はこの↑前で祝詞を奏上したのですが、祝詞奏上中○のところが紫色に光っていました
そのご確認のため、再度写真を 画像
撮った時は特に気にならなかったのですが、よく見ると、金色(?)に光っていますね
やはりひふみ祝詞の効果なのでしょうか、すごいことです
最後に、私のお気に入りの宗像神社へ 画像
前回来た時も何だかここに呼ばれて、気持ちよくなり、今回撮った写真がこれ 画像
皆さんも思い思い過ごされていました
その後、大宮公園でわの舞をし、解散後の懇親会には中矢代表ご家族も参加され、大変楽しいひとときとなりました
ありがとうございました <転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  カニさんが前回同様、写真付きできれいにブログにアップしてくれました。前日は大雨でしたが、当日はすっかり晴れて、20度まで上がりました。ひふみ祝詞を全員で奏上すると、本殿に紫色の光が出たそうです。また、黄金色に光っていたそうです。次回の神社巡りは来年の2月です。日本弥栄の会の皆さんはどうぞご参加ください。東北でも関西の方でも誰でも参加できます。詳細は先ずは私へ連絡ください。日本弥栄の会さんにご連絡すれば、私の連絡先を教えていただけますので。よろしくお願いします。  

日本弥栄の会 関西神社巡りサークル「チーム135」 第1回目のお参りを行いました。

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 関西神社巡りサークル「チーム135」の第1回目のお参りが本日行われました。お参りを終えて、私は22時12分に東京駅に着き、自宅には先ほど着きました。明日は10時に前橋駅に行かなくてはなりませんので、少しだけ本日の神社巡りの内容を報告したいと思います。

 今朝7:30に奈良駅近くのビジネスホテルを出て、三輪駅に向かいました。三輪駅には8:30に到着しました。集合時間は10時なので、ずいぶん時間があります。早速大神神社(おおみわじんじゃ)に行くことにしました。二之鳥居をくぐり長い参道を行くと、拝殿があります。この神社は裏手にある三輪山を御神体としているので、本殿がないそうです。本殿を持たない神社は日本でもあまりないとのことです。このスタイルは縄文時代まで歴史は遡るそうです。何千年も前から、縄文の人々が参拝されていたことを思い、自然と厳かな気持ちになりました。

 拝殿で参拝させていただき、末社も参拝させていただきましたが、まだ9時過ぎです。1時間探索しようと思い、末社から出てみると、丁度小道にカフェがありました。今日の奈良は冷え込んで、氷点下0.6度だったそうですが、風がないので、さほど寒くは感じませんでした。でも温かいものでも飲みたいと思い、入ってみることにしました。するととても感じの良いお店の方が元気に迎えてくださいました。手作りの甘酒がお奨めとのことでしたので、注文しました。お店の方が、新潟魚沼産コシヒカリを炊飯器で炊いて、そこに麹を入れて作ったそうです。砂糖は一切入っていないのに、とても甘かったです。これにはびっくりしました。今までは酒かすを水で溶いて、砂糖を加えて甘くしたものしか飲んだことが無かったので、とても驚きました。

 このお店の方は神戸出身だそうですが、奈良の三輪の地が気に入り、住んでおられるとのことでした。ここは、今週の火曜日に行った丹波篠山にも似た里山です。日本の原風景ともいうべきいいところです。なんだかとても懐かしい場所です。私の言葉を聞いて、何で東京の人がこんなに朝早くから大神神社にいるのと聞かれたので、神社巡りをするところですと答えました。日月神示の道を歩む人の集まりなんですと言うと、日月神示は以前からよく知ってると言われ、びっくりしました。確かに最近は日月神示に関心が高まっているとは聞いていますが、まさかここで日月神示の話しになるとは思ってもいませんでした。しばし日月神示談義をしていると、集合時間が近づいてきました。お会計をしてもらいましたが、なんと350円でした。あまりに安いのでまたびっくりしました。本当に心温まるお店で、身体も温まりました。今日もいいことありそうだなと思いながら、集合場所に向かいました。

 *明日、明後日は早いので、続きは火曜日に書きたいと思います。丹波篠山の農地のことも書きたいと思います。

 

 

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