<今週のコラムより転載>
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貿易は国を滅ぼす
安倍総理がついに、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉に参加することを正式に表明しました。
自民党は選挙前、この問題については微妙な姿勢を見せつつも、「TPP断固反対!」ということも言っていましたね。
ですが私は、この問題は、誰が政権につこうと、「必ず日本はTPPに参加することになる。なぜなら、それが世界支配層による決定事項だから」と言っていました。
世界支配層というのは、日月神示で言う「イシヤ」と見ていいです。
安倍さんとて、個人的には反対なのかもしれません。
しかし、日本の総理であろうが、なんであろうが、世界支配層が決定したことに対しては、これを受け入れる以外にないのです。それが現実です。
日本がTPPでメリットを受ける部分もあるという論者もいますが、それは非常に甘い。
かねてからお話ししているように、TPPとは日本から収奪する目的で作られたものです。
初めから日本狙いで、日本人の資産や食糧を“奪う”ことを目的としています。
一方、アメリカ経済はもうボロボロです。今年は米経済に大きな変動があるようですが、アメリカは再び“強いアメリカ”を目指しているようです。
その戦略の一環として、TPPがあるのです。
ただ、彼らが弱ってきていることは事実なので、今、骨のある総理が、TPPを受け入れるふりをしながら、断固として(たとえ殺されても)自分たちの主張を貫けば、流れを変えることも有り得ると思います。
それは可能性としてはあるのですが、限りなく「有り得ない」に近いですね。
なぜかというと、日本の政治は、アメリカ様の言いなりにならなければ生きていけないという呪縛にかかっているからです。
これをハネ返す力のある人材が、いないわけです。
戦後に仕掛けられた「イシヤの仕組」により、骨抜きにされてしまったからです。
安倍さんは、いくらかはまだ「脈」のある政治家だと思って期待しているのですが、どうでしょうか。
ここから日本魂は復活の方向に行くのでしょうか。今の段階では、かなり悲観的のように見えます。
TPPに話を戻しますが、これは「自由貿易こそが素晴らしいんだ」というリクツにもとづいているものです。
保護主義は悪だから、自由な交易を妨げている関税やら規制やらは撤廃しなければならないというわけです。
しかし本当は、自由貿易こそが、国を滅ぼし、世界を滅ぼすのです。
ラビ・バトラ教授の書かれた名著『貿易は国を滅ぼす』(光文社)という本を、ぜひお読み頂けたらと思うのですが、だいぶ前の本なので、入手は困難かもしれません。
この本の巻頭には、今は亡き小室直樹先生の「この恐るべき書を激推する」という推薦文がついています。
ただし、小室先生は保護主義論者ではありません。
この推薦文の中で、こう書かれています。
「ある日突然、アメリカが、もう自由貿易は止めましょう。おたがいに保護主義でいきましょう、なんて言ってきたらどうする。日本の息の根が止められる日である」
それはそうです。日本のように自給率の低い国は、貿易で成り立っているわけで、
「ああそうですか、じゃあ自由貿易、やめましょう。世界中の国々がそうなればいいんですね」
といって突然に世界中そういうルールにされたら、日本はたちまち大混乱、一気に食糧不足が現実化し、経済は大打撃を受け、立て直す間もなく滅びますね。
日本は、資源不足の国であり、貿易に頼らないと生きていけない。その通りです。
しかしそれは、ずっとそう思い込まされてきているからです。
これも実は幻想で、今、日本国民みんなでやろうと思えば、完全に自給自足の国になるのは可能なのです。
でも今、この段階で、いきなり保護主義に走るのは、現実的に無理です。
だから、「自由貿易がいいですよねえ」と言いながらも、水面下で早急に自給率を上げ、貿易に頼らずともやっていけるように、進めるべきです。
ところで、ラビ・バトラ教授の思想的根拠になっているのが、インドの哲学者、プラバット・ランジャン・サーカー氏の唱えた「プラウト(PROUT)」です。
それが、日月神示からイメージできる「ミロクの世」のあり方と共通しているということは、拙著『日月神示ミロクの世の到来』(徳間文庫)で書きました。
本のタイトルがオカルトっぽくなっているので、あまり一般には広まりませんが、ここに書いているのが経済社会のあり方の真実です。
つまり、自給自活型共同体を単位として、社会ユニットを作っていくことが基本なのです。自由貿易の思想は、それとは対極にある考え方です。
世界の流れは、今のところその反対方向に向かっています。
日本も、その交渉参加のテーブルに、ついにつかせられたわけです。
遺伝子組み換え食品も、モンサントも、フリーで入ってくる可能性があります。
だって、あらゆる規制は撤廃するのがTPPなんですから。
もしかすると、自然農法や有機農法さえ違法になるのかもしれません。
たとえ日本国内では合法であっても、アメリカから訴えられたら、有罪になる可能性があるのです。
聖域は設けてもいいようなニュアンスですが・・・どうなることやら。
しかし、こういうものを買うか買わないかは、消費者の判断であって、そこも自由なわけです。
いくら安くて見た目の良いものであっても、外国産のものは買わない、とくに食料については必ず国産のものを買う、しかも農薬や化学肥料や添加物を使わない、安全なものをできるだけ選ぶという意識に、国民全体がなればいいのです。
でも、これもまた望み薄ですね。
たいていの人が、質よりも値段で選びますし、市場に出回るものならそれなりに安全だろうと思い込んでいます。
こういう流れで、日本人は淘汰されていくのでしょう。
人口淘汰というのも、イシヤたちの重要な戦略の一環です。
人類を間引こうとしているのです。
何も考えずに、自分さえ良ければいいという人は、こういう食品を躊躇することなく買いますし、何の疑いもなく食べ続けます。
それで、淘汰されてしまうのなら、自業自得と彼らは思っています。
・・・うーむ、なるほど、それは確かに一理ありますよね。
書いていくうちに、だんだん「イシヤ」の気持ちになってきました。
これは以前、どこかに書いたかもしれませんが、「イシヤ」に属すると思われるある人が、縁ある周りの人に、「TPPは悪だということはわかっている。だから、今から自給自足が出来るように、準備を進めておきなさい」と言っているという話も聞きました。
だからこそ、身近なところから「農」を始めるべきであり、だからこそ「ひふみ農園」なんですね。
<転載終わり>
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ついにTPPに参加する流れになって来ました。例によって、昨日の読売新聞のアンケートでは、TPPを評価する人は60%、安倍内閣を支持する人は72%とありました。かなり意図的な数字ですが、絶対反対という人は少数なのかも知れません。新聞やテレビしか見ていない人は、TPPに参加すれば輸出が伸びて景気が良くなるなどと、のん気なことを言ってますからね。日本のGDPは500兆円もあるのに、TPPに参加することによって増える輸出額はたったの3兆円だと読売新聞に出てましたので、ほとんどTPPの効果はないということになります。日本はとっくに貿易立国ではなくなっていますから、輸出で稼いではいないのです。
中矢代表が言われるように安倍総理は多少脈があると思っていますが、どうなるかですね。孫崎享氏の「戦後史の正体」では安倍総理のお祖父さんの岸信介氏について、隷米に見えるがアメリカからの独立を狙っていたとあります。ここは評価の分かれるところですが、孫崎氏の言われるように愛国者だった可能性もあります。同じく中曽根氏も小泉氏と並んで隷米総理と言われていますが、岸信介氏同様にアメリカからの独立を水面下で画策していたという説もあります(日航機123便の墜落に謎があるらしい)。表立ってアメリカから独立しようとして動けば、田中元総理のように貶められてしまいます。また、中川一郎、昭一親子や竹下登、橋本龍太郎氏のように謀殺されてしまいますから、表向きは隷米にしていないと命が危うくなります。日本にもCIAと渡り合える中野学校のような諜報機関があれば、安倍総理も思い切った行動に出られるのですが、機密保護法すらない国ですから到底ムリですね。中矢代表の言われるように、TPPがアメリカの意向ですから、日本は参加するしか選択肢がないようです。情けないですが。
このまま行くとTPPに参加することになりますので、中矢代表が言われているように自然農法などは違法になるようです。ひふみ農園で行なっている固定種から種を自家採種することも違法ですので、F1の種をモンサントから毎年買わなくてはなりません(泣)。F1種はいろいろと問題があるので、使いたくはありませんが、確かに育て易いです。素人でもラクに野菜を育てることができます。ホームセンターで販売されている種はほぼ100%F1ですから、既にF1に支配されています。固定種を探すほうが難しいので、既にモンサントの戦略は完了しているとも言えます。
イシヤさんが親しい人に、これからは自給自足できるように準備しておきなさいと言っているのはびっくりです。つまり、次第に食糧難になって来るということですね。ソ連が崩壊した後、ロシアは国家破綻して、ひどい食糧難になったそうです。その時、ロシアにたくさんあるダーチャという家庭菜園で自給して食いつないだそうです。日本も食糧難になる可能性がありますので、今からベランダや庭で栽培してみたらいいと思います。やってみれば案外カンタンです。特にπの技術で栽培すれば、庭で大根やキャベツができますので、感動しますよ!まあ、食糧難になってからやってもいいですが、最初は失敗の可能性もあるので、焦ってしまうと思います。人間はピンチになってみないと動きませんから、ほとんどの人は焦るのかも知れませんが。(一応言っておきます。)
・日本弥栄の会