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『さようなら中国。 こんにちはアジア。』

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<宮崎正弘の国際ニュースより>

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 本書の肯綮は「中国よ、さようなら。アジアよ、こんにちわ」です
  ーーアジア経済が中国を抜く日
  ――日本の中国重視から「チャイナ プラス ワン」へのシフト
   ーーアセアン十ヶ国(フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、ラオス)現地取材、最新情報
  ーー番外編=ネパール、スリランカ、インド、バングラデシュ
   264ページ、写真多数で、この廉価版です!! 

 本書の目次
  プロローグ 中国離れするアセアン諸国
 第一章   ベトナム、ミャンマー、インドネシア
 第二章   シンガポール、タイ、マレーシアそして資源リッチ王国のブルネイ
 第三章   カンボジア、ラオス、フィリピン
第四章  インド経済圏(インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ)
エピローグ これからの日中韓経済戦争のゆくえ

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 プロローグ 「日本の変身とアジアの反応」から抜粋
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  日本の政財界の静かな合い言葉は「さようなら中国、こんにちはアジア」である。安倍首相は2013年の十一月までにアセアン十ケ国すべてを歴訪したうえ、12月にはアセアン首脳すべてを東京にあつめて「日本アセアン首脳会議」を開催した。地域外にアセアン首脳全員集合は結成以来初、歴史的イベントとなった。
 表向きのスローガンは「チャイナ・プラス・ワン」である(中国ともう一つ拠点をアジアに。中国語では「中国加一」という)。
 この日本の迅速な外交を中国政財界が脅威視しはじめ、東南アジアの華僑地盤に積極的に進出した日系企業と華僑ならびに中国系企業が「本格的競合時代をむかえる」と言い出した。げんにアジア各国で日本と中国は新幹線受注の争奪戦を展開しており、小売り、化粧品でも日本はアジア勢の猛追をうけている。そのうえ海賊版の横行で日本奇病の被害は甚大である。
 しかし中国重視だった日本の方針転換は劇的だった。それは中国に甚大な影響をあたえ、韓国に至ってはなす術もなく立ちつくしている。
 中国メディアのなかには、「東南アジアはかつての日本の軍国主義時代の植民地であり、現地から歓迎されていないばかりか、工場建設には時間がかかり、当面は長く地盤としてきた華僑に競争できないだろう。だが時間が経てば華僑にとって本格的競合時代をむかえる」とかまびすしい批判がきかれるものの、むしろ中国がフィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナムと領海問題で揉めに揉め続けており、中国企業の突発的進出も、あまりのビジネスマナーの違いから、現地では歓迎されていない。

  現地レポートの決定版です! 写真も多数、すべては最新の現場から
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<転載終わり>

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  日本の政財界は今まで中国一辺倒でしたが、ここに来てアジアにシフトし始めたそうです。企業としてみれば、人口15億人の中国は巨大なマーケットとではあるのですが、あまりに反日なため、「もういいや」ということになって来たようです。実際中国でビジネスをはじめるにしても、契約不履行が多いため、泣かされる企業も相当多くいました。ここに来て、中国経済に陰りが出て来たため、企業は大きくアジアに舵を切りました。

 安倍首相はアジアを歴訪し、12月にはアセアンの首脳を全員東京に来てもらい、「日本アセアン首脳会議」を開催しました。これに対して中国は警戒をしています。確かに日本とアセアンが手を組めば、中国以上の経済圏が出来ることになりますから、反発するのは当然といえます。あまりにひどい反日行動を起こす中国や韓国と付き合うよりも、アジアの国々と連携した方がいいと思う日本国民は今では多数派になっています。当たり前ですが。

 このように安倍首相をはじめ、政財界が大きく舵を切ったという背景には、アメリカの承認があったはずです。アメリカも1991年にソ連が崩壊し、敵対する国がなくなってしまった後は、日本を最大の脅威と考え、中国に投資をし育てて来ました。ところが、今度は中国がアメリカに敵対するようになってきたため、アメリカも中国を見放すようになってきたわけです。

 国家間の関係も人間関係と同じで、あまりに嫌われるなら付き合いが疎遠になるのは当たり前です。国旗を焼いたり、スーパーや店舗を壊し、大使館に卵を投げるような人たちよりも、温厚な人たちと仕事をした方がいいに決まってますから。何でも限度というものがありますね。

 安倍首相はロシアやインドにも訪問し、連携を取っていく方向ですので、2013年からは日本の戦略は大きく変化しました。昨年10月に伊勢神宮が米座から金座へ移ってからは、更に日本国の動きは活発になってきています。封印されていた日本の力がいよいよ出て来ているように感じます。アジアはその日本を待っているように思います。よい世界を実現するための大峠が、まさに今ではないかと思います。日月神示にあるように、苦しいときにも「なにくそ」と思い、頑張ることもたまには必要だと思います。

 

  

 

・宮崎正弘の国際ニュース


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