<Rockway Expressより転載>
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アメリカのドルのクラッシュに備えるべき?
◆2月26日
アメリカ政府の借金経済の行き詰まりが見えた時、金利の上昇で身動きできなくなる時、大銀行が抱えているデリバティブのバブルも破裂することだろう。その時が世界が最大の修羅場となる瞬間だ。
アメリカ・ドルをどんなに抱えていても、その時には、特にアメリカ人以外にとっては、アメリカ・ドルは紙くずになりかねない。中国はそれを恐れて米国債の売却を始めている。日本はそのような将来を想像することも恐ろしいから、裸の王様状態の喜劇を継続しようとするだろう。そして、時が来れば、日本が所有する米国債は紙くずとなって空に舞う・・・日本は恐らく、それも仕方ない、とあきらめるのであろう。それでもアメリカの軍事力は必要だから。
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●中国:米ドルに対する戦略的動きを開始 −その3 最終章−
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/china-starts-to-make-a-power-move-against-the-u-s-dollar
【2月20日 Michael Synder − The Economic Collapse】
例えば、アメリカ政府が支払っている平均金利は2.477%である。これは驚くほど低いし、実際のインフレ率よりも低い。アメリカ政府にそんなに安く金を貸すというのは、全く合理的ではないので、いつか劇的な変化を見ることになるだろう。
その日がやってきた時、金利は劇的に上昇するだろう。そして米国債の平均金利が6%上昇するだけで、我々は国債の金利の支払いだけで1兆ドルを毎年支払う事になるだろう。
更に恐ろしい事は、急速な金利の変化という状況が我々の銀行システムにどういう意味を持つかということである。アメリカの四つの大銀行はデリバティブで40兆ドル以上を運用している。ジョン・エンブリーがキング・ワールド・ニュースで語ったように、このバブルが弾ける時生じる修羅場はかつて無い規模になるだろう・・・
「ストックマンはいい点を指摘した。我々は数百兆ドルの金利スワップを抱えているという事実は、世界の銀行システムを汚染している、という点だ。金利の不安定性が大きくなっているのを見れば、そしてそれは今起きていることからすれば避けがたいことだと思うが、金融システムに激震を与えるだろう。そしてどこかがデリバティブ市場で過ちを犯せば、それは大変な事になる、というのも、このデリバティブの銀行システムに対して与えているレバレッジは、とんでもないものだからだ
残念ながら、「専門家」の殆ど誰もこのクラッシュが来ることを見抜けないでいる。
殆ど誰も、それが2000年に来る事を見抜けなかった。
殆ど誰も、それが2008年に来る事を見抜けなかった。
そして殆ど誰も、今回それが来る事を見抜けないであろう。
ポール・B・ファーレルが以下のように語っているのを評価する・・
「クラッシュの早期の警告は何回も無視された。彼等は避けがたいことについて徐々に我々をマヒさせた。歴史の教訓を我々は何度も忘れた。最終的に全くの無防備でいる我々を突然それが襲うまでは。金融歴史家のニーアル・ファーガソンは以下のようにまとめた:クラッシュの来る前は、我々の世界はほぼ定常状態に思えるものだ。外見上はそうなのだ、バランスが取れているように見える。だからこそ、クラッシュが来て我々を襲う時、それは避けがたいことだろうが、誰もがびっくりするのだ。そして我々の脳みそは、我々に対して、クラッシュの来る時ではない、と告げ続けるのだ。
それまでは、生活はただ静かに流れ、我々を催眠状態に置くことで我々は脆弱な状況に入ると、丁度リーマン・ブラザースがバランスをひっくり返したようにショックを与えるものがやってくるのだ。そこでファーガソンは、このクラッシュは、『スポーツカーのように、夜の盗賊のように、突如スピードを増していく』と語る。そいつは我々を襲う。衝撃で我々は目が覚める」
やってくるクラッシュに驚かされないようにせよ。
警告的な兆候は明らかに示されている。
可能な内に準備をせよ。
<転載終わり>
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2008年のリーマンショックから今年で6年目になりますが、今ではその傷もかなり回復したかのように見えます。当時は多くの銀行が倒産の危機に瀕していましたが、国がその負債を肩代わりして、何とか延命させました。
リーマンショックの時にデリバティブという言葉を初めて聞き、バクチのようなことをアメリカがやっていた事実を知りました。そしてRockwayさんも言われているように、今でも数京円とも言われるデリバティブが仕掛けられていますので、やがてそれが爆発を迎えることになります。
当時は副島隆彦氏や朝倉慶氏がデリバティブについて多くの著書で解説してくれていましたが、2012年くらいにはデリバティブが破裂するという予測だったため、今ではすっかりトーンダウンしています。それでも副島氏はいずれアメリカは破綻すると言っていますが、中国の方が先に破綻しそうな状況になって来ています。2012年くらいまでにリーマンショックの10倍とも100倍ともいえる巨大津波に襲われるという予測でしたが、その予測とは裏腹に平穏な状態が続いています。当時副島氏や朝倉氏の著書を読んだ人は、金を買ったり、株や不動産を買って対応していましたが、いつまで経っても平穏な日々が続くと、人はその危機が去ったように思えるものです。
そんな状態の中で、久しぶりにデリバティブの脅威をRockwayさんが言われました。今の経済評論にデリバティブの脅威はほとんど解説されることはありません。既に過ぎ去った危機ということのようです。先日の大雪のように、誰もが来ることを予測していない時に来るものです。誰もが警戒している時には災難は来ないという法則がありますので、今のような誰もデリバティブの脅威について警戒を発していない時が危ないということになります。
リーマンショックの後の数年は誰もが警戒しているものです。しかも2012年にはリーマンを超える巨大津波が来ると予測していたため、却ってそれがアダになっています。「なーんだ、予測は外れたんだ」と考えても不思議ではありません。ただ、こういう津波の予測の記事が出て来ると、また津波の到来は遅れるはずです。「天災は忘れたころにやって来る」という先人の教えが真理です。誰かが警戒を発しているうちは来ませんから大丈夫です。でもそう遠くはないと思います。
*2月14日に降った大雪からほぼ二週間経ちましたが、まだ農園には10cmくらい雪が積もっていますので、一面真っ白です。まるで雪国のようです。白菜や大根、キャベツなどが少し顔を出していますが、ほうれん草やカブなどは雪に埋もれたままです。雪をどかすと、野菜は皆元気にしていました(笑) 強いですね。ようやく出荷ができるようになって来ましたので、ほぼ通常に戻りました。今送っている野菜は雪の下から掘り出したものです。この作業が結構大変ですが、元気な野菜が顔を出してくれるので、とても嬉しくなります。また、大雪の後の2月17日には既に郵便局さんは宅配を開始してくれました。ヤマト運輸はまったく対応できず、ストップしていました。ゆうパックはとても頑張ってくれるので、今回はとても助かりました。また、トラブルがあってもヤマトは対応が非常に悪いですが、郵便局は当農園に担当責任者が付いているので、何でも対応してくれ、とても助かります。ヤマト運輸は資本主義の悪い点が出ているように思えます。今はほとんどゆうパックに変えてしまっているので、スムーズでとても助かっています。信頼感があると、お互い楽しく仕事ができますね。