<読売新聞より転載>
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製薬企業の売り上げ上位10社が昨年度、医師らを対象に開いた薬などに関する講演会は計約7万回で、講師の医師らに支払った謝金の総額は約110億円になることが、読売新聞の集計でわかった。
年50回以上講演を行い、1000万円を超える謝金を受け取った医師も10人以上いた。
国内の主要な製薬企業は昨年から、日本製薬工業協会の指針に基づき、医師・医療機関に提供した資金の情報を公開している。個人に支払った講師謝金などは今年初めて対象となった。
各社が謝金を年200万円以上支払った医師はのべ226人。糖尿病や高血圧など生活習慣病分野が約4割と目立った。10社の医薬品売り上げは全体の約半分を占める。10月末までに公開した65社では講演会は16万回超、講師謝金は約236億円。
<転載終わり>
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製薬会社主催の講演会は、2013年度では17万回も開催されたそうです。製薬会社が医者を講演会に集めて、自社の薬の説明会を開催したということのようです。製薬会社からすれば、薬を売り込むための講演会ということになります。
講演会では、主催した製薬会社の薬の効能などの説明をするのでしょうが、説明をする医者の中には、年間で講演会を50回以上も行い、1000万円以上の謝金を受け取った人もいるそうです。
今まで隠されて来たこのような内容を、何故発表することにしたのかは分りませんが、製薬会社と医者が癒着していることが、証明されたことになります。
売上上位10社の製薬会社が講師の医者に支払った総額は、約110億円にもなるそうです。以下の資料が上位20社になりますが、よく知っている製薬会社がランクされています。
*医療用医薬品 (薬価ベース) *参考:ミクス・IMS・日刊薬業
会社名売上高(単位:億円)前年比(%)前年順位 1 武田薬品工業 5,830 △1.2 1 2 アステラス製薬 5,356 0 3 3 ファイザー 5,307 1.2 2 4 第一三共 4,865 6.7 4 5 大塚ホールディングス 3,729 6.0 6 6 中外製薬 3,508 3.8 7 7 田辺三菱製薬 3,417 △4.2 5 8 ノバルティスファーマ 3,252 0.8 8 9 エーザイ 3,107 1.0 10 10 サノフィ 2,905 2.1 9 11 グラクソ・スミスクライン 2,782 2 11 12 アストラゼネカ 2,335 6.2 12 13 日本ベーリンガーインゲルハイム 2,064 8.4 13 14 バイエル薬品 2,013 9.3 17 15 日本イーライリリー 1,920 9.3 14 16 大日本住友製薬 1,719 △1.5 15 17 塩野義製薬 1,683 1.5 16 18 小野薬品 1,398 0.4 18 19 Meiji Seika ファルマ 1,135 6.1 20 参天製薬 1,128 22.5 25