<学問道場より転載>
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私の新刊 「金(きん)・ドル体制の終わり もうすぐ大恐慌」の発売とその後の動き
副島隆彦です。 すっかり冬に成りました。 季節の変わり目で、体調を崩している人も多いことでしょう。 お気をつけください。
私も、先週、福島に行って活動本部で泊まって、寒い思いをしました。やはり福島は東北地方の一部です。 原発のある浜通り は、内陸部の会津ほどは寒くないと、地元で言われています。 会津の冬は大変のようです。
活動本部に出来ましたシャワーブースとそれから屋外に作りました、檜(ひのき)の露天風呂に入って来ました。満天の夜空の星を眺めながら風呂に入りましたが、出入りが寒い。 やっぱり風邪をひきました。吉見くんをはじめ福島の現地で活動している人たちは、十分冬の準備をしてください。
私の新刊書の 「金(きん)・ドル体制(=ブレトンウッズ体制)の終わり もうすぐ大恐慌」(祥伝社刊)が、18日の夜から発売になりました。もう全国すべての書店に並んでいるでしょう。
20日には、私たちの学問道場の秋の大会である 定例会での講演を、無事終えました。この日に間に合って、私の本を参加者の会員たちにいただいて良かった。
私が、この本を書き上げて、最後のゲラ(galley proof ガリー・プルーフ) の「手離れ」をしたのが、10月26日でした。その翌日27日に、ギリシャ国債のデフォルト(破綻)の回避、ギリシャ国救済のための 包括合意(コンプリヘンシブ・アグリーメント)がEU首脳会議で出来た。 日本のNHKでさえ、「(借金の)棒引き 50%で合意」と報じていた。
やれやれと思ったら、翌週の11月9日に、イタリア国債の暴落(利回りの急騰 7.46%へ)が始まった。これで 全ヨーロッパどころか、世界中が肝(きも)を冷やして、「いよいよヨーロッパはダメだ。世界恐慌は避けられない。次は、フランス国債の投売りだ」 という 空気になった。この雰囲気は、今も続いている。
世界中に危険な空気がただよっている。 私、副島隆彦は、ここに至る全てを20冊以上の自分の金融・経済本で、冷酷に予測して書いてきた。まさに私が書いてきたとおりのことが起きつつある。 学問道場の会員たちは、それ以外の人たちも書店で、私のこの本を買って読んでください。すぐにビジネス書でのベストセラーの一位になるでしょうから、書店で見つかりやすいです。
私が、「手離れ」してから、さらに多くの出来事が、バタバタと起きた。私自身の金融分析、情勢分析 の手が回らないぐらいに忙しい。私のこの本では、11月4日の金融統計の数値(株価、為替などの金額)を載せている。
それが18日にはもう書店に並んでいる。 まるで週刊誌並の手早さである。 この技は、他の金融評論家たちでは真似ができない。
私は、事態の急変と、これから襲い来る世界恐慌、世界規模の信用危機(ヨーロッパの大銀行の次々の破綻と緊急の国有化、そして、不足分の資金の供給を理由とする 緊急での 資本注入=公的資金の投入 )が、年末から起きるだろう。
そして、”金融核爆弾(きんゆうかくばくだん)”である、CDS(シーディーエス)という 恐ろしい 店頭デリバティブとも呼ばれる、奇っ怪な金融工学が作った「人(大銀行、国も)殺しの保険商品」が大破裂して、それをたくさん組み立てて売ってきた アメリカの大銀行までがバタバタと、連鎖倒産(=緊急の国有化宣言)を来年の2月にかけて、することになるでしょう。
この 恐怖のCDS の ことを、私の今度の本では、50ページ以上にわたって詳しく説明しました。私なりに苦心しました。 なんとか日本国民に、世界の現状で起きている悲劇の、大きな真実を伝えなければ、という気迫で書きました。
そのあとの、この一ヶ月の事態の恐ろしいまでの進展と変化に対応すべく、私は、すぐに次の金融・経済本の執筆に取り掛かりました。 その他に、「中国研究本 4」 と、「阿弥陀如来論」も書き続けています。
ヨーロッパとアメリカ発の巨大な金融危機と世界恐慌(=金融統制の体制へ)を阻止して、目くらましするために、ヨーロッパとアメリカの権力者たちは、やっぱり、戦争をする気だな。 war economy (ウォー・エコノミー、戦争刺激経済 )で、中東(ミドル・イースト)での戦争を実行することで、自分たちの大きな窮地からの脱出を図っている・・・。極悪人たちが考えることは、やっぱり人類史の定石(じょうせき)通りだ。
私は、さらに自分の脳と体をフル回転しないでは済まない。
副島隆彦拝
<転載終わり>
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昨日、今日と日本弥栄の会主催のツアーで、福島県に行ってきました。新ひふみ農園の見学と福島の実状を視察するのが目的です。
23日の9時に会員の皆さんはJR郡山駅に集合しました。私と赤城農園のSさんは22日の晩に郡山に入っていましたので、当日はゆっくりホテルを出て集合場所に向かいました。誰も遅れることなく集合し、一行は観光バスに乗り込みました。バスの中では中矢代表から今回の福島ツアーの目的である新ひふみ農園と、福島の実状をご説明いただきました。
途中休憩を挟んで、10時半くらいに福島第一原発から20Km地点に到着しました。9月にも中矢代表と福島原発20Km地点に視察に来ましたが、その際20km地点にある「副島隆彦学問道場活動本部」を偶然にも見つけたので、ご挨拶をしました。今回も学問道場活動本部にご挨拶することにしました。一同はバスから降りて、常駐されている吉見さんにご挨拶をしました。残念ながら副島先生はおられませんでしたが、先週は来られたと吉見さんが言われていました。前回同様吉見さんはとても親切にご対応くださり、原発の状況や村の実状についてお話しくださいました。学問道場活動本部からは、村の小学校と中学校が見えるのですが、今はどちらの学校も閉鎖されているとのことでした。3月11日以前には3000人の村人たちが住んでいたそうですが、今は250人が残っているだけで、ほとんど避難してしまったということでした。また、学問道場から見える広大な田畑も、誰も農業をやっていないため、草ボウボウウでした。
写真にあるように、吉見さんから作りたての檜風呂に入るよう言われたのですが、ツアーの途中でしたので、今回はご遠慮させていただきました(笑)。とても寒い外気の中、湯気が立ち上る露天風呂はなんともワイルドな感じでした。吉見さん、次回は入らせてくださいね! 吉見さんのご配慮で、全員がホカロンやポケットティッシュをいただきました。トイレまで貸していただき、まるで休憩所になってしまい、大変失礼しました。吉見さんの人柄に全員がほのぼのとした気分になりました。吉見さん、ありがとうございました。来年の春には、田村市にオープンする新ひふみ農園に遊びに来てくださいね!
その後、学問道場から歩いて500メートルのところにある、機動隊のバリケードまで行きました。私たち20数人がぞろぞろ機動隊に向かって歩いて行ったので、待機していた機動隊員が全員出て来ました。不審な団体が来たと思ったのか、機動隊員はやや緊張して構えているように見えました。 すぐに日本弥栄の会のスタッフのFさんが機動隊員に視察について説明してくださったので、機動隊員は安心したようでした。9月に視察に来た時には、神奈川県警の機動隊の方が警備に当たっていましたが、今回は山形県警の方々が配備されているとのことでした。少し機動隊の皆さんとお話しをしてから、ガイガーカウンターで線量を測定したところ、0.44μSvでした。柏や松戸のホットスポット程度の線量だったので、一同は唖然としていました。バリケードの前で計測したので、皆は相当高い数値が出ると予想していたのですが、実際にはあまりに低い数値で、拍子抜けしたようでした。福島はチェルノブイリと同じくらい汚染されてしまったので、もう誰も住めない地域になってしまったと考えている人々が大多数だと思いますが、実際に福島に来て、20Km地点のバリケードの前で測ってみると、何と0.44μSvだったわけです。これが真実です。やはり自分で現地に来て、計測してみることが大事だと一同は口を揃えていました。この続きはまた書きたいと思います。