<In Deep より転載>
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テレビ報道映像用の撮影風景での「指導者たちの演技」
▲ 2015年1月12日の Twitter より。場所はパリ11区のヴォルテール駅近く。一般道を閉鎖して、警護した上で撮影した模様。今回ご紹介するドイツの DWN によりますと、多くのメディアがライブ中継を許可されなかったのだそう。
史上最大のデモ行進で、史上最大の「演出」が発覚
シャルリー・エブド事件の話が続いてしまいますが、パリの襲撃事件の後、1月11日には、フランスで 370万人が参加した史上最大のデモ行進が催されました。
その際「市民たちの先頭を切って、世界 50カ国の首脳たちがデモ行進に参加した」というような感じで報じられました。
それは、たとえば、下のように報道などを見まして、
・AFP
その後に、下のような写真を見たりしますと、
・毎日新聞
これらの写真の流れなどから、何となく、
「 370万人の集団の先頭に立ち、民衆を率いる世界の首脳たち」
という勇ましい構図が「勝手に見ている私たちの頭の中で構築されていく」という部分があります。
……ところが。
実は、「民衆を率いてはいなかった」ということが、その後、わかってしまいました。
行進の先頭に、世界の指導者はいなかったのです。
それどころか、デモ行進そのものに参加していたかどうか自体も怪しい流れとなっています(というか、参加していなかったようです)。
どういうことかというと、
ことが、英国のインディペンデントや、ファイナンシャル・タイムズなど様々なメディアによって暴露されてしまったのです。
今回は、ドイツの Deutsche Wirtschafts Nachrichten (ドイツ経済ニュース)というメディアが、その顛末をまとめていましたので、それをご紹介します。
下がその記事です。
▲ 2015年1月13日のドイツ Deutsche Wirtschafts Nachrichten より。
上の報道では、Twitter 上に投稿された「各国首脳がデモ行進が行われているのとは違う場所に集って撮影している様子」を数多く掲載しています。
<転載終わり>
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デモは11日午後から、襲撃されたパリの新聞社の本社に近い共和国広場で始まったそうです。
デモには、犠牲者の家族や襲撃を受けた新聞社の社員をはじめ、さまざまな政党や人種、宗教の人々が参加し、3キロの道のりを歩きました。
また、フランスのオランド大統領と共に40を超える国や機関の首脳らも参加し、ドイツのメルケル首相やイギリスのキャメロン首相のほか、イスラム諸国からヨルダンのアブドラ国王も参加したそうです。
ただ、各国の首脳は別の場所で行進をしたとのことでした。身辺警護の観点からみれば、各国首脳が別の場所でデモ行進をしたのも当然のことなのかも知れません。