<Yahooニュースより>
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中国が主導して設立準備を進めているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定の概要が明らかになった。
創設メンバーが57か国まで増えたため、資本金は当初予定した500億ドルより大幅に増やす。出資比率の算定方法も固まり、中国は20%台後半でトップとなる。創設メンバー国は節目となる設立会合を6月下旬に開く方向で調整している。
資本金は1000億ドル(約12兆円)には達しないが、近い規模とする方向で詰めている。中国は最大で50%出資する意向も示していたが、3割を切る水準に落ち着く見通しだ。中国の発言権を落とし、信頼性の高い国際金融機関として運営する狙いがあるとみられる。中国に次ぐ出資比率は、インド、ロシア、韓国の順となる見通しだ。
<転載終わり>
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AIIBの概要が発表されましたが、資本金は約12兆円になる見込みです。当初中国は50%出資すると言っていましたが、30%弱になるようです。
アメリカが世界一の借金大国だと思われていますが、BISの国際銀行融資統計によると、中国は2012年からアメリカ以上に海外から借金をし続けています。14年12月末の前年比では1422億ドル増えています。アメリカは830億ドル増ですから、中国は世界一の借金大国ということになります。
昨年から中国の不動産バブルが崩壊しはじめているため、輸出入額を見ると、経済は30%ほど減速して来ています。中国は投資で経済減速を止めようとしているため、海外からの借金を激増させているというわけです。 このように、世界最大の借金大国の中国が主導するAIIBは、前途多難であることが分ります。銀行からお金を借りて、それを元手に銀行をはじめるようなものですから、アメリカや日本がAIIBに参加しないのは当たり前です。 借金をして、投資しなければ経済が回らない構造の中国は、AIIB構想を立ち上げるしか道が残っていないということです。国の存亡をかけた大博打です。裏では日本が糸を引いている可能性もありますね。とりあえず、日本としては高みの見物をしていればいい状況です。デカい話しには誰もがノッてしまうものです。国も同じですね。