<live door Newsより>
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[シンガポール 30日 ロイター] - 安全保障の協力関係を深める日米豪が、南シナ海における中国の埋め立てにそろって非難を強めている。30日にシンガポールで会談した3カ国の防衛相は、共同声明で「深い懸念」を表明。防衛力の向上支援などを通じてASEAN(東南アジア諸国連合)とも連携する方針を確認した。
<日米防衛相は講演でも中国非難>
日米豪の防衛相は、シンガポールで29日から開かれているアジア安全保障会議(シャングリラ対話)を利用して会談した。3カ国は共同声明で「南シナ海における中国による埋め立てに対する深刻な懸念」を表明。埋め立てを中止するよう求めた。
中国は埋め立てて造成した人工島に、滑走路や港湾を建設。米国防総省は、大砲が設置されていることも確認した。
日米豪とも、南シナ海で領有権を争う当事国ではない。しかし、同海域が重要な海上交通路であることから、中国が埋め立てた場所を軍事拠点化し、自由に航行できなくなることを恐れている。
カーター米国防長官は、会談に先立って行った講演でも、「中国による南シナ海の岩礁埋め立ては国際的なルールと規範を逸している」と非難。これまで通り、同海域での哨戒活動を続ける方針を強調した。同じく講演した中谷元防衛相は、「無法が放置されれば、秩序は破壊され平和と安定は崩れる」と語った。
アジアへのリバランス(再均衡)政策を進める米国は、同地域に兵力を傾斜配分するとともに、日豪といった同盟国に役割の拡大を求めている。自衛隊には哨戒活動を南シナ海にまで広げることに期待を寄せており、カーター長官は講演で、日本の安全保障政策が変化しつつあることに言及。「日本は東南アジアへの関与を強めている」と語った。
<中国は反発>
日米豪の防衛相は会談で、問題の当事者であるASEANとの連携を強める方針でも一致した。装備の提供や共同訓練、研修など、さまざまな手段を通じ、フィリピンやベトナムなどが防衛力を高めるための支援を継続していくことを確認した。
また、ASEANと中国に対し、南シナ海における実効性の伴う行動ルールに早期に合意するよう求めた。
こうした動きに対し、中国側は反発を強めている。中国軍事科学院の趙小卓・世界軍事部研究員は、講演したカーター長官に質問し、「米軍の偵察活動は、南シナ海の問題解決につながるのか」などと反論。「批判は事実無根で、建設的ではない」と述べた。
(久保信博 編集:宮崎大)
<転載終わり>
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シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で、日本、アメリカ、オーストラリアの防衛相が、昨日共同声明を発表しました。「南シナ海における中国による埋め立てに対する深刻な懸念」を表明し、埋め立てを中止するよう求めました。
中国は埋め立てて造成した人工島に、滑走路や港湾を建設していますが、驚いたことに大砲まで設置されていることが米偵察機により撮影されています。中国はやりたい放題です。
アメリカとしては、自衛隊には哨戒活動を南シナ海にまで広げて欲しいと言っていますが、現在の法律では無理があります。それで27日から「衆議院平和安全法制特別委員会」で質疑が始まっていますが、野党の反対で難航しています。もっともアメリカが自衛隊を要請していますし、自公が圧倒的多数ですので、結果的にはこの法案は可決されると思います。それが分っているので、辻本議員などは関係ない発言ばかりして議事をわざと遅らせています。悲しいことに、弱小野党にはこんなことしかできないのです。民主党がある限り、自民党は安泰ですね。
中国の勝手な行動のお陰で、日米豪+アセアンの関係が強固になって来ています。アセアン諸国は親日国ばかりですので、日本に大きな期待を寄せています。中国が悪のお役をやってくれているので、流れがドンドン変わってきていますね。今年は変化の大きな年ですが、さらに大きく変わっていくように思います。
*今日は中矢代表と小名木さんの講演会が東京で開催されます。講演会では『玉響』では書けないことを中矢代表が話されますので、今から期待しています。少ししたら会場に向かいたいと思います。今日も楽しくやりましょう。
弥栄。