<住宅産業新聞より>
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7日の第3次安倍内閣の発足に伴い、国土交通大臣に公明党の石井啓一氏が就任した。同日夜、国土交通省で行なわれた就任会見で石井大臣は「国土交通省の持つ現場力と総合力を発揮して取り組みたい」と語り、具体的な課題として、東日本大震災からの復興の加速、防災・減災対策など国民の安全・安心の確保、インフラの老朽化対策、社会資本の計画的な整備と観光立国の推進などを通じた豊かな国民生活の実現、地方の活性化などをあげた。住宅政策としては、安倍総理大臣からの指示として、出生率の向上を図るために三世代の近居・同居を促進する政策の検討と実施に取り組む意向を示した。
<転載終わり>
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第3次安倍内閣の国土交通大臣である公明党の石井啓一氏は、出生率の向上を図るために三世代の近居・同居を促進する政策を検討するとの方針を発表しました。この方針は安倍首相からの指示ということです。
日本では戦後核家族が急増しましたが、戦前でもすでに半数以上が核家族だったそうです。戦後は東京などの大都市に企業が集中したため、職を求めて地方から上京する人が増えました。その結果核家族が増えたといえます。
核家族は欧米の伝統的な家族形態ですが、戦後の日本は家族形態も欧米化していったということになります。核家族の対義語は大家族かと思っていましたが、そうではなく直系家族というそうです。
三世代が共に暮らすことが日本の伝統的な家族形態だったそうですが、嫁姑の問題もあるので、良いことだらけとはいえないかも知れません。それが身魂磨きといってしまえばそれまでですが。むしろ奥さんの親と暮らす方が、うまくいっているケースが多いそうです。いずれにしても大都市に仕事が集中している現在では、すぐに三世代同居・近居の形態が増えるとはいえないかも知れません。
安倍首相は直系家族形態を推進しようとしていますが、日本の伝統を復活させるには、まず家族からだと考えているのだと思います。日本もこういう方針を出せるようになってきたということは、アメリカの力が弱くなった証拠ですね。それが地球のバイオリズムですので、いずれ東経135度線に世界の中心が移動するということになります。そして家族形態だけでなく、すべてにわたり日本の伝統が復活することになると思います。その日は遠くありません。
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