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ともに生きる社会 再創造を

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<農協新聞より>

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【検証・アベノミクス】内山節・哲学者 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授

   ともに生きる社会 再創造を

◆“神風”にすがりつく人々

内山節・哲学者 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授 現実を直視するには勇気が必要だ。ところが、その勇気をもたなかったために問題を深刻化させてしまうケースはよくある。それは個人においても、企業や組織でも、さらには国家でも生じることなのだが、たとえば戦時下の日本が現実を直視する勇気をもたずに悲劇的な終末を迎えることになったのも、そのひとつであったといってよい。
 現実のなかに問題があればあるほど、人間はそれを直視することを避け、日々の惰性や希望的観測のなかに埋没しやすい。しかもそれには不思議な傾向があって、希望的観測が客観的妥当性を失えば失うほど、人はそれにすがりつこうとする。戦時下に、最後は神風が吹いて逆転するというような話がまことしやかに語られたようにである。

◆禁じ手を使った安倍政権

 いまの日本の政治をみていると、この時代を思い出す。たとえばいまおこなわれている金融緩和である。国債を日銀が直接引き受けるに等しい方法でおこなわれている現在の金融緩和は、世界では禁じ手といわれてきたものであった。この方法を使えば、国が国債を乱発しそれを日銀が引き受けるというかたちで、いくらでも国債を発行することができる。しかしその結果は国債と通貨の信用の低下であり、それは制御できないインフレをもたらす。戦時下に発行された戦時国債などが信用を喪失し、それが通貨の信用をも失わせながらまたたく間にお金の価値が失われていった、戦後の大インフレのときのようにである。
 あのときには、一と月の給料では数日間の食糧しか確保できないほどのインフレが発生した。今日の状況下での大規模な金融緩和は、株や一部の不動産などに対するバブルを起こすことはできても、全体としては経済社会の破綻を促進する役割しか果たさないだろう。

◆期待できない経済成長

 では現在安倍内閣が推進しようとしている成長戦略についてはどうなのであろうか。現実を直視するなら、現在の日本ではかつてのような経済成長は期待することはできない。 たとえば住宅建設は経済的な波及効果が大きいが、日本ではすでに800万戸にも及ぶ空き家が発生している。明らかに住宅は余っているのである。東京などでは人口の都心回帰が起きているから都心でのマンション建設などはすすむだろうが、それは郊外の空き家が多くなることと引き替えにである。空き家が増えれば商店街なども立ちゆかなくなるから、全体としてみれば経済成長に寄与する出来事ではなくなる。

◆現実直視、怠れば悲劇

 さらに述べれば日本の国内市場はすでに飽和状態になっている。これ以上の国内市場の拡大を望むことは無理だから、仮に経済成長をとげようとするなら輸出を増やすほかない。ところが現在では中国などの新興国も、東南アジアなどの途上国も国内の生産能力が増大している。この状況で輸出を増やそうとすれば、建設用機械や産業ロボット、品質の高い部品などを輸出していくしかないのだが、それは新興国や途上国で生産されるものの品質を向上させ、日本の電気製品や車などの国際競争力を低下させることになる。とするとこれらのことは、経済成長など希望的観測に過ぎないことをあらわしているはずである。
 現在必要なことは、世界の構造と日本の現実を直視することだ。それをおこたれば、戦時下のごとく、希望的観測が現実になるかのような錯覚に埋没しながら、最後は悲劇的な終末を迎えることになりかねない。
 だとするなら今日の現実とは何なのだろうか。いま述べてきたような日本や世界の変化もひとつの現実である。だがそれがすべてではない。

◆倫理観なき経済の果て

 東日本大震災以降の日本を見ると、そこにはふたつの動きが存在していることがわかる。ひとつは自分たちのコミュニティを再創造しながら、ともに生きる社会をつくりだしていこうとする動きであり、もうひとつは以前の社会に早く戻そうとする動きである。後者からは原発の再稼働やアベノミクスなどの動きがでてくる。このふたつの動きはこの大震災をきっかけにして、日本の社会を新しく再創造するのか、それとも元に戻すのかをめぐる対立である。そしてこのような対立が生まれる背景には、今日の日本の現実があった。
 現在の日本が失っている最大の問題点は、ともに生きる社会の喪失であるといってもよい。人間を使い捨ての労働力としてしかみない今日の経済システムは、大量の非正規雇用と格差社会をもたらした。自然と農民の労働の結晶である農産物を、100円ショップの商品と同じような感覚でしかみない今日の流通は、農民を追い詰め、跡取りのいない農村社会をつくりだしてしまった。社会を支える役割を果たそうという意思も倫理観もない経済が日本を覆い、それがこの社会を瓦解させていったのである。

◆地域、基盤に瓦解を防ぐ

 ともに生きる社会をつくり直そうとする今日の動きは、この現実を直視する人々のなかから生まれたものである。そして東日本大震災が、この動きを加速させた。
 実際、今日の日本が直視しなければいけない課題は、どうしたらともに生きる社会を再創造できるか、なのである。
 それを直視せずに、金融緩和や経済成長などをすすめようとすれば、社会の瓦解がいっそうすすむばかりでなく、前記したように経済破綻も早めてしまうことになるだろう。 ところで、ともに生きる社会をつくろうとするとき、その基盤はどこにあるのであろうか。最も大事なのは地域である。とすれば、人々が幸せに生きられる農山漁村や各地の町をつくりだしていくことを目的において、それを可能にする経済の全体的な仕組みや社会のあり方を構想していくことが、何よりも重要なのである。
 私がTPPに反対する理由もここにある。

◆連帯感あふれる社会を

 今日の日本の課題は、市場原理を強化することではない。課題はともに生きる経済や社会をつくることにあり、その基盤としての地域を活力あるものにすることの方である。そのためには、農民や農村を痛めつける今日の流通の仕組みへの適切な規制の方が重要なのであり、同時に都市と農村との、生産者と購入者との新しい連帯のかたちを模索することが必要なのである。TPP参加によるあらゆる分野の自由化は、今日の現実や課題に敵対するばかりか、いっそう日本の社会の瓦解を促進することになりかねない。
 金融緩和によって経済が活性化するというのも、この社会を変えたくない人々の希望的観測に過ぎない。公共事業などによる財政出動が効力を失っていることも、バブル崩壊以降の財政出動が有効ではなかったことですでに証明されている。このときの公共事業の大盤振る舞いは、国債発行残高を危機的な水準にまで増大させただけだった。さらに新たな経済成長へなどという言葉も、これまでの惰性に埋没する人々の希望的観測でしかない。 いま大事なことは、アベノミクスに虚構性と危険性をみている人たちとともに、連帯感にあふれた社会を創造することである。それは都市の人々が農民や農村を守り、農民たちが都市の人々の食文化を守っていけるような社会である。それに向けて活動しつづけることが、私たちのアベノミクスに対する返答なのだと思う。


【著者略歴】
うちやま・たかし
1950年生まれ。1970年代に入った頃から、東京と群馬県の山村・上野村との二重生活をしている。現在、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事など。

<転載終わり>

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 農協新聞というものがあるとは知りませんでしたが、この内山教授の言われていることはとても重要だと思います。

 正に今の時期は、資本主義を守ろうとする人たちと、それを乗り越えて人と自然が連携していく「和」の社会を創造しようとしている勢力があると思います。 人間というものは新しいことに対して抵抗する傾向がありますので、今の生活がずっと続いてくれればそれでいいと考え易いわけです。たとえ変化の後に今よりもっと満足できる社会や生活が待っていたとしても、人間というものは臆病になる傾向があります。そういう意味では、変化を後押ししてくれ、早く破壊してくれるアベノミクスは大きなお役を持って登場したと言えると思います。お陰でソフトランディングがハードランディングになってしまうかも知れませんが。

 今日は昼過ぎから仙台で中矢代表の講演会が開催されます。福岡、名古屋に続き3回目の地方講演会となります。月刊『玉響』などにも書けないようなびっくり情報も聴けると思いますので、期待して参加したいと思います。

 千葉からは、無農薬・植物性100%のカレーとシチューのお店「ひふみや」さんの経営者の方も参加されます。「ひふみ農園」や「ひふみ農法」についてご質問のある方は、お声をかけてください。お答えいたしますので。夕方からの懇親会でも、日月神示をはじめ、いろいろな情報交換ができればいいと思います。今日はよろしくお願いいたします。

 

 

・農協新聞


「株 売却ブーム」  朝倉 慶氏

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<船井幸雄.comより>

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株 売却ブーム

 株式市場が荒れています。朝鮮戦争時以来の歴史的な上昇相場になったと思ったら、今度は11年ぶりの大暴落と驚くべき乱高下を繰り返しています。昨年の解散宣言からアベノミクスのブームが始まり、日銀の異次元緩和と続いた日本の経済政策の大変化に、株も為替も債券市場も驚くような変動を来してきています。この相場の行く末はどうなっていくのでしょうか? 私達日本の未来はどうなるのでしょうか?

今回の“株ブーム”の真相は?
 まず指摘しておきたいのは世間で広く言われている<株ブーム>などというのとは全く違う現実です。株ブームというと日本人皆が株式投資に走り、多くの人達が株で利益を出してハッピーな気分が日本中で蔓延していると思えますが、現実は全く違うのです。
 私は今回の株式市場の上昇について、<株ブーム>ではなく、<株 売却ブーム>だと一貫して指摘してきました。
 テレビや週刊誌やマスコミの報道をみていると、ここにきての株式市場の上昇で多くの人達が株に目を向けるようになって、日本中に投資ブームが広がっているような印象を受けます。証券会社が行う株式講演会はいっぱいになり、証券会社のネット口座には申込みをする人が殺到、そして証券会社のコールセンターはパンク状態と言います。それはそれで事実なのですが、これが日本人の株式投資熱に火をつけて、日本全体が投資熱に盛り上がっていると思ったら大間違いです。

 金相場が急騰したときに田中貴金属には大挙の列ができ、多くの人達が金売却をしようと殺到しました。これは投資熱にかられた金ブームというよりは、金を売ろうと急いだ金売却ブームだったと言えるでしょう。思わぬ高騰をした金価格に今までじっと保有していた投資家達が売ろうと殺到したわけです。
 これとは全く同じというわけでもありませんが、今回の歴史的な株式市場の上昇で、実は日本人の投資家層はほとんど株の買い越しにはなっていないのです。昨年11月から本格的な株式市場の上昇が始まりましたが、この間、昨年11月から今年5月まで日本人の投資家が金額ベースで株を買い越した月はひと月たりともありません。日本の個人投資家、銀行、年金、生損保、全て国内の投資家層はこの間、一貫して株を売却し続けてきたのです。
 ちなみに数字を並べますと、今年4月は個人投資家は1兆6,827億円の売り越しというひと月の売却額としては歴史的な水準の売り越しを行いました。一方、金融機関は9,369億円の売り越し、生損保は1,294億円の売り越し、年金を運用する信託銀行は7,293億円の売り越しとなっています。それに対して外国人投資家は2兆6,827億円の買い越しです。
 要は日本株を買い越しているのは唯一、外国人投資家だけで、国内の投資家は個人も金融機関も生損保も年金基金も全て売り越しです。

 これは何も今年4月に限ったことではありません。年間でみても昨年も1昨年も日本の投資家は個人、金融機関、生損保、年金基金と全て株の売り越しです。昨年1年間の推移をみると、個人は1兆9,112億円の売り越し、金融機関は1兆8,982億円の売り越し、生損保は6,976億円の売り越し、都銀、地銀は1,182億円の売り越し、年金基金は1兆193億円の売り越し、やはり買い越しは外国人投資家の2兆264億円だけなのです。
 この傾向は今年になってさらに加速する一方で、国内勢は売却額を増やし、外国人投資家はその全てを拾うかのように8兆円以上買い越しています。
 このように昨年の11月の解散宣言から、今回の怒涛の株式市場の上昇が始まったのですが、それまでも売り越しを続けていた日本国内の投資家層は全て、昨年11月から6ヵ月間、ひと月として株の買い越しに転じた月はないのです。
 繰り返します。日本の投資家層は総体としてみると、どんな投資家層も株を買い越してはいないのです。言い換えれば、一貫してここ10数年、さらには昨年11月からは怒涛のように日本株を売却してきているのが日本人の投資家達なのです。
 これが何故<株ブーム>なのですか! 今、日本で起っていることは<株売却ブーム>なのです! やっと上がってきた株を我先に日本中で売却に動いているというのが数字から見える実情です。

 みなさんの周りの人達に聞いてみてください。どこの誰が株で儲けていますか? お隣の人はどうですか? 株式投資を行っている人を探す方が大変なのではないでしょうか?
 1980年代のバブル時は違いました。現在、日本株を売り続けている個人投資家はもちろんのこと、ほとんどの国内の投資家は株購入に殺到していたのです。当時、連日テレビやマスコミで株の事が話題になっていました。それだけではありません。生保業界は<ザ生保>と言われ、多くの企業の大株主として名を連ねていました。運用資産の半分以上を株式で保有していましたし、追加的に多額の株式投資を続けていたのです。銀行の株式投資熱も凄いものでした。当時、多くの銀行は取引関係の企業と株式を持ち合っていました。
 株式投資は銀行の資産運用にとって普通のことだったのです。事業会社もその多くが株式投資にのめり込んでいました。<特金>と呼ばれた税制優遇の制度に乗って、膨大な余剰資金を株式投資に回していたのです。それだけでなく銀行が湯水のように企業、個人にも貸し付けてくれたので、その資金を元に日本中投資熱が広がっていたのです。
 オリンパス事件などはその当時のなごりです。まさに1980年代後半は日本全体が投資家となって株と不動産を買いあさっていました。これこそが<株ブーム>と呼べるものなのです。
 現在の状況を見てください、バブル時に株を買いあさった、個人投資家も銀行も生損保も事業法人も株を購入するどころか売却を進める一方で、これこそ、<株ブーム>どころか日本では<株 売却ブーム>が起きているのが真相なのです。
 日本株を継続的に購入しているのは、外国人投資家と信用取引を行うような個人投資家の一部のセミプロだけです。
 このような情勢が続いているうちに、日本株の保有者はいつのまにか外国人投資家にとって代わられているのが現状です。昨年末の外国人の日本株保有額は83兆5,560億円となり、前年比27%に増加となりました。そして今年に入って8兆7,000億円買い越していますので、単純に評価益を加味しなくても92兆円以上の保有となっていることは間違いありません。
 一方、生保業界などはバブル時はその資産の5割以上を株式で保有していましたが、現在は運用資産333兆円のうちのわずか3%の12兆円しか日本株を保有していないのです。これではこれから来るインフレに対応できるわけもありません。

 資産運用というものは、本来バランスをとらなければなりません。デフレ時もあればインフレ時もあります。現状の日本国民の資産構成は全くインフレに対応できない形になっています。なぜ日本全体がこのような有様になってしまったのでしょうか?
 日本人は元々、株で儲けるというような行為に対して罪悪感がありますし、ましてやバブル崩壊後22年にわたって株が下がり続け、株で損をしたという話が山のようにあります。元々が投資に関しては保守的な国民性がありますから余計に、株に対してはいいイメージがありません。
 バブル崩壊後の株式投資の損失体験は多くの日本人にとってトラウマのようになり、「株はこりごり」という考えが日本全体にあります。これは個人だけではありません。昨今の金融機関の赤字決算、生損保、年金基金などの運用不振の原因の多くはそれらの株式運用の不振にあることは広く伝えられてきました。そうなると幾ら株が上がっても、政府に幾らインフレムードを煽られても、株には手を出しづらいという考えが先に立ってしまいます。これが日本全体のムードであって、このような苦い経験、投資に保守的な国民性をバックにして、今、株式市場が急騰してきたその時に、いいチャンスと思って株を売ってしまおうということで日本全体で<株 売却ブーム>が始まってきたのです。
 先日行われた日経新聞とテレビ東京の世論調査で安倍内閣の支持率は68%、経済政策に対する支持率は62%と高水準でした。ところが自らが景気回復の恩恵を受けているかという問いには22%の人達がイエスと答えただけだったのです。要は多くの日本人はアベノミクスで景気が回復していくような気持ちになっているわけですが、実体としての利益を得られていないというのが本当のところです。

株高でも景気回復を実感できない理由
 この辺はその資産構成において欧米諸国と日本との比較をみると歴然です。株式市場は昨年の解散宣言からわずか6ヵ月で8割上昇しました。普通はこれだけ株が上昇すれば自らも株を保有していれば、実感として景気回復を感じてくるという感覚を持つと思いますが、日本人の多くはそのような実感がありません。これは株を保有していないからです。

 日本人の金融資産における株式の保有比率はわずか6%台です。一方の現預金は56%、圧倒的に金融資産の構成比で現預金に偏っています。これを米国と比較すると米国人は金融資産における株と投資信託を合わせた比率が45%になります。
 一方で現預金は14%にしか過ぎないのです。日米の国民性の違いはあるというものの極端な違いがあります。自分の金融資産の半分近くを株や投資信託で保有する米国人にとって、株高は実際に彼らの懐を潤すものになるのです。ですから、米国では株式市場の上昇が個人消費を刺激し景気を大きく浮揚させる力となります。

 ところが日本では株が上がっても投資家は売却する一方であり、そもそも金融資産の6%程度しか株式を保有していないのですから、当然株が上昇しても多くの人達は自らの利益を実感することができないのです。昨今消費が拡大しているのは高級時計や絵画など富裕層の消費であり、日本全体としてみればごく一部の動きにしか過ぎません。
 このようにみていくとわかりますが、欧米の人達に比べると日本人の資産構成は極端に現預金に依存しているために、デフレには対応できますが、実はインフレには全く対応できないようになっているのです。
 こんな日本にあって現在行われている国の基本政策は、インフレに誘導しようという事なのです。政府も日銀も何とかしてインフレを作り出そうと日々、奮闘しています。その方策として異次元緩和、想像を絶するような日銀による国債の買い入れを行うというわけなのです。
 中央銀行が円紙幣を止めどもなく印刷して、国の借金である国債を買い付ければ、インフレに誘導されるのも時間の問題でしょう。その証左として株式市場が上昇してきたのです。
 今株式市場が突如の変調をきたし、急速に下げてきていますが、もしこのまま下げ続ければ、政府も日銀もさらに金融を追加的に緩和して、円紙幣の印刷速度を速めることでしょう。政府のブレインである今回のアベノミクスの立役者であるエール大学の浜田教授は5月28日、インタビューに答えて「日銀の黒田総裁は自らの判断を信じ、目標が達成できない場合は一段の金融緩和を行うべきだ」と述べたのです。
 すでに日銀は毎月7兆5,000億円の国債を円を印刷して購入しています。年間で90兆円に上る額を円紙幣を印刷して買うのです。日本の今年度の国家予算は92兆円ですから、現在の日本は税金などないのも同じ、日銀の輪転機によって都合良く動いているのです。「それをまだ緩めるな、もっとやれ」と浜田教授は説いています。日本中、その政策を支持しています。

 政府は、何が何でもインフレに誘導するという固い決意を持っています。インフレを作り出すことこそが日本経済再生の道であると信じられているのです。本来の経済学であれば、需要を増やすことによってその結果として物が売れるようになってインフレが起こるはずなのですが、浜田教授をはじめとするリフレ派の考えはまず紙幣を大量に印刷することによってインフレになる、という期待を起こせということなのです。
 その期待感がやがて人々の消費行動に目を覚まさせるというわけです。そしてまずは期待は株の上昇から起こるので現在起こってきたことは予定通りというわけなのです。
 こうして基本的な株高基調への誘導は止まることがないのです。元よりデフレの日本をマネーの印刷を爆発的に増やして株や不動産価格を上げることによって、その資産効果で景気を刺激しようというのが日本政府の本音です。ですから基本的には株式市場も不動産市場も巨大な上昇トレンドに入ってきているのです。これに関しては昨年からこのコラムで何度も書いてきました。
 このような現状があるにもかかわらず、日本国民は一向に積極的に株式投資に乗り出そうとはしていません。マスコミに報道されている<投資ブーム>は一部の動きであって、真実はここまで書いてきたように日本では<株 売却ブーム>が起こっているに過ぎないのです。庶民がお金を預けている銀行、生損保、郵貯、年金、全てが株式投資を嫌い、個人投資家自らも株式投資に二の足と踏んでいるのが実情です。そこに持ってきて直近で起こったのは株の急落です。新聞に踊る「株式市場の暴落」「11年ぶりの下げ幅」はまた一層の投資意欲を削いでいくものでしょう。人々に「株は怖い」と印象づけることでしょう。

 政府も日銀も必死になってインフレに誘導するというのですから、本来それに対応して資産防衛を考えていくしかないのです。いやがおうにも行動するしかないのです。ところが22年間のデフレに慣れて、預貯金に固執した日本人の多くはそこから抜け出すことができません。こうして多くの日本人は全くインフレに対応できず、これから来るさらなる怒涛のような株式市場の上げを享受することができないのです。そしていずれ訪れる国債の大暴落、止らないインフレに驚愕し、泣く時がやってくるのです。

<転載終わり>

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 昨年の11月は平均株価は8,000円くらいでしたが、5月には15,000円に到達しました。先週はまた13,000円台に戻りましたが、それでも昨年よりはずっと高いです。アベノミクスのお陰で株への投資が盛んだと思っていましたが、逆に売っている個人や法人が多かったというのは驚きました。バブルで痛い目を見たので、株への投資にはかなり慎重なのかも知れません。当たり前ですが。私の周りにもあまり株に投資している人はいませんので、作られた株式投資ブームと言えます。

 朝倉氏はこのまま株価は上がりつづけるといわれていますが、実際はどうなるのかなんとも言えないところです。アベノミクスが継続されるのであれば、無尽蔵にお金が投入されるので、株価は徐々に上がる傾向になるのかも知れませんが、逆になる可能性もあります。ユダヤ人のように現金と株、金に分けて持っているのも一つの方法ですが、日本人はなるようになると考えていますので、お金は欲しいけど、株などは面倒だからやらないという感じかも知れません。7月21日の選挙まではなんとしても好景気の雰囲気は継続されますので、それまでは13,000円くらいは保たれるのかも知れません。

*本日は昨年に続きひふみ農園福島で、田植えがあります。北海道から兵庫まで、全国からひふみ仲間が集まります。今日は少し涼しい天気ですが、楽しくやりたいと思います。

 5月はとても忙しかったのですが、6月に入ってもまだ続いています。来週には峠を越えると思いますので、またブログも書きたいと思います。なかなか書けなくてすみません。

 

 

・船井幸雄.com

福島県田村市で「田植え」イベント

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<今週のコラムより>

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  福島県田村市で「田植え」イベント

昨日(6月2日)は、福島県田村市の「ひふみ農園」で、恒例の田植えイベントを行いました。

去年も開催しましたが、今年も約20名の『玉響』会員さんが、津々浦々から集まってくださいました。

田村市の「ひふみ農園」は、自然農法では十数年のキャリアのある、プロの農家で小会の会員のWさんが所有する水田の一部を、私たちのために開放してくださっているものです。

普通ですと、田植えも稲刈りも機械でやってしまうので、今どき手で稲苗を植えるなんてことはしません。

ですが、あえて大勢が集まってこうしたイベントを開くのは、福島を応援したいという有志の皆さんとともに、現地で「農」に取り組んでみせて、現在の放射線問題など何も問題ではないということを体で証明するためです。

 

──と偉そうなことを言っていますが、そんなに大したことではありません。

 

米作りには素人の連中ばかりが、田んぼに入って手作業で苗を植えていくのですが、どれくらいの深さに植え付けるのか、どういう間隔で植えていくのか、やってみるとけっこう難しいですし、お手伝いしているんだか、邪魔しているんだかわかりません。

ですが、去年の経験が活かせたこともあり、今回はとても手際が良く、アッという間に終わってしまいました。

参加された皆さんは、滅多に体験できない田植え体験を、存分に楽しんでくださったご様子です。

Wさんもとても嬉しそうです。

なかにはお子様を伴い、家族全員で参加してくださる方もおられます。

放射線量なんか、去年もそうでしたが、東京と同じか、それより低いくらいです。

最近では線量を計るのも馬鹿馬鹿しくて、計っていませんが。

 

私たちが、お手伝いしたのか邪魔したのかわからない状態で植えさせて頂いた苗は、秋の収穫の時期に「稲刈りイベント」を開催して、今度はみんなで刈り取ります。

もろちん、「ひふみ農園」ですから完全無農薬・無化学肥料です。

そのお米は、昨年は『于由(うゆう)の光』というブランド名で販売されましたが、小会で希望者受付を開始したところ、一週間くらいで完売してしまいました。

私も食べてみましたが、美味しいのなんの。これは人気のはずです。

日本人に生まれて本当に良かった〜♪とつくづく思いました。

 

ところで、先週も書きましたが、フクシマのことで“怖い怖い”と意図的に煽っているのが左翼、とくに極左と言われる勢力です。

彼らにマインドコントロールされた善良な市民が踊らされ、「科学的事実」を無視して、感情的に騒いでいるのです。

まあ、科学的事実はどうあれ、私たちのように、しょっちゅう福島に出入りし、避難区域近くで採れたお米や野菜を食べたり、温泉に浸かったりしても、なんともないのですから。

専門的なデータを使って「なぜ安全か」という理由を説明することもできますが、一般の人々にはわかりづらいですから、現実に証明するのが一番ですね。

 

ところで、5月6日付の本コラムにおいて、福島県三春町在住の芥川賞作家、玄侑宗久さんが、月刊『WiLL』6月号で「除染1ミリシーベルトの愚」と題する寄稿記事を書いていることを取り上げました。

また、「さすがに政治家の中にも、こんな馬鹿馬鹿しい基準に振り回されている現状に憤りを感じる人も現れ始めており、政治レベルでも動き出しているようです」

とも書きました。

この勇気ある政治家の一人が、「日本維新の会」の西田譲(ゆずる)議員です。

彼は、福島県の放射線問題について、国会議員として初めて予算委員会(衆議院予算委員会 2013年3月13日 )で斬り込んだ若手政治家です。

その時の質疑の模様がYouTubeで視聴できますので、ご覧になってください。

 

他の議員たちが、わかっていてもなかなか尻込みして言えない中、たった一人、この問題を正面から取り上げた西田議員は、本当に素晴らしい。

まだ38歳という若さなのに、腹がすわっています。

議員バッジをつけている他の先生方は、彼を見習うべきです。

西田議員は、国会でこんな質問を敢行したために、以来、彼の事務所はものすごいクレームと抗議の嵐だそうです。

そういう嫌がらせをやるのは、左翼特有の組織だった攻撃のやり方です。

何十年も前から、彼らのやり口は変わっていません。

 

ですが、悪い話ばかりではありません。

西田議員のまわりにはこの動きを支持する議員さんたちもいて、超党派による勉強会も開かれるようになったそうです。

私はとくに「日本維新の会」の支持者というわけではありませんが、真実を恐れずに世論に訴える気概を持ち、実際に行動に移せる実行力のある政治家ならば、どんな党であれ、支持します。

 

政界にも新しい風が吹き始めた今、これからの私の実践活動として、政治の世界ともパイプを太くしていく必要があるとも感じているところです。

<転載終わり>

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 6月3日(日)はひふみ農園の田植えに、20名の会員さんが参加されました。福島県の田村市というところに田んぼがあるのですが、なんと北は北海道、南は兵庫から会員さんが集まってくれました。私たち関東チームは大宮に集合して、10:06発新幹線「やまびこ55号」で郡山まで行き、そこから磐越東線で船引駅まで行きました。船引駅に到着すると、東京都三鷹市のHさんと、横浜のSさん、静岡のKさんに会いました。丁度いいので、4人づつタクシーに乗って、田んぼの近くの公民館まで行きました。

 その後、車で来られた方々も三々五々到着し、12時過ぎに20名全員が揃いました。田植えの支度に着替え、いよいよ田植えが始まりました。昨年はほとんどの方が始めてだったので、最初は上手くできませんでしたが、今回は2回目なのでとてもスムーズにいきました。ですので昨年より30分ほど早く終了しました。多少曲がっているところもありますが、概ね綺麗に植えられたと思います。すぐ脇を流れている小川で、汚れた足を洗ったのですが、冷たくてとても気持ちよかったです。

 その後は田んぼの持ち主のWさんが用意してくださった食事をいただきました。山形から参加されたSさんは、前日に山で採ったわらびを持ってきてくださいました。取りたての山菜は香が良く歯ごたえもあり、とても美味しかったです。また、Wさんの奥さんが作ってくださった漬物も自然な風味が格別でした。こういう自然な手料理が最高の贅沢だと思いました。

 懇親会は2時間くらい行なわれましたが、始めて会った方ともすぐに打ち解けて、話しがはずみました。中矢代表にいろいろと質問をされる方もおられました。代表と直接お話しができるのも、田植えなどのイベントの醍醐味ですね。

 懇親会が盛り上がる中、東京のKさんが天明先生の描かれた絵を見せてくださいました。先日引越しした際に、しまっておいた絵が出てきたそうです。天明先生の奥さんの三典さんからいただいた絵とのことでした。日月神示の原文に色を付けて、更に装飾をされたように見える絵ですが、私たちには原文のため読むことができませんでした。すると中矢代表が「富士は晴れたり日本晴れ...」と読んでくださいました。さすがは中矢代表です。なるほど、日月神示がそのまま描かれていたことが分りました。日月神示の原文は白地に墨ですが、この絵は綺麗な不思議な色合いで描かれています。何ともいえない優しい感じが伝わってきます。その後は写真に収めようということで、撮影会になりました(笑)。一同はデジカメや携帯で思う存分撮っていました。

 2時間の懇親会もあっと言う間に終わりの時間になりました。再開を期してメールアドレスを交換する人たちもいました。秋には黄金色のお米が実りますので、次回は稲刈りで会いましょう。このWさんのお米は今まで食べた中で一番美味しいです。ウチは更に日向先生のπウォーターで炊いていますので、究極の美味しさになります。歯ごたえも丁度いいし、香も何ともいえません。冷めても美味しいのでおにぎりにも合います。昨年はこの『于由(うゆう)の光』という名前のお米を発売と同時に申し込みましたが、一週間で完売したそうです。今年もすぐに申込みしたいと思います。10月の稲刈りが今から楽しみです。

 また、中矢代表から教えていただきました西田譲議員は、38歳と若いですが、放射線の問題を国会で発言したことは大変勇気のあることだと思います。そもそもチェルノブイリの1/1000の放射線量の飛散と言われている福島第一原発ですから、今の状況は過度に怖れている状況と言えます。国民は新聞やテレビの報道を信じていますので、福島は相当危ないらしいと考えるのもムリはありませんが、強制的に避難させられている住民はたまったもんじゃありません。家があるのに、国が帰ってはダメだと言っているわけです。本人の身になって考えてみれば、いかに非道なことかが解ります。もし自分が家に帰ってはダメだという立場になったら、一体どのように思うのでしょうか。今でも約88,000名の方々が強制的に避難させられています。仮設住宅に住むことがどれだけ大変かは本人でなければ解らないと思います。これが放射線量が10シーベルトも出ているのであれば、避難すべきだと思いますが、最高で毎時21μシーベルトしか出ていませんので、帰っても問題ないレベルなわけです。

 強制避難は政治的な決定事項ですので、住民を帰してあげることができるのも、政治で解決する必要があります。そういう意味では西田議員の国会での質問は大きな意味があると思います。

 

 

・今週のコラム

ケネディ長女駐日大使案が立ち消え、中国はずしのTPPに中国が参加検討?米国の極東外交に大異変が・・・

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<新ベンチャー革命より>

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タイトル:ケネディ長女駐日大使案が立ち消え、中国はずしのTPPに中国が参加検討?米国の極東外交に大異変が・・・   1.オバマ米政権二期目における対日外交人事の難航    2013年4月上旬、オバマ米政権二期目の駐日米国大使にケネディ(JFK)大統領の長女であるキャロライン・ケネディ氏が内定したというニュースが流れました(注1)。ところが、2013年6月初頭現在、就任発表はありません。現大使のルース氏が在任したままです。このルース氏はオバマ系で、オバマ政権一期目から駐日大使を続けています。    一方、オバマ政権二期目におけるUSTR代表人事ももたついています。悪名高いTPPを仕切るUSTRの代表は、とりあえず、オバマ民主党系のデメトリオス・マランティス氏に最近、決まりましたが、なぜかまだアクティング(内定人事)です。よほどもめているのでしょう。ちなみに、オバマ政権一期目のUSTRの前代表ロン・カーク氏は元ダラス市長であり、ブッシュ米国戦争屋一派の人間のような気がします。USTRの仕切るTPPにて、日本を囲い込んで、中国を孤立させる発想はまさに米戦争屋極東担当の得意技です。だから、オバマ政権一期目では、USTR代表に米戦争屋系人材が強引に送り込まれ、日本に対するTPP参加強要はずっと米戦争屋が仕切っていたのです。これは、オバマ政権一期目に、米戦争屋エージェントのヒラリー・クリントン氏が国務長官ポストに強引に押し込まれていたケースとよく似ています。つまり、オバマ政権一期目時点では、米国政府の対日外交に一定程度、共和党系の米戦争屋が介入していたのです。    いずれにしても、オバマ米政権二期目の対日外交人事は簡単に決まっていません。今、オバマ政権と米戦争屋ジャパンハンドラーの間で相当もめていることが窺われます。   なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログNo.687の注記をご覧ください。   2.オバマ米政権二期目における駐日大使人事はなぜ、決まらないのか    オバマ政権二期目が発足して5ヶ月ですが、なぜか、新駐日大使が決まりません。上記のように、2013年4月上旬、キャロル・ケネディ氏案が浮上したのですが、その後、音沙汰がありません。    そう言えば、この話題が出た直後、4月中旬に、ボストン・テロが勃発しています。このテロの黒幕として米戦争屋ネオコンが関与しているのはほぼ間違いありません(注2)。そこで、当時のネットではオバマ政権がケネディ氏を登用しようとしていることに米戦争屋が怒り狂い、ボストン・テロを起こしたのではないかという謀略説がささやかれていました。    このテロの際、ボストンにあるケネディ図書館で火災が発生していますが、その後、このニュースは報じられなくなりました。ひょっとしたら、ボストン・テロの本命ターゲットはマラソン会場爆破ではなく、ケネディ図書館爆破だったのかもしれませんが、こちらは不発だった可能性もあります。    そう言えば、このテロ事件後、ケネディ氏駐日大使案が立ち消えしています。    ところで、ケネディ兄弟暗殺事件およびJFK二世飛行機事故死(暗殺の疑惑あり)、そして9.11事件の黒幕が米戦争屋ネオコンCIAだったのではないかという説は米国陰謀家の間では常識となっています。    オバマ民主党政権のキャロル・ケネディ登用の動きは、ポスト・オバマの2016年米民主党大統領候補の布石とみなせます(注3)。そこで、米戦争屋は早速、子飼いのヒラリー・クリントンをケネディ対抗馬に担ごうとしています(注4)。米戦争屋は心底、ケネディ一家が嫌いなようです。    本ブログの見方では、2016年にもしキャロル・ケネディが大統領候補になると、米戦争屋はあらゆる手段で妨害し、最悪、彼女は暗殺される危険があります。ボストン・テロはまさにその恫喝であった側面を否定できません。ボストン・テロで心底、震え上がったのは実は彼女だったのかもしれません、彼女は父や叔父や兄が誰にやられたか密かに知っているでしょう。この点は、韓国の朴クネ新大統領も自分の両親をやったのが誰かを密かに知っているのと同じです。朴クネ大統領の場合、自分自身も2006年に暗殺されそうになった経験があります。   3.中国をはずすことが目的だったはずのTPPに中国が参加検討?    米戦争屋の極東戦略の目玉であったTPPに中国が参加を検討しているというサプライズ・ニュースが5月末、世界を駆け巡りました(注5)。しかも、あろうことか米国側から中国にTPP参加を打診したようです。中国重視のオバマ政権なら当然、そうするでしょう。    この事実から、オバマ政権二期目にて、TPPを仕切るUSTRの実権が米戦争屋からオバマ政権に移ったことが判明します。    もともとアジア太平洋地域のローカルな貿易協定にすぎなかったTPPを2008年、ブッシュ米戦争屋政権末期に、米戦争屋が乗っ取ったのですが、その目的のひとつに、アジア太平洋地域にて中国を孤立させるという極東戦略がありました。    もし、オバマ政権がそのTPPに中国を加えるならば、それは、米戦争屋の極東戦略をオバマ政権が否定するもので、米戦争屋にとって青天の霹靂です。    このようなオバマ政権による米極東外交の転換は、2012年9月、オバマ政権一期目のパネッタ米国防長官が、米戦争屋が中国やロシアを仮想敵国とみなして始めた環太平洋軍事演習リムパック2014に、ロシアのみならず、中国も参加するよう誘った事実ともピッタリ符合します(注6)。   4.オバマ政権に追い詰められる米戦争屋ジャパンハンドラー:鉄壁の対日支配が揺らぎ始めた    オバマ政権二期目にて、米オバマ政権からヒラリー氏を含む米戦争屋エージェントが完全排除されたことから、米国政府の極東戦略が大きく転換され、米戦争屋の構築した対中脅威論が退けられ、欧米銀行屋の対中協調論が採用されていることが判明します。    そこで、TPPに関して言及すれば、これまでの米戦争屋主導だった対日TPP戦略の主導権が、オバマ政権二期目にて、遂にオバマ政権側に移行したわけです。    ところが、この期に及んでも、今の日本では、安倍政権も政官財の悪徳ペンタゴン日本人勢力も米戦争屋ジャパンハンドラーに支配されて完全に組み伏せられています。    追い詰められた米戦争屋ジャパンハンドラーにとって、極東において日本がラストリゾートと化しています。だから、ここで、オバマ政権が、ルース後任の駐日大使に米戦争屋ネオコンCIAの忌避するケネディ家の血筋を据えることは、もう我慢ならない話なのでしょう。ケネディ家からの復讐に怯え、トチ狂った彼らは何をするか知れません。    だから、窮鼠猫を噛む米戦争屋は必死でラストリゾート・日本の支配権を守ろうとしているのです。そのために、彼らの傀儡・安倍政権の安定化は必須だと容易にわかります。    そのような見方をすると、オバマ政権寄りのゴールドマンサックスなど欧米銀行屋勢力がアベノミクスを妨害するのも頷けます(注7)。    7月参院選まで、あせる米戦争屋ジャパンハンドラーがどう動くのか、またも選挙不正をやらかすのか、目が離せません、あわてる乞食はもらいが少ないと言いますが・・・。   <転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    先週中国がTPPへの参加を検討しているというニュースを見て、不思議に思いました。TPPとは中国包囲網とも言われていますので、それに中国が参加するというのはどういうことなのかと思っていたところに、新ベンチャー革命さんの記事を読み、なるほどと納得しました。イシヤといってもいろいろいますので、日本を支配し続けているイシヤがオバマ系のイシヤに相当やり込められているということが分ります。アメリカではオバマ系イシヤがかなり有利になってきているようです。そうなると日本を支配しているイシヤとしては、何としても自民党政権を維持したいと考えているのだと思います。    千賀一生さんの「ガイアの法則」にあるように、1995年に既に世界の中心は日本に移っているのかも知れません。その後少しづつではありますが、欧米の力は弱くなってきているように見えます。世界一の大国であるアメリカも経済はボロボロですし、欧州も同じようなもんです。    反対に、東経135度から東の地域の経済は、欧米よりはマシだといえます。日本や中国、韓国は、欧米から見ればまだいいかと思います。(韓国はサムスンをはじめ企業に欧米の資本が半分くらい入ってますので、厳しい面があります。中国もバブルがはじける危険性はありますが。)失業率を見れば歴然です。世界の中心は規則通りに移動するという法則が正しいなら、いくら欧米が頑張ってもこれからは衰退していくという流れになるはずです。いいとか悪いとかではなく、移り変わり、流れて行くということです。    日本にいると平和過ぎて、永遠に日本は変わることはないのではないかと思ってしまいがちですが、日本を支配しているジャパンハンドラーといわれている勢力は、追い詰められているようです。日本の頂点にジャパンハンドラーズが居て、その下に官僚や政治家、大企業が居ますので、親分の力が弱くなれば、変わらないといわれている日本も、変わるかも知れません。理不尽な世の中も、少しはまともな社会に変わるかも知れません。戦後70年も続いた支配から脱却するのは簡単には行きませんが、少しづつ変えていければと思います。           ・新ベンチャー革命 

「アベノミクス、あるいは、アホノミクスのおわり」となりました。 副島隆彦氏

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<学問道場より転載>

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株式と国債の暴落が始まって、「アベノミクス、あるいは、アホノミクスのおわり」となりました。バカ騒ぎの半年間でした。    
 副島隆彦です。今日は2013年6月6日です。 株式市場での暴落が続いています。

 日本の平均株価は、15,900円(5月22日)の最高値をつけたあと、翌日の23日から急落を続け、今日、現在13,000円すれすれまで落ちた。2週間で3000円の幅で落ちた。日本だけでなく、それに連れてアメリカの株式でも下落が起きている。

(転載貼り付け始め)

● 「 米国株、大幅続落 ダウ1カ月ぶり1万5000ドル割れ リスク回避」

2013/6/6 5:33 NQNニューヨーク

5日の米株式相場は大幅に続落し、ダウ工業株30種平均は前日比216ドル95セント安の1万4960ドル59セント(速報値)で終えた。終値で1万5000ドルを下回るのは5月6日以来ほぼ1カ月ぶり。

 前日比の下げ幅は4月15日以来の大きさだった。米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和策の縮小時期など金融政策を巡る先行き不透明感が強かった。注目の米雇用統計の発表を7日に控えて投資家が運用リスクを取りにくくなり、幅広い銘柄に売りが広がった。

(転載貼り付け終わり)

 このように NYのダウ平均株価も、16,000ドルに到達すること無く、連日200ドルぐらいづつ下げて、昨日は15,000ドルを割った。 ヨーロッパ各国の株式市場の暴落も起きている。 私が、『浮かれバブル景気 から 衰退させられる日本』(徳間書店 2013年3月末刊)で書いた通りの事態になった。 

 日本の個人投資家で3,4月に遅れて株式を買った人たちに大損が出ている。彼らの悲鳴が聞こえる。 甘い考えをした人たちは、またしても騙されて、自分の株式の損を握りしめて、毎日、青ざめながら生きている。私は、浮かれ騒ぐな、また罠に落ちるぞ、と強く注意してきたのに。

 この半年間、昨年の野田佳彦首相の 11月16日の突然の解散、総選挙の発表から、株価の奇妙な、仕組まれた上昇がずっと続いていた。そのあとすぐに「アベノミクス」という言葉が出現した。全く実体経済を反映しない、「偽りの景気回復」(野口悠紀雄氏のコトバ)が人工的に作られて来た。・・・そして、ついに、その化けの皮が剥がれた。

 もう、日本もアメリカもヨーロッパも、この先進国3地域は、成長経済の策をとることは出来ず、衰退してゆく。 だから、「アベノミクス、あるいは アホノミクスの終わり」ということで私は書きます。 私、副島隆彦の勝利宣言とも言えるものだ。

 あ、その前に、ここの「今日のぼやき」の方を読んでください。

 「今日のぼやき」の「1381」番  「 私たちは福島復興活動本部 を 閉じて 撤退式をします。6月23日です。時間のある人は福島の現地まで自力で来てください。 副島隆彦 2013年6月2日」 を読んでください。ここに福島原発事故以来、2年3ヶ月間のその後の私たちの活動の経緯を書きました。

 さて、私、副島隆彦は、5月23日の 株式の暴落(1400円下げた)が始まった日から、ずっと事態を凝視していた。この2週間、わざと株式の暴落のことを何も書いて載せなかった。リフレ派(インフレーション・ターゲティング論)を唱導してきた経済学者たちは、おのれの学説のあまりの稚拙と、 厳しい現実との格闘の無さを恥じるがいい。

 その頭目は、理論家としては、ポール・クルーグマンMIT教授(ノーベル経済学賞受賞)である。彼は、ハーヴァード大学のケインズ主義の優れた伝統から出てきたのに、マネタリストという薄汚い経済学の方に落ちぶれていった愚か者だ。竹中平蔵が連れてきた、浜田宏一という爺さんは、おのれの不明と深い学識の無さを恥じて日本を去るだろう。

 竹中平蔵が日本最大の大悪党だから、浜田を始めからスケープゴートにする気だった。そのように、私は『浮かれバブル景気・・』で書いた。

 私は『日米地獄へ道連れ経済』(祥伝社、2010年刊)などこれまでに20冊以上の自分の金融本で、ずっとこのようになると書いてきた。「2012年の春には、フランスの3大銀行が破綻して、先進諸国は世界恐慌に突入する」と書いた 予測(予言)が、1年遅れて、ようやく当たり始めている。

 5月23日(木)から株価の急落が始まった。この日の最大の下げ幅は、1400円だった。 その1週間後の5月30日は、東証の株価が1万4000円を割って、終値は737円安だった。

 直近の2週間の日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)の推移は以下の通りである。

 5月22日 終値 15,627円→ 5月23日終値14,483円 ▲1,143円
以下、 5月24日 終値 14,612円 +129円
5月27日(月) 終値 14,142円  ▲470円
5月28日(火) 終値 14,311円  +169円
5月29日 14,326円  → 5月30日 終値13,589円 ▲737円
5月31日 13,589 円→ 5月31日 13,774円 +185円

6月に入って、6月 3日(月) 終値13,261円  ▲513円
6月 4日 終値 13,533円  +272円
6月 5日(今日)  終値 13,014円  ▲519円 である。

 このように、6日も、519円の安値だった。これで、株価は13000円すれすれだ。これは先週の5月23日以来の、株の暴落の続きだ。あの日は1450円ぐらい下げたが、終わりは1143円の下げだった。次の24日は一時1000円下げて、1万3000円台まであったけど無理やり800円ぐらい政府(が日銀の資金で)買い上げて、プラス128円ということにした。

 それから土日を挟んで27日の月曜日は、470円ぐらい下げで終わった。28日、29日は、そのままグズグズしていたが、30日(木)に1万4000円を割った。翌31日(金)の月末も1万4000円台に戻せず、1万3744円で終わって、これでもう1万3000円台が確定した。

 週が明けて6月になって、3日(月)は512円下げて、1万3261円。そして4日の下げ幅は200円を超えて、1万3000円の節目に接近した。が、無理やり政府や銀行が買い支えて271円戻して、1万3533円だった。すぐに1万2000円台まで落ちる可能性がある。これはもう明らかに、アベノミクスの終わりだ。為替も1ドル100円を割った。本来の正しい円高(ドル安、ドル暴落)の方向(トレンド)に戻った。

 私は、ここでアベノミクスの正体をいち早く見抜いて、日本国民に危険な政府行動の真実を書いて伝えた経済学者たちをまず、褒(ほ)め称(たた)えようと思う。

 まず筆頭は、早くも昨年から浜田宏一・イエール大学教授と、リフレ派の理論のおかしさ、非現実性を議論して、『金融緩和で日本は破綻する』(ダイヤモンド社、2013年1月刊)を書いた野口悠紀雄・一橋大学名誉教授である。この本は、私にとっても難解であるが、本当の経済学の緻密な知識というものはこのようなものかと感動した。

 それから浜矩子(はまのりこ)同志社大学教授である。彼女は、安倍首相たちが急激に推進した経済政策(その一部が、リフレ理論という 金融政策へのネジ曲げ関与)を批判し続けた。これをアホノミクスと断じて、リフレ派およびポリシーミックス派(=財務省)を擁護する連中から一斉に非難攻撃を受けて袋叩きにされた。

 しかし彼女は一歩も引かず冷静に逐一彼らに反論した。そして勝利した。あっぱれだった。今、浜矩子女史を、さんざん中傷して腐さした者たちは、この株価の激しい下落を受けて、自分たちの信念を失って、茫然自失している。

 それから、本当に頭がいい小幡績(おばたせき)慶応大学准教授である。彼は、『リフレはヤバい』(ディスカヴァー携書)を書いて、アベノミクスを推進するリフレ派を「経済学の理論を無視している」として徹底的に批判した。痛快であった。

 それからブロゴスという組織にいる池田信夫(いけだのぶお)氏が、始めからアベノミクスのいかがわしさを見抜いて、本来の経済学の理論から生まれる政策ではない、と断じた。他にも数人、主に日銀出身の経済学者が、アベノミクスのお粗末さを指摘してきた。

 私、副島隆彦は、大学の経済学部を出たわけではないので、経済学共同体の中の、専門のターミノロジー(用語系)が分からず、精密な議論をすることが出来ない。しかし、私の思想家としての眼力から、「この専門業界の人たちの中では、この人の書くものが優れている」と見抜く力を持っている。

 経済学を真面目にきちんと勉強した人なら、かならず上記の4人のような優れた見識を持つものである。だから、今回、株価の暴落と、さらに引き続いて日本国債の暴落(長期金利の高騰の予測)が起きそうなことで、アベノミクスの化けの皮が剥がれて、アベノミクス推進派の、権力ベッタリ妄信、自分はいつも体制派、という愚劣な人間たちが、顔色(がんしょく)を亡くして、狼狽(うろた)えまくっている。

 今度の、日本の金融市場での動きは、アメリカが、徹底的に日本の株と国債を売ろうとしていることだ。ここには深い計略が見られる。主にゴールドマンサックス系のヘッジファンドたちからの先物での売りがひどかった。 シカゴマーカンタイル取引所(CME、シー・エム・イー)のレオ・メラメッドが率いる、ロボット・トレーディングの暴発的な脅威が迫っている。 

 安倍政権が出来る前からアメリカ側と深く根回しすることで、50兆円を貢ぐこと(これで、一回あたり5兆円の米国債を買うことを10回繰り返して、このドル買いは一回あたり2円の円安を引き起こす。

 だから、1ドル80円だったのが100円になった)で、日本の円安(政府による円の相場操縦による、公然たる、違法な「切り上げ」)と株高をアメリカに邪魔しないでくれ、という賄賂(わいろ)攻勢で、オバマ政権を買収した。怒ったオバマたちは、日本との密約を全部反故(ほご)にして、日本を売り崩すという手法に出た。

 アメリカはヨーロッパよりも先に、日本を先に犠牲者にするという計画を実行している。アメリカは、ヨーロッパの金融市場を先に崩すよりも、同じ白人同盟だからヨーロッパとアメリカが生き残るために、日本を先に食い物にして犠牲の山羊(ホロコースト)にする戦略を始めた。日本は今、危機に陥っている。

 4月4日以来の「黒田バズーカ砲」、「黒田大砲」の異次元金融緩和、の効き目はこれで消えた。5月23日に株が1400円暴落した日の午後、日銀黒田は、急に3兆円の日本国債の買い支えをやった。

 これで、黒田日銀は日本国債の暴落(長期金利の上昇)を阻止することこそは、超金融緩和策(日銀による国債の無制限の買い上げ)を採る真の理由だったことがはっきりした。株式の暴落よりも、日本にとって恐ろしいのは日本国債の暴落による金融崩壊の危険だ。5月だけで、日銀は10兆円ぐらい国債の買い支えをやった。

 だから「日銀による直接引き受け」で、日銀の資産勘定の国債買い残が水ぶくれにふえている。日銀は、「国債買い上げ専門機関」に成り下がった。これと同時に、日銀ETF(イー・ティー・エフ)といういかがわしい手法を、使って中央銀行が株式市場の下落を阻止するために、個別の企業の株式を、ETFという脱法の「容れ物」を作って、株式暴落を阻止するという、おかしなことをやっている。

 株式を買うか、国債を買うか、このふたつを毎日に交互に、日銀は、自らが振り子のようになってやっている。「政府の財政政策(ファイナンシャル・ポリシー)の失敗を、中央銀行という政府から独立した金融政策(マネタリー・ポリシー)を実行する機関に、押し付けて、政府が金融政策で国家経営の失敗を回避して、過剰な資金放出をすることは財政法と経済学の理論からして許されないことだ」とするドイツのメルケル首相らの批判を浴びている。

 日銀は、やがて、「弾切れ状態」になっていて、国債の一挙的な買い上げや、株式の買い上げをするだけの資金を失って、もうこれ以上買えないという事態が迫っている。

 日本国債を盛んに大量に売っているのは、日本の全国の民間銀行だ。国債をこれ以上、保有していたら自分が危ない、と分かっている。国債暴落が起きると自分が大損をして地方銀行の雄である自社が経営危機に陥る。

 このことの恐怖心が彼ら民間銀行の経営陣を支配している。東京三菱やみずほなどのメガバンクでも、もうこれ以上の、やがてボロクスになりそうな日本国債の買い取り、保有は危険だと分かって、投げ捨てたくて仕方がない。

 それを日銀が、「ボロクズ国債買い取り専門機関」になっていることを、奇貨(きか)として、日銀が、自分たちが持ち込むオンボロ国債を、どれだけでも日銀は買い取ってくれるのだから、今ぞとばかりに、国債の投げ売りをしている。それは、中古(既発債)の国債市場でのことだ。だから民間銀行や年金基金(信託銀行や生保)が、今、手持ちの国債を投げ捨てるように売り払っている。

 「新規の国債発行、毎月10兆円のうち7兆円を日銀が買い続ける」と黒田日銀総裁は宣言したのだから、やり続けるしかない。こんなことは本来なら、日銀法、財政法違反の違法行為である。そして、やがて「いくら日銀券=お札、紙幣を無制限に印刷して使える」と豪語しても、いくらなんでも、そういう無軌道が無限に許されることはないから、日銀の資金が枯渇して、株と国債を買い支えることができなくなる。

 日本国債の暴落の日が近づいている。 これは株式の暴落よりも恐ろしいことだ。日本は、そのとき国家破産する。金融崩壊といってもいい。

 その時に備えて、今のうちから、日本国の資産家、小金持ち層は、私、副島隆彦が唱導してきた「逃がせ、隠せ、個人資産」を実行に移さなければいけない。

 アベノミクスの終わりは安倍政権の終わりだ。そしてそのあとを、麻生太郎財務大臣=日本財務省 が引き継ぐだろう。来年4月からの消費税の8%への増税は、国債暴落を阻止するためにも、絶対にやると彼らは決めている。

 安倍晋三は、7月21日の参議院選挙で、連立相手の公明党と合わせて、なんとか過半数の122議席をかろうじて確保して、このあと、安倍首相はお払い箱にされる(安倍辞任)。安倍晋三の最大の弱点は、アメリカのオバマ政権にひどく嫌われている、ということだ。アメリカは安倍たち、「カルト・オブ・ヤスクニ」に怒っている。

 日本の景気回復の可能性はもうなくなった。このままデフレ経済がずるずると続く。GDPデフレーターは、5月もマイナス0.5の下落だ。アベノミクストとリフレ派の公約で、悲願である14年末までにインフレ率(消費者物価上昇率)2%を達成することはできない。

 野口悠紀雄氏が力説するとおり、「金融政策は、加熱した景気を引き締めるために、金利を挙げたり通貨量を減らしたりして、景気を調節することは出来る。しかし、その逆は出来ない。金融政策で、デフレからの脱出の、景気を加熱させることは絶対に出来ない 」のである。 

 日本はいよいよ厳しいところに追い詰められてきた。この半年の間、安倍首相と共に浮かれ騒いで、「株価は1万7000円、1万8000円になる。日本は景気回復する」と声高に言って来た(そういう本を乱発してきた)金融評論家の人々は、「またしても大損した投資家たちからの憎しみを浴びながら、腹を切って死ぬべきだ」と私は言いたい。

 しかし、彼らは、根(ね)が詐欺師(コン・マン)だから、何が起きようと、平気の平左で、カエルのツラに小便である。その代表は、武者陵司(むしゃりょうじ)氏であろう。

 私、副島隆彦は、5年前、リーマン・ショックの直後、ドイツ証券日本の高層ビルに呼ばれて、そこには武者陵司氏が待ち構えていて、100人ぐらいの大手の金融機関のファンドマネージャーたちの前で話した。私は、彼らに、「あなた達は、鬼だ。人間の肉をたべる残酷な金融鬼(きんゆうおに)たちだ」と言い放った。そして、そのあとで武者氏が、「副島さん。バブルはまた来るだろうか」と質問したから、私は、「好景気のバブル経済はまた起きるでしょう。しかし、それは武者さん、あなたが死んだあとでしょう」と 答えた。


 武者陵司は、最近、「株式はこれから4万円になる」というような書名の本を出した。それは、きっと皮肉なことに、まさしく5月23日の大暴落があった日だったろう。「武者は逆神(ぎゃくしん)だ。こいつの言うことの丁度、反対がいつも当たる」と昔から言われてきた。今回も全くそのとおりになった。

 彼ら今度のアベノミクスというミニ・バブルを煽った金融評論家には、浮かれ騒ぎの結末の人々の大失敗の責任問題が残る。またしても、だまされて、浮かれバブルに乗せられて、ぞろぞろ遅れて、日本株を買わされた、欲ボケの個人投資家(日本の小金持ち層)たちの悲鳴が聞こえる。

 またしても自分は裏切られたと、感じる人々の、安倍政権への不満と怒りがそこらじゅうに湧き起っている。 だがそれでも、私は敢えて言う。騙される方も悪いのだ。

 私はこの半年間の異常な株の値上がり(昨年の11月からの半年で80%の上昇)について、は「だまされるな。どうせ、またひどい目に遭わされますよ」とずっと警告を発してきた。私は自分の主張が正しかったことがこれではっきりした。

 このあと、また日本の株価が17,000円まで上がるというようなことは、ほぼ無くなった。アメリカの株価(ニューヨークのダウ平均株価も、16,000ドルという、ヤラセとインチキの限りを尽くした空吹かしは、終わった。先進国として、成長し尽くした国家は、もうそれ以上、成長する、ということは無いのだ。

 ヨーロッパも日本も同じだ。それは、大人になって成長は止まった人間の身長を、3センチ無理やり伸ばす、ということは絶対に出来ない、ということと同じだ。このことが分からないアホたちとは、まともな議論は出来ない。

 このあとは、株価1万1000円ぐらいの低空飛行のまま、自民党政権は7月21日の参議院選挙を何とか乗り切っていく。つい最近まで自民党が圧勝すると言われていた。しかし圧勝はなくなって、僅少の差で公明党と合わせて過半数(定数240のうちの122議席)をとるのがやっとという風向きになりつつある。

 だが参議院で過半数を取りさえすれば、自民党はますます、いよいよ税金取り官僚(財務省、その子分の金融庁、国税庁。アメリカの子分でもある)の言いなりになって、直ちにいろんな種類の金融や税金の法律をどんどん改正して、迫り来る信用不安、金融恐慌に対処するために一気に金融統制、統制経済を敷いてゆくと私は厳しく見ている。

 世界経済の実態を見れば、もう既に大恐慌に突入しているのだ。しかし、それを「いや、恐慌などにはなっていません」ということにする、金融・経済の統制法を、日本でも30や50本は一気に通していくと思う。あとは軍事国家にしていくための予備自衛官制度やら、自衛隊が大砲やミサイルを撃ちやすくする法制とか、一気につくり変えていくだろう。

 国民は金融で統制された状態(預金がおろしにくく成る。投資用の海外送金はすでに実質禁止だ。マイナンバー制で国民全員のお金の動きはすべて国税庁にコンピューターで管理され把握される)にあるのに、政府は「恐慌にはなっていません」というフリをする。

 これがこれから先は、日常化、常態化する。株価が1万円割れという事態になれば、そのあとは自民党の責任どころか日本国家の衰退が決定づけられることになる。安倍晋三たちの計画で、「円安と株高の無理やりの演出」にアメリカを巻き込んだことで、アメリカに米国債買いで、新たに100兆円ぐらいを差し出した。

 にもかかわらず、アメリカは、日本を自分の食い物、餌だと思っているから、さらに大切な日本国民の郵便貯金の資金まで米国債を買わされることで、奪い取る計画が実行されつつある。

 西室泰三(にしむろたいぞう。もと東芝の会長)というデイヴィッド・ロックフェラー(やがて6月で98歳)の直臣(じきしん)の悪党が、小沢一郎と仲がよかった斎藤次郎(さいとうじろう。通称、デンスケ)と 坂篤郎(さかあつお)を、日本郵政ホールディングズから、追い落として、社長の座についた。

 円・ドルの為替相場は1ドル100円を割って90円まで戻ると私は見ている。5月中旬までの頂点で103円をつけた円安相場から、今は正しく、本来の円高基調(トレンド)に戻った。だから90円ぐらいまでは為替は戻る。

 すべては米ドルの実力の無さから引き起こされるドル暴落という世界史的な必然の、不可避の動きの一部である。日本円の仕組まれた円安(ドル高)などは、正常な趨勢として、すぐに元のドル安円高の流れに戻される。いよいよ、米ドルが、70円を割り、60円、40円と下落してゆく、「ドル覇権の崩壊」に向かっている。

 何よりも一番怖いのは、やはり国債暴落だ。日本政府が積み上げているすでに1000兆円(本当はあれこれで1340兆円)の国債の残高があって、1% 金利(利回り、国債の利息の支払い)が上昇すると、「1000の1%は10」だから、10兆円の国家支出の負担となる。これがさらに1%あがって国債利回りが2%になると、さらに10兆円の負担が増える。

 こうして長期金利が2%、3%台に上がってゆくと、いや5%、7%になってゆくと、日本政府はその利払いに耐えられなくなる。このことが日本国債の暴落の恐怖だ。

 財務省が毎月発行する新規の国債を、引き受ける金融機関が無くなる日が近づいている。そのとき日本国家のデフォールト(債務不履行)、国家破産となる。この恐怖のシナリオが本当に現実のものになりそうである。あと1年もかからないだろう。

 私は、先週、『「 統制が始まる  急いで金(きん)を買いなさい 」(祥伝社 2013年6月16日発売)という本を書きあげましたので、来週から本屋に並ぶでしょうから、買って読んでください。 

 この4月、5月の アメリカ政府(その尖兵がゴールドマン・サックス)が金(きん)の先物市場(COMEX,コメックス)とNYSEに上場しているスパイダー・ゴールドシェア、という裏の有る金(と交換する)証券(きんしょうけん)会社を使って、売り崩しの激しい攻撃を掛けた。

 しかし、金(きん)は、世界中で、新興大国(ブリックス)の中国、インド、ブラジル、インドネシアを始め、現物(げんぶつ)買い向かい、の大きな波が起きて、アメリカは金の売り崩し(金価格の歴史的な暴落)の策動にみごとに失敗した。

 欧米の堅実で冷静な小金持ち(資産家)たちは、カナダ・メイプルリーフやウイーン・フィルハーモニーなどの金貨(ゴールド・ブリオン・コイン)を買いに走った。

 だから、今からでも、迫り来る金融統制に備えて、金(きん、ゴールド)の地金を私たちは買うべきだ。金地金(きんじがね)の個人向けの販売、買い取りが、やがて1年以内に、政府によって統制され、実質的に売買できなくなる危険が迫っている。

 今のうちに金をかって、5年、10年後に、今の金融崩壊の嵐が去るのをまって、かつジャブ・ジャブマネーと化している、ドル、ユーロ、円との 戦いに勝って、金が大きく値上がりする。金は、私の予測では、数年後には、一グラム2万円ぐらいには平気でなるだろう(今は一グラム4800円ぐらいだ)。

 今日は、これぐらいにしておきます。このあと、数日おきに、私は、どんどん金融のことを書いて発表して行きます。お待ちください。 

副島隆彦拝


 追記。来たる7月28日に、私の恒例の「金融セミナー」を開きます。
これからの経済の動きについて知りたい人は、この「副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第6回」に来てください。1日たっぷりと金融と経済の話をします。
申し込みは、電話かFAX、メールで受付ています。

「副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第6回」
●開催日:2013年7月28日(日)
●開演:11時(開場・受付10時)・途中休憩有
●終了:17時30分(予定)
●受講料:15,000円(税込)/全指定席
●会場:東商ホール(東京商工会議所ビル4階)
〒100−0005 東京都千代田区丸の内3−2−2
●アクセス:JR有楽町駅・・・5分
地下鉄千代田線二重橋前駅・・・2分
 地下鉄都営三田線日比谷駅・・・2分

●問い合わせ先:
ブレイントラスト企画(成甲書房内)
電話 03−3292−8401(平日10:00〜18:00)
ファックス 050−3156−3040
Eメール seminar@seikoshobo.co.jp

副島隆彦拝

<転載終わり>

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 5月23日を境に日本の株高と円安にブレーキがかかってきています。15,000円だった株も13,000円を切り、100円だった円も97円になりました。この流れは副島氏が昨年から指摘して来たことですから、副島氏の予測が当たったことになります。

 副島氏は今後は株は下がり、円は90円になるだろうと言われています。そして、更に70円、50円と上がって行くと言われています。国債は下がるため、金利は上昇するとのことです。やがて5%、7%になり、ついには国家破綻になるのではないかと予測されています。副島氏は2008年からずっと同じことを言われています。既に5年経過していますが、いよいよ実現するということなのでしょうか。現時点で、円が50円になると考えている人は少ないと思います。また、金利が5%、7%に上がると考えている人もかなり少ないと思います。そういう意味では副島氏の予測はかなり少数派になります。私は多少遅い早いはあるにしても、いずれ副島氏の予測通りに展開になっていくと思います。

 今までの5年間は、それほど大きな変化はありませんでしたので、副島氏の言われることは当たっていないと言えます(今回のアベノミクスの顛末は当たりました)。このまま当たらないのか、それともただ単に遅れているだけなのかのどちらかになります。副島氏の言われることが当たらないということは、元気は無いにしてもこのままずるずると資本主義が続いて行くということになります。この先10年も100年も。

 ただ、このままの状態が10年もつとは思えません。日本の赤字国債は毎年50兆円増えていっていますので、10年後は1500兆円の赤字国債となります。アベノミクスがあるのでもっと多いかも知れません。果たして、赤字国債は2000兆円までなら大丈夫なのか、1京円まではOKなのか。打ち出の小槌のように無尽蔵にお金を出してくれるのでしょうか。そんなバカなことはあり得ません。このまま50兆円づつ赤字国債を発行して行けば、いつかは国家破綻はします。これは誰でも分かると思います。それが来年なのか、10年後なのかということになります。毎年赤字国債を50兆円も発行しているということは、42兆円の税収だけで予算を組むのであれば、医療費は倍以上に上がり、公務員は半分以下に減り、財団法人なども潰され、大学や高校への援助もなくなり、車や住宅の取得減税も無くなります。公共福祉は今の半分でやりくりしますので、相当カットされて不便に感じることになると思います。

 本来は10年前から日本は税収に合った予算を組む必要があったわけです。赤字国債を発行しない中でやり繰りすれば、借金はなかったわけです。ただそのような身の丈に合った真面目な予算を組むと、時の政府は国民からそっぽを向かれますので、仕方なく赤字国債を発行し続けて来たわけです。これは官僚も政治家も国民も同罪と言えます。昔は赤字国債など発行しなかったのですから、別にやればできるわけです。戦後の食べ物の無い時代を思えば、何でもできると思います。官僚も政治家も国民も足ることを知らず、もっともっとと欲が増殖してしまいました。このまま行けば、未来の子ども達にツケを廻していることになります。自分の子や孫の分のお金を、今先にもらっているということです。そんなことでいいのでしょうかね。

 副島氏はあと1年もすれば国家破綻するかも知れないと言ってます。ただ、5年間も当たってないので、そんなことあるはずないでしょ、と誰もが言うと思います。でも金の世がいつまでも続くとは思えません。いずれにしても2013年から2015年くらいがヤマだと思います。

 つい70年前には東京は焼け野原で、食べるものにも窮していました。あるわけないと思っていることも、100年間というスパンでは起こりえるということです。その時になって考えるとうことでもまあ、いいとは思いますが。

 

 

・学問道場

ロスチャイルドに追われて日本に脱出を試みるロックフェラー

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 <日本を守るのに右も左もないより転載>

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TPPの正体14 ロスチャイルドに追われて日本に脱出を試みるロックフェラー それを招き入れる日本の支配階級

前回は「TPPが軍産利権派の悪あがき」であることを示しました。
 
ロックフェラージュニアとキッシンジャーが直接交渉し、不正選挙までして安倍氏に政権をとらせてTPPを強行してくるほどの本気度、必死さは相当のもののようです。
 
なぜこれほどまでに焦っているのでしょうか?
 
今回は軍産利権派の外圧状況に迫ります。

 
欧ロスチャイルドと米ロックフェラーが暴落の引き金を引くタイミングは、どのような状況で生まれるのか?(2011年11月20日)より引用します。

/////////////////////以下引用/////////////////////
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(左からデイビッド・ロックフェラー、ジェイ・ロックフェラー、ジェイコブ・ロスチャイルド、欧州貴族の一角エティエンヌ ダヴィニオン・ビルダーバーグ名誉議長)(画像は、コチラ

・ユーロ危機を受けて、スイスフランによってユーロ買い支えに回る欧州貴族
 
・中東民主化運動によって中東親米政権を打倒し、中東からアメリカを締め出しにかかったロスチャイルド
 
・中国を牽制しながら、日本をTPPによって一体化させようと必死なロックフェラー
 
深刻な経済危機が進む中、国際金融資本家は必死に動き回り、熾烈な潰しあいを続けてきた。
 
国際金融資本家は、一体、何を狙っているのか?

今まで、ドル暴落は欧ロスチャイルドの仕掛け、ユーロ暴落は米ロックフェラーの仕掛け、と考えられることも多かったが、「通貨安」というのはその国にとってメリットも大きい。
例えば、債務国(借金国)であるアメリカにとってのドル安は、債務額が実質目減りするのと同時に、輸出に有利な局面となる。行き過ぎた暴落は、破綻に繋がるが、ゆるやかなドル安をアメリカは歓迎するはずだ。これは、ユーロについても同じことが言える。
 
つまり、
「ドル暴落を仕掛けるのが、欧ロスチャイルドなのか、米ロックフェラーなのか」
どちらも考えられるということになる。

(中略)

■■ロックフェラーは何を狙っているのか?
 
直近のアメリカの動きとして注目すべきは、やはり日本への異常とも言える執着だろう。 
元々、環太平洋の農業国家同士・資源国家同士の貿易協定だったTPPに、強引にねじ入り、さらに日本に参加を強要し、とうとう取り込んでしまった。思えば、東南アジア発のASEANが力を伸ばし、日本がASEANとの連携を強める中、APECを強引に立ち上げて、日本を引き剥がしに掛かった時から、アジア経済圏における橋頭堡として、アメリカは日本に目を付けていたのだろう。
 
TPPに取り込まれた結果、日本で(文字通りの)”革命”が起こらなければ、日本は「限りなくアメリカの法体系に近づいていく」ことになる。
アメリカは「ここまでする必要があった」ということだ。関税撤廃によって農産物輸出を増やす、あるいは雇用拡大という狙いもあるにはあるだろうが、そんな小さなものが本来の目的ではないだろう。
 


■米ロックフェラーのドル戦略は?
 
ここで、「ドル暴落をロックフェラーは避けたいのか、望んでいるのか」という問題が出てくる。
 
ドル安は、行き過ぎなければ輸出が増え、景気が回復するため、アメリカにとっては歓迎すべき事態だ。
ドル暴落局面でのアメリカ=ロックフェラーの懸念は、「最終的に秩序が維持できるのか」「ドル暴落→インフレの結果起こるであろう、暴動を鎮圧できるのか」に絞られる。もし、その暴動を(米軍やFEMAを動員して)鎮圧することが可能(とロックフェラーが読んでいる)ならば、ドル暴落をロックフェラーが仕掛ける可能性は高い。繰り返すが、ドル暴落によってアメリカの借金はほぼチャラにになり、輸出の大幅回復が見込めるのだ。
 


■アメリカで起こるであろう暴動は、鎮圧できるのか?
 
但し、まだ残る問題は、その暴動が「国際金融資本家(ウォール街)を狙った暴動」になる可能性が高いということだろう。さすがに、本社施設が暴動の標的になれば、いかなロックフェラーといえど、ドル暴落後に世界を支配し続けることはできない。
 
この局面での「安全」を確保するためには、ドル暴落局面での避難先を作っておく必要がある。その避難先が日本であり、本社機能を移転させるための布石が「TPPによる日本のアメリカ化」なのではないか?
さらに、アメリカのTPPへの参加は、環太平洋の資源国家を取り込めるという利点も大きい。
 
仮にそうだとすると、米企業の本社機能が日本に移転している状態で、
・アメリカでドル暴落に伴うインフレ→暴動
・米軍やFEMAによる鎮圧→秩序回復
・ドル安及び労働賃金が下がったところで、工場を建造し、工業生産を回復させる 
 
この手順を取れば、(現在の中国がそうであるように)通貨安及び低賃金を背景に、工業生産を伸ばす事は可能だということになる。そこに環太平洋の資源国家の豊富な資源も付いてくるのである。しかも、アメリカの借金はほとんどチャラの状態で。
 
もちろんこれには、無数の前提条件と推測があって、ロックフェラーの読み通りになるとは限らない。最大のネックは、「アメリカでの暴動が鎮圧できるのか?」と「日本では”反”国際金融資本家の動きが起こらないと言えるのか?」の二つだろう。
 
これをクリアできると、ロックフェラーが考えているのならば、
「アメリカから日本への本社機能の移転を含む避難」
が実現、もしくは実現の見通しが付いた段階で、ドル暴落の引き金を引く可能性が高い。
 
 
■■国際金融資本化が引き金を引く状況は?
 
ここまでをまとめると、
ロックフェラーやロスチャイルドの国際金融資本家は、
 
欧ロスチャイルドは、サウジアラビアとロシア
 
米ロックフェラーは、環太平洋の資源国家と日本
 
それぞれの支配を巡って争いながら状況を整え、「暴落の引き金を引くタイミング」を見計らっていることになる。

/////////////////////引用終了/////////////////////


加えて昨年末の衆院選後には以下のような状況分析をしました。
 
/////////////////////以下引用/////////////////////
不正選挙だった衆院選。そして、これから日本はどうなる?
 
 
ここまで露骨な票数操作の狙いは、日本を支配するロックフェラー→検察・官僚・電通・マスコミ勢が、小沢(未来の党)の抵抗を断念させることであるが、
問題は、なぜ、小沢とその背後にいるロスチャイルドが、ここまで露骨な不正選挙に何故、反撃しないのか?不正選挙を暴かないのか?
そもそも今回の総選挙以前に、小沢冤罪裁判に対しても、なぜ小沢はそれを仕掛けた検察・マスコミに反撃しないのか?

考えられるのは、日本の検察、官僚、電通→マスコミをロックフェラー陣営に押さえられているので手が出せないということだ。


ところが、「衆院選の背後に見える世界情勢の変化」でも紹介したように、世界情勢(ロスチャイルドVSロックフェラーの争い)は急変しつつある。
そこから読み取れるのは、これまでロックフェラー勢の拠点であった米軍・CIAの支配権がロスチャイルド勢に移行しつつあるということだ。


総選挙に先立って行われた米大統領選でロスチャイルド−オバマは何とか勝利し、オバマ政権は2期目を迎えた。
『新ベンチャー革命』2012年12月6日「日本を闇支配する米国寡頭勢力の覇権が2013年に交代する兆しあり」によると、
ブッシュ共和党政権の要人であったコリン・パウエル氏(ペンタゴン軍人出身)が、民主党支持を表明するなど、ロスチャイルド−オバマはロックフェラーの拠点であった米軍を既に掌握しているとみていいだろう。


そして、ロスチャイルド勢は米軍だけでなく、CIAも握ろうとしているようだ。
オバマ2期政権がロックフェラーの支配下にあるCIAに対して、ペンタゴンの国防情報局(DIA)を強化するという。
こうしてCIAの権限が奪われ、あるいはCIAの中からロスチャイルドに転向する者が続出し、ロスチャイルド勢が2〜3年後にはCIAも支配するだろう。


さらに、『新ベンチャー革命』によると、
オバマ2期政権で国務長官に内定しているジョン・ケリーはアンチ米戦争屋(ロックフェラー)であり、ケリーが米国務長官に就任すれば、これまで日本中を跋扈していた米戦争屋ジャパンハンドラーの米国での居場所は完全になくなるという。
2〜3年後にロスチャイルド→オバマ→米軍・CIA支配が完了すれば、ロックフェラーの牙城であった日本の検察・電通→マスコミも5〜6年後、ロスチャイルド派に転向する。
ロスチャイルド−小沢は、それを待っているのではないだろうか。
 
/////////////////////引用終了/////////////////////
 
 
以上に加えて最新の状況もふまえて整理していきます。

○ロックフラー(戦争屋)の状況
日に日に追い詰められているようで、いたるところで力を失っているのは確実でしょう。
その根拠については後述します。

○ロスチャイルド(金融屋)の状況
戦争経済ではなく、金融により狡猾に力を貯えるロスチャはいよいよロックフェラーの本拠地であるアメリカ本土でも力を蓄えてるようです。

例えばボストンテロはロックフェラー勢が起こしたものですが(参考:『ボストンテロは自作自演?その背後にある、金貸し同士の抗争』)、一昔前の911テロと比べると(亡くなった方には申し訳ないのですが)、規模は小さなものです。
 
このように、ロックフェラーはかなりの力を失っているようで、逆に言うと、ロスチャイルドの力は、アメリカ内部まで浸透しているということです。ロックフェラーの力の基盤である軍やCIAの掌握も時間の問題かと思われます。
 
 
ロックフェラーも早晩CIAを握られることは察しており、唯一支配権のある日本へ脱出を図ろうとしているのではないでしょうか?その作戦を実行するために必要なのがTPPによる日本のアメリカ化だと考えられます。
 
そして、日本に脱出した後、ロスチャイルドへの起死回生の1手として、ドル暴落考えているのではないでしょうか?
 
このように、ロックフェラーは自国を追われて日本に脱出を考えているわけですが、その敗者を日本の支配階級は受け入れるようとしています。もっと言えば、TPPの要望を全て受け入れ、ロックフェラーを招き入れる体制を作ろうとしています。
 
これは、高句麗に負けて百済を追われ、日本に脱出した応神天皇とそれを招きいれた葛城氏と同じような行動です。
 参考:『百済発の応神勢力と手を組んだ葛城勢力
 
日本の支配階級は外からくる力のあるものは受け入れ、それを基盤に傍若無人に振る舞い、弱者からは搾り取るという歴史を辿ってきました。
そして、一般人は、日々の共認充足に向い、お上を捨象するという歴史を重ねてきました。
 
今回のTPPの一連の動きは歴史を繰り返しているようにも見えます。

<転載終わり>   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    『そして、日本に脱出した後、ロスチャイルドへの起死回生の1手として、ドル暴落考えているのではないでしょうか?
 
このように、ロックフェラーは自国を追われて日本に脱出を考えているわけですが、その敗者を日本の支配階級は受け入れるようとしています。もっと言えば、TPPの要望を全て受け入れ、ロックフェラーを招き入れる体制を作ろうとしています。
 
これは、高句麗に負けて百済を追われ、日本に脱出した応神天皇とそれを招きいれた葛城氏と同じような行動です。
 参考:『百済発の応神勢力と手を組んだ葛城勢力
 
日本の支配階級は外からくる力のあるものは受け入れ、それを基盤に傍若無人に振る舞い、弱者からは搾り取るという歴史を辿ってきました。
そして、一般人は、日々の共認充足に向い、お上を捨象するという歴史を重ねてきました。
 
今回のTPPの一連の動きは歴史を繰り返しているようにも見えます。』      この記事は今までの事件を検証し、それを基に仮説を立てていますが、なかなか面白い仮説です。ロスチャイルドやロックフェラーの動きなどはよく分りませんが、日本がTPPに取り込まれたことは事実ですし、ドル暴落は副島氏の予測とも一致します。噂によると、昨年ユダヤのビルゲイツが軽井沢に豪邸を建設中とのことです(イシヤは低量放射線が身体に悪影響がないことを知っている)。    昨年までとは違い、今年はいろいろな動きが出てきていますので、水面下では相当なかけ引きがなされているのだと思います。変わらないといわれている政治や経済も、変わるときには変わるものです。100年のスパンで観れば、日本も世界も激変しています。日本は軍国主義でロシアや中国、アメリカとも戦争をやった国です。挙句の果てに原爆を二発も落とされ、東京も大空襲に遭いました。そして負けて日本中焦土と化したのです。食べるものもなく、住む家もなかったのですから。一握りの米に泣き、穴蔵に住んでたわけです(防空壕は穴蔵とも云えるかもしれません)。日月神示では「同じこと二度ある仕組」とありますので、繰り返す可能性もあります。大難になれば同じように食べるものもなくなると思います。小難になるよう願いたいものです。   *昨日は神社巡りサークルチーム関東の皆さんで、日月神示発祥の地麻賀多神社に参拝しました。16名となかなか多くの方々が集まってくれました。私は仕事が入ったため残念ながら行けませんでした。1944年6月10日に麻賀多神社の社務所で、岡本天明師に日月神示が降りました。 今日はその記念すべき日になります。 日月神示が日本に降ろされた意味を思いながら、『完訳 日月神示』を読みたいと思います。           ・日本を守るのに右も左もない

無の文化にプラス思考は必要ない

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<日本人と縄文体質より転載>

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  無の文化にプラス思考は必要ない 今でもプラス思考に関する書物やセミナー等を散見することがあります。プラス思考さえ身に付けられれば、問題と思われた事柄を解決し得るかのように喧伝されているようです。はたして本当にそうなのか、思い違いがあるのではないかと感じます。

個人に焦点を当てて考えたとしても、ほんとに追い詰められた時に、プラス思考や前向きに考えること等ができるのだろうか。プラス思考しなければならない・前向きに考えなければならないと思い込むことで、逆にストレスを蓄積してしまうだけではないだろうか。

こう思ったとき、洋の東西の違いということがふと頭に浮かんできました。西洋の文明は、自己を確立することが前提となっているように思いますが、東洋には無の文化があります。一切の前提(今まで思い込んでいたこと等)を脇に置いて、一度頭の中をからっぽにしてみる。そうしてから読む・聞くことをすれば、案外素直に「生きた言葉」が沁みこんでくるように思います。
「プラス思考」というのは、どうも西洋的な発想法であるまいかという気がします。頭の中をからっぽにして真摯に見つめ直すということは、自己の確立とは無縁だと思います。おそらく、西洋人にはそれができない、できないからこそ問題を覆い隠すだけの発想になる。

> 本源集団を破壊した私権文明が滅亡の危機を迎えた今日、東洋人の心の底に残る本源集団性・本源共認性は、人類再生の基盤を成すものとして極めて重要になる。中でも、島国ゆえに一七〇〇年前まで掠奪闘争に巻き込まれることなく原始文明を発展させてきた日本人の心の底に残る本源的な共認体質は、極めて貴重である。もし、人類に絶滅を免れ得る資質が残されているとしたら、それは東洋人、とりわけ日本人の心の底に残された、類い稀なる縄文人的精神基盤なのではないだろうか。(実現論2_2_06

東洋の遺産はもっと見直されていいと思います。   <転載終わり> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    プラス思考のセミナーや書物は今でもとても多いです。プラス思考が良い発想法だという認識を持つ人は多いと思います。プラス思考そのものは悪いことではないと思いますが、無理やりプラス思考をするというのはいかがなものかと思います。自然でないものはムリがありますので、良い結果にならないように思います。自然とプラス思考になるのであれば、それはいいことではないかと思います。プラスもマイナスもあるのが人間ですから、プラスだけというのは不自然だと思います。プラス思考の勧めには、「プラス思考すれば得だよ」みたいな損得勘定があるように思います。まあそれも大事ですけど。    自分としては、自然体で自分の奥にある魂が感じることを大事にしています。こういうと難しいですが、感じるままに自然にということです。自分の魂が納得できればいいと思っています。魂の奥には神がおられるように最近は感じることがあります。自分に聞いてみれば、かなり正しい答えが出るように思います。不思議ですが、自分が一番知っているのです。               ・日本人と縄文体質        

「日銀現状維持 市場は失望」 朝倉慶氏

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<朝倉慶氏サイトより>

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日銀現状維持

市場は失望?

 注目されていた日銀の政策会合ですが、蓋を開けてみたら現状維持ということで市場は多少落胆があったようです。日経平均は発表後、一時200円安近くまで下げました。4/4の異次元緩和で黒田日銀としては出せる手は全て打った というスタンスになっていますので追加の政策も出しづらかったかもしれません。市場で話題になっていたものとしては固定金利方式の共通担保による貸出を1年のところを2年以上に期間を延ばすということが噂されていました。しかしこれは民間銀行に国債を購入してもらい金利の低下を促すための処置が目的であることが明らかだったのです。ですからこのオペレーションを決めれば、今度はせかっくの資金をリスク資産に回さず、国債に振り向けるように誘導しているということになります。ひいては日銀が本来目指すインフレ目標の達成、リスク資産への投資という経済活性化とは違った方向への誘導になります。元々がリスク資産への誘導、並びに金利上昇を抑えるという矛盾した二つの命題を一緒に実現させようとすることに無理があるのです。日銀は最初はリスク資産への投資を誘導するために大規模な異次元緩和を行ってきたものの、その副作用である金利急騰に襲われ、今度はその為の処置を行わなければならないという本来の目的と違った政策を期待されているのが今の日銀です。為替介入に慣れきった黒田総裁は単に市場に大規模に介入すればことは収まると勘違いしていたようです。異次元緩和は完全なる失敗に近づいているようです。     <転載終わり>   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    日銀が年0.1%の低利の長期資金を供給すると市場は期待していたようですが、予想に反して現状維持の政策となりました。その決定に失望したのか、株価は約200円下がりました。円も1ドル96.1円まで上がって来ています。副島氏が言われた通り、株安・円高になっていく傾向にあるようです。     更に、日本と中国のCDSが高騰してきていますので、先週とは違い、少し不気味な感じになっています。もちろん1ドル96円ですし、株価も13,000円キープしていますので、全く問題ありませんが、気になる兆候が少し出てきていると感じています。今月の動きで今後が決まっていくように思います。             ・朝倉慶氏サイト

安倍政権の意図は何か?アメリカがTPPで何を実現しようとしているのか

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<日本を守るのに右も左もないより転載>

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米国の圧力と戦後日本史25 〜安倍政権の意図は何か?アメリカがTPPで何を実現しようとしているのか〜

欧ロスチャイルドの支援を受けて成立した民主党・鳩山政権でしたが、
・在日米軍移転
・東アジア共同体構想
など、アメリカの逆鱗に触れる政策を次々と打ち出した結果、従米一色に染まっていた官僚・マスコミによる強力なバッシングによって、退陣へと追い込まれてしまいます。
 
続く、菅政権・野田政権は、これが民主党かと思うような従米ぶり・迷走ぶりで、311福島原発事故の対応などを巡って、一方的に凋落してしまいます。この間、小沢に対する検察の執拗な攻撃が続き、民主党は完全に空中分裂してしまいました。
 

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■大規模な不正選挙によって誕生した安倍政権
  
このような状況の中、2012年野田総理による突然の解散宣言により、衆議院総選挙が行われます。総選挙最大の争点の第一は「原発問題」であり、第二に「TPP問題」でした。脱原発・反TPP派が僅差で勝利すると思われていましたが、蓋を開けてみれば、「原発推進」「TPP推進」の安倍・自民党が圧勝します。
  
この自民党圧勝の裏には、大規模な不正があったとされ、ネット界では不正選挙の証拠が続々と挙げられていきました。
 
・なぜか票の最終公表を1月中旬まで延期する総務省選挙管理課のミステリー

・衆議院選:ある投票所での怪しい動き・・・
 
・不正選挙まとめ〜パイナップルさんのツイートより〜
  
ここまで大規模な不正選挙は戦後日本史にも例が無く、明らかに『作られた政権』だと言えます。
「次の総理大臣には誰がなるか」を巡っては、アメリカによる支援・誘導はありましたが、アメリカが選挙結果に直接介入したことはありません。これは戦後一貫した流れです。しかし、2012年の選挙はほぼ確実に「米・ロックフェラーの直接介入」があったと見るべきでしょう。
 
これは、「アメリカの意図を汲み取って動く総理」ではなく「アメリカからの明確な命令(達成目標)を受けて動く総理」が誕生したということを意味します。アメリカはそのような政権が必要だったのであり、それくらい「米・ロックフェラーは追い詰められている」と言えます。
 
 
■アメリカによって「作られた」安倍政権
 
この安倍政権の主要な政策(方向性)は、以下の3つに集約されます。
 1.大幅な金融緩和
 2.TPPへの参加
 3.憲法改正→常備軍の設置
 
これらはどれを取っても、アメリカの意図がかなり強力に反映されているはずで、アメリカにとっての目標が達成されるまでは、それぞれの政策にストップが掛かる事はないでしょう。
 
では、それぞれのアメリカの意図とは、何なのでしょうか?
 
 
●1.大幅な金融緩和
 
安倍総理は、いわゆるアベノミクス=大幅な金融緩和政策を打ち出し、「(日経新聞によると)金融マフィアと対話できる」黒田氏が新しい日銀総裁の座に就きます。
 
黒田・新日銀総裁が打ち出したものの一つに、「大幅な金融緩和によって通貨発行量を増大させ、適切なインフレ、および適切な円安に導く」というものがありました。
 
しかし、実際の政策が動き出す以前から、大幅な円安(ドル高)が進んでいきます。これは、「大量の円が売られ、大量のドルが買われていった」ことを示しています。
 
なぜか?
 
ほぼ同じ時期から、アメリカFRBとユーロECBはそれまでの金融緩和路線の”出口””落着点”を探し始めます。
 
それまでFRBとECBは、金融が不安定になるたびに、大量の米国債や不良債権を買い取り、市場に大量のマネーを供給してきました。しかし、中央銀行の”資産”は、中央銀行が発行する”紙幣”(中央銀行にとっての負債)の裏付けです。これは、中央銀行の資産内容への信用不安が増すと、紙幣の信用不安→暴落に直結する可能性があるということです。そこで、アメリカの中央銀行=FRBは、溜め込んだ不良債権や米国債の購入をストップし、さらに市場で売ることを考え始めます。しかし、今まで最大の買い手であったFRBが買い控えすると、米国債の暴落or債権の暴落の危険性が高まります。そこで、『新たな買い手』として白羽の矢が立ったのが、日本でした。
 
日本銀行は今まで手をつけて来なかった長期の日本国債も含め、大量の国債を買い上げると発表、民間銀行から大量の国債を吸い上げます。そうして民間銀行に放出された日本円は、海外に、特に米国債に向かう事になります。この過程で、円売りドル買い→円安ドル高が進行することになります。
 
※また、「円安によって、日本の製造業が復活する」という分かりやすいキッカケが登場し、日本株への投資も進みます。しかし、当たり前ですが、円安によっていきなり売上が上がり、業績が回復する訳がありません。円安局面で、少しでも儲けようとする海外投資家が作り上げたバブルであり、他の日本の投資家の買いのピークの局面で、一気に売り逃げするに違いありません。(既にその兆候は、出始めています) 
 
つまり、大幅な金融緩和は「円安にすることが目的」なのではなく、『アメリカ、特に米国債へとマネーを向けて買い支えること』が目的であり、円安はその結果発生した事象に過ぎないと言う事です。
 
  
●2.TPPへの参加
 
上記の、「日本による米国債の買い支え」が半永久的に続くわけがありません。これを時間稼ぎだと見るならば、その間に何をしようとしているのかが焦点となります。その流れの中で出てきているのが『TPP』です。
 
多くの方が指摘しているように、TPPは単なる貿易問題ではありません。「国家」よりも「市場」を上位におき、市場(→裁判)が法律(禁止規定)を作り上げていくと言う体制を目指しています。その意味で、国家の力をとことん衰弱させ、最終的には国家の力を解体する方向に進むはずです。
  
これを、日米の力関係でみれば、アメリカの「市場(金貸し)」が日本の「国家(政府)」を支配し、解体していくということであり、行き着く先は「日本のアメリカ化」だということになります。しかもそれは、「アメリカ政府が日本政府を支配する」のではなく、「アメリカ”財界”が日本”政財界”を支配し、アメリカ化させていく」ということに他なりません。これはかなり露骨な「金貸し支配」であり、金貸しが如何に待ったなしの状況に追い込まれているか ということを示しています。
 
 
●3.極東の軍事的緊張圧力
 
これらの動きと並行して進んでいるのが、極東における軍事的緊張圧力の上昇です。尖閣諸島問題をはじめとする領土問題に加えて、安倍政権も憲法改正(→常備軍設置?)をちらつかせて、緊張感を煽っています。

その理由の一つが、「TPP⇒日米の一体化」を進めるために、日本と中国・韓国との対立を煽っているという見方です。確かに、中国・韓国との対立が深まれば深まるほど、極東に対する排外主義的なナショナリズムが高まり、「中韓に勝つためなら何でもアリだ」という世論が高まり、TPP締結に向けて弾みが付く事は考えられます。

「国民国家としての日本」が解体過程に入った(内田樹)2
 
本質的に反国民的な要求を国民に「飲ませる」ためには「そうしなければ、日本は勝てないのだ」という情緒的な煽りがどうしても必要である。これは「戦争」に類するものだという物語を国民に飲み込んでもらわなければならない。中国や韓国とのシェア争いが「戦争」なら、それぞれの国民は「私たちはどんな犠牲を払ってもいい。とにかく、この戦争に勝って欲しい」と目を血走らせるようになるだろう。


 
確かに、現在の日本は「中国や韓国をはじめとするアジア各国との工業生産戦争にどう勝つか」という世論が支配的になりつつあります。そして「日本の誇るべきは”ものづくり””製造業”であり、それがアジア各国に負ければ、日本は終わる」というパラダイムは、かなり長い期間にわたって、私達の意識を支配しているように感じます。
 
「日本をアメリカに近づけさせる為には、アジアでの対立を煽る必要がある」。このことは、戦後一貫するアメリカの支配戦略だと言う事ができます。そして、戦争寸前までの緊張圧力を高めてでも、従米⇒TPP推進の流れを、日本の中に作る必要がアメリカにはあったということを示しています。
 
 
●4.アメリカ(ロックフェラー)がTPP締結を焦るのは、なぜか? 
 
そこまでして、アメリカ=ロックフェラーが、「TPP締結⇒日米の一体化」を焦るのは、なぜか?
 
単なる貿易問題の解決で、日米を一体化させる必要はありません。いずれ必然的に発生するであろう『ドル暴落』を睨んでの事としか考えられません。
 
『ドル暴落』が現実のものとなれば、アメリカの貿易は停止状態に追い込まれ、アメリカの全産業が崩壊します。失業率は大幅に悪化し、ハイパーインフレから食糧を巡る暴動が発生するでしょう。一部では、殺し合いの内戦状態に入るはずです。軍隊やFEMAが鎮圧に乗り出すでしょうが、忠誠を尽くす様な”国家(観)”がある訳ではありませんから、最終的には軍も大衆も地域ごとに分裂することによって、何とか安定することになると考えられます。
 
人口減や生産基盤の破壊などのダメージは大きいものがありますが、これらの結果生じる「ドル安・労働賃金安」という状態は、工業生産国として復活する上ではまたとないチャンスとも言えます。
 
問題は、本社機能がアメリカに存在する場合には、暴徒や軍に襲われてしまう危険性が高いという点です。ですから、『もし本社機能を避難させておくことが出来れば』このシナリオは実現性を帯びる事になります。

 

つまり、米企業の本社機能が日本に移転している状態で、
・アメリカでドル暴落に伴うインフレ→暴動
・米軍やFEMAによる鎮圧→秩序回復
・ドル安及び労働賃金が下がったところで、工場を建造し、工業生産を回復させる  
 
この手順を取れば、(現在の中国がそうであるように)通貨安及び低賃金を背景に、工業生産を伸ばす事は可能だということになります。そこに環太平洋の資源国家の豊富な資源も付いてきます。しかも、アメリカの借金はほとんどチャラの状態です。
 
つまり、「逃避先としての日本」が確固たるものであれば、米ロックフェラーはドル暴落を恐れる必要がないし、何なら自らその引き金を引くことすら視野に入ってきます。
  
つまり、アメリカ=ロックフェラーがTPP締結で狙っているのは、「貿易拡大のため」でも「延命策のため」でもなく、「ドル暴落に備えた逃避先を確保するため」だということになります。
  
このシナリオの方向で、アメリカが動くなら
・アメリカ企業の、実質的な本社機能が日本に移転してくる。
 (もしくは、サブとしての本社機能が日本に設立される)
・それに伴って、日本企業の合併・統廃合が進む。
・さらに、それら企業の利益を最大化するために、日本の法人税率が下げられる
 (最終的には、日本が特殊なタックス・ヘイブン地域となる可能性がある)
ということになります。
 
さて、ここまで書いた話は、無数の仮説を前提に、大きな政治・経済の枠組みがどうなるかを予測したものです。一方で、私たち庶民の生活は、これらの動きと完全に連動するわけではありません。
 
よって、次の記事では、私権活力(金儲けの活力)を衰弱させ続けている大衆の意識と、TPPがもたらす影響について考えて見たいと思います。
 
 
(ないとう)

  <転載終わり>   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    なかなか面白い解析だと思います。TPPは米企業が日本政府を訴えることのできる制度ですので、国際金融資本が日本国を配下に治めることが可能となります。日本は独立するどころか益々属国化が進むことになってしまうと思います。ただ表面的には民主的に見えるようにしむけるので、露骨な支配をするということはないと思います。それだけに国民は気付かないのですが。                ・日本を守るのに右も左もない

本当は危ない「国産農産物」 niftyニュース 

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本当は危ない「国産農産物」 niftyニュース   

<niftyニュースより転載>

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本当は危ない「国産農産物」

 

野菜の解説書が売れ、野菜ソムリエや野菜専門レストランが注目されるなど、健康志向を反映して、世は「安全な農作物」の大ブーム。スーパーでも、生産者の顔写真をつけ「産地直送」「国産」の文字が躍る。中国産冷凍ほうれん草の残留農薬と毒ギョーザ事件が衝撃を与えてからは、「国産安全神話」は強まるばかりだ。
だが本当に「国産なら安全」なのか。イメージ先行のブームの裏で、日本の野菜にはとんでもないことが起きていた。

「いま日本の野菜の多くからは、本来含まれるはずの栄養素が激減しています。形はきれいに整っていても、中身はからっぽの農産物も多いのです」

 そう語るのは農業研究者で『野菜が壊れる』(集英社新書)などの著書をもつ新留勝行氏。「日本食品標準成分表」の調査を見ても、栄養価の減少は驚くべきものだ。

 例えば100g当たりに含まれるビタミンCは、この50年の間にキャベツでは半減、にんじんや春菊で3分の1に、ほうれん草ではなんと、1950年の150?から2000年は40?と、4分の1に激減している。

 ミネラルや鉄分の減り方はもっと激しく、ほうれん草も春菊も、今や50年間前のわずか1割ほどしか含まれていない。にら、わけぎに至ってはさらに減っている。いくら健康を気にして野菜を食べても、その中身がこれでは、何の意味もないではないか。

 

 なぜこうなったのか。新留氏は、第一の理由に「土が変わったこと」を挙げる。

「戦後使われてきた化学肥料は、窒素分を土に与え、これを作物の根に吸収させて、どんどん育てることに優れていました。ところが化学肥料の一部の成分は、植物の根が本来ならば土中に広げるはずの根毛を焼ききってしまう。実は鉄分やビタミンは、この根毛から根に吸収されます。見た目は立派な今の野菜に鉄分やビタミンなどの栄養素が少ないのは、当然の結果でしょう」

 栄養価が減った一方、有害な成分は増えているという。

「きゅうり、レタスやセロリに苦味を感じたり、メロンや桃で舌がピリッとしたことはないでしょうか。じゃがいもを半分に切ると皮の内側に黒っぽい環があったことは? 昔の野菜にこんなことはありませんでした。私は化学肥料と農薬の使いすぎから来ていると考えています」

 化学肥料の弊害の中でも、新留氏がとくに問題視するのが、「硝酸態窒素」である。「牛が青草を食べると死ぬ」現象が「牛のポックリ病」として多発したときにその原因といわれ、欧米では、離乳食のほうれん草を食べた乳児が顔を真っ青にして突然死する「ブルーベビー症候群」への関与が指摘されている。

「植物が土中から窒素を吸収したとき生成し、本来は光合成の過程で分解されるもの。しかし分解されずに、一般に売られている野菜から1?あたり数千?単位で検出されている。原因にはさまざまな説がありますが、私は化学肥料の使いすぎだと思っています。

 

 危険性の認識も日本は欧米に比べて非常に甘い。1日摂取許容量の基準値さえないほどです。農水省のHPには、ピーマンの肉詰めやロールキャベツの肉がピンク色になる現象を、野菜に含まれる硝酸塩のせいと説明している。ならばそれが発ガン性物質であることも明記するべきでしょう」(新留氏)

 さらに驚くのは、農薬の使用量だ。中国産野菜に「農薬の使いすぎ」が、米国産じゃがいもでは「ポストハーベスト農薬」が、かつてさんざん騒がれたが、実は耕地面積あたりの農薬使用量で世界第一位なのは、ほかならぬ日本なのである(図参照)。

 かつて農機具メーカー営業マンとして全国の田畑を回った新留さんは、個別の農家の事情も知っている。

「農薬の注意書きには、使い方や希釈倍数などびっしり書かれていますが、細かい文字に全て目を通すことなどできるものではありません。それに病害虫は少しずつ抵抗力をつけるので、作物に薬害が出ないかぎりは次第に多めに使うようになり、規定量の3〜4倍は使うという農家も少なくないのです。

 皮肉な話ですが、農薬に関しては、中国の野菜の方が『安全で安心』かもしれない。農薬はまだまだ高いですから、貧しい農家は使えず、昔ながらのやり方で作っているケースがありますからね」(新留氏)

 

リサイクル信仰が生んだニセモノの有機野菜

「毒菜」といわれた中国産より「国産」の方が危険かもしれないとは衝撃的だ。では、有機野菜はどうだろうか。「無農薬」「オーガニック」「自然農法」などの宣伝文句付きで、全国のスーパーにコーナーができるほど脚光を浴びている。

 しかし、ここにも落とし穴があった。「間違った有機栽培で作られた有機野菜には危険がいっぱいです」というのは、現役の施肥技術指導員である松下一郎氏だ。著書『本当は危ない有機野菜』(徳間書店)、『野菜畑のウラ側』(ゴマブックス)などで、ゆき過ぎた「有機信仰」のウソを指摘してきた。

「野菜ブームなのか、テレビ報道でも、有機栽培の畑を訪ねたレポーターが、土のついた大根をその場でかじり、『甘いですね〜』などと感動している映像をよく見かけますが、心配になりますね。その土に何が肥料として使われ、その結果何が入っているのか、本当に知っているのでしょうか」

 安心といわれて使われるたい肥の原料の多くは、生ゴミや家畜フン尿だ。「自然」だからこそ、そこには感染症を引き起こす菌や細菌、寄生虫が存在する可能性が高い。

 食の安全とエコブームに乗ってか、国の施策の後押しもあり、農の現場では今、こうした種類のたい肥使用が日常化している。そのような有機農業を松下氏は「有機リサイクル農業」と呼び、本来の伝統的な有機農業とはっきり区別して見るべきだと指摘する。

 

「現場を回っていると、異臭がする畑があります。減反田を転換したような水はけの悪い畑に大量の有機物を入れたため、硫化水素やメタンが発生して臭っているのです。行政が推進し、昨今よく出回っている生ゴミや家畜フン由来のリサイクルたい肥には、発酵が十分でないものや塩分が強いなど、問題のあるものも結構あります」(松下氏)

 発酵が十分でも心配は残る。大型畜産では、輸入される穀物が与えられているからだ。この穀物主体の飼料に混ぜられる防カビ剤や抗生物質が問題となる。また、家畜の成長に必要な重金属があり、エサに添加される。こうして取り込んだ重金属や成長過程で投与された化学物質等は家畜の体内で濃縮されてフンに出るが、それがたい肥化されることで、さらに濃縮されるのだ。

 しかし日本はなぜか、自国農産物の重金属汚染に鈍感なのだという。

「カドミウム含有量が国際基準を超えているコメでも、日本では市場に出回っています。日本の基準値は、国際基準よりゆるいのです」(松下氏)

 家畜の体を経由して野菜畑に届くのは、重金属のほかに農薬、細菌やウイルスもある。 農業用のたい肥から、日本では登録も使用もされていないはずの除草剤成分が検出されたこともある。くだんの除草剤を撒かれた牧草が輸入され、牛が食べてフンをし、それがたい肥に残留したとみられている。

「リサイクルやエコロジー、オーガニックなどのイメージと現実との間にギャップがありすぎる。たとえば、有機JAS栽培でも、天然に存在する無機肥料や30種類の農薬の使用が認められていることを大概の消費者は知りません。今後は栽培法や産地履歴より、生産物そのものの抜き取り検査や、田畑の土壌の科学的な検査と情報公開を進めるべきです」(松下氏)

 

健康ブームが添加物を増やしている

 もう1つ、盲点となるのが加工された野菜だ。毒ギョーザ事件以後、冷凍野菜やカット野菜のパッケージにも「国産」が売り文句のように大々的に表示されるようになったが、これが?安心の印?でないことは生鮮野菜と同じである。しかも、先に国産の問題としてあげた肥料や農薬に加え、別の問題が浮上する。

「見た目がきれいで便利な野菜や食品ほど、農薬や添加物は増える。単純な話です」

 そういうのは『食品の裏側』(東洋経済新報社)、『なにを食べたらいいの?』(新潮社)で食品現場のの実態を伝える安部司氏だ。

 ブームの「マクロビオティク」では、根菜が体にいいといわれているが、手のかかる野菜の煮物を家庭で作ろうとしたとき、頼りになるのが皮をむいた加工野菜だ。

「『筑前煮セット』『きんぴらごぼうセット』のようなカット野菜には当然、添加物が入る。変色防止に酸化防止剤が5〜6種、素材の食感を残して液が濁らぬよう、リン酸塩も入れるでしょう」

 サラダ用カット野菜やパックサラダは刻む手間も省けるし、切り口がいつまでもしなびず、長持ちすると人気だ。

「カット野菜やパックサラダの消毒現場は、それはすさまじいものですよ。殺菌剤のプールにカットした野菜を何度も漬け、食べたときのシャキシャキ感を出すためにさらにPH調整剤のプールに漬けたりもします。普通の人なら、一度見たら絶対食べたくないと思う光景でしょうね」(安部氏)

 健康・安心のイメージが先行しすぎて、逆に間違った食品が横行してしまうという点では、安部氏も同意見だ。

 

「塩分の取りすぎがよくないといって、減塩梅干が増えていますが、塩を減らせばそのかわりに保存料や酸化防止剤が必要になる。本末転倒です。

 輸入食品には添加物が多いといいますが、それも日本が仕向けている面もあります。日本に輸出するための加工基準といったら、ばかばかしいぐらいです。魚のサイズや切り身のグラム数を揃えろ、この薬剤で殺菌しろとか、細かくてうるさい。

 インドネシアで、日本向けの水産加工品は作りたくないという人がいました。添加物を使って手が荒れるからです。ベトナムの食品工場では、『日本人は食べ物にどうしてこんなに薬をいっぱい入れさせるのですか』『中国向けの作業場に行かせてください。あそこは塩を使うだけでいいですから』という声もあったそうです。

 農産物でも、野菜を買いつける日本の商社の要求どおりの色や形、大きさに揃えるために、農薬が必要になると訴える声は多い。そんな現地の声も知らずに『輸入野菜は危険だ』というのはおかしいのではないでしょうか」(安部氏)

 安全・安心な農産物を求める気持ちは、生産者も消費者も同じ。必要なのは、正しい知識を得るための情報開示であると、前出の新留氏は指摘する。

「個々の農家や農協、行政の人々も、皆その時々でよかれと思って現在の農業を作ってきた。しかし、さまざまな問題が見えてきた今、情報を共有し、これまでの制度を見直す必要があります。本当に信頼できる国産農産物を作る基盤作りが急がれます」

 

<転載終わり>

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 耕作面積当たりの農薬の使用料は、20年以上に亘りダントツで日本が世界一です。2位が韓国、3位がオランダです。中国が農薬を世界一使っているイメージがありますが、中国の農村部はまだまだ貧しいので農薬をあまり買えないそうです。ですから平均で見れば、日本の方が余ほど農薬を使用しているということです。

 日本のユーザは形などの外見に拘るので、どうしても日本の農家は農薬を使う量が増えてしまいます。綺麗に形が揃ったキュウリやトマトこそ、不自然なのですが、F1種の種と化学肥料、農薬を使うことにより、形がそろった見た目が綺麗な野菜を作ることができます。ユーザの需要に生産者は合わせますので、一概に農家が悪いとはいえないと思います。

 日本では化学肥料の使用料も多いのですが、そもそも化学肥料を散布すると虫が寄って来ます。化学肥料が虫の好物ですので、当然多くの虫が野菜に付きます。ですから、化学肥料を与えなければ、虫に食われません。それ程難しいことはないのです。ひふみ農園では化学肥料だけでなく、有機の肥料も動物性のものは与えていませんので、虫にはあまり食われません。雑草や落ち葉で作った腐葉土を入れているだけです。キャベツや小松菜などは少し食われることもありますが、一番外側の葉っぱだけ食うので、人間が食べる部分は全く問題ありません。ただ、出荷する際に青虫が付いていることはあります。

 面白いもので、肥料を与えなければ、虫に食われないのです。更に、ひふみ農園では、野菜が病気に一度もかかったことはありません。種が古くて、発芽状況が悪いというトラブルはありますが、野菜が病気になることはありません。農薬は劇薬ですので、野菜に散布すれば当然野菜は弱くなります。弱くなった野菜は病気にかかり易くなるわけです。しかもひふみ農園では、化学肥料と農薬代がかかりませんので、安上がりです。そもそも江戸時代までは世界中、無農薬栽培だったのですから、やってできないことはないのです。農薬と化学肥料が無いと栽培できないと思い込んでる農家はとても多いです。

 また、「有機野菜」ということばは、とても面白いです。有機栽培で育てられたトマトといえば、誰でも無農薬栽培だと思いますが、実は国が許可した一部の農薬は使ってもいいことになっています。有機野菜の90%以上は、実は農薬が使われていると言われています。これもヘンな話しですね。非常に紛らわしくしてあります。

 先日東京の有名な自然食品店に行きました。そこの野菜の表示を見ると、有機栽培と記載されています。95%くらいの野菜が有機栽培と書かれていました。その中で、カブだけに、「農薬不使用」という表示があったのです。つまりカブ以外の有機栽培と書かれている野菜は、農薬が使用されているということになります。有機栽培=無農薬栽培ではないということです。この表示方法が非常に紛らわしくされています。そもそもJAS規格には、「無農薬栽培」という言葉はありません。消費者としては、「無農薬」かどうかを知りたいのに、「有機」という言葉を使って、解らなくさせているわけです。何ともセコイ話しです。

 ですから、木村秋則さんの言われる無農薬・無肥料栽培が一番分かり易くていいのです。麦芽100%のモルツやエビスビールがいいのと同じようなもんです。怪しいヘンなモノは何も入れてないというのが、一番解り易くていいのです。ひふみ農園では、無農薬・無化学肥料で栽培しています。木村秋則さんと違うところは、土を作るのに3年も5年もかけてられないので、スーパー活緑という福島産のゼオライト(岩石)を100坪当たり10kg入れています。

 先週から今年初めてキュウリとナスを出荷しました。まだ土が100点とは言えませんが、かなり美味しいキュウリができました。トマトやピーマンもあと少しで出荷です。今のところ、何の病気もせずに、元気に育ってくれています。ありがたいことです。

 

*先週の土曜、日曜日はひふみ農園の月例の実習会を開催しました。毎月オーナーズクラブの会員さんが集まって、農作業をしています。今週は東京や埼玉、群馬から10名ほど集まって作業をしました。トマトやキュウリ、カボチャ、ゴボウ、インゲン、しょうが、長ネギ、枝豆などが元気に育っていました。作業の後は、皆で車で5分のところにある富士見温泉に行き、ゆっくり浸かりました。その後は恒例の宴会です。ビールセットはつまみが付いて750円と安いので、いつもこれにしてます。皆さん菜食なので、枝豆やたこ焼き、冷奴などがつまみです。これも楽しみの一つですね。今年からオーナーズクラブに入会された剣道七段の達人のFさんと先月から入会されたUさんも交えて、とても楽しいひと時を過ごすことができました。7月の実習会は21日の収穫祭の時に行いなります。

 今週の日曜日は第2回目のπ研究会の会合が東京であります。北は岩手、南は九州から会員さんが集まります。各班に分かれて話し合いをしますが、これが怒涛の盛り上がりになります。皆さんが自分の意見を出し合うので、会場が話し声で騒然となります(笑)。

 また、6月29日は中矢代表の神戸講演会が開催されます。いつも大阪での開催ですが、神戸での開催は記憶にありません。今回もすぐに満席になってしまったので、50席増設されたそうですが、それももう一杯かも知れません。参加したい方は日本弥栄の会さんに確認してください(参加は会員限定です)。満席かもしれませんが。

 翌30日は神社巡りサークルチーム関西135の皆さんが奈良の『宇太水分神社(うだみくまりじんじゃ)』 に参拝します。私も神戸講演会に参加しますので、久しぶりに関西の皆さんと共に、参拝したいと思います。今月もイベントが目白押しです。どこまで実践できているのかはまったく分りませんが、できるだけ心を込めてやりたいと思います。

 

 

 

・niftyニュース

江戸時代は縄文の発展形

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<縄文と古代文明を探求しようより転載>

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「江戸時代は縄文の再生」プロローグ  

みなさんこんばんは。
今回は前シリーズ「東にあったもう一つの日本」を引き継ぎ、江戸時代の解明に入っていきます。徳川家康が関ケ原の合戦に勝利し、天下統一を果たした時に言った言葉があります。
地図の江戸の辺りを指差し、「ここへ幕府を置く」と言ったそうです。その時はまだ地方の一拠点に過ぎなかった江戸です。なぜ彼は江戸を指したのでしょう。

既に西には商人と公家、仏門権力で牛耳られた京都があります。尾張はさまざまな戦乱の当事国となり長期政権は望めません。それならば思い切って江戸に・・・。彼の直感はそういう思惑も作用したのかもしれませんが、何より争いを持ち込まない為政を試みた家康の政治手法は、その要素が最も少ない江戸を無意識に指し示したのかもしれまんせん。

いずれにしても再び東へ立った日本の中心。
しかし、江戸時代のシステムと260年の平和はこの江戸という立地が全てでした。
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参勤交代の風景〜こちらよりお借りしました。

江戸時代の特徴を西と東という観点で一言で言うとすれば、中央集権に代わる地方自治です。
西が朝廷を中心とした中国式の中央集権国家を目指したのに対し、東の江戸は中央集権を意識的に解体し、地方自治を奨励、参勤交代などで地方自治と中央を結び、さらにはその原点である大衆の共同体に着目し、徹底的に集団発で社会を統合しなおしたという点です。

 
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先の東シリーズで、日本には東と西に全く別の国が長らく並存していた事を示しました。形上は大和政権、時々の王朝が東を制覇しコントロールしているかに見えますが、時に東は反乱を起こし、独立を企て、平将門の乱―頼朝による鎌倉幕府と西から東へ力学は移動していきます。
しかし、東の政権も鎌倉の小京都が示しているように、西の政権の真似をするだけで独自のシステムは打ち出せないでいました。一方大衆の方は、東北で長らく稲作が定着しなかったように、縄文体質が長く温存され、集団統合の様式や、坂東武士を生み出したよう集団自治という点ではすでに大和朝廷に飼いならされた西の自治に比べてはるかに優れたシステムを維持してきました。

今回試みるのが江戸時代のこの優れたシステムや思想、また後の日本の成長の原点にもなった大衆の活力がなぜ、どうしてこの時代に作り出されたのか?を追求する事です。

まだ半答えではありますが、江戸時代とは大きくは縄文時代の再現であり、発展形ではないでしょうか。

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手習い塾〜こちらよりお借りしました。 江戸で発明された花火〜こちらよりお借りしました。

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アイヌの伝承儀式  縄文中期の火焔土器

この江戸の集団中心の社会、文化や認識が生み出された社会は規模や内実こそ格段の差がありますが、縄文時代、それも中期の土器文化が一斉に花開いた縄文人の在り様に近いのではないかと考えてみました。江戸時代の為政者、徳川が明確に意識していたかどうかはわかりませんが、「いかに平和な世を作るか」を考えた家康が辿り付いたのがまさに縄文的集団共認、集団を軸とした社会の在り様だったのだと思います。
ただ、徳川が平和を望んだのは、商人出生の三河武将、安定が市場拡大に寄与し曳いては全国に市場網を国家管理で作り出そうという私権初の野望もありましたから、江戸時代は縄文的な側面と巨大な市場ネットワークという両側面が存在します。だから、もったいないという大衆文化を作り出す反面、元禄時代のような絢爛華美な側面もあったのです。

しかしこれも見方を変えれば、私権と共認の相反する原理を統合し、社会全体としては活性化させる方向に導いた江戸の政治手法と評価する事もできます。

さて、これからは先の記事に分析を委ねますが、先の半答えを確かな答えに結びつける江戸分析、これまでの歴史書にはなかった新たな江戸史観を展開してみたいと思います。
今回のシリーズは以下の10の記事でまとめていきます。途中、横道、変更がある事はお許しください。

1.徳川家康はなぜ江戸に向かったか
2.江戸システムは地方と中央を逆転させた
3.江戸の交易は徹底的な国家管理の中にあった
4.文化は安定、平和の中に育つ
5.江戸の大衆活力の源泉とは
6.鎖国を試みた江戸の先見性
7.江戸の認識競争は縄文の名残
8.国学に見る、縄文への繋がり
9.リサイクル社会は私権封鎖の途上にあり
10.国家統合とは集団統合の延長にあり

 

<転載終わり>

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 弥生時代や奈良時代、平安時代、室町時代などそれぞれ違う特色を持った時代がある中で、中学の頃から縄文時代と江戸時代に特に関心がありました。今と違って子供の頃ですから、テレビをよく見ていました。ドキュメンタリは別として、縄文時代のテレビドラマは昔から放映されたことはなかったので、自然と江戸時代を扱った番組を見ていました。特に印象が深かったのは中村敦夫さん主演の「木枯らし紋次郎」でした。

 地元の群馬を舞台にしていたので親近感が湧いたのかも知れません。尤も紋次郎の古里の「上州新田郡(にったごおり)三日月村」という場所は笹沢左保さんの創作なので、実際には存在しないのですが、現在の太田市藪塚温泉がモデルになったと噂になっていました(本当かどうかは分りません)。この番組は水戸黄門や大岡越前などの勧善懲悪の時代劇ではなく、なるべく世間とは関わりたくないという渡世人の物語でした。wikiにはこうあります。

<wikipediaより>

 

本作は、これまでの股旅物の主流であった「ヒーロー然とした渡世人がバッタバッタと悪人達をなぎ倒し、善良な人々を救う」といったスタイルを排し、他人との関わりを極力避け、己の腕一本で生きようとする紋次郎のニヒルなスタイルと、主演の中村敦夫のクールな佇まいが見事にマッチし、空前の大人気番組となった。

 

また劇中で紋次郎が口にする「あっしには関わりのねぇことでござんす」との決め台詞が流行語となった。しかしテレビ版では「あっしには関わりのねぇこって…」と答えるのが定番であり、無宿の渡世人という設定から語尾に「…ござんす」が付けられ、誤って流布したものである。ちなみに菅原文太主演の東映版では「…ござんす」となっており、結果として、東映版の決め台詞が普及した事になる。

 

なお、このドラマの主題歌『だれかが風の中で』を歌ったのは上條恒彦であり、こちらも大ヒットした。

 

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 「あっしには関わりのねぇこって...」というセリフが学校で流行りました(笑)。

 紋次郎の話しは本題とは関係がないのですが、江戸時代と縄文時代が何となく似ているように感じていたところ、ブログ「縄文と古代文明を探求しよう」の中で「江戸時代は縄文時代の発展形である」とありました。これには驚きました。「やはりそうだったのか!」と膝を打ちました。そんなことどうでもいいと思う人もいると思いますが、縄文と江戸に同じ匂いを感じている者にとっては、言葉にしてもらえたことで、とても共感できました。

 先週も「縄文江戸文化サークル」か「縄文江戸村」でも立ち上げようかなと考えていたところでした。と言っても、当分は時間が取れないので、ムリですが。その内資本主義が金属疲労を起こして、また縄文時代や江戸時代のようなゆっくりとしたリズムに時代が変われば、縄文と江戸時代の文化にゆっくりと触れることができるように思います。先週から副島隆彦氏や朝倉慶氏が5年前から言って来たことが、いよいよ起こり始めたようです。アベノミクスが崩壊の引き金を引くのか、アメリカなのか、欧州なのかブラジルやインドなのかは判りませんが、世界中危ない状況になってきています。中でも中国の状態は、米国サブプライムローン破綻や日本のバブル崩壊に似ていると言われています。方丈記ではありませんが、変わらないものはないということですね。良い悪いではなくて、「変わる」ということです。

 

 

・縄文と古代文明を探求しよう

「激動前夜 中国発のリーマンショックが起こる!」 朝倉慶氏

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<船井幸雄.comより転載>

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  激動前夜

 「中国発のリーマンショックが起こる!」
 今、金融の事情通の間では密かに囁かれているのが、この大いなる懸念なのです。順調に見えていた中国経済ですが、明らかに変調で中国経済にはブラックボックスに隠された膨大な闇が存在していて、今やその矛盾が隠せなくなり、爆発するのが時間の問題になってきているという見方なのです。
 そしてこの中国発のリーマンショックはかつてのリーマンショックを超える衝撃を世界に与えかねないと懸念が広がってきたのです。
 金融のプロでなくとも中国経済はおかしいのではないか、という疑問は各方面から出てきていました。例えば人の住まない膨大な空いたアパート群です。あのようなゴーストタウンが中国の都市周辺に怒涛のように広がっているのに、一向に不動産価格が値崩れしていません。かえって中国全土の不動産価格が上がり続けているというではありませんか。これは何かおかしい、と普通の感覚で捉えるのは当然でしょう。

 また最近になってはっきり指摘されてきたのは、中国の経済統計の杜撰(ずさん)さです。輸出の統計などは輸出側の国と輸入側の国で全く違うのですからお笑いです。かねてから数字をごまかしているのは中国側と指摘されていました。これについては、最近は余りに数字の乖離も酷くなってきたので、ついに中国側は統計数字を変えてきたのですが、1ヵ月でいきなり二桁増の輸出の伸びが1%の伸びにまで改定されたのです。
 この辺のごまかしはかわいいものであったし、中国担当のアナリストは、中国当局の数字の改ざんはいつものこと、と独自の調査で中国経済のレポートをしていたというのですが、今までは大きな問題も起きませんでした。
 ところが今回は様々な矛盾が一気に露呈する可能性が高く、本当に中国発のリーマンショックが起これば、世界経済に激震を与えかねないと恐れられているのです。

いま、中国で何が起こっている?
 その原因は中国の金融のシステムにあるのですが、問題の最たるものはいわゆる中国特有の<影の銀行>という制度です。名前の通り<影の銀行>であり、表に出てきている金融の話ではないのです。正式に公表されている話ではないので余計に闇の中です。公表されている話でさえ、統計を操作して出鱈目を発表してきた中国当局ですから、<影>いわゆる表に出ていないブラックボックスの部分は、余計に何が起こっているのか、掴むのが難しかったのです。
 このような隠し事が表面化するときというのは、隠しおおせなくなって問題が噴出するときなのです。今までは封印に次ぐ封印を続けていますので、その反動で一気に爆発という形しかないわけです。ですから突如の中国版リーマンショック勃発か、と恐れられるわけです。

 中国では2008年、世界的な不況から脱するために無尽蔵の公共投資を行って、全国で不動産開発を行ってきました。このビジネスモデルは一向に変わらず、それを続けるだけだったのです。人が入らなくてもマンションを作り続け、飛行機が飛ばなくても空港を作り、車が走らなくても高速道路を作ってきたのです。国の発展段階を考えれば、インフラ投資は当然のことと言え、今までの30年近い二けた成長の経済発展を考えれば、この手法で成功してきたわけですから、それを単純に続けてきたわけです。中国側から見れば単に成功体験を続けてきたに過ぎないという形です。

 中国は基本的に官僚主導の、上からの経済指導体制ですから、公共投資を主体とする経済成長は、発展段階の中国の持つ良さが全面に出ていたともいえるでしょう。また中国の地方官僚は経済成長がどれくらいなされたのか、ということが出世の大きなバロメーターになっていますので、任期中の多くのプロジェクトを達成できれば自然に出世の道が開けるというわけです。こうして中国全土で際限のない公共投資の波が続いてきたのです。もちろん無尽蔵の資金はありませんから、借入が主体となるわけです。
 地方政府は、融資平台(プラットフォーム)と呼ばれる地方政府が、スポンサーの名前だけは民間会社の隠れ蓑を使って、膨大な資金を調達して公共投資を無限に行ってきたのです。ところが使わない空港や高速道路、マンション群を作っても、採算が取れるはずもありません。
 最初はスポンサーは銀行だったのですが、やがて融資に難をきたすようになり、いわゆる<影の銀行>システムから資金を融通するようになっていきました。金利は高いし、投資した物件の収益は上がらないというわけで、当然資金繰りに行き詰ります。資金を借りていられるうちは、一向に矛盾は露呈しません。借りた資金は返すからと言っていればいいのです。ところが資金が借りられなくなって、金利支払いができなくなると、そうはいきません。そしてプロジェクトよりも借金の金利返済に奔走しなければならなくなってくるのです。
 となるとどういうことが起こってくるかと言いますと、自分のこととして借金に追われていて、その借金が雪だるまになってきたことを考えるとわかりやすいと思います。
 借金に借金を重ねて、その場限りを続けてきたのですが、金利は雪だるまのように膨らみ続け、各方面から取り立ての催促を受ける形です。こうなると今までよりさらに多くの資金が必要になってきます。仕事で収益が出なければ、さらに資金が必要になり、借金の返済の奔走をするために、幾らの高利でも資金を融通しなければならなくなるのです。まさにサラ金に取り立てを迫られる末期状況です。

 信じがたいでしょうが、これが全国的に起こっているのが今の中国なのです。「そんなバカな?」と思うかもしれませんが、実際に中国の金利は急騰しています。銀行間の資金を融通する金利が3月までは2%を割れていたのに先週は13%台にまで高騰しているのです。これは平均の金利の表示ですから、中には20%台で借入している中国の銀行が続出しているのが現状なのです。あなたは20%の金利を支払わなければ資金を調達できない銀行を信用できますか?

 中国では<信託>と言って、10%以上の金利を約束した高利回りの金融商品が山のように販売されています。
 地方政府は誰も入らないマンションや空港や高速道路を作ってきたのですが、一向に収益が上がらず、借りた資金が返せずに資金繰りが火の車となってしまいました。ですから10%以上の高利を約束されて集められた資金から、<影の銀行>のルートで資金を融通することによってギリギリの経営を成り立たせてきたわけです。その資金繰りがさらに行き詰ってきたのが今と思えばいいでしょう。
 中国は明らかに経済の減速がみられるのに、資金需要ばかりが爆発的に伸びているということ自体がおかしいのです。日本をみてください、誰も上手いビジネスがなく、資金の借り手がいないから金利が上がらないわけです。ですから資金需要を起こすように、経済を活性化しろ、ということでアベノミクスが始まってきました。ところが中国は金利が2%から13%まで跳ねるほどの資金需要が起こっているのです。その一方で経済が大減速中ということですから、いったいどうなっているのか、ということなのです。

「危機」は人為的に起こされる!?
 中国の公式統計によると2005年から2008年にかけては信用拡大、いわゆる資金需要とGDPの拡大の比率は1:1だったのです。ところが昨年はこの比率が4:1となったというのです。GDPを1増やすのに今までの4倍の資金が必要になっている。これはおかしくないですか。端的に言えば膨大な金利負担のような経済成長に全く役に立たない資金需要がここにきて爆発的に増えていることが見てとれるのです。

 ですから事情通は、中国経済は末期的な症状になってきていると懸念しているのです。
 投資家ジョージ・ソロスは「中国における影の銀行のシステムの急激な拡張は、米国のサブプライムローン問題と不気味なほど似通っている」と警告しました。
 そしてバンク・オブ・アメリカの中国担当のストラジストは「中国の現在の信用拡大の状況は、米国の2008年3月のベアー・スターンズ救済の段階にまできている。ここで局面を一変させるのは、リーマン・ブラザーズの破綻のような大きな出来事になる可能性が高い」と言うのです。
 実は既に中国当局は極秘でこの<影の銀行>の問題処理の青写真を作り、中国発のリーマンショックに備えて準備を始めている、という驚くべき観測があるのです。
 日本で起こった1997年の金融危機では山一証券や三洋証券、そして長期信用銀行や日本債券信用銀行や北海道拓殖銀行などが相次いで倒れていきました。この間、残った銀行には膨大な公的資金が投入されたのです。
 一見すると、自然に山一証券などが倒産に至ったかのように思えますが、それは違っていて、当時は多くの金融機関が倒産の瀬戸際にあったわけで、当局としては山一をスケープゴード的に倒産させることによって、世論に危機感を植え付け、政府による膨大な税金投入、いわゆる公的資金による銀行救済の道を開いたのです。危機が起きなければ世論は公的資金投入に納得してくれません。ですから人為的にシナリオを書いて、それに従って危機を演出して事を収めたのです。いわゆるショック療法です。
 米国で起こったリーマンショックも同じです。リーマン・ブラザーズをスケープゴードとして倒産させることによってまずは危機的な状況を作り、それによって米国政府による公的資金導入の道を開いたのです。危機がなければ誰が膨大な税金を銀行に投入することに納得するでしょうか。こうして米国政府は80兆円という膨大な資金を投入することによって危機を封印したのです。リーマンが潰れた翌日に世界ナンバー1の保険会社AIGは一夜にして連鎖的に危機に陥り、20兆円という支援を米国政府から緊急に受けるという事態となったのはまだ記憶に新しいところです。

 そして今回の中国側の想定しているシナリオですが、はっきりと詳細をつかむことはできません。実はこれに絡んで事情通に注目されていたのは、先日の米中首脳会談なのです。
 6月初旬に行われた米中首脳会談は何と8時間という長時間の会議となりました。いったい何を話しあったのか? 通常日米でも日中でも、どんな首脳同士でも2時間程度の首脳会談が当たり前の話です。事務方は長時間の話し合いをするのはわかりますが、首脳同士が8時間も話し合うということは極めて異常というしかありません。そして会談内容は全く漏れ伝わってこないのです。

 過去を振り返ると、米中の首脳がこれだけの長時間の会談を持ったのは1972年のニクソンと毛沢東が会談したケース、また1985年のレーガンとゴルバチョフが会談したケースの二つしかありません。
 注目すべきことは、この二つの会談の前後には世界の枠組みを変えるような大事件が起きています。1972年7月、電撃的にニクソンと毛沢東の会談が発表になりました。1ヵ月経って8月あの衝撃的なニクソンショックが起こったのです。これによって金とドルの交換は停止され、それまでのドルと金をリンクした固定相場制は廃止となりました。世界は一気に変動相場制となり、今日に至るのです。
 まさにニクソンと毛沢東の長時間会談を契機にして、世界は劇的に変化しました。
 そしてニクソンショックでは世界の資本市場には激震が走ったのです。
 またレーガンとゴルバチョフの長時間会談も異様でした。この会談の2ヵ月前には<プラザ合意>があったのです。

 米中が何故、これほど長時間の会談を持つかというと、明らかに世界の枠組みを変えるような大きな議題を持ち、米中で調整を行っているとみるのが妥当なのではないでしょうか。もちろんそのような重要な案件は発表前の世の中に漏れるとは思えません。

 特徴的なことは必ず、市場の動きになって深く潜行するように動いてくるのです。
 今回のオバマ大統領と習近平の会談の後に起こってきたことが、まさに中国での金利急騰なのです。また中国の<影の銀行>の実体が大きくリークされてきています。
 これは明らかに中国当局が意識的に仕掛けているものです。中国当局が<影の銀行>による中国国内の矛盾を意識的にあぶり出そうとしています。当然、中国側に何かしらの思惑があって起こってきていると考えるべきでしょう。中国で大量に販売された10%を超える利息を約束した金融商品は元金を毀損していることは疑いないでしょう。
 そして仮に中国国民はその預金を失うようなことがあれば、中国国内は暴動にも近い状況が起こっても不思議ではありません。誰が考えても異常だった今までの中国の発展は必ずやその矛盾が収集のつかなくなるような混乱を生じさせるに違いないのです。
 市場は中国のハードランディングを懸念し始めています。そしてそれに対するウルトラCのような戦略はすでに極秘で米中で示し合わせているのでしょうか? 再び中国発の世界を震撼させるショックが迫っているのでしょうか?
 今回の長時間の米中首脳会談の後には、G8の場で安倍、オバマの日米首脳会談が開かれる予定でした。ところが階段は開かれませんでした。日本側の都合で会談が流れるということはあり得ません。何故オバマ大統領は安倍首相と会わなかったのでしょうか。いったい米中の間で何があったのでしょうか?
 折しも世界の資本市場は荒れに荒れてきました。世界中で株が売られ、本来なら株が売られれば買われるはずの国債をはじめとする債券も売られ(金利上昇)、それなら商品はというと、今度は金相場も大きく売られています。株も債券も金もあらゆる資産ベースが売りの対象になっています。
 投資家は何が起こるかわからない、とりあえず現金でということで世界中で投資資金を引き揚げ、資金の現金化が始まっているのです。
 爆発しそうな中国発のパニック、そして謎の米中の長時間会談、資本市場の異様な動揺、いったいこれからどんな幕が開くのでしょうか? いずれにしても全世界の人達が驚愕するような事象が迫りつつあるようです。

<転載終わり>

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 アベノミクスも危ないですが、アメリカや欧州、インド、ブラジルなど世界中どこから危機が発生してもおかしくない状況になってきています。中でも中国は頭一つ出ているように思います。世界で順番にバブルを作っては壊して来ましたが、今度は中国の番かも知れません。リーマンショックから5年間は、わりと地味な流れでしたが、ここに来て大きな動きが出て来ました。

 たとえ一旦は不自由な生活になったとしても、納得できる社会になってくれればそれが一番です。誰も単に贅沢をしたいわけではなく、そこそこ納得できる政治、経済、社会を望んでいるわけです。今のようなおかしい政治や社会の中に居ると、面白くないですね。生活が多少不便で、仕事や家事が多くても、納得できる政治であれば、やりがいが出て来るというものです。江戸時代のような不便な生活でも、自分が納得できれば面白い生活になると思います。

*今日は神戸で中矢代表の講演会がありますので、これから出発したいと思います。今日の講演会はすぐに満席になってしまったので、急遽50席増やしたそうです。皆さん期待して参加されることだと思います。懇親会もきっと盛り上がりますね。関西の皆さん、後ほどお会いしましょう。

 

 

・船井幸雄.com

神戸で次期文明到来の息吹きを感じる

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<今週のコラムより>

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  神戸で次期文明到来の息吹きを感じる

6月29日(土)は、神戸で講演を行いました。

ご多忙の中、約140名の会員さんがお集まりくださいました。

参加された皆さん、大変お疲れさまでした。

今年に入ってから、福岡、名古屋、仙台とまわりましたが、神戸での開催は初めてのせいか、四ヵ所の中で一番参加人数が多かったです。

いつもの長机と椅子を並べるスクール形式だと定員オーバーで入らなくなり、長机なしで椅子だけを並べるシアター形式に変更しましたので、会場はギチギチでした。

それでも皆さん、3時間にも及ぶ私の話を一生懸命聞かれていました。

 

神戸といえば、『ガイアの法則』で次の地球文明の中心軸が来ると言われているところです。

そのエネルギーのようなものを、参加者の皆さんから感じさせて頂いた次第です。

 

19世紀まではヨーロッパの時代、20世紀からこれまではアメリカの時代でした。

そして21世紀、文明の中心軸は欧米からアジアにシフトしようとしています。

これからは中国の時代となる、と予測する有識者も多くいらっしゃいますが、「ガイアの法則」からすれば、文明の中心となる地域はほぼピンポイントでわかっているのです。

それが、日本の標準時となる子午線、東経135度が通るライン。

正確には、135度線から東へ1.4度以内の範囲になるそうです。

とすると、そのエリアに、神戸はもとより、大阪も、京都も入ってしまうのです。

 

中国に地球文明の中心軸が来ていた時代は、もう「唐」の時代で終わっています。

東経112.5度のラインに中心軸が来た時代が、今から約1600年前に栄えた唐でした。

日本も唐から多くを学びましたし、宗教や文化的な影響を強く受けました。

この112.5度から、東に22.5度移動したところに、今回の新しい文明が華開くことになります。すなわち、135.0度ですね。

このコラムを読まれる方は、「ガイアの法則」などすでにご存じでしょうからこの辺にしておきますが、実際、久しぶりに神戸の地を踏んでみると、そんなエネルギーを、大地からも人からも、感じるような気がします。

 

さて、その中国の経済が、ここへきて大変なことになっているようです。

短期金利が一か月間で2%から13%に跳ね上がり、6月24日の上海株式では5.3%も急落しました。

以前から、中国バブルの崩壊が間もないと言われていましたが、とうとうその波が来たようです。

巷でささやかれていた「7月バブル崩壊説」が、現実味を帯びてきました。

中国国内では毎日、数えきれないほどのデモや暴動が、起きているそうです。

見た目には立派な高層ビルを建てていますが、テナントがほとんど入らず、カラッポ状態だと聞いています。

景気が良さそうに見えるのは、意図的に創り出されたものなのです。

役人たちの汚職がひどく、貧富の格差は開くばかりで、不満は頂点に達しています。

中国国民の不満をまとめるカリスマ的指導者が現れたら、アッという間に革命に発展するでしょう。

そうなると、今の中共の政府首脳や高官たちは、全員処刑されてしまうと思います。

中国はそういう歴史を繰り返していますから。

すでに、?小平の息子と娘らが、資産1000億米ドル(約10兆円)を引き出して姿を消してしまい、国外逃亡をはかったとも報じられています。

習近平は、こういう危機的状況をふまえて、対応を協議するためにオバマと会談したのでしょう。

 

中国政府は、自分たちに国民から刃が向けられるのを恐れるあまり、国外に危機を作り出す可能性があります。

尖閣諸島の問題でさらに挑発してくるかもわかりませんし、下手をすると、台湾を奪いに来るかもわかりません。

そうなれば米軍が出てくるでしょうが、もし中国とアメリカが戦争状態に陥った場合、中国の保有している米国債は、国際緊急事態経済権限法等により無効になるのだそうです。

だからそんな馬鹿な真似は中国もできないでしょうが、両大国が裏で何を画策しているのかわかりません。

 

仮にですが、台湾や尖閣諸島で有事となり、それが長期化した場合は、南シナ海まわりの海洋ルートは断たれてしまうでしょう。

つまり、インド洋から東シナ海をまわってくるタンカーや輸送船は、日本に来れなくなる。

太平洋からまわって来ればいい、という人もいますが、アメリカまでグルになったらどうでしょうか。

日本には一気にエネルギー不足や食糧不足が現実化します。

それこそ、大パニックになりますね。

政府はそういう最悪の有事まで想定して、たとえ海路を断たれてもやっていけるように、食糧とエネルギーの自給体制づくりを急ぐべきなのです。

でも、今の日本は属国状態ですから、とうてい無理ですね。

日月神示には、

 

「海断たれて苦しまんようにしてくれよ、海めぐらしてある神の国、清めに清めておいた神の国に、外国の悪渡りて来て神は残念ぞ。見ておざれ、 神の力現わす時来たぞ」(『地つ巻』第7帖)

 

とあります。

最近はどんどんと日月神示の予言が現実化しているような気がしますが、同様に感じている人も多いようですね。

 

さて、今月の『玉響』では、久しぶりに日月神示に関する対談をお届けします。

ゲストは、『ときあかし版[完訳]日月神示』、そして『奥義編[日月神示]神一厘のすべて』(どちらもヒカルランド刊)の著者、内記正時さん。

二人で日月神示についてストレートに、熱く語り合いました。

内記さんとはこの対談で初めてお会いしたのですが、いかにも自衛隊出身らしく、大変に真摯で、まっすぐなお人柄に感銘を受けました。

こういう方の説かれる日月神示の解釈本であれば、きっと有益であろうと思います。

また、内記さんと私、そして『岡本天明伝』著者の黒川柚月さんとの鼎談本が、ヒカルランドから出ることが決定!

刊行は今のところ未定ですが、こちらも楽しみにお待ちください。

<転載終わり>

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 6月29日(土)は神戸で中矢代表の講演会が開催されました。三宮駅近くの会場に開演45分前に着いたのですが、案の定既に30名くらいの方が並んでいました。どこの会場でも早くから皆さん並んでおられます。今回の神戸講演会は申込からすぐに満席になってしまったため、50席を増設したそうですが、それもまた満席になってしまったそうです。会場は皆さんの熱気が溢れていました。

 2011年9月に日本弥栄の会主催の135度線ツアーに参加しましたが、その時のことがいろいろと思い出されました。もう2年近く経ったのかと思うと、改めて時間のスピードが増しているように思います。あの時一緒に行った50名の顔ぶれは、2年経った今ではかなり変わって来ています。放射線が怖いという人は、この会から去ったに違いありません。

 中矢代表の講演会は福岡、名古屋、仙台に次いで4回目ですが、毎回違う内容になっています。特に今回は、更に突っ込んだ内容でした。イシヤについていろいろと知ると、イシヤについて感じるものも変わるものだと思いました。

 また、確かに福岡や名古屋講演会の時に、中矢代表は5月か6月になるとアベノミクスはボロボロになって来るといわれていましたが、正にその通りになってきています。あれだけ国債を発行していても金利はドンドン上昇して来ています。黒田総裁は「金利はコントロールできない」などと本音を言ってしまいました。株価も一瞬15,000円まで行きましたが、その後は13,000円代と低迷しています。物価は少しづつ上がっているのに、何故か景気が良くなっていると発言する庶民が多いのは不思議です。

 このコラムでも言っておられますが、講演会でも中国のバブル崩壊が近づいている可能性を言われていました。実は中矢代表の予測というのはかなりの割合で現実化するのです。私はそれをよく認識しているので、月間『玉響』やコラムの内容を何度も読み返すのです。特に『玉響』に書かれていることが大事です。今月号の『玉響』でも非常に大事なことを言われていますので、よく読んでみてください。今後の自分の生き方の指針となるはずです。私が何故3年前からひふみ農園をやっているのかも、中矢代表の言葉が基になっています。ポイントは中矢代表の言葉と自分の思いが融合したところに新しいものが生まれるということです。経験している方も多いと思います。そういう意味では、月刊『玉響』は示唆の宝庫です。

 例えば、今回の記事は内記さんとの対談がありますが、極めて重要なことを話されています。中矢代表も内記さんも同じことを言われています。私は半年前に内記さんの一作目の著書を読み、5月に二作目を読みました。かなり大胆にご自身の日月神示の解釈をされていますが、四つ足食ってはならぬということを言われている箇所を読んで、この方は真実を歩まれている方だと直感しました。それからは更に真剣に読むことができました。とても感動する素晴らしい内容です。

 また、この道を歩むにおいて、究極の決意について書かれています。私も内記さんの著書を読んだ時に、同じことを思いました。ああ、この道は究極の決意を迫っているのだなと思いました。そこまで神が迫るなら、この道に残る人は本当に一握りだろうと思いました。『玉響』に書いてありますので、よく考えてみたらいいと思います。

 2年ぶりに神戸に行き、とてもよかったです。神戸は個人的に好きな街で、3年に一度くらいのペースで来ています。特にこの5年間では4回来ていますので、頻繁に来ていることになります。次期文明の中心地には不思議な魅力があるのかも知れません。神戸(兵庫)の人は自然体の人が多いので、話しをしていても、していなくても気がラクなのがいいです。次期文明は自然体で、気がラクな文明なのかも知れませんね(笑)。

 

 

・今週のコラム

江戸時代は縄文の再生〜1.家康が江戸を目指した本当の理由

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<縄文と古代文明を探求しようより転載>

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江戸時代は縄文の再生〜1.家康が江戸を目指した本当の理由 [ 江戸時代]

江戸は縄文の再来では?を検証すべく、新しく江戸シリーズが始まりました!
今日はその第一回「家康が江戸を目指した本当の理由」です。

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画像はこちらよりお借りしました。

確かに。そう言われれば、なぜなんだろう Rolling Eyes?家康自身は三河の出身ですし、戦国時代は西の京都と大阪が中心でした。天下を取るならそこに幕府を置くのでも良かったような・・・。

江戸に幕府を開いた理由としては、一般的には以下のように言われています。

m121 京都の朝廷の影響から出来る限り逃れるため。
m122 幕府が開かれた当時、徳川家に反逆する可能性があった大大名は島津家・毛利家・前田家・伊達家くらいで、それらの大名の侵略を考えた場合、大阪・名古屋よりも江戸が防衛上適していた。
m123 戦国時代の技術革新で土木技術がすすみ、単なる湿地帯だった武蔵野が有力な穀倉地帯になる見通しがついた。
m124 領地が変わると、家臣も引越しで負担がかさみ、現地で徴収される兵士の忠誠度も低い&これまで忠誠を尽くしてくれた支配民と別れなければならない。ほぼ敵なしだったとは言え、既に基盤のできている江戸から他の地域に拠点を移すことは徳川家にとってやはり大きなリスクだった。

また最近では、水運(経済・流通)の要所としての重要性が取り上げられてもいます。

江戸は中世かあるいはそれ以前から水運の重要なポイントとなる土地であって、ずっと昔から栄えていた場所だと言います。それなのに、鎌倉幕府などが江戸を拠点に選ばなかった理由の方が重要であると言います。その理由として、関東は、(本来の)利根川を境に強く対立する歴史が続いていたため、大きな勢力の根拠地には適さなかったのだと言います。しかし、太田道灌の時代の後、後北条氏の時代には関東は1つの勢力に統合され、ここを根拠地にする安定性ができたと言います。後北条氏は小田原を根拠地にしていましたが、その後で関東に入ってくる家康から見れば、江戸を根拠地として選ぶことは必然だと言います。(こちらより引用させていただきました。)

しかし、東北→関東を扱ってきた縄文チームとしては、果してこれだけなのだろうか Rolling Eyes と思ってしまいます。
家康は東日本を組み込むことが天下泰平に繋がることを、直感していたのではないでしょうか?

家康がそう直感したのは、なぜでしょうか?
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m282 円仁→天海→家康と引き継がれた、縄文の心

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円仁       天海       家康
画像はこちらこちらこちらより。

縄文チームは、家康のブレーンであった天海が、東北会津出身であることに着目しました!

江戸時代初期に活躍した天海僧正(慈眼大師)は、徳川家康をして、初対面の時、「天海僧正は、人中の仏なり、恨むらくは相識ることの遅かりつるを−−」と言わしめたほどの傑僧であった。天海僧正は天台宗の僧として将軍家康・秀忠・家光の3代にわたり、ブレーンとして絶対の信頼を受けたばかりではなく、織田信長に焼かれた後の比叡山の復興、川越・喜多院の再興、東照宮の造営、上野・寛永寺の建立などにも深く関わった人物だ。家康の神号「権現」の名付け親ともいわれる。(こちらより引用させたいただきました。)

徳川3代にわたってかなり影響を与えた天海ですが、彼はどういった人物だったのでしょうか?
108歳まで生きたと言われる天海が、家康に長寿の秘訣を問われて答えた言葉に、

気は長く勤めは堅く 色うすく 食細くしてこころ広かれ

というものがあります。

「あせらず気を長く持って、仕事はしっかりこなして、色欲をおさえて、食事は腹八分に、心はゆったり保て」ということです。この教えを守ってか、家康も七十五歳の長寿を保っています。

またエピソードとして、

あるとき、三代将軍・家光の御前で柿をいただいた天海は、食べたあと、その種をフトコロに入れた。家光が「何にするのか」と問うと、「持ち帰って植す」と答えた。家光があきれた様子で「高齢の者には無益のことじゃ」と言うと、「天下国家を治める御方そのような性急なお考えではこまります。いずれこの柿の生長するのをご覧に入れましよう」と答えた。そして数年後、天海がたくさんの柿を献上したところ、家光は「どこの産物か」と聞いた。「これは御前から賜った柿の種が大きくなって実ったものです」と答えると、家光や同席していた者は感嘆しきりだったという。

というものもあります。

これらは一般的には養生訓として知られているものですが、現在見直されている「もったいない」意識に通じる、質素で、真面目、堅実な生き方(贅沢を戒める)を表す教えのように思われます。

では、これほどまでに徳川家に影響力を及ぼした天海の思想はどこから来ているのでしょうか?

天海には明智光秀説を初めとした諸説があるのですが、1536年に東北会津で生まれ(大名の一族だったそうです)、8歳の時父親が暗殺され、11歳で出家、円仁が開いた天台宗(密教)の寺々で(のちには比叡山でも)僧侶として学びます。このころの僧侶は哲学者、総合医のようなもので、天海は薬草にも詳しく(ここは家康と意気投合したところだそうです)、風水などの知識を江戸の街づくりに反映させてもいます。


m282 天海の思想のルーツ円仁。その円仁にみる東北の祖霊信仰

では、天海が学んだ天台宗(密教)とはどのようなものだったのでしょうか?
時代は、東北に天台宗を広めた円仁(奈良時代)にまで遡ります。東北の天台宗は、縄文文化と融合した祖霊信仰に近いものでした。

東北でもっとも風土的発展を遂げた宗教・・・・、それは何といっても円仁の影響を受けた各地の信仰である。恐山がその代表であるが、天台宗といってもそれらは必ずしも統一的なものではなくて、いつに風土的である。円仁に繋がり、台密に繋がり或いは天台宗に繋がっているとしても、おのおの風土的発展を遂げて独自性が強い。それが東北の信仰である。そういう風土的発展を遂げているという前提をよく理解していただくとして、円仁のことについて触れておきたい。

私にいわせれば、円仁が苦労の末、唐からもたらした密教によって、天台宗は真言宗を超えた。怨霊や妖怪とのなじみは天台密教の方がいい。いろんな寺をお参りしての私の実感である。天台密教の方が理屈なしにすーと入っていけるように感じる。懐かしみというか親しみを感じるような気がする。祖霊信仰と結びついて独特の変化をしてきているのではないか。そうだとすれば、東北において、天台密教が祖霊信仰を土壌として人々の心の中に深く浸透していったことは十分理解できるであろう。東北のように縄文文化の色濃いところでは、もともと、天台密教の方が適していたのではないかと思われるのである。円仁の登場というものを私は歴史的必然性だと思わざるをえない。

東北の寺では、円仁の開基と伝えているものは109寺もあって、中興とするものが22寺、円仁に関係する仏像などを有している寺が169寺もある。他の地方を圧倒している。これを見ても円仁の東北との関わり合いの深さを知ることができる。(こちらより引用させていただきました。)

 

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画像はこちらより。

天海の残した教えは、縄文文化(祖霊信仰)と融合した円仁の教えを受け継いでいると思われます。
家康と天海との出会いは、1590年に家康が江戸入りする前年のことと言われていますが、天海が江戸を勧めたことは、その後の江戸の街づくりへの天海の係り度合いから、容易に想像できます。出会ったときに家康に「もっと早くに会いたかった」と言わしめるほど、両者の思想性は近かったのだと思われます。 


m282 関東人は家康をどのように受け入れたのか?
家康が江戸に入ったのは、天下統一の十年前1590年でした。秀吉が天下統一の仕上げとして北条氏の居城小田原城を攻め、これを陥落した後、戦功第一の家康に北条氏の旧領をそっくり与え、その代わりにそれまで家康が領有していた駿河、遠江、三河など五ヵ国を取り上げたのです。ですので、実際は褒美というより、家康の勢力を削ぐために関東に追いやられた感じでした。

しかしその10年で、家康は江戸に基盤を作り上げていきました。

家康は、江戸城の修理補修は最小にとどめ、町割(町の地割)や知行割に精力を注ぎ、早くも8月中には江戸湾に注ぐ平川河口と江戸城大手門のあたりを結ぶ船入堀の開堀に着手しました。製塩地である千葉行徳から塩(生活必需品)を江戸へ送るため、隅田川と中川を横に結ぶ運河である小名木川堀(おなぎかわぼり)を開き、開削した土で埋立地をつくりました。小名木川開削により、のちの利根川の上流部の改修と合わせて、利根川の全流域と近辺の諸港の生産物が江戸と結ばれました。運河開削という公共事業の効果はまことに大きかったと言われています。(こちらより参照させていただきました。)

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画像はこちらより

自分の居城は後回しにして、地元に多くの仕事を作り出す土木工事に真っ先に取り掛かるなど、地元関東人に喜ばれることを行っています。それは八朔の行事にもうかがえます。八朔(8月1日)は、古来から農民の間で新しく実った稲を親戚・知人などに贈って、豊作を祈願する儀礼の日でしたが、家康はあえてその日を選んでセレモニー的に江戸城へ入ります。そして以後8月1日を正月に並ぶ盛大な祝日として祝うなど、大衆受けする方策をとっています。実際に、八朔の日いは吉原の遊女たちが揃って純白の衣装を身につけるなど庶民にまで浸透していき、家康が江戸の大衆に受け入れられたことがそこからも分かります。


m282まとめ
家康は晩年に天海に出遭い、その縄文的思想に触れます。家康は戦乱の世で自身の半生を生きてきたこともあり、戦乱の世のない治世を強く求めていました。16歳の初陣の頃から58年間にわたる戦いの時代が終わったときに、家康は元号を「元和」と改めました。時代が平和になったことを指して「元和偃武(げんなえんぶ)」と言いますが、これは儒教の「偃武修文」(戦いを止め、学問・教育によって平和菜世をつくること)から採ったそうです。

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画像はこちらより

このように戦乱の世を経て蓄積された家康の平和・安泰への希求が、天海の持つ争いとは無縁の縄文的思想に触れることで施策として結実したのが江戸時代だったのでしょう。だからこそ、江戸時代を通じて様々な施策が平和、再生、集団、自然志向といった縄文的価値観に貫かれて生み出されていったのです。

しかし、国家規模で社会変革を引き起こした江戸のシステム、これは家康や天海の個人の才覚だけでは成り立ちません。それを受け入れ下支えした東国人、さらに日本各地の地方では庶民にまだ縄文由来の共同体資質が色濃く残存していた事もまた押さえておきたいと思います。

 

こうして江戸は天海―家康が導く縄文的社会の再生として日本史の中に登場したのです。
次回からはその中身について検証していきたいと思います。お楽しみに m101

<転載終わり>

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 天海大僧正は明智光秀ではなかったかと言われていますが、この記事からするとどうも違うようです。天海大僧正は会津生まれということですから東北の人です。この記事によると天海大僧正の思想は東北の縄文文化の流れを汲んでいるそうです。家康は天海大僧正の縄文の平和な思想に共鳴したのかも知れません。

 そういう意味からすると、この記事がいうように家康と天海大僧正とで縄文時代を目指して江戸を作ったともいえるかもしれません。江戸が縄文に似ていると何となく昔から感じていましたが、ここに理由があったとは、納得しました。

 天海大僧正ゆかりの川越の喜多院には何度も行きました。特に桜はとても見事です。全国に小京都は多いが、小江戸(こえど)は川越だけだと、川越の友人が自慢していました。本川越駅前徒歩30秒くらいに「なかなか」という居酒屋があります。ここはひふみ農園赤城の方と何度か行ったことがありますが、アットホームで居心地のよいお店です。店長もいい人です。

 

 

・縄文と古代文明を探求しよう

英財務省、RBS分割でロスチャイルドをアドバイザーに指名 Yahooニュース

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<Yahooニュースより>

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英財務省、RBS分割でロスチャイルドをアドバイザーに指名

ロイター 7月4日(木)1時15分配信

[ロンドン 3日 ロイター] - 英財務省は3日、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>の分割の可能性を模索するためロスチャイルドをアドバイザーに指名した。

同省によると、ロスチャイルドは、RBSの残りの不良債権の「不良資産買い取り機関(バッドバンク)」への移管について財務関連の助言を行う。

法律関連のアドバイザーにはスローター・アンド・メイを指名したと説明し、資産査定などその他分野のアドバイザーについては、今後数週間以内に指名するとした。

<転載終わり>   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドといえば、イギリス最大の銀行ですが、そこが破綻したというのに大きくは報道されていません。香港上海銀行がバッドバンクへ移管されるとなれば、毎日どの局でも報道するでしょうが、RBSの場合は何故かひっそりしています。    また、ロスチャイルドという言葉は陰謀論系の記事でしか見ないので、Yahooニュースに平気で載っているとちょっと違和感があります。あくまで裏で暗躍する組織と思っていましたが、いよいよ表舞台に出てきたのでしょうか?    いずれにしてもイギリスも厳しいということです。千賀一生氏によれば、今の西洋文明をイギリスの文明と云ってます。アメリカはイギリス文明の中の一つだそうです。そして、次期文明は日本の135度線に来ると言われています。(実際は1995年に日本の時代になっているそうです)           ・Yahooニュース

「私の中国調査旅行」 副島隆彦氏

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<学問道場より転載>

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私の中国調査旅行 投稿者:副島隆彦 投稿日:2013-07-08 03:38:08
副島隆彦です。

私は、6月29日の定例会が終わって、翌日から1週間、中国への調査旅行に行っていました。今日帰りました。
今回は、日本人にとっては、旧満州(きゅうまんしゅう)である、東北三省(トンペイサンジョウ)である、黒竜江省(こくりゅうこうしょう)と、吉林省に行ってきました。

見渡す限りの どこまでも トウモロコシか、稲作(田んぼ)が、整然と、果てしなく続いていました。 哈爾浜(ハルビン)から、700キロ東まで車を飛ばして、 松花江(しょうかこう)沿いに、アムール河(黒竜江)のロシアとの国境近くまで行きました。 南に下れば ウスリー河ですが、 さすがに、中露戦争の 珍宝島(ダマンスキー島)までは行けなかった。 

 それこそ果てしなく穀倉地帯が続いていた。 おそらくアムール河の北辺まで、ずっと畑が続いている。品種改良された 稲(米)が、おそらく、日本のコシヒカリに近いものまでが、ものすごい勢いで生産されている。

土砂降りの雨が降った。ということは、5月に田植えをして9月に収穫するから、これだけの夏の暑さがあれば十分だ。 7、8月は、日本の夏と変わらない暑さだ。 ハエや蚊は、全くいなかった。100年前からの漢民族の入植者である、貧しい農民たちの 村が、10キロ置きぐらいに、数百戸(2千人ぐらい)ずつまとまって点在していた。

農民ひとり 1 ヘクタール(10000平方メートル)ずつ国からもらえる。
貧しい農民たちなのだが、農繁期が終わったのか、のんびりしていた。農業税(のうぎょうぜい)が、2003年に廃止になって( 胡錦濤=こきんとう=が政権を握って実施、断行した偉大な政策だ) 農民は豊かになったそうだ。 漢(かん)の時代からの過酷な農民税が、廃止されたのだ、という。

 若い子供たちは、いなかった。彼らは、おそらく都会の工場や料理屋とかに働きに行くのだろう。旧正月(2月)には帰ってくる。 最低労働の賃金で、月給1500元( 日本円で2万円)にはなる。 だから、コツコツ貯めたら、それなりのお金になる。

 冬は、零下30度( 記録的な寒さは、零下39度だそうだ)になるから、今の日本人は、冬の旧満州には、近づけない。だから、夏の今の時期にようやく私はこの極寒の地に行けた。 それなのに夏はこんなに暑い。 黒土(くろつち)の立派な土壌だ。 これなら東北三省で、中国全土の穀物を十分に供給できるだろう。

中国人は、食事にお金をかける。友人たちと毎夜のように外食して、300元(5千円)ぐらいを、誰かが出す。 日本人は、夕食の定食を、駅前のレストランで、ひとり800円の定食とか、食べる国民になった。私は、新潟空港から、2時間半で、ハルビンに飛んだのだが、新潟に帰り着いて、日本人の貧しさに、暗澹(あんたん)とした。

 中国でも最下層の人や、若者は、一食5元(80円)ぐらいで食べて、それで十分に生きている。中国の消費者物価は下がっている。 贅沢をいえば、すれば、きりがない。 今の日本の貧困層は、コンビニ弁当一日、200円を一個で済ませているという人たちが存在している。私は、今の日本の衰退国家、落ちぶれ続ける様子に、本当に、絶望的になる。

 中国の地方都市は、まだまだ穢(きたな)い。きたない建物が、そこらじゅうに建っている。だから、中国に行きたがらない人が多い。だが、上海では、日本の銀座通りよりも綺麗(きれい)な、そのうえ豪華に輝いている、ショッピング・ストリートが、20ぐらいある。高層ビルの建築のすごさは、今もちっとも衰えていない。

 地方都市でも、郊外の開発区には、数百本の、40階建てぐらいのタワー・レジデンスが、そこらじゅうで建設中だ。 地方では、そういう新築の高層アパートが、床面積100平方メートルで 丁度100万元(1600万円)ぐらいだ。中国の不動産バブルは、終わっている。もう3年前までのことだ。狂乱地価は中国にもう起きないだろう。 中国政府は、地方や農村で、一戸10万元(160万円)で買える、質素だがそれなりにきちんとした住宅を、数億戸、作ろうとしている。すべて 40階建てぐらいの高層アパートだ。

 中国の富裕層と共産党の幹部たちの、裏側での蓄財と腐敗(ふはい)の問題は、私の 次の6冊目の中国研究本で、徹底的に書く。 中国の 政府を、徹底敵に批判し続けている、知識層や 若者たちは、統一用語として、「権貴経済(けんきけいざい)」という言葉を、インターネット上で使う。この「権貴(けんき)」とは、権力者と貴族官僚たちで中国の支配者たちによる経済という意味だ。 

 今は、インターネットでの告発が、ものすごい勢いで起きているので、中国の、公務員(ものすごい数でいる。若者は公務員になりたがる。収入が安定しているから。日本と同じだ。このこと自体が、実は、人間の腐敗だ) たちや、警察や、役人たちの不正や、庶民いじめが、そんなには簡単に出来なくなっている。 記者(きしゃ、ジャーナリスト)が、記事として、新聞やテレビで、取り上げたら、即座に、腐敗して裏金を受け取っている公務員たち数百人が、一瞬で職を失う。どうかすると、投獄される。 中国の、この 官僚政治批判の、民衆の力のすごさと、不満の表明を、 日本の 反中国主義者(中国キライ人間たち)は、自分の目で、その「中国は崩壊する」を確認しに行けばいい。

 中国の成長は、まだまだ続く。それは、アメリカを鼻で嗤(わら)って、見下すほどのものになっている。それでも、中国社会の厳しさと、16億人もいて、彼らが、それぞれが必死に豊かになろうとしている様子に、外側からの目でしかない、私は、じっと考え込む。 すでに 個人資産で、日本円で、100億円ぐらい蓄財している富裕層の中国人が、500万人ぐらいいるだろう。 これが、まさしく 「権貴(けんき)経済」で、権力者化した共産党官僚たちとそれと深く結びついている私企業(民間企業)の一挙に成り上がった経営者たちの姿だ。

 だが、習近平(しゅうきんぺい、しー・ちんぴん)国家主席の号令一下で、公務員たちが、私企業に集(たか)って飲み食いすることは、出来なくなっている。 それでも、長い歴史を持つ(共産主義の、1921年からの90年の歴史など短いものだ)奥深い中国的な 社会の病巣と懊悩(おうのう)も続くのだろう。

日本もひどいものだ。日本の官僚たちは、小沢一郎革命を、自分たち、「法の番人たち」が自ら、法律を刃物に変えて、犯罪者となって、非合法で、勝利して、今も安倍晋三(あべしんぞう)のような、頭の軽い政治家( ボンボンの三代目)たちを、あやつって、自分たちの栄華を極めている。その罪の深さを、彼らは、そのうち思い知るべきだ。 私の 彼らへの憎しみは深い。

 中国は、どの国も持つ、腐敗の形を抱えたまま、今、「和讃(わかい)社会」なるコトバで、貧富の差の少ない平等社会を、目指している。それを、庶民たちが、笑いながら支持している。 貧富の差は、なくならない。どの国でもなくならない。なくそう、と安易に言う者は、知恵の足りない人間だ。貧富の差とは、その、真実は、就職差別の時に、現れるのだ。私たち、ひとりひとりの日本人も、学校を出て、就職しようとした時に、おそろしい就職の機会の無さと、裏口入学ならぬ、裏口入社(コネ入社) を味わった。 公務員試験に、堂々と受かったと言うようなものたちでも、本当は、コネ採用の公務員たちだ。

それは、どこの国にでもある、格差社会(貧富の差がある社会)の真実の姿だ。中国にも、これがあって当たり前だ。

 私は、今の日本で「格差社会を無くそう」というスローガンを、故意に、ばらまいているのは、財務省=国税庁=税務署であると、深く知っている。それは、格差の是正のことを言う振りをしながら、日本の資産家、金持ちたちから資産を税金で取り上げようとしている 悪どい 政治策略だと 分かっている。金持ち層を殺したら、その国に、文化と教養と芸術が育たない。余裕のある人間たちの穏やかな物腰、人間の優雅さ、というものが、死に絶える。だから、私は、「格差社会 は有って当たり前だ」という本も今、書いている。私の、日本の官僚(上級公務員)たちの実質支配のコンスピラシー(権力者共同謀議) への怒りは、深い。 

 中国の、旧満州が、ここまで豊かな穀倉地帯だったとは、行って見るまで分からなかった。 人間は、やはり現地に言って、現場を自分の目で見て、それから何かを言うべきだ。 毛沢東(あの残忍だった。しかし中国人の多くは複雑に彼の存在を国家の建設者として認めている) が、 「調査なければ判断なし。情報なければ判断なし」と言ったことを、日本人の知識層でも、軽く見ている。
中国人の深い知恵を、甘く見ている・

 ロシアとの西の国境の満州里(まんしゅうり、マンジューリ)が今、栄えているそうだ。そこから、ハルビンまで一直線に鉄道をロシアは引いて、それをさらに、ウラジオストクまで通した。 1898年から1902年ぐらいのことだ。
現在、この一週間、ロシアの極東艦隊と中国の海軍が、ウラジオストクあたりで、合同の軍事演習をやっている。この報道は日本ではわずかにしかしないだろう。 

 中国とロシアは、私が思っていたよりも、仲よくしている。ロシア人のビジネスマンたちが、ハルビンにも大連にもたくさん来ている。国境の町で、物々交換のような貿易を盛んにやっている。もう米ドルなしで、ルーブルと人民元での通貨決済が行われ始めたようだ。 
 
 中国の銀行員の女性事務員で、月給7000元(10万円)になっている。この金額は、熟練工の大工場の労働者たちと同じだ。公務員の幹部たちは、12000元(18万円)ぐらいになっている。公務員の方が、かならず民間企業(私企業)の従業員たちよりも月給が高くなるように、中国は、なぜか出来ている。
しかし、私企業では、ボーナス(特別収入)が、個人差もあるようだが、給料の一年分とか平気で出る。 本当だ。 だから、お金に関しては、中国人は、今の私たち日本人のようにしみったれていない。 おそらく、もう逆転したのではないか。 前述した、定食代の、食事代の逆転でも表れている。

今の日本は、中国よりもみじめだ。企業にしがみついて、働かないと、首になったらどうしょう、と若い人は、皆、悩んでいる。中国では、一番下の、お店の従業員たちで、おそらくこき使われている人たちがいるだろうが、しかし、彼らは、そんなお店は、すぐに辞めてしまう。 だから、経営者の方が、気を遣って、労働者を引き留めようとする。 二交代制で働くようだ。朝の8時から働いている者は、昼にそばの自分の部屋に戻って、昼寝をするようだ。それから、また出てくる。夜勤の12時までの従業員も同じく昼寝時間があるようだ。ということは、日本人の、昼寝なしの12時間勤務のような、きつさは中国にはない、ということだ。 

 中国の大都市は、どこでも、今は、レインジ・ローバーのようなSUV(スポーツカーのアウトドア用の車)が大量に走っている。日本円で400万円ぐらいする高級車だ。 交通事故の 接触事故も、すべて自動車保険で解決している。
中国ほど、高級車が走り回っている国はもうない。

この5月に私が行った、オランダやベルギーでも、庶民はほとんどが、日本の軽自動車を少し大きくした程度の1000CCぐらいの小型車だ。そうしないとあの中世以来の石畳(いしだたみ)の道をガタガタしながら走れない。黒塗りのレクサスような大型車は、いかにもお金持ち、経営者たちしか乗っていない。車で階級が分かるのが今の、貧乏垂れた、ヨーロッパだ。日本は、まだまだ大型車が走っている。しかし地方や田舎にゆけば、ほとんどが軽自動車だ。通勤用に使うと燃費の問題がすべてに優先する。

中国人はほとんどがスマホを持っている。私は、弟子たちが、「どうせ無理だから、先生は使わないほうがいいですよ」と言うので、今も携帯電話しか持っていない。実質的にスマートフォンは、すべて中国で作っている。高層ビルも自動車も中国がもう一番だ。 多少、粗悪そうに見えるが、そんなことは、あと10年すれば、もう解決しているだろう。

 私は、満州里(まんしゅうり)の南の、ハルハ 川のあたりで1939年に起きたノモンハン戦争の戦績にも行きたかった。 もう30年昔に、ノモンハンて、どんな遠方の僻地(へきち)だ、と思っていたのが、もう遠くない。新潟から、2時間半で、そこから電車で、5時間も行けば、ノモンハンの地だ。 

それから、長春(ちょうしゅん、旧「満州帝国」という世界の笑いものの旧新京) にも行って、731部隊(石井四郎中将の 細菌・化学兵器開発、実験、の舞台)にも行った。それなりに 証拠が集まっていた。戦争の時代の医師の軍人たちの狂気の状態での、国家作戦と命令であるとはいえ、本当に、人間が、国家と共に狂うと、ここまで残虐なことをするものだと、反省した。 生体実験で3千人ぐらいを殺している。 産経新聞右翼の、ザ・カルトオブ靖国(ヤスクニ)の、維新の会万歳の、「日本は中国で何も悪いことはしてない。すべては共産赤匪(せきひ)のやったことだ」の連中も、こういう戦蹟 めぐりをするべきだ。森村誠一の「悪魔の飽食」が出て騒がれたのが、1981年だから、もう32年になる。

  
 私は、高句麗(高句理)と渤海(ぼっかい)国の歴史、それから、契丹(きったん)・遼(りょう) のことと、金(女真=じょしん=族)のことも、知りたかった。朝鮮半島の歴史と、満州のあたりの歴史が、実感で分からなかった。それが、こんどの旅で分かった。ようやく東アジア史のすべてが、これで、私の頭の中で完成した。

副島隆彦拝 <転載終わり>   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−    副島氏の中国旅行の記事を読み、中国の実体を垣間見ることができました。実際副島氏が見たことは事実だと思いますが、全体を通して、日本は今後衰退して行くしかないが、中国は発展途上なのでこれから本格的に伸びて行くと聞こえます。将来どうなるかを100%予測することはできませんが、副島氏の見方は中国寄りであると思いました。以前から一貫して同様の見方ではありますが。

 副島氏は金持ち層を殺したらその国に文化と教養と芸術が育たないと言われていますが、それは事実だと思います。毛沢東が文化大革命で6,000万人の自国民を粛清しましたが、その多くは資本家と言われていた金持ちです。この金持ち層を殺してしまいましたので、中国の文化や教養のレベルが相当落ちたと言われています。三国志などを読みますと、忠義に厚い中国人がたくさん描かれていますが、今の中国人とは別の人種かと思ってしまいます。これも文化と教養が断絶してしまった証なのかも知れません。

 今後中国は発展はすると思いますが、共産党の一党独裁政治や日本以上の官僚主義と汚職を解決しない限りは限界があると思います。今の体制のままで発展しても、いびつな発展になると感じます。確かに民主主義は欠陥だらけですが、少なくとも日本の野党は言いたいことを言えます。中国では共産党しかないわけですから、反対する党すらありません。私の知り合いの中国人は皆共産党は嫌いだと言ってます。共産党に反対する市民たちは天安門事件のように武力で鎮圧されてしまいました。多くの市民が人民解放軍に殺されましたが、これが日本だったら大変なことになります。

 中国は大きな問題をたくさん抱えていますが、一つ一つ解決していけば、将来自由で豊かな国になると思います。日本も山積する問題を解決すれば、更に自由で豊かな国になると思います。豊かさについても、今の中国ではいい家を持って、大きな車に乗るという昔の日本の豊かさを追い求めているように思います。日本は一億総中流を経て、多くの人が家や車を持ちました。そして今の日本人が求めているのは、いい家や大きな車だけではなく、人と人とのつながりや思いやりを求めているように思えます。昔の日本はお金こそ最高の力だと思っていた人が多かったかも知れませんが、今はお金も大事だけれど家族や友人、近所の人とのつながりが大事だと感じているように思います。衣食足りて礼節を知るといいますが、物質的に豊かになった日本は、新しい価値観に向かっているように思えます。そのヒントが縄文や江戸にあるように思います。

 

 

・学問道場

人工甘味料入り飲料で健康リスク増大も  CNN

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<CNNより>

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人工甘味料入り飲料で健康リスク増大も 米調査

 

<noscript></noscript><noscript></noscript><noscript></noscript> 人工甘味料入り飲料で健康リスク増大も

(CNN) 人工甘味料を使ったダイエット飲料を日常的に消費すれば、普通の清涼飲料水以上に肥満や生活習慣病のリスクが高まる恐れがあるという調査結果が10日の医学誌に発表された。

米パデュー大学の研究チームは、ダイエットソーダの消費と健康状態との関係について調べた過去5年間の論文などを検証した。

その結果、ダイエットソーダに使われている人工甘味料には、体内や脳内の仕組みを混乱させる作用があることが分かった。ダイエットソーダばかり飲んでいる人が本物の糖分を摂取すると、血糖値や血圧を調整するホルモンが分泌されなくなるという。

人工甘味料はさらに、空腹感を感じさせ、甘いものが食べたくなる衝動も起こさせるといい、普通のソーダよりもダイエットソーダを飲んだ方が太りやすい傾向があることも判明した。

たとえ太らなかったとしても、糖尿病や心疾患、脳卒中を発症する危険は大幅に高まると研究チームは指摘。パデュー大学のスーザン・スウィザーズ教授は「ダイエットソーダは普通のソーダよりも健康にいいという考え方は誤っている」「完全にやめろとは言わないが、日常的に飲むべきものではない」と語った。

これに対して飲料メーカーの業界団体は、「各国の学術機関や規制当局による長年の調査によれば、低カロリーの甘味料は安全で、減量や体重管理などの効果もある」と反論している。

<転載終わり>

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 ダイエットソーダを飲むと却って太ることが分ったそうです。そんなバカな、と思うでしょうがダイエットソーダに使われている人工甘味料が体内や脳内のシステムを混乱させてしまうのだそうです。ウイルスに感染したパソコンみたいになってしまうようです。更に空腹感を感じさせ、甘いものが食べたくなるのだそうです。結果太るわけです。「ダイエットコ○ラ」などが販売されていますが、痩せるどころか却って太ってしまうわけですね。世の中は本当に逆さまです。

 骨を強くするということで、小学校から給食で牛乳を無理やりのまされて来ましたが、牛乳を飲むと却って骨がもろくなることと同じです。最近は牛乳を飲むと骨がもろくなることはかなり知れて来ましたがダイエットソーダが却って太ることは知りませんでした。尤も「ダイエットコ○ラ」などはいかにも身体に悪そうなので、飲んでる人も周りにはいませんが。

 薬は身体に毒ですし、抗ガン剤を打つとガンが発生しますし、焼肉を食べるとスタミナが無くなります。いくら商売とはいえ、真逆のことを平気で宣伝しているのは犯罪ともいえると思います。何も疑わず信じることも美徳なのでしょうが、世の中は逆さまのことを言っているケースが多いですので、ある程度は防衛しないと気が付いた時には手遅れです。共産党の戦術は「嘘も100回言えば本当になる」ですが、それと同じです。

 最近は少しづつ明らかになって来てはいますが、製薬と食肉、食品、医療などはイシヤが支配する巨大利権が絡んでいる産業ですので、そうカンタンには情報公開されないのが現実です。スノーデンさんのように内部告発でもあれば一気に明るみに出ることになりますが。全てが明かされる日もそう遠くはないようにも思えますし、遠いようにも思います。

 

 

・CNN

「みたままつり」 靖国神社

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新着情報

トップページ > 新着情報一覧 > 第67回みたままつりのご案内(7/13〜16)

ここから本文です 2013/07/01第67回みたままつりのご案内(7/13〜16)

みたままつりは7月13日から16日まで開催

≪ 主な催し ≫
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7月13日(土) 
          午後6時     みたままつり前夜祭(本殿)

          午後6時30分 盆踊り《千代田区民踊連盟》(大村銅像) 〜8時30分
          午後6時40分 千修吹奏楽団吹奏楽パレード(参道) 〜7時
          午後6時40分 神輿振り《芝濱睦会》(参道) 〜8時
          午後7時30分 阿波踊り《北の御門連》(参道) 〜8時20分
          午後8時     奉納和太鼓《崇教真光》(拝殿前) 〜8時30分
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7月14日(日) 
          午前11時30分 江戸芸かっぽれ《櫻川ぴん助社中》(参道)

          午後6時     みたままつり第一夜祭(本殿)

          午後6時30分 盆踊り《千代田区民踊連盟》(大村銅像) 〜8時30分
          午後7時     日本歌手協会有志奉納特別公演(能楽堂) 〜8時    
          午後7時     青森ねぶた《東京ねぶた連合会》(参道) 〜8時
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7月15日(月・祝) 
          午後3時30分 江戸芸かっぽれ《櫻川ぴん助社中》(参道)
          午後5時     神輿振り《こどもみこし・子供山車》(参道) 〜5時30分
          
          午後6時     みたままつり第二夜祭(本殿)

          午後6時30分 盆踊り《千代田区民踊連盟》(大村銅像) 〜8時30分まで
          午後6時30分 神輿振り《麹町靖国講・大妻女子大学》(参道) 〜8時
          午後7時     つのだ☆ひろ 奉納特別野外コンサート(能楽堂) 〜8時
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7月16日(火)
          
          午後6時     みたままつり第三夜祭(本殿)

          午後6時30分 盆踊り《千代田区民踊連盟》(大村銅像) 〜8時30分まで

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●「御本殿」への昇殿参拝(正式参拝)●


どなたでも御本殿への参拝ができます。
みたまへ感謝の祈りを捧げる正式参拝のお申込みは「参集殿受付」にて承ります。

・【初穂料】2000円より

・御本殿では、神職がみたままつり参拝の「祝詞(のりと)」を奏上します。
・受付は午前9時から午後8時まで

◆毎日午後6時から齋行される祭典への参列も可能です。
  ご希望の方は、午後5時30分までに受付をお済ませ下さい。

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※日程・時間等は、諸事情により変更することがあります


奉納芸能予定表

 

公式パンフレット

 

 

御本殿への正式参拝をどうぞ
御本殿への正式参拝をどうぞ

光の中を進む神輿振り
光の中を進む神輿振り

勇壮な青森ねぶた奉納
勇壮な青森ねぶた奉納

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<転載終わり>

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 7月13日から16日までは靖国神社で「みたままつり」が開催されています。初日の13日(土)に行きました。8月15日の終戦記念日のようにご高齢の方々が多いと思っていましたが、なんと20代の男女が一番多かったのには驚きました。靖国神社への参拝の想いもあるのでしょうが、夜に行なわれる阿波踊りや和太鼓にも関心が高いのかも知れません。いずれにしても若い人たちが靖国神社に参拝することはいいことだと思いました。今日はお神輿や盆踊りなどが行なわれる予定です。19時からは歌手のつのだひろさんが歌を奉納されるそうです。

 

 

・靖国神社

 

 

世界に最も良い影響を与えている国 −日本

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世界に最も良い影響を与えている国−日本  

<国際派日本人養成講座より転載>

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■1.世界に最も良い影響を与えている国−日本

 2006(平成18)年に英国のBBC放送が、世界33カ国、約4万人を対象に世論調査を行った結果、「世界に良い影響を与えている国」としてトップに挙げられたのが日本だった。

 全体では肯定が55%、否定は18%だった。この年は平成13(2001)年以来、靖国参拝を続けてきた小泉純一郎元総理が退任した年であり、靖国参拝で「日本は国際的に孤立する」と一部のマスコミは喧伝してきたが、それは事実でない事が判明した。

 確かに中国と韓国では否定が肯定を上回ったが、ともに大東亜戦争に巻き込まれたインドネシア、フィリピンの肯定が85%、79%という数字を見れば、中韓2カ国の方が世界の異常値であることが分かる。

 この調査は、その後、毎年実施され、日本はその後3年連続で「良い影響を与えている国」第1位を維持し、2009(平成21)年こそ4位に落ちたが、翌年は2位に返り咲くなど、世界のトップレベルを維持している。

 この調査で興味深いのは、日本人自身の自国に対する評価が極めて低いことだ。2010(平成22)年の調査結果では、日本人の日本に対する肯定的評価は43%だが、上述のインドネシア、フィリピンの70%以上、米国65%、ロシア58%、タイ66%、英国57%などと比べると段違いに低い。韓国でさえ、この年は64%も肯定的評価をしている。

 世界各国での日本に対する高い評価と、自国への際だった自虐的評価のギャップこそ、わが国の教育や報道の大きな偏向ぶりを表している。


■2.大繁盛のミラノの寿司屋さん

 海外でのこうした高い評価は一体どのように形成されているのだろう。外国の一般大衆が日本に対するイメージを持つ機会は、マスコミ報道、日本旅行、在留邦人との交流などいろいろありうるが、海外に展開されている日本料理もその一つだろう。

 実は、本稿はイタリアのミラノからトリノ、さらにアルプスを越えてフランスのリヨンからパリへという旅行中に執筆している。各地でイタリア料理、フランス料理はもちろんだが、数日に一回は現地での日本料理を試食してみた。そして行く先々で、日本料理が高級料理として受け入れられている様を見聞した。

 たとえばミラノの中心部にある寿司屋さん。店は10畳ほどで、テーブル席が10名、カウンター席が5名ほどで一杯になってしまう。板前は日本人で、鉢巻きをした禿げちゃびんのおじさんが「らっしゃい」という口調そのままで「チャオ、チャオ」とイタリア語で挨拶している。

 ちょうど、お昼時で、店内はイタリア人の客で一杯だった。日本のビジネス街の定食屋のように、4人掛けのテーブルに2組相席で座らされたりしている。

 さらに順番待ちの客が二、三十人、店の入り口から、ドアの外まであふれて立って待っている。私の前に待っていた女性は、当方が日本人だと知って、英語で話しかけてきた。今はスイスに留学中だが、実家がこの近くで、帰ってくるたびにここで食事をするという。

 やがて順番が来て、カウンター席に座れたので、板前のおじさんと話し始めた。もうこの地で開店して、30年以上になるらしい。そのおじさんが手際よく作る、活きのいいネタ山盛りのちらし寿司を、イタリア人の客たちは箸を器用に使って、いかにもうまそうに頬張っていた。


■3.日本食レストランの「看板に偽りあり」

 北イタリア経済の中心ミラノが大阪だとすれば、その西、列車で1時間半ほどの所にあるトリノは、京都を連想させる小さな美しい都市だ。

 ここでも日本食は大人気で、20〜30軒ほどもある。ただし、日本人が料理しているレストランは1軒のみで、あとは中国人、韓国人、タイ人、フィリピン人、ベトナム人などが経営しており、「日本料理」と銘打ちながらも「看板に偽りあり」のレストランだ。

 なぜ彼らはそんな事をするのか、とトリノに住む日本人に聞いてみると、たとえば「中華料理」レストランでは、値段が安くないと客が入らないが、「日本料理」と銘打っただけで、値段が高くとも客が来るという。

 一流のイタリアン・レストランでは50〜100ユーロ(5千円〜1万円)はするが、中華料理だと30ユーロも出せば、食べきれないくらいの料理が出てくる。それが中華もやりながら、見よう見まねの和食も出して「日本料理」と看板を掛けると、イタリアンと同じくらいの値段設定で客が入る。

 イタリア人は西洋料理の本家本元はイタリア料理だと思っているので、街中にイタリアン・レストランはたくさんあるが、フレンチはほとんど見当たらない。あるイタリア人曰く、「フランス料理とはイタリアの片田舎の料理がフランスに伝わって崩れたもの」だそうだ。そんな中で、唯一外国料理として高いステイタスを持っているのが日本料理だと言う。

 しかし、中国人の経営する「日本食レストラン」で、試しに天丼を頼んでみたら、天ぷらを冷たい酢飯の上に載せた丼が出てきて、がっくりきた。

 こうした問題が世界中で起きているのであろう。農林水産省が、一時「海外日本食レストラン認証制度」を発足させようとしたが、アメリカの中国系、韓国系経営者の猛反発で断念した経緯もある。良かれ悪しかれ、「ジュード−」と同様、日本料理は日本人だけのものではなくなっているのである。


■4.世界一の美食都市・東京

 フランスに入って、美食都市として有名なリヨンでは、日本人の経営する日本食レストランで、エビの天丼に再挑戦した。さすがにネタもタレも衣も見事で、これならシーフードの好きなフランス人にも十分アピールするだろうと思われた。

 パリでは日本人の経営するラーメン屋に入ってみた。日本人はラーメンを中華料理だと思っているが、札幌ラーメン、博多とんこつ等々、現代日本の各地で食べられるラーメンは、実は中国各地の中華料理ではまったく味わえないもので、今や純然たる日本料理と言って良い。

 そのラーメン屋さんも、30人ほど入る店内がほぼ満員で、しかも8割方はフランス人の客だった。私の隣に座ったフランス人カップルと中高生くらいの二人の娘は常連のようで、4人で餃子二皿をとり、その後、父親はカツ丼とサッポロビール、母親は焼きそば、二人の娘はチャーハンに舌鼓を打っていた。

 そんなパリジャンたちに、改めて日本食のレベルの高さを知らしめて驚かせる事件があった。世界各都市のレストランの格付けを行っているミシュランが、初めて東京版『ミシュランガイド東京 2008』を出した時に、星付きの店の数が東京では150軒もあり、同年版のパリの74軒の2倍以上に上ったからだ。

 ミシュランガイドは毎年改訂されるが、東京とパリの差は年々広がり、10年版では、最高レベルの3つ星が東京11軒対パリ10軒、2つ星では42軒対14軒、一つ星では144軒対53軒。合計で197軒対77軒と、2.5倍以上にまでなっている。

 ミシュランガイドは専門家の匿名評価による公平性や妥当性によって、世界中の美食家たちにとって、最も信頼される指標となっている。毎年100万部も販売され、フランスでは星一つあがる毎に売上が30パーセントづつ上がるとも言われている。

 世界で最も権威あるレストランの格付け機関が、東京をパリ以上の美食都市として評価したわけで、こと料理に関しては誇り高いフランス人が、強い衝撃を受けたのも当然だろう。


■5.東京が高い評価を受けた理由

『ミシュランガイド』の社長ジャン・リュック・ナレ氏は、韓国の『中央日報』のインタビューで、東京が高い評価を受けた理由を次のように述べた。[1,p34]

__________
 パリを美食家の都市というが、東京は驚くほど素晴らしい飲食店が多かった。多くの人々が料理を楽しんでいるからだ。日本料理はクオリティーも素晴らしい。シェフのレベルもどの都市よりも高く、何よりシェフ固有の技術がよく伝授されていた。数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統は追跡が難しい(JOG注:追いつくことが難しい、の意か)。

特に私が高く評価したのは専門性だ。パリの日本飲食店に行けば、寿司、刺身、焼き鳥などメニューがたくさんある。このため日本でもそうだと思っていたが、私が行った飲食店はほとんど寿司店、刺し身店、焼き鳥店、うどん店など専門店に細分化されていた。

非常に印象的だった。こうした特性から日本の飲食店の相当数は誰も追いつけない専門性を確保していた。当然、いい評価につながる。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ちなみに、このインタビューでナレ氏は、韓国のシェフについて「まだ国際的なレベルには達していないようだ」と述べ、『ミシェランガイド・ソウル版』の計画は今のところない、と語っている。

 余談だが、昨年11月、韓国の李明博大統領夫妻が国賓としてホワイトハウスの晩餐会に招かれた際に、出された料理が日本料理だったので、韓国のマスコミが「失礼だ」「深刻なミス」などと批判した事件があった。

 最高級牛肉を「ワギュウ(和牛)」、付け合わせは「カボチャ」、サラダは「ダイコン」などと、メニューにも日本語がそのまま使われいた。韓国では「韓国料理の世界化」を目指して、官民挙げてのキャンペーンが展開されている矢先のことで、自尊心を傷つけられようだが、韓国人自身が海外で「看板に偽りあり」の日本食レストランで金儲けに励んでいるようでは、「笛吹けど踊らず」という所だろう。


■6.「専門性」と「数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統」

 ナレ氏の「専門性」、および「数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統」という言葉に注目したい。ナレ氏が驚いたように、フレンチやイタリアンでは、得意な料理、名物料理はあっても、たとえばシーフード・スパゲッティだけで一流店になるということはありえない。

 それに比べれば、日本料理は寿司から鍋物、揚げ物、焼き物など、いろいろなジャンルがあり、鍋物一つとっても、さらに寄せ鍋、ちゃんこ鍋、うどんすき、すっぽん鍋等々に分化して、それぞれ一流の専門店があったりする。

 たとえば、京都の「大市」という店は、元禄年間から三百年以上にわたってすっぽん料理を作り続けてきた。鍋も何百年も使い込んでいるので、湯を沸かすだけでスッポンスープができるほどだと言う。これがナレ氏の言う「専門性」と「数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統」である。

「大市」は極端な例にしても、親子数代にわたって寿司屋やうどん屋を続けてきた、という例はいくらでも見つかる。一つの専門にこだわり、数世代をかけて積み上げてきた技術と伝統こそが、日本料理を世界最高レベルに押し上げてきた秘密だと言える。


(文責:伊勢雅臣)

<転載終わり>

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 以前トルコのイスタンブールに仕事で行った時に、時間があったのでグランドバザールに寄ったり、ブルーモスクなどにも行きました。トルコ人から見れば、中国人も韓国人、日本人も同じに見えるようですが、私たちが日本人だと分かると、急に友好的に話しをしてくれました。多くのトルコの人が同じような反応をしたので、日本人は気に入られているのだろうなと思いました。昼食で入ったレストランには、「東郷ビール」が置いてあり、びっくりしました。漢字で東郷とありました。

 中国や韓国には反日的な人もいますが、マレーシアやインドネシアなどはとても親日です。そして忘れてはならないのが台湾です。とても日本びいきですね。以前読んだ高坂和導さんの竹内文書に大和(=ダイワ・日本のこと)が変形して、台湾になったとありました。「ダイワ(大和)」→「タイワ」→「タイワン(=台湾)」 思わず笑ってしまいましたが、そうだった可能性もあります。それが原因かどうかは分かりませんが、台湾の人は親日が多いです。

 日本人は謙虚なのか、イシヤの自虐史観の洗脳が効いたせいか、どうしても自国に対して否定的な傾向があるようです。でも世界では日本はとても人気があります。アニメや歌、映画、ゲームだけでなく、日本料理も世界一という評価もあるようです。ミシュランの評価はどうせイシヤの評価だからと、気にしていませんでしたが、フランスを圧倒しているとは知りませんでした。イシヤもびっくりです。

 無農薬・無化学肥料農法も日本が群を抜いています。外国では虫を殺すので、自然栽培は上手くいきません。虫や雑草と野菜が共生するという観点がないと、自然栽培は無理だと思います。キリスト教の万物という見方がそもそも傲慢です。山にも川にも海にも神がおられるという日本の考え方は、自然に対して優しさを生みます。

*7月21日はひふみ農園赤城の収穫祭です。赤城ではジャガイモがたくさんできたので、みなさんに収穫してもらいます。また、恒例のひふみうどんも召し上がってください。採りたての大根をおろして、冷やしたうどんに乗せ、大根葉や長ねぎをトッピングして、更にゆずを絞っていただきます。草取りや種蒔きなどもやっていただこうと思っています。その後は近くの富士見温泉で天然温泉に入り、皆でビールで乾杯しましょう!

 8月3日は神社巡りチーム関東の皆さんで鹿島神宮に参拝します。東京駅から高速バスで行きますので、便利です。懇親会もありますので、どうぞ参加ください。

 私たち数名は8月3日は中矢代表の札幌講演会に参加しますので、残念ながら鹿島には行けません。2日に皆で札幌に行き、その日は美味しいものを食べながら、サッポロビールを飲む予定です。10月の神社巡りには是非参加したいと思います。

 

 

・国際派日本人養成講座

塩は天然の抗うつ剤?

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塩は天然の抗うつ剤?  

< 塩は天然の抗うつ剤より>

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  塩は天然の抗うつ剤?  
 

 気分が落ち込んだときは塩分たっぷりの食事が効果的って本当ですか? その答えは、「おそらくね」とアメリカのアイオワ大学で生理学を研究するアラン・ジョンソン氏は言う。

塩は天然の抗うつ剤?

 

<転載終わり>

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 数年前に父は脳梗塞のため救急で入院しました。発見が早かったため、後遺症はありますが、何とか一人で身の回りの世話はできるまで回復しました。入院当時は、食事制限がありました。病人食はみなそうですが、塩気がほとんどなく、味噌汁もおかずも塩抜きでした。合計で3ヶ月くらい入院したのですが、担当医からは自宅に戻っても、塩分の少ない食事療法を指導されました。母は生真面目に、医者の言う通り塩抜き料理を作りました。

私も脳梗塞について調べましたが、そもそも動脈硬化が原因とのことでした。そして、塩分が一番良くないとあります。

あるサイトでは、
『脳梗塞の食事で気をつけたい物の代表格は、塩分ですね。そして動物性の油や刺激の強い物、タバコを吸う方は禁煙をしましょう。
これもよく言われる言葉ですが、低脂肪、低食塩、高タンパクの食事を出来るだけするのが望ましいといわれています。』

 このように塩分が一番悪いとされ、医者からも減塩を指導されました。ですので、日々の食事は病院と同じように塩抜きになりました。3ヶ月くらいすると、血圧はかなり安定してきたのですが、どうも父が元気がないように思えました。口数も少なくなり、寝てばかりでした。

 そのうちかなり良くなってきたので、医者の言うこともきかず、元の食事に戻ってしまいました。刺身や焼き魚に醤油をかけ過ぎると、母は心配していましたが、その心配をよそに父は以前のように気持ちに張りが出てきて、元気になってきました。

 今思えば、この記事のように、塩抜きの結果、気持ちが沈んでいたのかも知れません。うつとまでは行かないですが、落ち込んだ状態だったと言えます。中矢代表が著書で、日本は塩抜きにされていると警鐘を鳴らしておられますが、まさにその通りだと実感しました。塩=悪 みたいに思っている人は非常に多いです。過ぎたるは及ばざるが如しで、塩が少な過ぎても、多過ぎてもよくないですので、中庸が一番ということですね。

 特に今の時期に農作業をすると大量の汗をかきます。当然のどが渇くので水分を摂るのですが、汗と一緒に出てしまった塩分を補給しないと、作業中に足がつったりします。今年は一度足がつりました。ですので、塩分を多く摂るようにしてからは一度もありません。今は夕食の時に畑で採れたキュウリに味噌をつけて、ビールのつまみにしています。本当に美味しいですね。今年はわりと雨が降ってくれるので、キュウリがとても元気です。それとキュウリとキャベツの浅漬けもいいですね。πの塩を入れているので、更に風味がよくなっています。

*7月7日に第一回目の山形日月神示輪読会が開催されました。10時から日月神示を皆さんで輪読した後、月山神社に参拝されたそうです。そこで皆で「ひふみ祝詞」を奏上されたとのことです。月山神社で「ひふみ祝詞」が奏上されることもあまりないことだと思います。あいにく私は参加できませんでしたが、皆さんは大変満足されたとのご連絡をいただきました。次回は8月4日(日)10時より湯殿山で開催されます。参加したい方は私までご連絡ください。月刊『玉響』の農園便りの最後に私のメールアドレスを書いておきましたのでご覧ください。この日も別件で参加できませんが、毎月第一日曜日 10時からと決まっていますので、山形の方はどうぞご参加ください。

 3年前は関東の神社巡りサークルしかありませんでしたが、最近は関西や中部にも神社巡りサークルが発足しましたし、千葉のようにひふみ農園サークルもあれば、東京三多摩の日月神示輪読会もあります。東京三多摩の輪読会のオフ会として8月11日(日)の晩に、飲み会が開催されます。私も参加させていただくことになりました。楽しみです。

 8月もイベントが多いです。

8月3日(土) 神社巡りチーム関東 鹿島神宮

8月3日(土) 中矢代表 札幌講演会(関東からもかなりの方が参加します)

8月4日(日) 山形日月神示輪読会

8月11日(日) 東京日月神示輪読会 飲み会

8月25日(日) π研究会(渋谷)

 

 

・塩は天然の抗うつ剤

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