<live door News より>
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2016年4月22日 19時35分
暮らしニスタ
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食の安全性への意識の高まりから、「野菜や果物に使われている農薬が気になる」という方が増えています。
でも、よく見かける「有機」「無農薬」「特別栽培」といった表示の違いをきちんと説明できますか? 違いがわからないと、選び方もわからないですよね。
ということで今回は、これらの表示の違いと、安全な野菜を選ぶうえで必要な考え方をお伝えしたいと思います。
人間だけでなく、自然界の生態系にも影響を及ぼす農薬
農薬は、自殺や殺人の道具として使われることもあるぐらい、人体にとって有害なものです。
もちろん、市場で出回っている農産物には、残ってもよい農薬の量の基準があるため、ただちに健康に影響があるということはありません。
ただ、ハッキリと言えるのは、決して体によいものではないため「摂らないで済むなら摂らないにこしたことはない」ということです。
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また、農薬は私たち人間への影響だけでなく、自然界へ与える影響も危惧されており、田んぼをアメンボやカエルが泳ぎ、夕焼けにトンボが飛び交うといった日本の田園風景が次々に失われていると言います。
子どもや孫の世代に美しい環境を残すためにも、自然界との共生は考えるべきことですよね。
実は…日本は世界第3位の農薬使用大国
「国産のものは安心」という印象を持っていませんか? でも残念ながら、農産物に関してはそうとは言えない現実があります。
面積当たりの農薬使用量で見ると、日本は中国、韓国に次いで世界第3位の農薬使用大国なのです(2004年まではトップでした)。
そんなこともあり、2020年の東京オリンピックでは、選手村の食堂で使える農産物の基準に国産品が適合できるのかと、今対応に追われているようです。
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有機栽培を行っている農地面積の割合でも、イタリアの8.6%、フランスの3.6%、韓国の1.0%に比べて、日本はわずか0.2%に留まります。
諸外国と比べても、日本の農業は決して人間と環境に優しいとは言えない状況です。
有機、無農薬、特別栽培の違いは?
さて次は、いろいろな農法の違いを見ていきましょう。
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まず「有機栽培」は、農薬や化学肥料を2年以上使っていない農場で栽培された農産物のことを言います。
JASマークがついたものは農林水産省の認証を受けているものですが、この認証には手間とお金がかかるため、すべての農家が簡単に取れるものではありません。
ちなみに、有機栽培は認められている農薬は使ってもよいので、必ずしも無農薬というわけではありません。
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一方「無農薬栽培」は、文字通り農薬を使わない農法のこと。けれど、有機栽培と異なるのは、栽培期間中に農薬を使用していないということなので、例えば前年に農薬を使用している可能性もあるのです。
また、有機栽培のように国の認証は存在していません。
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そして「特別栽培」は、減農薬と呼ばれていたもので、その都道府県で定められている農薬や化学肥料の使用回数の半分以下で栽培するというものです。
しかし、地域によって農薬の回数の基準が異なるため、地域差が出てしまうという曖昧な部分があります。
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また、「奇跡のりんご」で有名になった木村さんが行っている、農薬も肥料も一切使用しない「自然栽培」という究極の農法もあります。
結局どうやって野菜を選べばいいの?
このように、それぞれある程度の基準はあるものの、それも万全とは言えません。しかし、有機のJAS認定を取得していなくても、こだわった農業をしている人もたくさんいます。
また、有機農法では肥料を与え過ぎると硝酸態窒素という物質が増え、これが体内でたんぱく質と結びつくと発がん性物質に変わるということも言われています。
つまり、認証を取っているからよいというわけではないのです。
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表示はある程度の指標にしかなりません。もちろん、何の表示もない野菜よりかは、何かしら表示がされたものの方が体や環境に優しい農産物である可能性は高いですが、パッケージの表示だけですべてを判断することはできません。
一番良いのは、作っている人を知ること
そこで一番理想となるのが、直接どんな人がどんな考えで作っているのかを知ることです。具体的には、「ああ、この人が作っているのなら安心だ」と思えるような生産者とつながることです。
では、どうすればいいのかというと、全国各地で開かれているファーマーズマーケットなどに足を運び、生産者と会話をして情報を集めながら買い物をする方法があります。
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それが難しいという場合は、宅配サービスを利用するというのも手ですよ。宅配サービスを運営する会社が自分に代わって生産者を厳選し、誠意を持ってものづくりをしている人の農産物を扱っているので、安心して利用することができます。
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いかがでしたか? 同じ野菜でも農法や作る人によって栄養価も変わってきますし、食べると生命力の高さを感じる野菜に出会うこともできます。
こだわりを持って栽培された野菜は、何より美味しく、野菜本来の味を知ることができ感動しますよ。
自分の体のためにも、地球環境のためにも、なるべく不自然なものを使っていない農産物を選ぶようにしたいですね。
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<プロフィール>
圓尾和紀
管理栄養士。ファスティングマイスター。総合病院勤務を経て、「予防医療に貢献したい」という思いから独立。「日本人には和食が一番身体に合っている」との考えから、和食の良さを伝える活動をしている。また、現代は”不自然な食べもの”にあふれており、定期的に身体をリセットする目的から、ファスティングを取り入れた生活の提案を行う。テレビや雑誌等のメディアにも出演。
<転載終わり>
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有機野菜を無農薬野菜だと思っている人は非常に多いと思います。JAS規格の有機野菜は、定められた30種類の農薬であれば、いくら大量に使用してもいいことになっています。ですので、有機野菜といっても、ほとんどが農薬を使って栽培された野菜ということになります。
また、特別栽培というのも、無農薬栽培だと思っている方もいるようですが、単に農薬の使用料が少ないというだけで、無農薬野菜ではありません。
国が無農薬野菜という規格を作れば、誰も間違うことはないのですが、国はその規格を作ることはしません。無農薬野菜は全体の0.2%しかありませんから、99.8%の野菜が対象外となってしまうからだと思います。
らでっしゅぼーやや大地を守る会、オイシックスなどの大手宅配野菜も、減農薬野菜です。つまり農薬を使っているということです。
また、この記事でも指摘していますが、牛ふんや鶏ふん、化学肥料を使用すると、大量の硝酸態窒素が野菜に発生します。硝酸態窒素は体内でニトロソアミンという強力な発ガン性物質に変化しますので、摂らないことが賢明です。つまり無農薬野菜であっても、牛ふんなどの肥料を使うと、硝酸態窒素が発生するということです。
ですので、安全な野菜は無農薬・無肥料で栽培された野菜ということになります。木村式自然栽培は最も安全な野菜の一つであるといえます。ひふみ農園では、無農薬・無肥料栽培も一部行なっていますが、π資材を使った無農薬栽培をしています。π化した腐葉土や魚粉などを使って栽培しているので、硝酸態窒素は安全圏内に収まっています。昨年つくば分析センターで分析してもらったところ、硝酸態窒素の量は市販の野菜の1/3~1/8の量でした。もちろん200種類の農薬は不検出でした。
最近はこの記事のように真実を述べているものも出て来るようになって来ましたね。多くの人は農薬や硝酸態窒素には、さほど関心がないようですが、長年摂り続けていれば、身体に影響が出てきます。ガンや脳卒中、心臓病、糖尿病、認知症など様々な病気の原因は、はっきりとは解明されていませんが、農薬や食品添加物などの化学物質や、肉食、水道水や野菜に含まれる硝酸態窒素などの影響が大きいといわれています。
何を食べようが、個人の勝手ですが、ガンや糖尿病、認知症などの病気になってから後悔しても、遅い場合もあります。もちろん食や生活の改善で治ることもあります。最近は自己投資が大切だと言われますが、多少高くついても良い食品を選ぶことも、自己投資ではないかと思います。80歳になっても元気でいられるのは、最高の幸せではないでしょうか。
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